「とりあえずビールで🍺」
飲み会でおなじみの、このひとこと。実はこの習慣、そんなに古いものではありません。150年ほど前までは地元で造って地元で飲むものだったビールが、どうやって覇権を握り、お酒の王様にのぼりつめたのか?
きっかけは19世紀後半。発酵の謎を解いたパスツール、酵母の純粋培養に成功したハンセン、冷却機を生んだリンデ。この3人の仕事で、ビールは安定して大量に造れる飲み物になりました。あとは船と鉄道が樽を遠くまで運び、巨大メーカーが台頭し、都市に集まった労働者たちが一日の終わりに喉を潤す。街にはパブやビアホールが増えていく。こうしてビールは、一気に世界へ広がっていきました。なぜビールはワインより世界に根づいたのか。逆に、いまだにビールが主役になれない国があるのはなぜか。
その答えは、ぜひ本編で。アルコール依存症専門医の島田先生と語り尽くした「アルコールと人類」、Season1の完結編です。続くSeason2では、「お酒と日本社会」について話していく予定です。
今夜はこのまま、泡の中で眠れたらなぁ。
(※終盤に出てくる珍陀酒(ちんだしゅ)、スペインではなく正しくはポルトガルの赤ワインでした。陳謝いたします🙏)
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・ホスト「工業高校農業部」
・トークテーマ「アルコール」
https://open.spotify.com/playlist/0au9Y6lAZqOXTNouWkm26q?si=1fIzmUKtS3CaIheRF22TWg
・科学系ポッドキャストの日とは?
https://scien-talk.com/science_podcast/
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サマリー
このエピソードでは、ビールがどのようにして世界的な覇権を握るに至ったのか、その歴史的背景と要因を深掘りします。19世紀後半、パスツールの低温殺菌法、ハンセンによる酵母の純粋培養、そしてリンデの冷凍技術という三大発明が、ビールの安定的な大量生産を可能にしました。これにより、ビールはそれまでの地域限定の飲み物から、世界中に広がる大衆的な飲料へと変貌を遂げました。 都市化による労働者人口の増加、鉄道や蒸気船といった輸送技術の発達、そしてギネスやハイネケンといった巨大ビールメーカーの台頭も、ビールの普及を後押ししました。特に、ラガービールの登場は、年間を通じて製造・販売を可能にし、その飲みやすさと万人受けする味わいが、ビールを「お酒の王様」へと押し上げる大きな要因となりました。 一方で、ワイン文化が根強い南欧諸国ではビールが主役になれない理由や、ビールがワインを凌駕した背景には、工業化との相性の良さ、製造の容易さ、そしてワイン産業を襲ったフィロキセラという病害虫の影響などもあったことが語られます。日本における酒類の多様性にも触れつつ、ビールの歴史的な躍進とその要因を多角的に解説しています。