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2021-09-19 21:41

第51回「自宅で最期の時を一緒に過ごしたい〜コロナで変化している看取りの現状と家族の意思~」看取り士:白瀧貴美子さん(中編2)

大切な人が病院に居るのに、

家族さえも病室に入れない現状がある今、

「最期の時を一緒に過ごしたい」と

希望される御家族の方が

増えていらっしゃるそうです。

2021年9月のマンスリーゲストは

¨看取り士¨の 白瀧貴美子さんです。

白瀧さんは27年間、看護士だった仕事を辞め、

看取り士となり、2019年8月に、

「日本看取り士会 看取りステーション

なごやか あいち」を立ち上げられました。

看取り士としてだけでなく、

多くの人に「温かい看取り」を

知ってもらうための講演や、

看取り士を養成する立場として、

日々、活動をされていらっしゃいます。

白瀧貴美子さんのインタビューは

第49回〜第52回までの全4回に渡って配信♫

今回の白瀧貴美子さんへのインタビュー内容は

(第51回)

✅  コロナで変化している看取りの現状と家族の意思

✅ よく勘違いされる

¨おくりびと ¨と¨みとりし¨との違いについて

✅ 亡くなった後の時間を大切にすることで

ぬくもりと温かさの感覚が残る

✅ 犬猿の仲でも愛で充満している場面に出会うと

人は変わる

✅ 愛の感情に気付いていく。

✅¨愛のバトン¨を感じる現場

✅ 簡単に死を受け入れられない気持ちにも寄り添う

苦しみも一緒に担う。

✅ その時の希望を叶えることを目指していくこと

について、お話していただいています。

「今、必要な人に届きますように」


◉白瀧貴美子さんプロフィール

27年間、総合病院の外科、整形外科に勤務後、

訪問看護にて在宅支援、包括支援センターでは

地域包括ケアに従事。

21年前に実母が病院で「家族のための治療」を

続け、本当の望みが聞けないままに旅立つ。

看取りの後、強い喪失感と「母の近くにもっと

いれたのでなはいか」という罪悪感をその後も

持ち続け「温かい看取り」「後悔のない看取り」

を追い求めていく中で、2016年、日本看取り士会

柴田久美子会長に出会う。

探していた「看取り」がここにあると確信し

「看取り士」となり、

2019年8月に「日本看取り士会 看取りステーション

なごやか あいち」を立ち上げる。

現在は看取り学、看取り士養成講座も行い

看取り士の普及活動にも尽力している。

◉「日本看取り士会 看取りステーション

なごやか あいち」ホームページ

https://www.mitorishi-nagoya.com/

◉「日本看取り士会 看取りステーション

なごやか あいち」Facebookページ

https://www.facebook.com/nagoyakaaichi/

◉「日本看取り士会」ホームページ

http://mitorishi.jp/

◉ 映画「みとりし」公式サイト

http://is-field.com/mitori-movie/index.html

・・・

◉伊藤由美子ホームページ『Yumiko’Room』 https://yumiko0321.com/2369/

00:18
建築士、伊藤由美子のCozy Space、第51回。
2021年9月のマンスリーゲストは、三森市の白滝紀美子さんです。
白滝紀美子さんは、27年間看護師だった仕事を辞め、三森市となり、
2019年8月に、日本三森市会・三森ステーション名古屋化愛知を立ち上げられました。
三森市としてだけでなく、多くの人に温かい三森のことを知ってもらうための講演や、
三森市を養成する立場として、日々活動をされていらっしゃいます。
今回のインタビューは、コロナ禍で変化している三森の現状や、
亡くなる前、亡くなった後の大切な時間、命のバトンを渡される時についてお話をしていただいています。
それでは早速、白滝紀美子さんのインタビューをお聞きください。
三森市のことを知らない方もまだいらっしゃるときに、
そこにやっぱり医療の現場に出向くときって、すぐに受け入れられるものなんですかね、そのあたりというのは。
ご依頼がやっぱりご家族様であったり、ご家人であったりというところでの依頼なので、
決してダメだよとかっていうことはないので、
私たちは寄り添わせていただくこととか、医療とか介護というところでは手を出すわけではなくて、
しっかりと精神的なサポートというところをしていくんですということをお話しすると、
しっかり理解していただいて、それでは一緒にお話を、
例えば病院で一人単位のカンファレンスとかに読んでいただきながら、
そうなんですよ、お話をすることをさせていただいたりとか、できるんですね。
でも今ちょっとコロナなので、面会制限があるので、
そこで三森市が病院で三森のときに入れるかどうかというのは、やっぱりご相談になってくるのかなと思うんですね。
どっちかというと、私たち三森市をご依頼するご家族様やご本人は、
最後は病院ではなく自宅で、今はコロナなのでなかなか面会に行けないし、
会えないので、だから自宅に帰ってきたいので、どうしていいかがわからない。
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初めてなので、しっかりとサポートしてほしいというようなご依頼がほとんどなんです。
そういうことですね。
そうなんです。
今、余計に三森市のコロナの存在が必要な時期に入ってきたということですよね。
そうするとやはりコロナって大変なことが起こっているかもしれないんですけど、
やはり皆さんがそれぞれ、自分はどうして行きたいんだというのを考えるきっかけになっているということですね。
今、病院で面会制限があって、そこじゃなくて自宅で見取ってもらいたいという意思が、
そこでまた明確になってきているというか、そういう方が多くなってきているというのも現実としてあるんでしょうね。
そうですね。実際のご依頼としては、ご本人からというよりもご家族様からのご依頼が今はほとんどなんですよね。
入院しているところに見舞いにも行けないし、何かちょっとした世話もできないというのはもどかしいですもんね。
そうなんです。自宅で見取りたいというふうなご希望で、でもやっぱり初めてだしわからないし、
というので私たちにご依頼が多いですね。
なるほどですね。
お友達に、この前見取り師の活動をしている人に出会ったのよと、
数人に私話したんですよ。そしたら、知っている送り人ねと言われたんですね。
いや違う違う、送り人じゃないって。やはり何十年か前に映画でなったことがすごい印象あるんだなと思ったんですけど、
私も送り人というのはそこで知ったんですよね。
送り人じゃなくて見取り師だよっていうふうに、え、そうなのって感じで、
そこでまた説明をさせていただいたんですけど、その辺りがちょっと混乱されている方もいらっしゃるんじゃないかなと。
そうですね。
その辺りは大きく違うのはどこかっていうところを、塩滝さんの口からご説明させていただいていいですか。
そうですね。送り人というのは農管師さんのことですよね。
はい。
農管師さんというのは、本当に旅立たれた後、お体をきれいにするという役割なんですよね。
私たちはもっとその前なんですよね。
例えばなんですけど、嫁宣告、あとがんですと、嫁1ヶ月ですよっていうふうに先生からお話があった方や、
あとはご高齢の方で、ご食事が召し上がれなくなって、数分もちょっと難しくなってきたかな、
そうすると、あとじゃあ1ヶ月くらいかもしれない、この状態だとっていうような、
そんな先生からお話があった方々、ご本人や、今はほとんどがご家族様からなんですけど、
ご相談があって、そこからご支援をさせていただく、身取りに関する相談をすべてお受けさせていただきますよね。
呼吸が苦しくなった時、どうしても見ているのが辛いような時には、私たちを呼んでいただいて、
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先ほどお伝えした呼吸合わせさせていただいたり、ご家族様やっぱりちょっと苦しい、辛いので介護が、
その時にはエンジェルチームが伺わせていただいたり、
こんな心の苦しさっていうのはどういうふうにしたらいいのかなっていうようなご家族様のご相談に乗るために、
身取り師がご相談に行ったりだとか、身取りの作法をお伝えに行ったりだとかっていうような、
その旅立ちの前から、そして旅立った時、その旅立ちの時もご本人、ご家族様に一緒に寄せていただいて、
一緒に寄り添いながら、身取りの作法をお伝えしていきますよね。
またその旅立ちの後、この時って、もう今まで葬儀屋さんをすぐに呼んでしまうっていうのが当たり前ですよね。
なんかすごい勢いでバタバタとした、みたいなことを聞くことがあるので。
でもここ、とってもまた大事な時間なんですよ。
そこを急がずに、私たち身取り師はご家族様や大切な方たち、
皆さんに抱きしめていただく身取りの作法をお伝えして、
ご本人からの命のバトンをしっかりと受け取っていただく、その尊い場面、
そしていっぱい感謝の気持ちだったり、今まで言えなかった言葉だったりっていう、
いろんなお話を皆さんにしていただくっていう、とても大切な時間を過ごしていただく。
後から来ていただいた方も、この時間間に合わなかったわけではなくて。
先ほどね、最初に言われたね。
そうなんですよ。そのぬくもりをしっかりと受け取っていただく、
そんな時間を過ごしていただくように、ドライアイスとかは24時間入れないで、
じっくりとご家族様と大切な方たちと触れながら過ごしていただく、
命のバトンを受け取っていただく時間だということをお伝えさせていただくんですね。
なのでその後なんですよ。送り人さんがね。
そうなんですよ。
その前なんですよね。
その前を私たち、尊い時間をゆっくりとご家族様とご本人に温かく過ごしていただく、
そしてその後の送り屋さんやそういった送り人の方たちの役割が入ってくるんですね。
たぶんそこの辺も混乱されちゃう人がいるんじゃないかな。
そうなんですよね。きっとだから私たち見取り師が入らなければ、
送り屋さんがすぐに来て、そしてすぐにいろんなことを決めなければいけない。
時間は、誰を呼ぶんだという現実の世界に引き戻される。
でも本当はもっと大事な時間なんですよね。この旅立った後という時間も。
やっぱり亡くなれた後の時間の共有ですね。
そうです。どうしていいかがわからない。
その時私たち見取り師がいると、その場を整えさせていただきながら、
皆さんにゆっくりとお伝えさせていただく、その時間を持たさせていただくんですね。
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皆さんそういった時間を持つと、後から本当に尊い経験をすることができたし、
旅立った方がお父様であれば、お父さんと一緒に今も生きているその温もりが今でもこの手に残っていて、
寂しい、悲しい、そんな気持ちはあるんだけど、
でももっとそれ以上にこの温もりと温かさというものが自分の中にあって、
これが父なんだなというふうに感じるということをおっしゃってくれてますね。
そういった時間をちゃんとしっかり持つということによって、
言葉ではいいじゃないですか、亡くなった人が自分の中に生き続けるという言葉は聞くんですけど、
本当に体感をし続けるのかなというふうに今お話を伺って思いましたね。
感覚って大事ですよね、やっぱりね。思い出すことができますもんね。
そういうことですね。
その感覚さえなければ思い出せないですもんね。
あることで余計に思い出すことができる。それも温かさと一緒に温かく思い出すことができるように。
悲しいだけの感覚じゃなくて、温かさも味わいながらも思い出しながら大切な人と一緒にいられるということなんですね。
そうなんですよ。みとりの場面の中で、どうしても県営の中のおばあちゃまとお嫁さんだったり、おむこさんだったりとかしますよね。
そういった方たちも抱きしめるということで、そういった思い出自体も変わっていかれる。抱きしめるとは思いもしなかった。
なかなか家族で抱きしめ合うっていうのは日本人ないんで。
気持ち的に敵対心がある。
敵対心があると、まず余計に。
余計にですよね。そういう場面で抵抗感を示される方っていらっしゃらないですか。
いますけど、でもやっぱり私たちがお勧めさせていただくんですよ。抱きしめる。
そこがみとり氏の方がいらっしゃるからこそできるかもしれないですね。
そうですね。あとはみとりの場面って本当に旅立ったご本人の愛で充満しているという場面なんですよね。
全ての方が大切な方たちの幸せを祈っていらっしゃる。これからもずっと幸せでいてくれることを祈っていらっしゃる。
そして自分自身がこんなに愛しているということを渡していかれているということが、
いればいいほど本当によくわかる。会長の先ほどおっしゃった、愛を渡して愛でいっぱいの場面であるということ。
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それがわかる場面なんですよね。
そういう状況なので、嫌だよとかそういうことを言っている場面じゃないんですね。
なくなるんですね。
私ではなく、それは全て旅立たれた方がその時空にしてくれるというか、そういった環境にしてくれる場面、その場にしてくださるので、
決して嫌だというふうに最初おっしゃっていたとしても、変わっていかれる。やっぱり自分もっていうふうに変わっていかれる。
そして抱きしめると、こんなに時が来ると思わなかった。本当は憎しみとか怒りとかではない感情という、自分の奥になる。
愛をいただくからこそ自分の中から出てくる感情というものに気づかれていかれるというのが、表情を見ているとわかってくるんですよね。
またそういった時にご本人も息も止まって、心臓も止まっていらっしゃるんですけど、微笑まれるんですよ。顔が。
顔がそういう面白い顔なんですね。
そうなんですよね。今微笑んだねって気がつかれるんですよ。
そうですね。よかったですね。喜んでいらっしゃいますねっていうふうにお声をかけると、
またそこでご本人とその方の愛の交流がされているのが表情で、同じ表情されているんですよね。微笑んでいらっしゃるのを見ると、
全てを旅立たれる方っていうのは、愛で包んで、愛にしていってくれる。そんな時間なんだなっていうこの時、だからこそ尊いこの時間に大切な方たちと一緒に過ごす、
ということは触れながら過ごすということはとても大事なことだということ。
本当に現場に寄り添わせていただければいただくほど、格子に変わってきますね。
本当に先ほどちょっとフレーズ見ましたけど、愛のバトンなんですね。
そうなんですよ。もうその通りなんですよ。もうその通りなんです。
お顔も本当に変わっていかれます。ご本人のお顔が。
それはその変わっていかれるっていうのは、自分の死を受け入れる時から変わっていくっていう感じなんですかね。
そうですね。それはもちろんそうですね。死を受け入れられた時にはお顔と変わっていかれますね。
結構高齢者になって寿命が来たなっていう感覚で亡くなられる方もいらっしゃると思うんですけど、
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もっと若く、例えば30代とか40代とか、若くして今だとガンとかって亡くなられる方多いと思うんですけど、
ガンで余命宣告されて、本当は自分は死にたくないんだけど、そういう時期が来てしまうっていう方も多いと思うんですけど、
そのあたりの方との見取り師としての寄り添い方って何か変わるものってあるんですかね。
そうですね。変わりはないですよね。全て受け入れながらお話を聞かさせていただくことだったりだとか、
いろいろことであったりだとか、呼吸を合わせるだっていう、そういう基本のことは一切変わりはないと思うんですけど、
やっぱり思いっていうものは、したかったことであったり伝えたかったこと、伝えたいことであったりだとか、
あとは受け入れられないいろんな葛藤であったりっていうところは、やっぱりご状況によっては大きく違いはあると思うので、
もしかすると年齢の違いではないかもしれないんですけど、
やっぱりそれはお一人お一人にしっかりと向き合わせていただくっていうことは、そこは変わりはないんですよね。
もちろんお家族様にも向き合わせていただくっていうこと。
やっぱり小さいお子さんたちがいらっしゃるのであれば、その子たちにもどんなふうに伝えていくのかっていうこともね、
そこら辺も決してご高齢であっても、やっぱりそのお孫さんであったり姉孫さんであったりっていう方たちもいらっしゃるので。
年齢だけじゃなくて、自分が何を伝えていきたいかっていうのは、なかなか明確になってないときにお話を伺っていただくと、
明確になってきちっと自分が伝えたいこと、さっきの話じゃなくて、愛のバターを渡せると思ったときに受け入れられるのかなって、
そういう順番なのかなって今ちょっと思ったんですけど、どうなんですかね。
もちろんそうです。簡単に死というものを受け入れることなんて誰しもができないんですよね。
そうなんですよ。そこも私たちは、みとり氏はご依頼があればずっと寄り添っていくんですよね。
辛い気持ち、苦しい気持ちっていうのは、誰かに伝えたい、聞いてほしい、でもこのことって誰にも伝えることはできない。
もしかすると伝えることで相手に苦しみを与えてしまうかもしれないっていうような気持ちになってしまうこともあるかもしれないですよね。
でもやっぱりご本人は話すことで一緒になってくれる人ができる。苦しみを分かち合うことでまたその苦しみが少し楽になる。
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そんな感覚を味わっていただくことができる。こんな風に分かってくれる人がいるんだっていうことってとても心が救われますよね。
そういった私たちに苦しみも一緒になっていくっていう役割もあるので、お話を十分に十分に十分に心ゆくまで聞かせていただく。
先ほども言ったように気持ちが変わった。気持ちは変わるのは当たり前だと思っているので、変わったらどんな風にしていこうか。
どんなその時にはご希望があるかということもまたそこもじっくりとお話を聞くことをさせていただくということは変わりはないんですよね。
もしかするとその希望っていうことだったり気持ちが変わっていくっていうことが年齢が若い方にはまたより環境的に持っていらっしゃるものがたくさんいらっしゃる。
そうですね。先ほどの話だと小さなお子さんを残していかなきゃいけない。
お仕事もあったりだとか、もしかすると年老いた合流子を持っていらっしゃるとか、ご兄弟で、もしかすると体の悪い方でいらっしゃるかもしれないというような環境の面でとても大きな持っていらっしゃるものが多くあると、そういったお話もたくさん終わりになるかもしれないので、
そういうことも一つずつ伺わせていただきながら、どんなふうに決めていくかというところですよね。
それをずっとその時その時の気持ちをそのまま受け止めていく、伺っていく、その時の希望をどうしていくかということを一つずつ叶えていくことを目指していくというのが私たちの仕事になってきますのでね。
先ほど言われましたけど、辛いこととかそういったことも共有していくことになるじゃないですか。
その場合に白滝さん自身、やはり自分の心を日頃から整えておく必要があると思うんですけど、具体的に何か持っていらっしゃることはありますか?
白滝美子さんにご登場していただきました。
次回は、白滝さんが日頃から心を整えておくためにやっていること、今、そして今後の活動について、最後に白滝さんにとって居心地の良い場とは何かについてお話していただいています。
この番組をまた聞きたいなと思っていただいた方は、音声アプリの購読ボタンやフォローボタンをポチッと押していただくと、毎週日曜日に配信されたものがスムーズに聞きますのでよろしくお願いします。
今回配信した詳細については、私のホームページにも掲載しています。
21:01
こちらの番組の詳細にURLを掲載しておきますので、ホームページもよかったら見に来てくださいね。
建築士伊藤恵美子でも検索できます。
それでは次回もお楽しみに。
伊藤恵美子でした。
21:41

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