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2022-02-16 39:45

篠田真貴子さんとザッソウ第2回 |「航空自衛隊の組織には、ベンチャーや新規事業に近いところがある」

倉貫と仲山(がくちょ)が、2人の友だちをゲストにお招きし、ゆるーくおしゃべりするザッソウラジオ。

エール株式会社 取締役の篠田真貴子さんゲストの第2回です。(全3回の配信)


[今回のザッソウ]

倉貫がシノマキさんに言えなかったこと/具体と抽象/「なぜ売れてるの?」と聞かれても…/航空自衛隊という組織/アメリカ海兵隊/ドクトリンってなんですか/ミッションなのかパーパスなのか


[ザッソウ内で語られた話題や書籍のご紹介]






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次回の配信は、2月23日を予定しています。最終回、お楽しみに!

00:07
くらぬきです。
中山です。
ザッソウラジオは、くらぬきと学長こと中山さんで、僕たちの知り合いをゲストにお呼びして、雑談と相談のザッソウをしながら、ゆるくおしゃべりしていくポッドキャストです。
エール株式会社の篠田真貴子さんをお招きした回、第2回になります。それではどうぞ。
せっかく篠田真貴子さんが来たから、篠田真貴子さんがコテンラジオのゲストで出られたときの回を、僕は割とドライブするときとか散歩するときにコテンラジオを聞いていて、篠田真貴子さんの回も車に乗っているときに聞いていて、
ありがとうございます。
いや、めっちゃ面白いなと思って、車降りたら篠田真貴子さんにメッセージしようと思って、でも運転してたから、パソコンのまま聞いて、降りた後、メッセージするほどでもないかなと思って。
面白かったって一言だけなんだけど、一言だけを聞いた瞬間だったらかけたけど、ちょっと時間経つと遠慮しちゃうなと思って。
言ったけど、今あったからちょっと言おうと思って、あれめっちゃ面白かったです。
ありがとうございます。もはやなんか自分が何喋ったか結構忘れてて、時々そうやって言っていただけるので、自分で聞き返そうとするんだけど、恥ずかしくなって全然わかんないみたいな。
わかる。
私喋りすぎとかすごい思って、なんか。
いや、ありがとうございます。でもあれこそ本当、なんでしょうね、固定ラジオのお三方、特に樋口さんがやっぱり聞くの、達人すぎですよね。
聞き上手。聞き。
いや、本当すごい。本当すごい。感心してました。本当楽しかったし。
いや、アウトプットしてないとっていう話でちょっと思い出したので言いましょう。
アウトプット。
でも本当それ今の超大事ですよ。なんか記事とかね、そういうフォトキャストを聞いたり読んだりして、面白いと思ったら、その瞬間なんかその方に一言感想を伝えてきたりすると、すごいなんか別に何になるっていうことじゃなくて、なんかお互いちょっと嬉しいですよね。
でも久しぶりの方になかなか出しにくいっていうのもやっぱある。
出しにくい。確かに。よっぽどこっちがなんかそういうこうノリノリな。
03:02
もうめっちゃテンション、テンション上げていくしかない。
読み終わった直後の、一番熱量が上がっている時のテンションで、1行でもいいからびっくりマーク2つ3つついてるぐらいのメッセージ送るとかがいい。
フェイスブックで本読んだ時のシェアとかもね、なんかあのしっかりしっかり感想を書こうって思うと書けなくなっちゃうから。
私もとりあえず良かったって言って後で投稿しよう、本。
多分でも、そんなに面白かったって言う人少ないと思うんだよなとか、余計なこといろいろ考えちゃって、ダメな私。
なんかね、ついいろいろ考えちゃいますよね。
なんか、この間、自分としては割となんか、ちゃんと考えが整理できて良かったなっていう満足感があったから、
久しぶりにノートっていうか、日経コメもこの間出したんですけど、それとか締め切りとの組み合わせだったんですよね。
その、あえらさんからご依頼で、その価値を価値観を変える人っていうのを5人あげてくれっていう。
まあアンケートっぽく来たんです。
で、あの例によっても締め切りのもう2日前とかが週末でハートがいて書き始めてで、
5人中2、3人はなんとなく思い浮かべてたから、その方のお名前となぜそうかって、まず書き始めてみた時に書きながら、
待てよと、5人選ぶっていうか、この5人の選択基準に何らかやっぱり一貫性が欲しいなって思ったりする。
で、そうすると、なんで私はこの人とこの人は是非入れたいと思ったんだっけっていう、こう抽象思考が動き始めて、まず1個基準が出るんですよね。
1個基準書いた。で、そっか、そうするとこの人もいるなって書き始めて、あれ、理由が書けないみたいになってっていう、こう往復してるうちに、
なんかその、まずそもそも価値観を変えるとはどういうことかみたいな定義を私は決めないとこれ書けるんだ。
どんどんこう、あの、いつもわからなくなっちゃうんだけど、これって演劇?これ機能?どっちだかわからない。
まあとにかくその具体から抽象を考えなきゃっていう風に自分が追い込まれていくので、
編集部の人に分かってもらわないと、なんか、意図を汲まずになんかね、記事作っていただいちゃうと困るから、
その読者としてその編集の担当の方っていうのを明確で、この人に私はこの意図でこの5人でしたっていうことを理解してもらいたいなっていうのが、
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こうあったから、そこで初めてそうちゃんとこれぐらいの抽象度で、これぐらいのことを書かないと伝わらないなと思って、
結構書けるっていうことだったなって、今思い出しながらやってみました。
なるほど。
締め切りと想定読者がやっぱあると書きやすいですね。
今のでもその、普通に5人サッと書けばいいのに、ちゃんと抽象化して、言語化して、筋を通してから。
アンケートのフォームとは別にその文章3000字ぐらい書いて送っちゃった。
その考え方の方が面白い記事なんじゃないのって気がする。
そっか、なんだろう、そっか、そこが面白い。
5人あげてくださいっていうお題の具体感がいいですよね。
そうなんですよね。適度に具体なんだけど、ちょっと1人とかだったらそんなにここまで考えなかったと思うんですよ。
5人だと抽象度取るの結構大変ですよね。
そう、それなりにね。
ついうっかり欲張ってまたほら、聞くとかいうこととも絡めたいじゃんとか言うと、自分の欲も混じったりするから。
欲が混じるとも言えるし、どうせ私が考えることは絶対繋がるに決まってるんで、
それなんだろうっていうのが自分で興味持っちゃったからかも。
自分の考えだけど、自分で自分の考えを整理していくのが楽しいみたいなところもある。
そうですね。
整理すると、整理して人に言えるのが楽しいのかも。
それちょっとわかる気がする。
通じたって思える打率が増える。
その具体のことを具体だけ伝えるより抽象もセットで伝えたくなる。
そうなんですよね。
それすごいわかる。僕もブログ書くときいつもそんな感じですね。
私、くらぬきさんのブログはとても読みやすいっていうかなっていうの。
多分こう肌になじむっていう。
近い思考回路だから。
絶対抽象の感じがいい。
ちょうどいいと思います。
抽象から入って具体を出すとか、具体を出してから抽象を出すみたいなのをしないと、
ブログを書いてて、具体だけ書くと小学校の作文みたいになっちゃって。
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何々がありました、何々しましたみたいになっちゃって。
いや、なんかちょっと物足りないなみたいになって。
ついなんかヘリクツというか抽象化を考えて理屈を考えちゃいますね。
それでいくと、くらぬきさんも学長もですけど、
お二人とも書くときの抽象化したフレームワークっていうか構造に、
なんかね、自分も入ってるでしょ。
自分は違うんですけどね、世の中こうですよねみたいな評論家っぽさっていうより。
自分もその課題の一つであるみたいな。
これ分かると自分も助かるんだよなみたいな。
スタンスで書いてらっしゃるのも多分私がすごいお二人、
それぞれのやっぱり書くものがなんかすごい受け取りやすい感じがするのは、
それはあるんですよね。
やっぱだから自分の頭の中を言語化できたら気持ちいいってことですね。
組織の猫の話とかだって学生自分だよねみたいな。
まあどっかに誰、全員どっかに当てはまるんですけど。
あるけど。
だからなんかこう、自分はその課題から独立したなんか存在だっていう、
暗黙の前提で抽象化された議論は私逆にすごい内心めちゃくちゃ反発心を覚えながら。
まあ評論、評論家みたいになっちゃうから。
そうなんですよね。
いや逆に自分の関わらないことを喋ってくださいとかって言われることがすごい難しくて、
たまにないですか、その取材とかで、
IT業界でこれからのDXはどうなると思われますかとかって言われて、
いやーそんな広い話僕はわかりませんねみたいな感じになっちゃって。
自分に起きたことを聞かれたら答えられるけど、
業界のこととか聞かれてもどうなるんでしょうねって感じになっちゃう。
わかります。
最近それで困る質問のヒットは、
リスンはなんで売れてるんでしょうかって。
知らないよ店。
知らないよ。
私が店頭でこうやって売ってればお客さんと話すからはなんだか言うけど。
これまでも直接知ってる人じゃない人で買った人なんてほとんど会ってませんからね。
12:00
いやーそれわかってたら追加コンも売れるよってなりますもんね。
本当ですよ。
なんで私に聞くんだろうって思う。
実は売れてるものが売れる理由は売れてるからっていうのは後半の理由としては大きいですよね。
あるらしいですね。
本当そう。
どこ考えてもおかしいもんね。
いといさんがコピーいいかなって思ったのは売れてますっていうコピー以上に売れるやつがないからって気づいた。
1位とかね。
これでもう売れちゃうんだったら意味ないよね。
面白いな。
僕、最近の、別の話していいですか。
もちろんですお願いします。
こないだ見たやつ、しのまきさんの自衛隊のインタビューのやつ。
あれすごい面白かった。
面白いですよね。
出てくる図が全部学長が書いたのかなっていうぐらいの。
四書類っていうか表みたいになってるやつとか。
で、あんなかで僕面白いなって思ったのは、
当業。
マネジメントのリーダーシップが、
当業っていうのが含まれてる。
当業って結局、この人についていこうみたいなやつだっていうのが、
そういうウェットなやつは、
そういう方法論というか形の中に本来入んないんじゃないのかなと思ったんだけど、
ちゃんと入れてくるんだと思って。
あれは本当なんていうかね。
しかもふわふわした、
お花畑っぽい理想論の中であれを入れてる。
本当に命がかかってて。
それこそ戦闘機だって10億円とかするやつを、
壊したらそんだけ金かかんだぞお前っていうやつを、
命がけで飛ばしてる人らの中であれが、
仕組みっていうかフレームワークに入ってるっていう、
ことの重さをやっぱり、
ひみとみと思いますよね。
人間性とか人格みたいなのが、
要はもうすでにフレームワークの中に組み込まれて、
ある意味それが評価されて、ちゃんと上の人になってるってことですね。
そうなんですよ。
その辺の理解が弱い集団だと、
そんな人格を評価対象にするなんて、
エビ好みじゃないかとか。
あと、闘魚っていう概念があそこにあるってことは、
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つまり訓練もしてるわけですよね。
そういうことにできるように。
訓練もしてるわけで、
その訓練ができるっていうことを知らないと、
それこそそういう人事の研修に対して、
RIはどうなんですかとか聞いちゃうみたいな、
すごい薄い議論をする人々がいるんですけど、
そういう人にちょっと理解できないのが残念だなみたいな。
闘魚を身につけられるようになりたいですね。
細かいところまでやっぱり私も知らないですけど、
それこそ初め入った時とかって、
本当に身体的にも精神的にも追い込まれるような訓練を、
集団でやるじゃないですか。
例えばそういうところから始まってるんだと思う。
攻めそうな人格、ああいう組織における必要な闘魚を育って、
100時間徹夜でずっと更新とかやるから、彼ら。
すごいんですよね。
他のやつを励ませるやつかどうかみたいなところが見られる。
そういう時に切れたりとかせず、
みんなの雰囲気がチームの統制にものすごく大事だから、
リーダー一人が頑張っても多分ダメです、そういう時って。
メンバー一人一人が自分を保ち、仲間が崩れそうになるのを
お互いに支え合うみたいなことをまずできないとダメみたいなところから
多分スタートしてるんじゃないかと思うんですよね。
あと篠巻さんがこの考え方いいなって思って、
他のところで説明しようと思ったけどあんま上手くできないって書いてあったじゃないですか。
あれ、あの感覚って大事だよなって思って、
僕も航空自衛隊のそれこそトラリーマン対談した伊藤さんで、
まさにああいうフレームワークを研究してるというか、
作ってる人なんですけど、教えてもらって全部わかるって思うけど、
やっぱり体系的に理解してないと、つまみ食いみたいなのできないですよね。
そう、やっぱり自分の生身の経験にはちょっとないから、
少なくともその航空自衛隊で言ってる闘魚って実際のリアリティはやっぱり知らないから、
うまく言えないし、合礼とか命令の話もそうなんですよね。
ギリギリ伊藤をちゃんと聞くとか、伊藤を伝えるようにするとかは、
同じかどうかわかんないけど近いことが自分の経験の中でできてたり、
それなりに意識はしたりしてたから、それくらいは喋れるんですけど。
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でも普段自分で、今は合礼だとか、今は命令だとか、今は訓礼だって思って使い分けてはいないですもんね。
いないです、いないです。だからそうなるともうちょっと、らしいんですよみたいな。
止まる。
ほんとそういう意味であの記事が出てすごい良かったと思って、
みんなにこれ読んでくださいって配ればいいなみたいな。
ほんとなんか、そこで記事もちょこっとは出てたと思うんですけど、
やっぱりその、例えば伊津さんとかだと、91年とかの湾岸戦争の多国籍軍とか、
そういう環境でお仕事もしておられるので、
イギリスの人が一応上官だったのかな。
でもいろんな国の人らがいて、それ以降のチームにならなきゃいけなくて、
その時にみたいな話とかもちょっとしてくれて、
経験の厚みが、ほんとになんか、ただただ自分の想像を超えてるなと思って、
一生懸命わかりやすくこの子にちょっと伝えたいなと思っていてくださることを含めて、
ほんとありがとうございますっていう感じなんですよね。
公務員っていうか自衛隊の方だから、
普通に定年があって、定年があったら退官されるので、
退官されたらもっとみんなで、伊津さんの英知を学ぼうぜって話は、
今からすごいお待ちしてるんですけどね。
いいっすね。
でしょ?
イメージ違ったんですよね。自衛隊の仕事とかコミュニケーションとか。
学長もともと伊藤さんはどうやってつながったんですか。
伊藤さんは、森屋さんっていう古典研究家、森屋篤さんっていう人がいるんですけど、
会計士の田中康裕さんつながりで森屋さんとつながって、
Facebookつながって見てたら森屋さんのコメント欄にたまに出てくるおかしな人がいて、
自作の損死ゲームみたいなのを自分で作ってやってるみたいなのが見えるんですよね。
なんか変な人いるなって思って見てて、
それで森屋さんのイベント行った時に初めてリアルで会って、
っていうつながり方ですね。
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それまでは航空自衛隊ってこういう感じとかいうのはイメージない感じですか。
楽天の新卒研修で一回急に丸投げされて、
海上自衛隊研修だけはセッティングしておいたからっていう変な状態で丸投げされたことがあって、
1回海上自衛隊行ったんですけど、
その時に陸と海と空は結構違うっていうのを学んだんですよ。
教わって。みんながいわゆるイメージしてるのって陸のイメージですよね。
船は全員で1個の船を動かす、要はチームワークっていうのが問われるからっていう話を聞いて、
そういうことかってすごく腹落ちをしたんですけど、
その後伊藤さんから空で要はウーダーみたいな話。
一人でジャッジ。
で、瞬時に判断をしなければいけなくてっていう話を聞いて、
自分の好みで言うと空が一番思ったんです。
サッカーとかとも近いし、楽天で仕事してきたみたいなビジネス環境、
スピードの速いビジネス環境とかも空っぽいなって思って。
現場の判断が尊重されるやつですね。
そうですね。
いちいち確認取れない。
そんなに歴史もないっていうか、前例とかもない、誰もやったことないみたいなことに取り組むことも多いので、
それこそ何の目的でやってるんでしたっけみたいなところが、
ちゃんと軸にないと判断できない。
本当、航空自衛隊の考え方って、
ベンチャーだったり、新しい領域の事業を作っていくときと、
結構、
何て言うんでしょう。
似てるところが。
似てますよね。
ある感じがすごいしますね。
組織の猫とか虎みたいな、組織に居ながら自由みたいな働き方って、
そんなの組織成り立たなくないですかって、すごい言われることがあるんですけど、
まさに、要は糸取りをちゃんとできているかどうかが大前提になりますよね。
まさにまさに。
この会社って何のために存在してて、みたいな。
この事業は何の目的で、とかいうのを、
社長と同じレベルまでは行かなくても、
十分理解をしているので、
24:00
委任戦術が成り立ちますってことですよ。
自由に動いていいよってなる。
そこ分かってないと、
ただの猫になるってことですね。
そうそう。
わがまま放題とか。
あと、本当そこの、
糸が分かった、お互い分かり合ったって確認できる、
要は糸って、まだ具体的な行動が起きてないわけだから、
どうしてもちょっと抽象度の高い話なんですが、
これがお互い分かったらよねって、
思える状況にするって結構大変で、
そこをすごいずっと訓練してるんだなっていう印象だけ持ち帰ったんですよね。
多分航空自衛隊にもあるんだと思うんですけど、
初めてその構造に気が付いてめっちゃ感動したのは、
私アメリカの海兵隊の方で、
海兵隊って陸海空の装備は一応全部持ってて、
とにかく先陣を切って、
大体海側から陸にガーンって上がって、
もうとにかく本軍が来れるような状態を作るのがミッション。
だから一番こう、状況が分かんない中、
とりあえず行って、状況即応型で、
動かなきゃいけないっていう意味で、
たぶん航空自衛隊とその状況に似てるんですよね。
これ日本だと野中育次郎さんが海兵隊大好きで、
結構本書かれてるんですけど、
ドクトリンっていう、
自分たちが定義する戦争とは何で、
っていうところから始まって、
具体的に何ができるとその目標達成なのかとか、
概念整理の中で200ページぐらいの、
そんな厚くない本一冊があって、
これがまずベースにあった上で、
個々の戦略の糸取りが乗っかるんですって、
っていう構造とか本当に、
たぶんそれが同じような構造でできてる企業って、
結構あると思っていて、
できてる企業はやっぱり素晴らしいなあみたいな、
ふうに思ってたのがまずベースにあって、
伊津さんのお話を聞く機会があったんで、
日本だとこの人たちだったみたいな、
日本にもちゃんとあるじゃん、
すごい嬉しくなって。
さっきの海兵隊で言うと、
コアになる200ページぐらいの本なんですか?
27:00
ドクトリンって言って、文章なんですよね。
その文章ってどんなことが書いてある感じなんですか?
いわゆる会社で言うと、どんなものにあたるのかな?
会社にああいう文章は、
あそこまで書いてある文章は見たことがないですね。
いわゆる規定とかよりは全然抽象度が高くて。
そうですよね。
あそこまで明文化してある会社ってあまりわかんないけど、
まず戦争、つまり戦争とは何か、
戦闘とは何かみたいな。
そこでは何が成し遂げられる?
でも自分たちの存在目的は、
戦争になったら戦争を遂行するんだけど、
前段にこういうことがあって、戦争しないほうがいいんですよ。
戦争というものに対する思想的構えみたいな話がまずあって、
っていうのが初めにあり、
じゃあ具体的に戦争ってなったときには、
やっていいこと、やっちゃいけないことみたいな、
境界線を決める話があったり。
その前提でこの役割分担を大きく言うと、
上官は何をしなきゃいけなくて、
その下は何をしなきゃいけなくて、
現場は何をしなきゃいけなくて。
大きく言うと、こういう基本思想が書いてある感じ。
価値観とかそういう。
価値観に近いですね。
価値観なんだけど割と現実的な定義が書いてあって。
ふわっとしたお題目じゃなく。
そうなんですよね。
自分の仕事の説明でドクトリンって出てきて、
ドクトリンって何ですかって僕が聞くんですけど、
そしたら法令とか政府の方針の範囲内で
より良く任務を達成するために、
空時隊員の考え方や行動の土台となる知的基盤のことです。
そう、そういう感じ。
なるほど。
カタカナで聞いたことはあったけど。
海兵隊のやつは野中育次郎さんが、
知的機動力の本質っていう本を書いてらっしゃって、
それの後半はドクトリンの翻訳なんですよね。
だから日本語でも一応読めます。
あと今ディープウェルあるから、
ドクトリン自体はPDFとかで普通に原文の英語はね、
出回ってるので、
ディープウェルに突っ込めば、
30:01
こういうこと書いてあんだなぐらいは。
宗教上の教義や教理を意味しているっていう。
もともとの言葉のあるらしいですね。
いや、確かにドクトリンって言葉はビジネスのところでは使ったことないな。
ないけど、
企業でそこまで文書化してある会社があるかわかんないですけど、
自分たちにとって事業とは何かとか。
たぶんそういうところって出てくるんだと思うんですよね。
本当にもう利益のためにやってますみたいな会社もあるでしょうし、
参法よしですみたいな会社もあるでしょうし、
地域の雇用の維持っていうのがすごい大事でとか、
そもそも事業って我々にとって何かって実は結構違う。
そういう感じのこと。
我々にとって事業はこういうものなので、
例えばその事業をやるにあたっては絶対やらないとダメなこととか、
やってはいけない、こういうときは迷ってやってはいけないってちょっとそうすると、
行動規範的なものもちょっとは入ってくると思うんですけど、
ということを成すためには例えば取締役っていうのは、
処方で決まってるのはこれなんだけど、
うちの会社においては特に取締役はこういうことをやらなきゃいかんとか、
マネージャーっていうのはこうやらねばならんとかいうことが全部一貫して。
なるほど。
言語化されてるんだ。
いや、なんかちょっとドクトリン作ってみたくなったな。
クラヌキさんのところとか確かに作れるじゃないですか。
なんかね、よくある会社のミッションだとか価値観とかっていうので、
はてはめようとしてもうまくしっくりこなかったんだけど、
なんかドクトリンってちょっとしっくりきた感じあるなと思って。
そのミッションとかがしっくりこない感っていうのはどのあたりだったんですか。
僕らの会社、もともと始めたきっかけというか会社を作ったきっかけも、
社内ベンチャーやってた5人が路頭に迷いかけて、
会社を作るしかないって言って独立して始めたんですね。
なので特別社会を何とかしようとか、
お客さん何とかしようとかってスタートしたというよりも、
まず自分たちが生き延びるために会社を作ったみたいなところから始まってるので、
ミッションらしいミッションなしで始めちゃったんですね。
志が低い。
志が非常に低い。生存のためみたいな。
33:01
ただプログラミングが好きな人たちだったので、
プログラマーを一生の仕事にするとかはできたらいいよねとかって言ったんだけど、
これもうめちゃくちゃ内向きなメッセージで、
これ別にお客さんのための話でもないし、
世の中のための話でもないから、なかなか言いにくいなっていうか、
なんかこれ貧困をなくすとかね、
なくすとかっていう会社だったら、
もうちょっとかっこよく言えるんだけど、
うちなかなかそれ言えないなってずっと思ってたんだけど、
これもしかしたらドクトリーンという形だったら、
自分たちなりの言葉の定義なので、
表現として書けるんじゃないかなっていう感じがちょっとしましたね。
なんかそれ、結構多くの会社それっちなんじゃないかとちょっと思ってて、
今のパーパスが流行ってるから。
最近パーパスにすべきなのかとか、また流行りものに迷ったりもしたんですけど。
もちろんいいことなんですけど、
そのパーパスってなぜかフォーマットが、
割と二十字以内みたいな短い言葉にしようとする結果、
どの会社も同じみたいになっちゃって、
なんかうーんって思っているところがあり、
もちろんパーパスを短い言葉で
あるのはいいんだけど、それだけじゃなくて、やっぱりそこに
本当はドクトリーン的なものが、
それなりのやっぱり分量ないと、
自分たちも何言ってるかわかんないと思うんですよね。
そうですね、それすごいわかりますね。
それこそパーパスもそうしミッションとかも、価値観とかでさえ、
もっとわかりやすく書きましょうみたいな圧があって、
今回僕らも価値観ブラッシュアップしようみたいな会社でやったときに、
外部の方にちょっと意見もらったときに、
クラウシさん、メルカリみたいなゴーボールドとか、
一言二言で言える感じにしませんかって言われて、
うちそんな簡単に言えないなって言って、
結局長ったらしい文章になっちゃって、
けど、確かにこれかっこよさはないけど、すぐわからないけど、
でもこのわからなさがうちだからなとかって最後は納得させたんだけど、
それでも良いと言ってもらってる感じがして。
そうなんですよね。
嬉しいですね。
海兵隊の方の書いたものとかを読んでると、
組織を動かすために、
ドクトリンと紐づいて、わりと短い言葉で、
36:00
みたいなことはもちろんやられてるんですけど、
ドクトリンの裏付けがちゃんとある感じで、
結構理解しやすいなって思います。
ちなみにメルカリは社外から見てて、
ちょっと感心するところがあって、
バリューが3つあって、そのうちの1つはゴーボールドなんですけど、
本当に皆さんの意思決定の指針になってるんですよね。
ポイントは短くすることというよりも、
本当にみんなが使っているものであれば別に長くても、
自分たちのものになってるかどうか。
なってさえいれば、長い短いではなくて、
それは思います。
僕らの場合は、自分たちのものになるのに時間がかかるものなんだっていう。
ずっとじんわり育ててる。
じんわりかかるめんどくさい会社なんだなってことが、
自覚的にわかった。
ちょっとドクトリーン。
言葉のあれだけをまず見たので、
もうちょっと研究していかないとわからないけど。
ぜひぜひ。
結局全体が体系化されてることが大事っていうことですよね。
なるほど。
用語もなので、ちゃんと定義されているということです。
だいたい戦略って何を指しているのか、
定義されてないまま戦略ってみんな言ってます。
そうなんですよ。
戦略と戦術を同じ意味で使っている人とかもいるし。
文字のフレームワークだと、戦略と戦術の間に作戦っていうのがあるよねっていう。
体系化がされてたりとかするし。
確かにな。言葉は結構あれですね。
言葉って人によって考えているものが違うんで、
イメージするものが違うので、
これはこういうもんですよって言わないとうまく伝わらないことは多々ある。
多々ありますね。
私ちょっとこの本もったい思う。
どの本ですか?
知的機動力の本質。
これは若干ダラダラ長いんだよな。
私は好きなんだけど。
野中先生、野中育次郎さんが書いている
39:01
アメリカ海兵隊っていう本も、
海兵隊の話がわりとコンパクトにまとまってて面白いんですけど、
内容的にリッチなのは知的機動力の本質の方で。
結構初めの100ページぐらいはもう海兵隊の歴史。
だから興味ない人にはすごい飛ばしてみたいな。
独立戦争の頃からの話が念入りに書いてある。
なかなか後派な本ですね。
めちゃめちゃ面白い。
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