00:00
スピーカー 1
絶対に気はつけなくてはいけないこと。
ラジオ。
マジか。
やっぱりね、このラジオはね、危ないです。
スピーカー 2
危ないね。
スピーカー 1
圧縮、圧縮とか言いながら、どんどん言葉を増やしてるんだよね。
増やして。
スピーカー 2
これはね、袋工事に入る可能性があります。
あと、ここだけの話になっちゃうんだよ。
スピーカー 1
ああ、そうだね。島宇宙ですか?
島ですね。
これは、一番いい例が哲学だと思う。
ああ、確かに。
ものすごい何々的、何々的が増えていってしまって、
さらには文法を無視するようになるんよ。
なるね。
あれは、たぶん既存の文法では表現できないから、
新しい文法を作り出そうとすらしてるんよ、下手したら。
ね。
そうなってないかもよ。
スピーカー 2
言うのは二次元らしいしね。
スピーカー 1
二次元以上のものらしいしね。
スピーカー 2
何を言ってるんですか。
もうこれでわからないですね。
スピーカー 1
そういうのが危険なんよ、と思ったんだけど。
スピーカー 2
そう、危険。始まってるんですね、この考え方。
スピーカー 1
ね。
どうだ、俺の新しい喋り方はっていうことになってないかな。
スピーカー 2
なってる可能性あるね。
スピーカー 1
あるかな、あるね。
スピーカー 2
宮台さんが何を言ってるかわからないし。
それは確実に、ちょっとあっちに足を踏み入れてるよね。
スピーカー 1
で、戻ってきたよね。
スピーカー 2
戻ってきた。
あの力は何なの、やっぱり我慢してるのかな。
なんせしてんじゃない。
スピーカー 1
でも一応、宮台文法で自分の頭の中では組み立てられてるわけだよね。
スピーカー 2
もちろん。
スピーカー 1
それを崩すっていう悔しさはないのかなと思って。
スピーカー 2
ああ、確かに。
口癖だったもんね。簡単に言うと。
全然簡単じゃないことがその後に続きます。
スピーカー 1
でも今の世界の成語は、そういう変な文法は否定しつつあるよなと思うんだけど。
スピーカー 2
そうだね、流れとしては。
スピーカー 1
ね。
スピーカー 2
既存の言語ルールに従ったものが残ってるよね。
スピーカー 1
そうよね。
スピーカー 2
みんなやめちゃったよね。論談の人たち。
03:02
スピーカー 1
そうよね。
スピーカー 2
一時期頑張ってたの。
スピーカー 1
複雑だけはやめたほうがいいと思った。
スピーカー 2
うん、確かに。
スピーカー 1
合ってるかどうかは別として思う。
スピーカー 2
普通に科学でもいっぱいあると思うけどね、この辺りの。
スピーカー 1
あるんだろうね。
でもある日、素晴らしい数式が一つ生み出されて、統一されるんじゃない?
そうそう。
あ、じゃあそれを繰り返してるっていう意味では、トライアンドエラーをいっぱいしたほうがいいのか。
そうそう。
じゃあ哲学者のあの文法もトライアンドエラーの一つと考えれば、絶対に犯してはいけない罪とまではいかないな。
スピーカー 2
そうそう。そうなのよ。ランダムウォークと一緒なんだよ。
スピーカー 1
え?
スピーカー 2
ランダムウォークって知ってる?
スピーカー 1
知らん。
スピーカー 2
まあランダムに歩くことなんだけど。
スピーカー 1
ああ、まあ。
スピーカー 2
正しいか正しくないか関係なく、ランダムになんかする。
遺伝子とかはランダムにこう脱出するわけじゃん。DNAを。
スピーカー 1
ああ、そういうことね。
スピーカー 2
適当をやるってこと。
スピーカー 1
じゃあ適当やってんだっていう意識があったら面白いなと思って。
スピーカー 2
多分意識はないけどやってんだよね、きっと。
スピーカー 1
でもものすごい難しいことをやってる人に対して、あ、適当やってんすねっていう。
スピーカー 2
ああ、言えないね。
スピーカー 1
え?
スピーカー 2
言えないね、その一生懸命考えてますって言われるね。
スピーカー 1
いや。
間違いない。
それ言ってあげたほうがいいと思うね、これ。
スピーカー 2
そうだよね。
スピーカー 1
うん。じゃないと苦しいと思うよ。
スピーカー 2
じゃあ我々もランダムですか?適当ですか?
スピーカー 1
そう、このラジオは適当なんよ。
スピーカー 2
適当だね、たしかに。
スピーカー 1
適当な実験なんよ。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
って言われれば恥ずかしくなくない?
スピーカー 2
恥ずかしくないね、それは。
スピーカー 1
だって間違っててもいいわけだから。
境界線問題ではないもんね。
スピーカー 2
寝ようとして寝ない必要みたいな感じだよね。
実験だから。
あれ?あれ?いいじゃん、じゃあ。
スピーカー 1
いいね。何本やってもいいと思うよ。
400回、500回と。
スピーカー 2
なんだ、全然危険じゃないなと思っちゃったんだけど、今。
しかもなんかこの、しゃべりがインターネット上に残るっていうのもいいことなんじゃない?
スピーカー 1
なんで?
スピーカー 2
ランダムさが消えるよりは。
06:02
スピーカー 1
そりゃそうだよ。
だってそれがトライアンドエラーの一つとして記録されてるわけだから。
スピーカー 2
そしていずれ収縮するんですよ、素晴らしい感じで。
スピーカー 1
あれ?なんだ恥じることはないじゃん。
スピーカー 2
大丈夫だよって言ってあげようかじゃん。
スピーカー 1
哲学者はさ、さっきも言ったけど、さっきの回で、
我々何の役にも立たないことをごちょごちょやってててへとか言うのはないわけじゃん、この世界。
スピーカー 2
まあね、ない。
スピーカー 1
あれ?なんであいつら照れてんの?
スピーカー 2
そこはわかってないからな。
スピーカー 1
あらまー。
じゃあ震災が起こった時に、我々音楽の人間は何の役にも立てなくてすいませんっていうのは?
それはその、震災に関しては無力なのはどう見ても明らかなからさ。
だから無力なこと恥じる必要ないじゃんと思って。
スピーカー 2
そういうセリフ自体おかしいなと。
スピーカー 1
震災に対して今自分たちは物理的なことは何もできないっていうことを恥じるのは別にいいんじゃない?
いちいち言う必要ある?
スピーカー 2
まあそうだけど戦時に変わってるわけよ、そこは。
スピーカー 1
歌なんか歌ってる場合じゃないっていう整合性の中に自分がいるっていうイメージですいませんって感じじゃない?
それまるっとこういうことができるじゃん。戦時には哲学もそういう気持ちになるわけだよね。
スピーカー 2
なるね。どっちでも役に立たないからね。
何でもかんでもそういうことにならない、こういうぐちゃぐちゃしたのが。
スピーカー 1
確かにね。
暇な時にやるものだみたいな。
そこに戦時と平時関わってるな、強く。
関わってるね。
たぶん戦時になったら…。
恥ずかしくなってくる。
戦時になったらこのラジオが恥ずかしくなるんじゃないかなって思った。
スピーカー 2
なる。なるな。
あ、面白いこれ。そういうことか。
スピーカー 1
じゃあ平時限定の理論なわけか、今俺が言ってるのは。
スピーカー 2
そうだね。てか、理論自体がなんか…。あ、そっか。別に戦時の戦時の理論があるか。
そう。むというと、俺がなぜこの回を撮ろうとしたかというと、
スピーカー 1
どこかで戦時を意識してるからこのラジオを撮ろうと思ったよね。
え?
気をつけなければいけないラジオっていう出だしだったんよ。
09:01
スピーカー 1
なぜ気をつけなければいけないかというと、戦時で役に立たないからだよね。
スピーカー 2
あーそういうことね。はいはいはい。
スピーカー 1
っていう裏意識があったんじゃないかと思って。
スピーカー 2
じゃあ戦時になった時のためにこう思ったってことね。
そう。
スピーカー 1
無意識的に。
無意識で。
スピーカー 2
なるほどね。
スピーカー 1
で、いろいろ喋ってるうちに、いや気にしなくていいじゃんってことになったじゃん。
うん。平時だからね。
でもそれは平時限定だよねって後で気がついたよ。
あーそういうことか。
遅くね?これ。
スピーカー 2
確かに。
スピーカー 1
メタ認知が過ぎるけど大丈夫かな?恥ずかしくないかな?
スピーカー 2
これが今俺らが言ってることがちょっと怪しいよ。
スピーカー 1
いや、平時だから大丈夫よ。
スピーカー 2
あははははは。
そ、そ、そうですか?
スピーカー 1
そうなんよ。そうなんよ。平時は良いんよ。トライ&エラーを繰り返して。
スピーカー 2
恥ずかしくなりそうだったけどセーフ。
セーフです。
スピーカー 1
ただちょっと戦時が来るのは間違いないし、いつか。
スピーカー 2
そうだね。いつか来るね。
スピーカー 1
その時のことは考えといた方がいいんじゃない?
スピーカー 2
いやーもういいよ。
スピーカー 1
いい。来てから考える。
スピーカー 2
うん。来ないってことにしとこう。
スピーカー 1
来ない?
うん。
スピーカー 2
分かりました。
スピーカー 1
はい。
スピーカー 2
ははははは。
むしろ真の平時がこれから来ると思うよ。
ははははは。
その話はまた今度。
戻りました。