【メンタルヘルスシリーズ#9】パーソナリティ症
「これって性格?それとも病気?」。「パーソナリティ症」は、その境目が一番あいまいな疾患かもしれません。本人の"らしさ"と生きづらさが地続きで、診断もケアも難しい病気です。
日常で耳にする「サイコパス」や「ナルシシズム」も、実は医学的には反社会性や自己愛性パーソナリティ症と重なる概念。言葉だけが独り歩きしがちですが、背景にはちゃんと整理された症状やタイプの分類があります。
中でもよく話題にあがる「境界性パーソナリティ症」。中心にあるのは、大切な人に見捨てられるかもしれないという強い「見捨てられ不安」です。相手を理想化したかと思えば、些細なことで一気に突き放してしまう。感情と人間関係の振れ幅が大きく、時に衝動的な行動や自傷につながることもあります。
今回も精神科医の島田先生と、パーソナリティ症の分類から、症状、診断、治療、気をつけたいポイントまで話をしています。
「自分はどうなんだろう?」と感じたことがある方にも、身近な人との関係に悩む方にも、ぜひ聴いていただきたい1本です。
(番組中では「パーソナリティ障害」と呼んでいますが、2023年のDSM-5-TR日本語版改訂以降、「パーソナリティ症」という呼称が使われるようになってきています。)
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サマリー
このエピソードでは、精神科医の島田先生をゲストに迎え、「パーソナリティ症」について詳しく解説しています。パーソナリティ症は、極端なものの見方や感情の反応、行動が持続し、それによって対人関係や社会生活に困難が生じる状態を指します。誰にでも程度の差はあれ、一般的な枠から外れた考え方や行動が見られるため、病気と性格の境界線は曖昧になりがちですが、日常生活に著しい支障をきたす点が障害としての特徴です。 パーソナリティ症は大きく3つの群(A群、B群、C群)に分類され、B群には境界性パーソナリティ症、反社会性パーソナリティ症、自己愛性パーソナリティ症などが含まれます。特に境界性パーソナリティ症は、「見捨てられ不安」や対人関係の不安定さ、感情の激しい変動、衝動的な行動などが特徴として挙げられます。また、反社会性パーソナリティ症は法を犯すような行動に繋がりやすく、自己愛性パーソナリティ症は強い賞賛を求める傾向があると説明されています。 治療の中心は精神療法であり、特に認知行動療法などが用いられ、偏った認知の是正や感情のコントロールを促します。薬物療法は、うつ病や不安障害などの合併症に対して補助的に用いられることが多いとのことです。周囲の人は、一貫した対応を心がけ、過度な期待や急激な関わり方の変化を避けることが大切だとアドバイスされています。この疾患は、自分自身や身近な人との関係に悩む人々にとって、理解を深めるための貴重な情報源となるでしょう。