1. 雑踏
  2. 「キルプの軍団/大江健三郎」..
2022-01-07 1:12:46

「キルプの軍団/大江健三郎」を読む

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小説を読む、読書回。今回は「キルプの軍団」 大江健三郎の中期の作品です。高校生のオーちゃんを主人公とした、17歳の約半年間を舞台にする物語。大江健三郎の入門書として読みやすいかなと思い選びました。

次に大江健三郎の小説をおすすめするとしたら、「芽むしり仔撃」「叫び声」など

話している人:コーノ、ポー
00:00
スピーカー 1
♪~
スピーカー 2
僕今、最近バチュラーの話が流行ってるんで
スピーカー 1
ちょっと聞きましたよ
私バチュラー全然知らないから
何を言ってるのか想像できない
スピーカー 2
バチュラーね
スピーカー 1
Netflixやってるんじゃない?
Amazonですか?
どっちもやってないから知らない
スピーカー 2
別になんかこう…
茶番なんですかね
言ったら
バチュラーなんかこう…
まともな人間が見るもんじゃないって思うじゃないですか
スピーカー 1
その通りなんですけど
私バチュラーまず検索したこともないから
スピーカー 2
あのー2人の話でステージしか知らないんですよ
どんなやつか全然
スピーカー 1
全然知らない
スピーカー 2
元々アメリカかどっかのギアキティショーみたいなやつで
スピーカー 1
今初めて調べた
こんな感じの
スピーカー 2
iPhoneの男の人と
婚活パーティーをドキュメンタリーでやるみたいな感じです
でも男一人で女10何人20人とかで撮り合うみたいな
スピーカー 1
リアリティ番組
スピーカー 2
一話ごとに何人脱落っていうのを決まってて
スピーカー 1
そうなんですよね
スピーカー 2
だから結構ひどいんですよ内容としては
スピーカー 1
このご時世にっていう感じ
確かにそうですねこのご時世に
スピーカー 2
だから逆版もあるんですよ
スピーカー 1
バチェロレッドでしょ
スピーカー 2
あ、そう一人
スピーカー 1
それ
ポッドキャストの情報しか知らないけど
スピーカー 2
そうそうあれがねめっちゃコメントでただかるんよね
YouTubeに載せてる情報は
スピーカー 1
コメント5件ぐらい全部なんか文句ってやって
スピーカー 2
何を知ってるんですかみたいな
バチェロレッドの話はね
対して話すことはないんですけど
じゃあ
スピーカー 1
AKNWの
スピーカー 2
はい
ヒルプの軍団の
なんかこれどうします?
スピーカー 1
どこまでネタバレを全部話す?
いいんじゃないですかねネタバレありで
スピーカー 2
気にせず
内容のオチというか
スピーカー 1
本館のとこも全部言っていくような感じで
そうしましょう
スピーカー 2
はい
僕は初めて読んだんで
スピーカー 1
はい
スピーカー 2
あのー
全然大江金沢路自体初めて読んだんで
どんな感じなんかなってのを
ほんま知らない状態で
最初読み始めて
なんかこう
世界というか舞台設定がまず
何も説明ないじゃないですかこうやって
スピーカー 1
そうですね
スピーカー 2
なんかこう主人公何歳ぐらいでとか
仮想なのかまず現実なのかとかも
昔の作家でも
安倍公保とかは割とファンタジーというか
SFとか多いじゃないですか
スピーカー 1
うんうん
スピーカー 2
その辺もどっちか分からん状態で
読み始めて
03:01
スピーカー 2
でこの
ヒルプの話で始まるじゃないですか
スピーカー 1
そうですね
スピーカー 2
最初
でそれが何かも知らんじゃないですか
はい
だからファンタジーなんかなって一瞬思って
あのー
コットオヤのヒルプの話が
最初始まったとこで
うん
だから結構最初
なんかどんな話なんて思いながら
もうなんか十何ページまで分からなかったですね
スピーカー 1
そうですね
うん
これは私は
そうですね
私はもうもともと大江堅雑魚好きで
はいはい
あの最近ちょっとまた読んでたんですよ
はい
いくつか他の作品を
はいはい
でやっぱり面白いなと思って
でなんかこの読書会でやるんだったら
何がいいかなと思って
これを選んだんですけど
スピーカー 2
はいはい
スピーカー 1
これは割と
大江堅雑魚らしさが結構詰まってるなと思って
スピーカー 2
はいはい
スピーカー 1
それで確かにちょっと最初の
どういう話が
どういう話の
っていうのは分からないところはあるんですけど
なかなか
大江堅雑魚の魅力を伝えるには
いい作品かなと思ったんですよね
はいはい
まあ何が良さかというと
はいはい
なかなか難しいところあるんですけど
うん
まず主人公が
まずこの世界線なんですけど
大江堅雑魚の一家がモチーフになってるって話
そうですね
スピーカー 2
そうですよね
なんかだいぶ先まで読んで
うん
あの日からさん出てくるじゃないですか
はいはい
それだけ聞いて
あなんか割とリアルよりやなそこはって思いましたね
スピーカー 1
大江堅雑魚
なんかある段階から自分をモチーフに
小説を書くようになって
それに慣れてると割と
ああまあまた今回もこの感じねっていうので
分かるんですけど
確かに最初は面食らうところはあるんですけど
はいはい
割と自分の家族をテーマに書く人で
それもこのキルプの軍団ももちろんそういう話だから
大江堅雑魚らしさが出てるなっていうところと
あと
ディケンズの骨董屋っていう作品を
主人公が読みながら物語が進んでいくっていう
はい
構造になっていて
なんででしょう
大江堅雑魚ってすごいそういう引用とか
今回も引用に限らず引用レベルじゃないんですけど
スピーカー 2
本文そのままでできますからね
スピーカー 1
しかも英語のままで
そうそうそう
割とそういう作品を他の作品を取り込んでいくっていうのも
割と大江堅雑魚はやる人だから
他の作品でもダンテとか
ブレイクっていう人とか
色々どんどん自分の作品に登場させて
引用したり影響を受けたりみたいな
そういうスタイルの人だから
それもこのキルプの軍団では存分に発揮されてるなと思って
スピーカー 2
そもそもこの家族の構成とかは一緒なんですか
スピーカー 1
リアル
06:00
スピーカー 1
一緒ですね
スピーカー 2
じゃあ主人公弟じゃないですか
スピーカー 1
はいはい
スピーカー 2
物語の語り手になるのが光さんの弟じゃないですか
そうですね
弟っているんですか
スピーカー 1
います
スピーカー 2
じゃあその大江堅雑魚は親父ってことですか
スピーカー 1
そうです
スピーカー 2
だから作家ってことですか
スピーカー 1
そうです
スピーカー 2
なるほど
スピーカー 1
大江堅雑魚がいて奥さんがいて長男の光さんがいて
長女が先に言うかな光さん長女次男次男が語り手っていう構成ですね
スピーカー 2
父親が次男の目線で書いた小説ってことですか
スピーカー 1
そうです
スピーカー 2
なるほど
次男は縁かな
その通りって思ってんのかな
スピーカー 1
かなりフィクション入れてるから
それはそうでしょうか
スピーカー 2
本物にそんな人なのかなって思いました
スピーカー 1
王ちゃん
スピーカー 2
王ちゃんって何やねん
スピーカー 1
大江堅雑魚の作品って王ちゃんとか変な名前のやつが結構出てきて
スピーカー 2
いいよとか
スピーカー 1
いいよとか王ちゃんとかさっちゃんとか中おじさんってのも出てくるじゃないですか
スピーカー 2
あれ中でいいんですか
スピーカー 1
それもちょっとよくわかんないんですけど
私はずっと中おじさんって呼んでたんですけど
なんて呼んでました
スピーカー 2
ただしかなと思ったんですけど
スピーカー 1
大江堅雑魚の結構変な名前義兄さんとかそういう名前の使い方よくするから
中おじさんなのかなと思いながら
スピーカー 2
そうです
鳩山さんとかも普通じゃないですか
スピーカー 1
そうですね
スピーカー 2
原さんとかも
スピーカー 1
太郎君はちょっとよくわかんないですけど
ちょっと誰やねんみたいな名前が使われてるのも
ちょっとこのなんかとぼけたような名前の名付けをするなっていうのも面白いと思って私は
スピーカー 2
王ちゃんっていうのもね急に呼ばれるから
あ主人公のことやったんやみたいな
そうですね
親父とかおじさんとかみんな王ちゃんって呼ぶから
そうですね
そんななんかそんな呼び方あると思って家庭内とかね
友達のあだ名と一緒みたいな
そうですね
大江堅雑魚の王かと思う
大江の王なんかそれやったら家族なんで呼んでたらおかしいしな
スピーカー 1
確かに初めに呼ぶとちょっとどういう構成なのかってのは戸惑いつつも
スピーカー 2
結構話の舞台設定は呼んでいくうちにだんだんわかっていって
王ちゃんが主人公で
おじさんが刑事
スピーカー 1
刑事ですね
スピーカー 2
で最初の方はおじさんと主人公しか出てこないですよほとんど
そうですね
でキルプっていう小説の中の人物
それからディケンズの小説の骨董屋っていう小説やったっていうことがだんだんわかっていくみたいな
09:05
スピーカー 1
なんかその設定も高校生がディケンズの作品を原作で刑事のおじさんと一緒に読むっていうのを
もうなんかもうなんかそんなことあるっていう本当になんか小説でしかありえないような設定とかフィクション感強いんですけど
まあ覚えらしいなっていう感じが
スピーカー 2
1800年代とかでしたっけ19世紀の小説
スピーカー 1
19世紀の小説
スピーカー 2
だから英語めっちゃ難しいはずなんですよね
スピーカー 1
そうですね古い英語がですね
スピーカー 2
それをなんか辞書を引きながら本にマーキングとかなんか棒線引いて赤丸したりとかしながら
読み解いていくっていうのをね二人でやっていくんですよ
夏休みの前とかからやったかな
スピーカー 1
そうですね夏休みからやったかな
スピーカー 2
途中で一回夏休み入ってとかですか
スピーカー 1
中大人がいなくなってまた後で合流してみたいな
スピーカー 2
僕は最初その辺で主人公が普通の日本人の子供というか高校生っていうのがわかって
おじさん刑事で四国から来てる人っていうのがわかって
ちゃんと日本の話なんやなと現代の物語なんやなって
その古党やを二人で原文で読むっていう話しかやってなかったんで
そういう小説なのかなと思ったんですよね最初は
それしかやってないじゃないですか最初の方って
スピーカー 1
確かに前のレムの作品
何て作品でしたっけあれ
ソラリス
ソラリスも出だしよくわからなかったけどあれはSFのよくある感じでしたけど
このキルブの分断はこれはこれで最初何やってるか全くわからない話でしたね
スピーカー 2
そうですね物語が進んでいくっていう感じではないんで日常生活
スピーカー 1
そうですね最初はそういう日常パートが続いて
ガラッと変わっていくというか映画基地っていうところに
スピーカー 2
それも結構中盤以降ぐらいだよね
途中からオリエンテイリング部の最初の方も出てくるじゃないですか
何オリエンテイリング部って
スピーカー 1
オリエンテイリング部っていうのを何やねんっていうところがちょっと面白くて
スピーカー 2
分からなくて調べたんですよさっきの
読んでて分からなくなるんでそこに引っかかったら
オリエンテイリングって何か自己紹介みたいな
スピーカー 1
大学の最初にする
スピーカー 2
オリエンテーションが面白い
スピーカー 1
オリエンテーションですよね
スピーカー 2
山を走るなんかそんなのやったっていうのは
初めて聞いたことがあるオリエンテイリング
スピーカー 1
このね表紙の地図がオリエンテイリングで使ってる地図ですね
スピーカー 2
昔はその部活まであったの今にもあるのかちょっと分からないですけど
12:03
スピーカー 1
これちょっと一昔前の作品だから当時はあったのか
本当に大江県雑魚路の次男がやってたかはちょっと分からないですけど
なんか現代から現代の視点で読むと
オリエンテイリングってのがまず入ってこないですよね
スピーカー 2
そうですよだから調べたらやっぱ普通に部活であるらしいんで
スピーカー 1
今もあるんですか
スピーカー 2
今はどうか分からないですけど
オリエンテイリングっていう競技があって大会とかっていうのはちゃんとあるっぽいですね
そんなにだから多分この時代の人だったら全然違和感なかったんでしょうね
スピーカー 1
今の視点で読むとちょっと
スピーカー 2
初めて聞いたんですけどオリエンテイリングって
スピーカー 1
こんな感じですかね
でまぁあと高校生が今回主人公だから
割と初めて読む人にはなんとなく読みやすいかなっていう気がして
高校生とか中高生でも読める作品かなと思って
河野さんと私が読むにはちょっと別に適してるわけじゃないですけど
なんか人に勧めるには主人公が高校生ぐらいの方がちょっと敷居低いかなみたいな
スピーカー 2
そうですねなんか僕は大井健三郎はエロい小説が多いって聞いてたんで
そういうあんま度ぎつい描写もなかったし
スピーカー 1
そうなんですよこれそういう度ぎついのがないからそれもちょっといいなと思ってます
スピーカー 2
入り口としては入りやすいと思う
結構桃井さんとの連絡係みたいな話は割と序盤から出てくるんですよね
スピーカー 1
そうですね
スピーカー 2
街で見かける大地さんと桃井さんが街で見かけるみたいな
映画基地の話に入る結構手前から桃井さんっていう人物が出てきてて
後でそれが繋がってくるっていうのは最初のうちは全然わからんまま読んでたんですけど
普通に進路の話とかするじゃないですか
スピーカー 1
そうそう
スピーカー 2
理系に行きたいとか言ってたけど成績が悪くてみたいな
スピーカー 1
成績もあるしそもそも大学に入ること自体ちょっと悩んでるというか
そういう高校生受験生特有の悩みとかもあって
それを大井健三郎と思われる父親が説得するシーンとかあるじゃないですか
あれも結構面白いし
スピーカー 2
そうですね
全然なんとなく説得しようとするんですよね
あんまり面と向かってすごい固い感じじゃなくて
なんとなくこの方がいいんじゃないのみたいな感じを
大学行ってからでも先生を見つけていきたいところに行けばいいんじゃないのかな
スピーカー 1
大井健三郎は大学に進むことで専門家の友達を得ることができたから
そういうところは大学のメリットだよみたいなこと言っても
それはちょっと受け身な考え方じゃないみたいなことを
大井健三郎が言ってねみたいなことを
15:01
スピーカー 2
父は支持する先生がいたんですよね
スピーカー 1
そうですね
スピーカー 2
その方が最近亡くなったかなんかで
ちょっとその話するともう暗い気持ちになる
スピーカー 1
泣いたり夜一人で泣いたりして
フランス文学やばいって思ってた
本当にそれは大井健三郎の実体験であって
四国にいた時に読んだ本の著者が東京大学の先生で
その先生に憧れて進学したっていう話がありますね
スピーカー 2
その辺の時はもうおじさんは帰ってた時なのかな
受験の話とかしてるけど
スピーカー 1
どうだったかな、出席率がちょっと分かんなくなってきたけど
スピーカー 2
父親が小説家っていうのが割と中盤に何とも出てこーへんがあって
スピーカー 1
そうか、私これ2回目読んでるなんですけど
だからちょっとある程度頭に入ってるから
そんなにその分かりづらいっていうのが感じなかったけど
初めて読む人からしたらわけ分からないですよねそういうのは
スピーカー 2
日常パートがずっと続くんかなと思ってたんで
映画制作に関わることになるみたいなのが
結構半ばぐらいにならんと出てこなかったかなと
結構順番があるんですよねそこに至るまでに
まずその街でおじさんと桃江さんを見かけるっていうのがあって
その後手紙が送られてくる
スピーカー 1
そうですね桃江さんからしかもオリエンテーリングで使っている地図だけが送られてくる
スピーカー 2
でも桃ちゃんこれ見たら何かわかるんじゃないのみたいな
スピーカー 1
結構だから展開がすごいありえないだろうっていうところはちょっと感じますよね
スピーカー 2
オリエンテーリングが伏線なのか
スピーカー 1
どっちが先に設定としてあったのか
スピーカー 2
わかんない感じですかね
スピーカー 1
でもここまでありえなかったりするとあまりそこが決定にならないというか
私が大江健三郎好きだから引き決めかもしれないんですけど
そういうちょっと強引なところも割と面白く読めちゃったなっていうのは
スピーカー 2
いやでも強引とは思わなかったですけど
そうですか
ここに引っ掛けてくるのかと思いましたけど
スピーカー 1
そういう時代なのかなとは
そもそも桃江さん夫妻が借金作っていて借金取りから逃げていて
映画基地というところに隠れてその場所を知らせるために
オリエンテーリングの地図を使って中叔父さんに連絡をしてくると
で王ちゃんがそこに行くと桃江さん夫妻と子供の太郎くん
18:06
スピーカー 1
太郎くんはちょっと変わった子ですけど
スピーカー 2
太郎くんね喋らないぐらいの年齢なんですね多分
まだ赤ん坊ぐらいな感じなのかな
スピーカー 1
いやなんかあの空手みたいなの一人でやってますよね
スピーカー 2
都市体操でしょ
都市体操ってなんなんやこれは
スピーカー 1
そう都市体操ってのも
スピーカー 2
よくわからないんですけど
都市体操しかやってないんですねいつ行っても
スピーカー 1
一人で黙々と都市体操をやってるっていう男の子
スピーカー 2
だから多分小学校とか全然入るよりも前ぐらいの
スピーカー 1
そうですね
スピーカー 2
ちっちゃい子なんやろなと歩けるぐらい
スピーカー 1
確かに一人で歩いて
スピーカー 2
鈴が
スピーカー 1
太郎くんがどっかに勝手に行かないように
周りに鈴をつけた縄みたいな針巡らしてるっていう
スピーカー 2
赤ん坊よりぐらいかなっていう
これでも最初から読んでても
口癖の一応がすごい気になる
スピーカー 1
そう一応に横にちょんちょんってつけてるじゃないですか
あれも何回も使うじゃないですか
スピーカー 2
そうですねずっと言ってますね
スピーカー 1
一応っていうのがもう
何回も何回も使うのもちょっと面白い
流行ってたのかなと思って
そうなんでしょうね
特に大池室野さんの口癖だったかもしれないし
スピーカー 2
ずっと最後のそれがずっと出てくるなと思って
スピーカー 1
そうなんですよずっと出てくるんですよね
あと文末が点々点々ってのも多くないですか
スピーカー 2
そうやったかも
話し方の癖みたいなのもすごい忠実にずっと
キャラクターの設定を続けるっていうのをやってたな
スピーカー 1
なかなかそう癖が強いんですよね
スピーカー 2
そうですね登場人物がはっきりしてますね
人物像というか
スピーカー 1
あとなんかすごい横目っていう
スピーカー 2
あ、ありましたね
スピーカー 1
使うじゃないですか
スピーカー 2
何個かありましたね
スピーカー 1
何個かあって
あれもなんかすごい雑な表現だなと思いながら
スピーカー 2
あんま分かんないですよね
スピーカー 1
すごい何がすごいのかもよく分からないけど
すごい横目っていうのをなんか気に入って
よく使ってるなと思って
スピーカー 2
この本の中だけですよね
他の作品では全然
スピーカー 1
出てこないですね
一応出てこないですね
出てこないですね
で私今回ちょっと並行して
ディケンズの骨董屋もちょっと読んでたんですよ
スピーカー 2
あ、そうなんですか
スピーカー 1
ディケンズの骨董屋は今
本役が2つあって
ちくま文庫かな
ちくまから出てるのと
あとアポロン社っていう
そんなに私は初めて知ったところなんですけど
そこから出てるのがあるんですよね
最初私はアポロン社から出てる
新しい方の役で読んでて
図書館にあったんですよ
21:00
スピーカー 1
ちょっと役がなかなか難しくて
ちくまの方はもう古くて
新刊は売られてないから
Amazonで見ると結構高いんですよ
でKindleであったから
久しぶりにKindleで買いました
で今読んでるとこなんですけど
そこですごい横目っていう描写が出てくるんですよ
誰の
キルプの描写ですね
すごく恐ろしい行走で
横目を使った合図を送りながらっていう
ここから来てるのかなと思って
似てるとか言ってましたもんね自分に
癖のある文章というか
スピーカー 2
描写が面白いなと思ったりして
そんなのも買いましたね
僕は利権図は全然いろんなことないんで
スピーカー 1
そうですか
スピーカー 2
ないですね
スピーカー 1
椎茸ライス人々の話も出てくるじゃないですか
スピーカー 2
元になったって言って
骨董屋を元にして
ネルーかネルーか忘れましたけど
描いたみたいな
それも僕は読んでないんですけど
時代が大体それくらいなんやなっていうのは
スピーカー 1
そうですね
桃江さんと旦那さんたちを中心に映画を作っていて
その映画の登場人物をネルー
骨董屋のネルーとドストエフスキーの
登場人物出てくるネルーをモチーフにして
やるみたいな話ですよね
クリスマスキャロルって利権図でしょ
スピーカー 2
それだけどんなことあるんですか
スピーカー 1
利権図は結構私は割と好きだったんですよ
そうなんですね
デイビッドコパフィールドとか
高梁館とか割と長い作品を描く
スピーカー 2
オリバー・ツイストも欲しい
スピーカー 1
オリバー・ツイストも似た物語とか
大井成さんとか
でもこの骨董屋は読んでなかったけど
その骨董屋をチョイスするあたりも
スピーカー 2
いかにもマイナー作って感じだったんで
この読んでるだけで出てくる感じも
スピーカー 1
おーい、玄座風呂らしいなっていうのは
そういうところからも感じますね、チョイスが
スピーカー 2
結構ひどい話ですもんね
スピーカー 1
桃江さんたち
桃江さんの旦那さんが原さんとか
みんなで映画を作るみたいな
そこに学生運動の影響も絡んできて
スピーカー 2
それもずっとわからないじゃないですか
最初の方はそんなこと一切言ってないし
映画の内容も
桃江さんがサーカス出身で
それもようわからないですけど
一輪車で走り回ってるだけのテープを取りためて
それを映画に使いたいと
最初ドキュメンタリー映画を作るって言ってたのが
スポンサーから劇映画にしようみたいになって
その方が見てくれるか忘れましたけど
24:03
スピーカー 2
どういう話だったかあんま覚えてないんですけど
一輪車ずっと乗ってる桃江さんが
走り回ってる原装ばっかりで
それを物語にするみたいな
それって全然学生運動の話って
ほんまに後半、最後の方が出てきて
言いますけど
それまでも全然繋がらないじゃないですか
いきなり原論文とか
スピーカー 1
原さんは当時の学生運動の理論的指導者みたいな人で
原論文っていうのを書いた人
スピーカー 2
急に出てくるから
そんな話しちゃったん?と思って
スピーカー 1
原論文みたいなのを書いた人が
スポンサーが多分
革命側じゃないというか
なんでこんなスポンサーに
お金もらってるんだみたいな
スピーカー 2
商業映画を作るのって
革命の思想に反してるんじゃないかみたいな
スピーカー 1
対立が起きて
スピーカー 2
すごいその辺の展開が
えぇ?と思いましたね
スピーカー 1
最初の日常パートと
中盤くらいからようやく出てくる
映画っていう話と
最後の方にまた映画に絡む
学生運動の影響みたいなのが
後半からどどっと押し寄せてくる感じで
スピーカー 2
中盤ずっとほぼおじさんも出てこないし
最初おじさんと二人しか出てこなかったのに
そのおじさんが中盤ずっと出てこなくなって
後半もほとんど出てこないですよ
おじさんと主人公の二人の話だと思ってたのが
どんどん変わっていくんですよね
スピーカー 1
進むにつれて
展開激しい作品ですね
スピーカー 2
うんなんかこう
だからこう
1年間にこういうことがありました
大体1年くらいじゃないですか
スピーカー 1
そうですね
スピーカー 2
通して最初
春から夏になって
冬くらいで確か終わったと思うんですけど
スピーカー 1
受験前みたいな感じじゃないですか
スピーカー 2
秋かなそれぐらいか
だから半年くらいか
半年くらいの間にこういうことがありましたっていう話かなって
後から振り返ったら思うんですけど
中で結構いろんなことが起こってましたね
ほんま最後は事件でしたもんね
スピーカー 1
そうですね最後
スピーカー 2
警察
スピーカー 1
原さんが殺されてしまう
スピーカー 2
そう
なんかその
だからどういう話をやりたかったんやろっていうのが
最後まであ、こっちがメインになってるっていうような話になってくるじゃないですか
キルプをどう絡めるのかなっていうのを
全然わからなかったし
最初読んでるうちは
最初の方とかほんま全然
翻訳の題材として出てきただけで
気に入ってたわけで
キルプの軍団タイトルも何なのかわからないし
その夢の中の話だったじゃないですか
スピーカー 1
泳いでる
27:00
スピーカー 1
王ちゃんが船になって泳いでるっていうやつですね
スピーカー 2
穂先になってこう
キルプって1人の登場人物
小人ですよね
だからなんか
軍団って何やろうみたいな感じで
スピーカー 1
タイトルがよくわからんかったけど
最後にキルプに追いかけ回される夢を見る
王ちゃんみたいなシーンがありますけど
スピーカー 2
すごい終盤に畳みかけてきたなと思う
この伏線回収というか
タイトルというか
この作品の何がメインになっているのかみたいなやつが
スピーカー 1
最後にドッと押し寄せてきたんで
スピーカー 2
今までの話と一応全部繋がってはいるけど
最初のキルプを読むところから
キルプというかディケインを読むところから
全部繋がってはいるんですけど
スピーカー 1
それを全部最後に持ってきたなって感じ
今回私解説を最後まで読んだんですけど
テーマみたいなので
許しという言葉が出てくるじゃないですか
本文にも出てきたんじゃないですかね
原さんが
スピーカー 2
祈ってるって言ってたから
一日中午前中ずっと祈ってる
スピーカー 1
ずっと祈ってるって言ってましたね
よくわかんないけど
原さんの考えとしては
自分の派閥の人間が誰かを殺したら
自分はその派閥に殺されることを
許容するしかないみたいな話しますよね
それも
それが罪の許しってことなのかな
で、大ちゃんは今回の事件で傷ついたけど
詩を書くことで
癒されたというか
Hikariさんの曲に歌詞を付けることで
癒されていくみたいな
罪の許しっていうテーマも
最後の方にどどどっと詰めてきた感じもして
そういう意味では結構
作品全体の構成は
私は強引な作品だなって思ってるんですよ
ただそれを込みにしても
割とこれは文体とか
セリフの回しの面白さとか
そういうところを楽しむ作品かなと思ってて
そういうトータルで好きな作品なんですよね
スピーカー 2
物語っていうよりは
本当に日記じゃないけど
主人公のずっと独り語りじゃないですか
文体も
こういうことがありまして
っていう感じの文章を読んでるっていう感じでしたね
何かが起こってっていうのはあるんですけど
でも経験談みたいな感じの内容やったら
スピーカー 1
一喜一憂した人生のある一時の話みたいな
30:06
スピーカー 1
一人称の作品
良さなんじゃないですかねそれは
スピーカー 2
僕は結構だからね
いろいろその時々で思うところがあって
単純に原文読むのとかって
一回なんとなく読んだりとかするんですけど
辞書を引きながら
受験みたいな英文解釈をしていくじゃないですか
おじさんと一緒にですけど
そうやって読み解きっていうのはあんまりやったことないから
英語の原文の
スピーカー 1
制作みたいな形ですよね
スピーカー 2
そんなんもいいなと思って
一回やってみたいな
でもやらないですけどめんどくさいから
スピーカー 1
短編とかでやってみたら面白いかもしれないですね
スピーカー 2
そうですね
結構Kindleとかで出てるじゃないですか
書作権切れたやつの青空文庫とかで
原文そのままダウンロードできたりとか
ただやったりするんで
そんなんがあるから
そんなんでも全然やりやすいなと思うけど
よっぽど
なんか推敬っちゃ推敬だなって
スピーカー 1
そうですね
物好きですよね
スピーカー 2
あんまりこう
おじさんは理研図を
警察官になってもずっと読み続けてるって言うじゃないですか
原文の読み解きをずっとやってるって言って
お父さんはそんなんやってるし
ブレイクのやってたって載ってるんですこれで
一時期ずっとブレイクばっかり読んでて
家族にそんな話してくるみたいな
自信の時間になったら
この人ずっとブレイク読み続けるのかなと思ったら
違う方に変わったとか
ダンテに映ってるとか
お父さんは偏った趣味の一つなんやなと思って
でもちょっと面白いなと思いましたね
スピーカー 1
そうですね
ちょっとやってみたいなとは思いますよね
大変そうだけど
スピーカー 2
山に登る動作とかもよかったし
オリエンティーディングはやろうと思わへんけど
山には登りたくなるなと思って
基地に行く途中の山登ってる
書き方とか動作とか
そんなんは思ってました
あとお父さんが結構いいなと思って
おじさんよりもお父さんのキャラがよかったな
スピーカー 1
そうですか
スピーカー 2
おじさんは定感で体語を作って
もの静かやけど
英語の原文を読んで
知的な雰囲気はないけど
インテリっぽいとこもある
スピーカー 1
お父さんは割といろいろ話しかけてくるけど
抑圧しないし
歯に物の詰まったような話し方をしながらも
そういう風にしか伝えられないことがある
ということをちゃんとわかっている感じが
いいんじゃないですかね
スピーカー 2
距離の取り方みたいなのが
うまいなと思いますけど
あんまり子供のことに入りすぎず
33:01
スピーカー 2
でもほっといてるわけでもないみたいな
でもちょこっと口挟んでくるぐらい
スピーカー 1
お父さんのキャラが面白かったですね
王ちゃんよ、このところ人生に困難が生じている風じゃないのかい
スピーカー 2
そんな親子の会話ないですよね
スピーカー 1
お母ちゃんは別に男子として僕が言いました
スピーカー 2
結構この辺の距離感って珍しいなと思って
他人行儀じゃないけど
友達みたいな感じじゃないですか
スピーカー 1
そうですね、ちゃんと一対一の人間同士というか
スピーカー 2
昔の、今でも全然あると思うんですけど
親子関係の上下感があんまりない感じとか
スピーカー 1
そうですね、なかなかいい関係なんじゃないですか
あとやっぱりどうしても光さんが
光さんに注目してしまいましたね、私は
光さんのセリフだけ太文字になってるじゃないですか
なんて言うんでしょうね、太文字にするとか
点々いっぱいつけたりとか
割と工夫して特徴を出してくるなと思ってて
光さんの話し方もちょっと変わってるじゃないですか
スピーカー 2
あれあんな感じですね、確か、あの人の本物の話し方
スピーカー 1
敬語っぽいやつ
そうなんですか、実際に喋ってるとこ見たことがなくて
創作かなと思ってたんですけど、違うんですね
スピーカー 2
結構あのまんまやと思いますよ
僕は映画でちょっと見たんと
映画の生活は映画を見てて
そこでメイキングで本人が出てきて
喋ったりとかしてたんで
スピーカー 1
光さんが卒業式に、自分の卒業式のために
卒業っていう曲を使いたいみたいなこと言ってて
で、王ちゃんが詩を書くシーンで
王ちゃんの詩っていう手になってますけど
あれもいい話だと思います
ちょっとうるっとしちゃったんですけど
内容がってことですか
内容というか、光さんの友達と別れるっていう話で
自分たちも学校終わって別の場所で会ったら
自分たちって分かるかなみたいな話をするんですよ
それを元に詩を書くっていう
ちょっと今詩をここで読んでるの分かんないですけど
これとかも結構私は
スピーカー 2
シンプルな言葉だけど、ちょっとうるっときましたよ
本なん書くのも初めてみたいな感じで
そうですね、その次男は
スピーカー 1
そうそう
スピーカー 2
光さんって名前も中盤にはなんと出てこないのがあって
長男が障害があってみたいなのは
割と最初の方から書いてあったけど
長男は喋る台詞とかもほとんどなかったし
最後の最後でいっぱい出てきたなっていう
スピーカー 1
そうですね
確かに、そんなに最初の方は話の中でチラッと出てくるぐらいで
スピーカー 2
そうですね、早く寝ないといけないとか
スピーカー 1
結構このキュープの軍団に限らず
36:01
スピーカー 1
やっぱり長男が生まれてから
割と長男を登場人物として出してくるんですけど
なかなか障害を持った父親っていうのは
どういう気持ちなんだろうなとか
いろいろ考えちゃいますね
スピーカー 2
そっか、他のやつはそうなのかもしれないですね
これは全然すごいフラットな家族みたいな感じだから
あんまりそういう大変なこととかは全然書いてなかった
スピーカー 1
そうですね、幸せにみんなで暮らしてる
スピーカー 2
あと僕が全然わからんとこがあって一個
小田原駅で一回お金貸すってとこあったじゃないですか
スピーカー 1
4万円
ありましたね
スピーカー 2
あれが何にもあと出てこなくて
スピーカー 1
そうですね、あれはあの時だけでしたね
スピーカー 2
これなんなんかなと思って
絶対あとでなんかあると思ってたんですけど
何もなかった
スピーカー 1
確かにあれは伏線とかじゃなかったですね
スピーカー 2
あの人がもう一回出てくるかなと思ったんで
スピーカー 1
確かに
スピーカー 2
あれは何やったんだろう
スピーカー 1
明らかに金を返してくれるとは思えないような人に
スピーカー 2
お金貸すっていう経験でした
見せてしまってたんですよね確か
スピーカー 1
数えてるところ見せてしまってた
スピーカー 2
ちょうどの金額言われたんですよね
4万円ぐらいやったら何とかなるみたいな
間に合うみたいな
スピーカー 1
何やったっけ?オーディションかな
ドラマだからオーディションに行かなきゃいけないけど
今だったら急行高に乗れば間に合うから
ちょうど4万円ぐらい欲しいみたいな
スピーカー 2
出るの影響で
これは全然わからなかった
スピーカー 1
そうですね
あそこだけちょっと個別のエピソードみたいな
掲げ方しましたね
スピーカー 2
画複製運動の話が出てきたのが
279ページぐらいから
全体が400ページしかないんで
4分の3ぐらいにする
4分の3読んだとこで
スピーカー 1
森くんとけ
そうですね若い男の子
スピーカー 2
森くんとさっちゃんっていうのはもともといたんですよね
ただの若い人でやと思ってて
スピーカー 1
映画作るスタッフみたいな
スピーカー 2
アシスタントみたいな
それがちょっと揉め出すというか
スピーカー 1
何を揉めてるのかもずっとわからなくて
スピーカー 2
急に4分の3ぐらいのところで
学生運動の話が出てきて
この辺は順を追ってしゃべるのは難しいんですけど
スピーカー 1
そうですね
スピーカー 2
でもこの二人が太郎くんを誘拐して
映画も結局できないまま
スピーカー 1
そうですね
原さんがもう死んでしまったから
映画もできなくなって
スピーカー 2
ほんまに2点3点するなと思って
内容というか
中で行われてることというか
だから読んでるうちに
最初は翻訳一緒にやってて
オリエンテイリング部の話になって
39:03
スピーカー 2
部活動に参加するメンバーとかがどんどん減っていって
受験やからって
お前そんな部活とかやってるけど
俺は真剣に勉強始めるからって言って
強く飢えないとなっていくみたいになって
主人公は
王ちゃんは試験の点数が悪いからかなんかで
もうちょっと受験諦めて
なんかやりながら本の翻訳課でもやってればいいんかなとか
そういうことでいろいろ進路に悩むんですよね
それで
自分のおじさんでしょうね
おじさんみたいな感じで
大学でも生きていけるんじゃないかみたいな感じで思って
そっち目指そうか迷ったりしてるうちに
勉強に戻るわけでもなく
桃江さんの話とかがあって
映画制作の方に入っていくんですよね
映画制作の方に入っていったら
オリエンテイリング部も割とどうでもよくなってますよね
勉強もせず
オリエンテイリング部もほったらかしというか
やってるのか書かれてないんですけど
一番最初の
翻訳の話もあんまり出てこなくなるじゃないですか
原文読んで翻訳読んで
スピーカー 1
関心が一気に映画の方に移っちゃいますね
スピーカー 2
映画の方で一応
骨董屋の話とかは出てくるんですけど
李健の翻訳
読んではいるみたいな
今まで読んだところなのか読み終わったところなのかわからないですけど
もう一回復習して現場に行くみたいなのは出てくるけど
読み解きみたいなのはあんまりやってないのかな
描写が全然出てこなくなるので
ここまでいくと
映画制作の話ばっかりしてるから
この人じゃあ結局映画作りの方向に進むのかなとか
読んでたら思ったんですけど
その映画すらも作られなくなって
事件があって
監督死んで
映画制作っていう話はなくなってしまいますよね
この話について
時系列でいくと
どういう話になるのかと思ったら
罪とか
自分が
殺人事件というわけじゃないですけど
事件に関わってしまったせいで
トラウマを抱えるみたいな話にまた降っていくんですよね
スピーカー 1
そのトラウマを詩を書くことで
癒されたみたいな
スピーカー 2
そうですね
あの時
おじさんが結局現場に一応駆けつけてくれるけど
自分が警察呼んでくれって言ってたら
みんな助かってたんじゃないかとか
そういう罪の意識を
王ちゃんは背負うんですね
その罪の意識でずっと悩むというか
うなされたりとか
42:00
スピーカー 1
キュープの軍団に置いていられる夢を
スピーカー 2
それがお兄さんの卒業の歌に
参加することで
ちょっと浄化されるというか
その話になっていくんですよね
終盤になると
だからいろんなことが起こって
何が主題っていうのは特になく
その場その場でやりたいことをやってるみたいな感じの
デココた出来事に翻弄されたりしながら
そういう話だったなと思いました
どういう話なんて言うのはすごく難しい
スピーカー 1
確かにどういう話かという
一本筋を通って説明するというのは
なかなか難しい話かもしれないですね
スピーカー 2
どこがメインとかもないですからね
結局解説とか後書き見たら
ほんま最後のことが結構書いてあるじゃないですか
罪の癒しとか
スピーカー 1
許しか
でもそれってほんまに最後の最後やから
そこだけで別にこの作品のテーマが
貫かれてる感じもしないし
やっぱり主人公が高校生っていうこともあって
その場その場で悩んでることだったり
関心のあることにズームアップされて
スピーカー 2
あんまり高校生の話なんですけど
自分らの生活とはすごい離れてるなって
スピーカー 1
すごい思うんですよ
それは自分たちってのは大人になったり
高校生の時の
スピーカー 2
僕とかの高校の時の感覚とかも
その映画の原文を翻訳してるとかもそうですけど
恋愛とか全然出てこないじゃないですか
桃江さん多分40くらいでしょ
子供ちっちゃいからもうちょい若いかもしれんけど
全然同世代じゃないじゃないですか
おばさんって普通に言ってるし
桃江さんが唯一
スピーカー 1
さっちゃんとかも出てくるけど
確かに女性は出てこないですね
スピーカー 2
だから恋愛感情とかが見えてくるところも一切ないし
おじさんが桃江さんちょっと気になってたのかなとか
原さんと結婚してるからあれだけど
さっちゃんから
あなたは桃江さん恋愛なの?みたいなこと言われるじゃないですか
さっちゃんはただのうざい女の子
スピーカー 1
ギッて睨んでくる
ほんまに最後まで嫌な奴やったんですけど
スピーカー 2
その辺のあんまり
この部分に関しては生活感があんまりないなと思って
自分らの生活とはちょっと離れてるなってすごい思いました
スピーカー 1
ちょっとやっぱりこんな奴いないだろうっていうのはありますけど
確かに私も自分の高校生活と全く乖離してるから
スピーカー 2
そういうリアリティは全然ないですね
ただこういう人らのリアリティっていうのは分かりますけど
スピーカー 1
自分たちに引きつけて読むタイプの書説ではないって感じですね
45:04
スピーカー 1
そういう意味では高校生とかが読んでもちょっと共感
スピーカー 2
共感はしにくいと思いますね
スピーカー 1
共感を求めちゃいそうじゃないですか
やっぱり高校生の主人公の書説読もうとすると
スピーカー 2
読む人が
スピーカー 1
だからそういう意味ではやっぱり大人になって
そういう時に読んだ方がいいのかもしれないな
スピーカー 2
部活とか受験とかぐらいかな
スピーカー 1
そうですね
スピーカー 2
その辺は日常描写として
それでやっと日本の話だって分かってくれん
僕はもうずっと
どんな物語を作るかというか
どんな映画にするかみたいな
原監督と鳩山さんっていう人が
メインになって脚本というか作っていくけど
それで映画の内容というのをどんどん練っていくじゃないですか
その時にだんだん
ほのめかすじゃないですか
何か悪いことが起こるみたいな
誰かが犠牲になるみたいな
スピーカー 1
はいはい
アブラハムでしたっけ
イサックとなんちゃらの話とかもね
よく出てきてちょっと不穏な感じしますし
スピーカー 2
生贄に刺さりようとして
ギリギリで止めたってやつ
それをなんていうか
伏線なんかなんていうか分かんないですけど
何か悪いことが起こる予感がするみたいな
ずっと桃江さんも感じてて
でなんかその
原さんがずっと祈ってるのとかもそうですし
僕はだから桃江さんが太郎くんが死ぬと思ったんで
スピーカー 1
そっかそうですね
確かに原さんが死ぬっていうのは
意外だったかな
スピーカー 2
意外でしたねあれは
でも原さんが一番悩んでたから
スピーカー 1
その死んだことでちょっと本人も救われたみたいなことを言ってたけど
そうですねやっぱり原さんは自分の
人間が別の当派の人間を殺してしまったっていうことに
罪を感じたし
スピーカー 2
結構だから最後に
色々説明してくれたけど
なんで逃げてたのかとかも全部説明してくれましたね
借金なんでできたのかとか
スピーカー 1
そうですね
さっちゃんの映画を撮れた
さっちゃんの映画桃江さん
スピーカー 2
なんかその変なあだ名をつけられてずっと悩んでたとか
山口桃江さん
それが汚い方の桃江さんとか言われたとか
顔が
スピーカー 1
おできとかなんかできてたんですよね
スピーカー 2
だからやめたって
スピーカー 1
なかなか確かに一つの言葉でまとめられない
スピーカー 2
桃江さんの話し方はどこから来てるのかなって
スピーカー 1
ちょっとあれなんじゃないですか四国の話し方なんじゃないですか
四国なのかな
大江堅ダブロー
あくまでこの小説ではモデルですけど
四国の国から出てきたっていう設定だったら
48:02
スピーカー 1
桃江さんも当時は四国にいたんじゃないですか
サーカスの時ですか
そうですね
スピーカー 2
関西って書いてあったような気がして
スピーカー 1
関西弁じゃないんですよね
なんかちょっとなんとかやねみたいな感じの
どっちかっていうと関西だけど
大阪とかとは違うっていう感じじゃないですか
スピーカー 2
関西弁ではないです
スピーカー 1
これ結構他の小説読んでないとわからない話ですけど
大江堅ダブローの別の作品で
懐かしい都市への手紙っていうのがあるんですけど
それも同じように結構自分の家族モチーフにしたような話なんですけど
四国に行くシーンがあって
大江堅ダブローの妹とされるキャラが出てくるんですよ
本当にいるかわかんないんですけど
その子もわりと桃江さんと同じような話し方だった気がしますよ
スピーカー 2
じゃあそうなんでしょうね四国なんかな
スピーカー 1
ここまでが事実で
そこの辺が創作か判断つかないところがありますけど
スピーカー 2
結構そういう身内の話が多いんですよね
スピーカー 1
そうですね
中期というか初期の頃は違いますけど
それ以降は割と多いと思いますよ
自分をこういうモチーフにした作家って結構いるんですかね
スピーカー 2
僕が詩小説とか書いてる人は結構そうですね
太宰治さんとかは典型ですけど
でも半々ぐらいじゃないですかね
自分が主人公になっているやつは
半分ぐらいは全然違う人なので
あとは詩小説の人は結構そんな感じだと思うんですけど
詩小説っていうかどうかもわかんないですけど
大池の00のやつに関しては
スピーカー 1
そうですね何か詩小説のイメージって
自分の悩みを中心に据えて
割と本当に現実っぽく書くけど
大池の00は何かちょっとそれとも違うような
ユーモアの大沢がそう感じさせてるのかもしれないですけど
スピーカー 2
これなんかは主人公自分じゃないですからね
スピーカー 1
そうですね
なんかその静かな生活でしたっけ
あれは長女が長女の視点で書いてるそうですよ
スピーカー 2
ああそんな感じですね
映画はそうでしたね
障害者のせいの話だったのよ
スピーカー 1
そうなんですか
スピーカー 2
そうですそれも何かね
どんな人かは忘れましたけど
スピーカー 1
事件があって自分の兄弟のお兄さんも
スピーカー 2
そういう風な障害者の性犯罪を犯すんじゃないかみたいな目で
見られるみたいなそういう話だったのよ
ちょっと自分は心配になるって
51:01
スピーカー 2
そういう事件を起こすんじゃないかとか
スピーカー 1
けどお兄さんが助けてくれるって話なんですけど
映画は
確か高段者文芸文化から出てたような気がする
スピーカー 2
ああそうなんですか
スピーカー 1
普通に出ているのかなと思ってた
私ちょっとずれますけどこれも持ってるんですよ
大江光の音楽っていう
数行も入ってるんですよ
スピーカー 2
ああそうなんですか
そこは完全に
スピーカー 1
そうですね本当にあった
スピーカー 2
マニアン曲なんですね
詩は誰が書いたかわからないですけど
スピーカー 1
これは詩はついてなかったんですけどね
卒業っていうタイトルの曲はあって
割とピアノとフルートだけの素朴な作品集ですね
結構いいですよ
スピーカー 2
ピアノがメインですよねこの人
スピーカー 1
そうですね本当にシンプルな感じです
スピーカー 2
僕は結構もう話したいこと話した感じです
メモしてきたことは大体全部
スピーカー 1
大江健三郎を全然読まなかったのって
何か理由はあるんですか
スピーカー 2
理由は特にないですけど
なんかきっかけがなかったっていうぐらいかな
あとはなんか僕が読むのはそういう
自分が読んでた人が読んでる本をたどっていくとか
あと知り合いが読んでたから読むとか
スピーカー 1
そんなのがあったんで
周りにそういう人がいなかった
スピーカー 2
そうですね
こういうテーマで書いてる本は読みたいとかも
大体僕はあるんですけど
そんなのに重なってもなかったんで
何で読んだとかあります?
スピーカー 1
私は大江健三郎を読み出したのは
社会人になってからなんですけど
私はそもそもそんなに日本人の作家あまり知らなくて
割と海外のばっかり読んでたんですけど
ちょっと日本のも読みたいなと思った時に
日本でやっぱり有名な作家って誰かなと思ったら
大江健三郎かなと思って
スピーカー 2
そうなんですか
スピーカー 1
ちょっと大江健三郎を集中して読んでみようと思って
読み始めたんですよね
最初の時系列順で
初期のやつからどんどん読んでたんですけど
最初はやっぱり結構過激な描写が多いんですよ
性描写とかも
それはそれでちょっと面白かったんで
いかにもこれが大江健三郎かっていう感じで楽しくて
だんだん中期になると子供が生まれてとか
割とそういう自分の子供に対する関心が
作品の中心になってきて
そうなってくるとそういう過激な描写も減ってくるんですけど
今はそっちの子供が生まれてからの方が面白く感じますね
54:02
スピーカー 2
もうやめたんですよね確か
スピーカー 1
ほぼもうやめたっていう感じですね
スピーカー 2
全然生きてるけど
スピーカー 1
結構お酒好きだからアルコール中毒とはいかないまでも
そんなに体調も良くないんじゃないですかね
スピーカー 2
結構年ですからね
ノーベル賞がだいぶ前じゃないですか
スピーカー 1
あの時からもうおじいちゃんみたいな感じ
今86歳
スピーカー 2
大体三島幸男の世代なんですかねこの人らは
スピーカー 1
そうですね三島幸男の後輩ぐらいの順番じゃないですかね
スピーカー 2
そっかそれぐらいかな
浦上春樹が70ぐらいかな
その15歳上ぐらいかな
そうですね
読んでないのがいっぱいあるんで
スピーカー 1
その中の一人だったっていうぐらいかな
とはいえ私も全然読んでないものの方がもちろん多いけど
大池二郎は結構読めて良かったですね
最近といってもちょっと前ですけど
岩波文庫で自分で選んだ短編集が出てて結構分厚いんですけど
それは結構いいんじゃないですかね初めて読むには
割と初期から後期までまとめてると思うんですけど
それもいいしあと数年前に前週も出て
それはハードカバーだからさすがにちょっと大変ですけど
スピーカー 2
量が多いですよね多いです多いです
前週はねよっぽどですね
結構家にあるんですか
スピーカー 1
もうほぼ手放しましたけど今あるのキルプの軍団だけですけど
図書館で前週最近借りていくつか読んでてやっぱり面白いなと思って
スピーカー 2
めっちゃ短編集1500円もする?
バスですよ
だいぶ厚いですね
そっかなんかあれですね色々
僕その昔本読んでた時は高校大学ぐらいの時は
ほぼ新潮文庫で読んだんですよ
新潮文庫であんまり出てないのかな
今見たら何冊かあるみたいですけど
それで読んでなかったのかなと思うんですよね
スピーカー 1
もう出てないっていうのもあるかもしれないし
新潮でも出てたことは出てたんですけど
スピーカー 2
新潮も何冊かあるんですね
スピーカー 1
茶色い背拍子のやつですね
スピーカー 2
大杉は頭支援や大喜利とかそういうのが新潮ですね
スピーカー 1
自選大江健座風呂自選短編
今話してたやつが2014年に出てますね
スピーカー 2
はいはい
スピーカー 1
もう8年7年前か
今から読む人とかっていうのはどれくらいいるんでしょうね
スピーカー 2
いやわかんないですね
57:01
スピーカー 2
なんかどっかでどういう位置づけになってんのかもね
あんまりわからないですからね
きっかけがあれば読むんじゃないですか
だいたいそういうもんなんで
特に現役じゃない人っていうか
生きてるけど現役じゃない作家のって
何かきっかけがあったら読むみたいな
残ってるやつに関してはね
スピーカー 1
まだ古典には入ってないぐらいなのかな
そうですねやっぱりまだ生きてるし
普段古井義吉って作家が亡くなったじゃないですか
古井義吉って大江健座風呂と同世代で
割とその2人が今古井義吉は亡くなったけど
当時の重鎮的な扱いでいて
古井義吉も亡くなって大江健座風呂も
本当に最晩年だからなるんでしょうね
スピーカー 2
何かきっかけがあれば読む人はいるやろうし
ジャンルとか作風とかで
とっかかり見つけるのはちょっと難しいかもしれないですよね
何やろうなそれこそ真面目な視点で
障害者の家族との向き合い方とか
そういう入り口で読む人もいるやろうし
そうですね
スピーカー 1
そういう意味では僕はとっかかりがなかったんで
確かに軽く何かの弾みで読むのはちょっと今は難しいのかな
スピーカー 2
僕は安倍公保は結構読んでたんですけど
安倍公保はもうちょっと上の世代ですね
SF入り口やったかな僕は安倍公保は
知り合いが貸してくれたのが一番最初なんですけど
スピーカー 1
最初何読んだんですか?
スピーカー 2
人間そっくりってやつ
スピーカー 1
これないんですけど
スピーカー 2
人間そっくりはすごい読みやすかったんで
高校生の時読んだんですけど
そういうきっかけがあったら読んで
どんどん読んでいくみたいなのは
そういう風にしてましたね
SFっぽいやつ
SF完全にSFのやつもあったし
そういうジャンルでとっかかりもあるなと思ってましたけど
スピーカー 1
そういう意味ではちょっととっかかりは難しいかもしれないですけど
スピーカー 2
読み出したらとか紹介されたらとか
そういうのもあるじゃないですか
スピーカー 1
有名屋誌っていうのが一番大きいから
私もやっぱりノーベル賞を取って一番有名だからっていう
判断で決めました
スピーカー 2
だいたい人の紹介とかが多いんで
評判とか
スピーカー 1
紹介がなければ後は賞を取ってるとか
そんな感じですよね
スピーカー 2
そういうのもあるでしょうね
僕でも河童康成とかは読んだことないんで
スピーカー 1
私もほとんどないな
スピーカー 2
同じノーベル賞ですけど
スピーカー 1
あんまりちょっとゴフな感じじゃないですか
スピーカー 2
時代がね
スピーカー 1
ちょっと個人的に興味がある感じではないな
1:00:01
スピーカー 2
だいたい紹介が多いですね
そう思ったら
三島幸男とかも紹介というか
中学の先生が好きって言ってたから
三島幸男と田田井和さんもそうですけど
そういうきっかけですね
スピーカー 1
いい先生ですね
スピーカー 2
社会の先生ですからね
国語とかじゃなくて
スピーカー 1
でも三島幸男は社会の先生も好きなんじゃないですか
政治的な人間だから
スピーカー 2
それも別に個人的に喋ってたとかじゃなくて
授業の合間とかに言ってるだけなんですけど
スピーカー 1
三島幸男か
そういうきっかけが多いかな
三島幸男って一時期
すごい本屋さんで押されてる時期があって
それは三島幸男の没何周年とかそういうことではなくて
単に三島幸男の作品で有名じゃないけど
面白いみたいなので
命売りますっていう作品が
一時期どの本屋さんでも面出したり
いつですか
いつかな4年くらい前ですかね
僕がいない時かもしれないですね
分かんないですけど
命売りますっていうのはすごい
どの本屋さんに行っても
割と文庫のコーナーに面出しされてて
有名じゃないけどおすすめみたいな書き方で
私はそれで初めて多分三島幸男を読みました
スピーカー 2
小説なんですか
スピーカー 1
小説です
割とちょっとコミカルな感じの
全然切実なシリアスな感じじゃなくて
でもそれも面白くて
スピーカー 2
こんなのも書くんだと思いましたね
めっちゃ多いですよね
他作ですね
あんだけ短い間に
だいぶデビューが若いですからね
スピーカー 1
そうなんですかあの人って
スピーカー 2
就職して
スピーカー 1
財務省だからなんかに官僚だったんですよね
スピーカー 2
そうですね
すぐ辞めてみたいな感じでした
だから22、23とかじゃないですか
スピーカー 1
そういうウィキペディア情報は出るけど
実際の作品を読んだことがない
多分ですねなんかすごい人だみたいな
逸話みたいな
初期のってことですか
うんなんか振動時代みたいな
逸話は聞いたことがあるけど
でまぁああいう最後のね
盾の回とかですか
とかやってるのはなんか映画とかでも見て知ってるけど
肝心の小説をほとんど読んでない
スピーカー 2
僕も全然読んでないですけど量が多いんで
多分5、まあ包丁の海だけで4冊あるんで
スピーカー 1
あーすごいな
スピーカー 2
そのそれを除いたら
それ合わせても10冊ぐらいしか
10冊ぐらいしか出ないな
スピーカー 1
でも10冊読めば
スピーカー 2
潮騒とかね映画化したし
潮騒はほんま何にも響かなかったですけど
田舎の話みたいな
金閣寺とかね一番ベタやったんで
1:03:03
スピーカー 2
仮面の告白とかも完全にあの
スピーカー 1
ゲイの人の話
仮面の告白ちょっと面白そう
スピーカー 2
読んでみたいなって思ってたけど
まあなんか読みやすいと思うんですけど
それこそ主人公が若い高校生ぐらいかな
スピーカー 1
高校生なんですか
スピーカー 2
高校か大学かそれぐらいの
スピーカー 1
夏子の冒険って知ってます?
知らないです
それも三島幸男の
多分その本筋から外れたような
扱いの多分小説だと思うんですけど
なんか割と爽やかな青春小説みたいので
それは読んだんですよ
あんまりメインのやつ全然読めてないのに
2冊読んで
夏子の冒険も面白かった
ちょっとこうなんて言うんでしょう
風変わりのお嬢さんが主人公みたいな
スピーカー 2
ほんまめっちゃあるんでね
あの人の本自体が
全然その有告とかすごい有名なやつは
ほんまゴリゴリになってくるんで
作曲全然違うんですよね
切腹して終わりとかやから
スピーカー 1
タイトルしか知らないけど
スピーカー 2
短編なんですごく短いんですけど
有告とかも
基本的にはなんか
金持ちの出身とか金持ちの人で
あれ短編になるんですかね
そういうのが多いですね
ちょっときらびやかな物語みたいなのが多いかな
でその
包丁の海シリーズも主人公も金持ちの
皇爵の家の長男の話とか
そういうのが多かったかな
多分影響を受けたりとか
してるのが
海外の貴族の小説みたいな
ホスカーワイルドとかそういうのが多いかな
ほとんど
僕は結構一通り話したんですけど
スピーカー 1
私はそうですね
スピーカー 2
私も話しました
スピーカー 1
メモで言い残したこととか
言い残したこと
スピーカー 2
僕は山の隠れ川を見つけるとこで怪我するじゃないですか
スピーカー 1
あれめっちゃ痛そう
スピーカー 2
あれちょっと痛そうですね
スピーカー 1
念座するとき
すごい細かいことだと
オーバージョイっていう言葉が出てくるの覚えてますか
何回か出てますね
喜びすぎっていうやつですか
予備校の先生に教えてもらったかみたいな言葉かな
オーバージョイっていう言葉が結構ちょこちょこ出てきて
それもちょっと私の中では
ちょっとツボでしたね
変な言葉使うなと思いながら
スピーカー 2
おじさんに最初憧れすぎてて
会うだけですごい嬉しいみたいなのを隠していくんですよね
1:06:00
スピーカー 2
恥ずかしくて
スピーカー 1
中老児さん
すごい超越的な人というか
スピーカー 2
変わった人だったんですよね
スピーカー 1
だいぶヒーロー的な描かれ方でしたね
追いをなす感じですよね
表近なお父さんは結構いいですよね
スピーカー 2
お父さんは僕は好きですね
おじさんはかっこいい人になってて
首を斜めにかしれて
こっちを見るみたいなのあるじゃないですか
ハードボイルドみたいな感じ
スピーカー 1
そうですねハードボイルドな感じですね
こんな感じですかね
ダラダラ喋った感じ
なかなか要点をまとめるのが難しいですね
スピーカー 2
読書会は
要点は別に言いたいこと言っただけなんで
スピーカー 1
僕とかはもうもうなんじゃないですか
ぜひ読んでください
スピーカー 2
次これおすすめとかあったら
スピーカー 1
短編集ですかね
短編集はいいと思います
他に長編で何かおすすめするとなると
どうかなぁ
これはちょっと中期以降だから
目むしりこぶちっていう作品があるんですよ
それは結構本当に一番最初の中編があるのかな
それは結構
代表作なんですね
私個人的にすごい好きなのが叫び声っていう小説で
これは今高段者文芸文庫から出てる
文芸文庫多いですね
多いです
割と薄い作品なんですけど
これも結構過激な描写もありつつ
叫び声
外国人とかもいっぱい出てきて
アジア系の人とか
黒人とかも出てきて
ちょっと
血なまぐさいこともあったりして
これは結構面白かったかな
大江健三郎は叫び声を完成させることで
最初の難章を乗り切ったと語っている
自分が大江健三郎を読んでて
スピーカー 2
面白いと思うポイントというか
類型とかあるんですか
文体とかそういう
文体じゃないですかね
スピーカー 1
初期は別として
中期以降になってくると
登場人物とか
出てくる人たちは
すごい必死に頑張ってるんですけど
困難とかに見舞われて
でも読者から
肌から読んでみてると
ずれてるような
とぼけたような感じがして
1:09:00
スピーカー 1
それが面白かったりするんですけど
ただ必死であることは変わりなくて
状況で
切羽詰まってたりするんで
笑えるような
ポロッとくるような
複雑な気持ちになるなと思ってて
文体も面白いし
全体的な
ウォーケン・ザ・ブローンの
状況の書き方というか
そういうところが結構好きですね
スピーカー 2
なるほど
温度のバランスみたいな感じかな
この話もキルクの軍団の
事件があったりとかしますけど
途中で主人公が
悩んだりとか
苦労したりとかするところって
そんな大した話じゃないですか
事件も本人は何の被害もあわへんし
原さん一人死んだだけやけど
この殺人事件で
話にならないじゃないですか
そんな劇的でもないし
学生運動の絡めてとか
そんなのあるかもしれないですけど
そこだけ聞いとると
事件として並べたら大したことないんですよね
でも自分が実際その場にいたら
これくらい悩むやろうな
スピーカー 1
ぐらいの感じでは悩んでるんですよね
悩み方も地獄ではなく
煉獄に行きたいみたいな
わかるような
すごい悩み方するなと思って
なんかずれてるような
おかしみとそうだよねっていう
ちょっとした悲しみみたいなのが
スピーカー 2
いいかなと
違う世界を生きてる感じっていうのが
スピーカー 1
雰囲気ありますね
村上春樹もかなり
人術にはない世界を描くじゃないですか
それでも人物がクールだったり
かっこいい生活をしてて
多分あそこの
登場人物はそんなに
情けない姿を見せないと思うんですけど
大池のザ・ブロの作品は
本当に必死こいて頑張ってる感じが
ちょっと対極的に感じますね
どっちがいいということではないんですけど
スピーカー 2
村上春樹のやつはね
スピーカー 1
慣れてくるとギャグに見えてくる
あれはね、本当に面白いですし
やっぱりスタイルを貫いてる感じは
確かにかっこいいとか思えなくなってきます
スピーカー 2
だんだんわざとやってるやろって
そうですね、確かに
1:12:00
スピーカー 2
90年代の作品とか80年代のやつは
そういうのが
かっこいいっていうのも多少あるんかなと思うんですけど
最近のやつとかのってことは
これは笑いを取りにきてるのかなって思ってるんで
スピーカー 1
ちょっとあまりにもみんなにも気づかれて
自分も正直ちょっと笑ってるところあるかもしれない
結構キャラで
スピーカー 2
その辺は書き分けてるなとは思いますね
こういう人物はちょっと
旗から見てもおかしくなりながら書いてるんちゃうかな
っていうぐらいの極端なんで
気取った人は
スピーカー 1
ぜひ見てみてください
ありがとうございました
(音声なし)
01:12:46

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