そっちはボットキャスト界のレジェンド達を揃えてもらって、我々と戦うみたいな。
いや僕ヒップホップ界のレジェンド集めますよ。
あーじゃあいいっすよいいっすよ。
俺はもうねサブカル界を。
勇気が過ぎるのよ。
ちなみになんだけど、始める時ってどういう感じで始まったんですか?
声をかけるところから聞いていきたいですね。
まず僕が古典ラジオ大好きなんですよ。
古典ラジオが好きすぎて、農作業中ずっと聞いちゃって、深井さんの喋り方が映るみたいな現象が起きるぐらい古典ラジオが好きなんですよ。
なんとかなんだがーって言ってるんですよ。農民なんだけど。
言えてる言えてる。
ロジックがーって言ってるんですよ。
理論的に話すとみたいなこと言っちゃってるんですよ。農民なんだけどね。
好きすぎて、古典ラジオさんがサブカルの音楽とかの話してくれたら絶対面白いなーって思って。
歴史の橋だよなーって思ってて。
じゃあ俺がやるしかないなって思った時に、やろうと思ったんですが、相方が必要だと。
男子3人のフォーマットが勝ちパターンだってこと。
それはもう最初からブリングさんの中では決まってたやつ。
丸パクリしようぜって感じだったから。勝ちパターンだから。
あと2人いるってことで勇者がね。
で、居酒屋に行った時に佐藤君と飲みに行くんですけど、佐藤君ってサブカルの話一生やってるんですよ。
誰も聞いてないのに。
誰も聞いてないのに、この服はどこの工場で作られてて、どこさんで、どこでっていうことをずっと話してて。
他の人は飽き飽きしてるんですけど、僕はそれが異常に面白くて。
こいつはスターになるっていうことを確信しまして、声をかけました。
まず佐藤をゲットした時から初スタート。
で、足りないピースはどういうピースだったんですか?
佐藤と僕は自己承認欲求の塊になってた。
自分大好き、目立ちたがり、山本に立ちたい、つまり喋りたがりだから。
聞き役とか、制御してくれる人がいないと、一般人の方は置いていかれてしまうなと思ったんで。
割と一般人の人に近いような感覚を持ったなべ君っていう人がいるんですけど、そいつに声をかけました。
古典でいう樋口ポジションがいると。
樋口さんポジションというかヤイヤンさんポジションでいうか、もっと一般人の人に近い。
それって言っちゃダメだよね、みたいなことを俺らに言ってくれる人。
ロバートの山本みたいな。
共感できる人ですね、普通の人の感覚と。
俺らは共感できないからね。
できないですね。
じゃあまず2人はやろうぜっていうのは2つ返事でやろうぜになったんですか?
僕は2つ返事で答えて、なべさんはちょっと考えさせてください。
怖い人だから。
この自己承認欲求の塊みたいなモンスターと俺は対峙できるのかっていうことを思ったらしくて。
ちょっと待ってくれって言われたんですが、やらせてくださいということで。
結果なべが一番やる気あったみたいな。
そうですね。
おー、そうなんだ。
新潟にダブコーヒーっていうめちゃくちゃオシャレなコーヒー屋さんがあるんですけど、
そこでミーティングをしたときに、始める前に。
ただオシャレなコーヒーが飲みたいってそこでミーティングしたんですけど、
なべくんがテレビのADが持ってるようなスケッチブックに自分のビジョンをバーって書いてきて、
俺はこういうことがしたくて、こういうふうにした方がいいと思うんですよね。
マッキーで書いて。
そう。
だから俺らが言うんじゃなくて、本人こう書いてあってるねって言った方がみんなは共感できるよねみたいな。
収録始まってる。
完璧に出てきたよ。
言ってて、あ、そうだよねって。俺らもメインクラブに行ったことがありまして。
自分の熱量あんじゃんって。
すげー嬉しかったんですよ。
最高じゃん。
最高の熱量で始められたってことですか。
はい。
僕ちょっとその経緯聞いて気になったのが、それで第一回目のテーマあれ重すぎじゃないですか。
重いんですよ。
どうでした?
スタートにブリングさんがイニシアチューをとってたんで、じゃあ最初はジャズをやろうと思いますって。
いや、重くない?
僕は古典ラジオっ子なんだよ基本的に。
なるほど、古典が吉田松陰もスタートであれだけの重さやってんだから、俺が言うジャズもできんだろうと。
そう、あの古典ラジオの醍醐味って、主人公がいつまで経っても出てこないってことじゃないですかね。
だから例えばジャズがマイルス・レイビスが主人公だったら、マイルス・レイビスに行き着くまでの時代背景とか全部喋らなきゃいけないなっていう頭だったんですよ、その時は。
好きすぎるからね。
だから僕が1ヶ月かけてジャズの歴史をブワーッと調べてきたのを、バーンって喋ったら、なべくんの頭が真っ白になるっていう。
最初の収録がだいたい夜中の6時とか夕方ぐらいから始まって、終わったの2時とかですよね。
おお、まさに古典スタイルじゃないですか。
なべさんがもう顔死んでたってずっと聞いてるんだよ。
顔死んでたんだが、ヒップホップが俺好きなんですよ。
でもヒップホップって何かのサンプリングでできてるじゃないですか。
それはファンクとかなんですよね、ジェイムス・ブラウンとか。
でもじゃあファンクって何なのって考えた時に、ファンクはジャズの派生なんですよね。
だったらジャズを調べなきゃヒップホップは理解できないよねっていうことで最初にジャズをやっとけば、後から何でも話せるじゃないですか。
素晴らしい。
ジャズから。だから、ジャズでなんでできたのってなったらアフリカ奴隷のことも調べなきゃいけないとか、
もうディーグリーすぎて頭おかしくなった状態で収録に挑んでっていう感じだよね。
そうですね。
ミュージックプラスト機能が実装されたことによって音楽も流せるってなった時に、最初のテーマ何にしようってなって、
でもみんなが好きなような音楽、それこそ過去にやったシティポップとかから入るのも良かったんですけど、
でも最初は突きづらい方がむしろ気合が入るし、どうせ大腸編になるし、そういう意味では、
あとはちょうどみんなが知りたいけど自分では調べないっていうかゆいところに手が届くテーマが良くて、
で、そのテーマの歴史を調べて喋るところ。
で、最後感想を言い合って、なんか気づきがあるよねみたいな風に終わらせるところ。
あと説明する人がいて、それを聞いて例えたりして解析する人がいるところとか。
あと音のことですよね。
バックミュージックはこんぐらいの音で心地いいみたいな。
全部パクる。
BGMのボリュームの話ですね。
BGMのボリュームの話。
BGMのボリュームは悩むじゃないですか。
それは全部古典さんの耳コピするんですよ。
このぐらいねって言って。
それを自分で落とし込むみたいなことをやってました。
それはちなみに佐藤さんや南さんには伝わっているんですか?
全く伝わっていない。
ポッドキャストやろうって言った時に、じゃあ撮ろうかってピッていきなり開始ボタンを押すじゃないですか。
僕らはポッドキャストはほぼ撮ったことがないんで、じゃあ自己紹介してってところから始まるんですよ。
で、自己紹介するじゃないですか。
じゃあ今日はこれについて喋りたいと思います。
で、喋る。
音楽じゃあここで、じゃあ誰々の何々ってかけて、どうだった?
なんかもう形出来上がっている。
一番まとっている。
自分の喋っていることのどこが本番で、どこが乗るのかというのを全く分からず喋っている状態。
最初はそうでしたね。
はい、じゃあ撮りまーすって。
もう何も言わずにピッて押すから。
自分たちも最初、あ、あ、あってなるって感じでしたね。
最近はね、でもだんだん変わってきてて。
コテンさんはファクト史上主義みたいな感じであるじゃないですか。
でも他のポッドキャスト、キキカイカイさんとか聞いていくと主観がメインなんですよね。
タイタンさんの主観でみんなエッツを感じるみたいな。
で、最近聞いてる無限まやかしさんとかも、結構自論。
ファクトの後の自論みたいな部分で、俺らもじゃあ最近自論行くかみたいなことを思ってまして。
そのタイタンさんみたいな切り込み方、その斜め上からの視点をどうやって入れるかっていうのを結構模索してます。
じゃあその得意分野、それもファッション系含めて最近増えてきたところからは、
それこそ自論を言えるだけの自負があるみたいな。
あと特に今回こうだったりすると、こうだったらブリングさんの自論があるみたいな。
自論があります。
ジャズを学ぶとかっていう、下から引く姿勢じゃないっていうのが最近のスタイルってことなんですね。
でもこうは大体全部掘った後にそれで行くみたいな。
メモはめちゃくちゃ取ってあるんですけど、自分の考えを喋った方がいいよねみたいな論争を一回鍋としたんですよ。
ガチ喧嘩をしたんですよ。
どういう感じだったんですか?
ケンドリックラマン。
ケンドリックラマンを調べすぎて僕が頭おかしくなった時に、ケンドリックラマンを喋るなら古典が大好きだから。
じゃあそのクラック・コカインとかの歴史を喋んなきゃいけないとか、
アメリカの歴史を喋んなきゃいけないとか、黒人サビットの歴史を喋んなきゃいけないとかってバーッと喋ってたんですよ。
鍋さんが、違いますよ。
俺はブリングさんの意見が聞きてるんですよって言われて、
そうか、でも俺はこれから喋りたいんだけどって言ったら、ブリングさんの意見を持って入れてくださいって言って、
2回くらい取り直したんだよね。
2回取り直しました。
そうなんだ。
で、僕がもうちょっとやってやるよって言って、
じゃあ僕はこういう意見で、ケンドリックラマンを受けてこういうフィードバックでこういう曲を作ってみたとか、
自分の意見を言うようになったら、結構ケンドリックラマン界が洗練されたというか、ブラッシュアップされた感じがあって、
そういうのは自分の主観、古典では悪とされている主観を入れることに最近頑張ってるんだよね。
そうですね。
素晴らしい。
で、実際どうですか?今のスタイルになってからしっくりきてるかどうかだとどうですか?
きてますね。きてる。面白いやっぱり。
僕もやっぱりすごいしっくりきてて、音楽ならずとも、せっかく時間を割いて何かをディグして話すっていう番組を聞き手側が、
僕が聞くとしたら、これはこういう何年代ものでどういうことがあってこういう音楽になりましたみたいなファクトをひたすら喋られても、
そんなものはゆったらウィキペディアとかまとめサイト見れば済むことだし、
今せっかく1年ぐらい続いてきた中でリスナーさんが増えてきて聞いてくれる人が増えてきたから、
ここでやっと僕こう思うんですよねっていう自分たちだけの話ができるのがすごい面白くなってきたなっていうのがありますね。
実際ブリングさんの生の気持ちを知りたいみたいなニュアンスでいた鍋さんは、今のこのスタイルの反応はどうなんですか?
鍋さん結構いいよね。
いいっすね。
鍋さんもすごい着眼点が本当に切り口がいいんですよ。
分かります。聞いてて。
才能だと思ってて。そういう切り口で。僕は割とファクト好き人間なんでめっちゃ調べたい。
佐藤くんはいろんな本をミックスさせて喋るのが得意みたいな3人の特徴が出てきてるので結構いい感じになってきてますね。
いいっすね。今続けて見ていて、反応みたいなところで何か感じるもの。
今までブリングさんが自分のポッドキャストでやってきて感じていたポッドキャストをやるプレイヤーとしての感触と、今ディグトリをやって感じている感触で何か違いってあったりします?
ディグトリはちゃんとファンがいますね。ファンがいっぱいいる。しかも熱狂的なファンがいるんですよ。
それは僕たちの下調べとか努力の量に比例していると思うんですけど、
例えば思いつきで喋っててもそこまで深くはならない話が。
だから歴史とかをガーンと調べた上で話すことっていうのは重みが違うような気がするんですよね。
その努力しているからね。だからちゃんとファンが付くんですよ。
一生懸命やったことに対してちゃんと結果が出るっていうのを味わっています。