実際そういった見取りの場面を塩滝さんも何回も体験されていると思うんですけど、
呼吸合わせっていうのはちょっと意識すればその場面でご家族様もできるようになるというか、
どうしても呼吸合わせって普段の時でもそうなんですよ、実は。
今そうなんですよねって質問してきたからそうなんですよねって言っちゃいますけど。
そうなんですよ。もしかするとお子さんを産んでらっしゃる方だとやったことあるんじゃないかなと思うんですけど、
お子さんのこの寝ている呼吸に合わせると、知らないうちに自分も寝てしまったりだとかっていうことがあったりだとか、
心地よさっていうんですかね。もしかするとそれって呼吸を合わせようと思っていなくても、
あってしまっているようなそんな感覚だったりだとか。
よく講座の中で説明させていただくのは、合唱とかで一緒に歌を歌ったりする時って、
実は指揮者の方の手に合わせて、声を合わせているんじゃなくて、吸って吐いての呼吸を合わせて、
あの一体感っていうんですかね。それって何か言葉を伝えての一体感だとか、
そういうことではなくて呼吸が合っているっていうことだけで、
言い知れないみんなと一緒にいるような、それも本当に温かく触れ合っているような
そんな感覚、それも心も一緒に同調しているような、そんな感覚を味わうことができるっていうような。
それもどっちかっていうと、気持ちがせいていくとか慌てていくだとか、
イライラしていくっていう感情よりもとても落ち着いてきて、
なんならアルファ波が出るような頭の中に。もっと先の眠るようなシータ波の方に入っていくような、
なんかそんな感覚を味わっていらっしゃったことがあるんじゃないかなと思うんですよね。
あります。
ありますよね。それと同じなんですよね。
呼吸を合わせるということで、準備をされているご本人も、
言葉では言えない寂しさや不安や、そういったものをもう一人の大切な家族の方、
どなたかが呼吸を合わせることで、一緒にいてくれるんだな、
こうして自分もここにいてもいいんだなっていうような、
そんな優しくて安らぐような、そんな感覚を言葉以上に何ができますかっていうふうに思いますよね。
私たちに何ができるんだろうって、できることってあるんですよね。
その一つとしてそうなんです。呼吸を合わせるっていう、その方法があるんですよね。
はい、そうなんですね。
私たちみとり師と契約をしていただきますと、
エンゼルチームというものですね、ご本人のご家族様やお近くの地域の方とかにも参加していただきながら、
大体その1ヶ月、24時間、どなたかでご本人のそばで寄り添うというふうに考えると、
そういった10人ぐらいは必要じゃないかなというふうに私たち思っていまして、
そういったご家族やご近所の方で足りない、10人はとてもじゃないけど、やっぱり足りない方がほとんどなんですよ。
疎遠になっていらっしゃる方だとか、そうなんですよ。
できれば身内だけでしっかりとサポートしたいと思っていらっしゃる方が多いので、
そういった場面は、あの時には私たちのエンゼルチームというのが全国にたくさん組織していますので、
そういった方たちに呼びかけをしながら、必要な時に少し夜眠れなくてご家族様がとても疲れてきているので、
日中横になりたいわっていうような、その時には見守る。
ボランティアなので、本当にご本人のそばでそっと見守っているっていうのが役割になるんですよね。
お体拭いたりだとか、ご飯食べたりしたり、お持ち帰ったりということは一切できないんですけど、
その見守るだけ。
でもやっぱりご家族様ってどうしてもね、もし何か自分が目を離している時に何かがあったらというふうに思うと、
体をちょっと離しても心も離せない方たちっていうのがとても多くいらっしゃるんですよね。
でもそこで誰かが見ていてくれるっていうことだけで、体と心一緒に話して、
自分自身がリラックスする時間を持っていただける、
その役割をボランティア、エンデルチームっていうのが担わせていただいているんですね。
なのでお疲れにならないように、やっぱり例えばご自宅であれば、
ご自宅でのご家族様の寄り添いを少しでも楽にしていただけるような心も体も、
そんな期待に応えさせていただくようなエンデルチームの役割なんですね。
でもご家族様もそういった安心をお渡しすることもできますし、
ご本人もご家族様がちょっと離れているときに、
やっぱり誰かがいなくなると寂しくなるっていう方って本当に多いんですよね。
そのときにエンデルチームが御本人を見ながら、
大丈夫ですよ、ご家族様すぐ戻られますよ、それまで一緒にいますからねっていうような、
そんな微笑みと言葉があるだけで、ご本人にも安心をお渡しすることができる役割だと思っているんです。
そうですね。それはすごい大事ですよね。
やっぱり不安の中で自分はどうなっていっちゃうんだろうという中で、
だからといってずっと迷惑かけてるんじゃないかとか、
家族に思って疲れてるんじゃないかっていうのもありながら、
そういう方がいらっしゃることによって、ご家族もちょっと休憩する時間もあって、
今から亡くなっていかれる方も、
一人ぼっちじゃないという状況という形にしていただけるのが、
やっぱり安心感はあると思うんですね。
実際、寝たきりにならなかったんですけど、
どうしても今までと違う状況で、
全部1から10まで自分がやれたことが、
やっぱりそれが1から10までできなくなっているという状況だと、
やっぱり家族はどうしても疲弊していっちゃうんですね。
だから、それが私の場合は介護の話ですけど、
そういった見取りの場面で、そういった時間があるっていうのは、
すごく大事だと思うし、
柴田会長さんが経験した中で、
そういうボランティアのエンジェルチームが必要だと思って、
そういう形にされているということですね。
実際、本当に大事でしょうね、ここは。
はい。エンジェルチームをお使いになっていただくご家族様、
ご本人様には本当に感謝していただいていますね。
よかったというふうに、安心できるというふうに、
おっしゃっていただいていますね。
そんな時にはケアマネージャーさんたちとも連携を取りながら、
エンジェルチームもここに入りますという話もさせていただいて、
一緒に担当者会議というのをケアマネージャーさんが開催されるんですけど、
その時に私たち見取り市も一緒に入らせていただいて、
そうなんですよ。どんなふうにエンジェルチームを活用するのか、
何時のどこに入りましょうかということをご相談して、
他のヘルパーさんや訪問看護師さんなどと時間がだぼらないように、
調整もケアマネージャーさんにしていただいているという形で。
そうなんですね。やっぱりその連携プレイ大事ですよね。
そうなんですよ。とても大事なんです。
やはり見取り市だけとかケアマネージャーだけだというふうだと、
うまくいかないと思うので、そのあたりはケアマネージャーの方たちも
すごく協力的なんですよね。
もちろん私たち見取り市って知らないことが当たり前なんですよ。
なので私たちの方からご依頼があれば、ご家族様のご依頼の中で
というところをお伝えしながら、ケアマネージャーさんや保管さんや
もちろん手術の先生にもご挨拶させていただいて、
それで皆さんのチームの中に入らせていただいて、
ご本人の幸せな旅立ち、ご家族様もこれでよかった、
もちろん関わられているスタッフの皆さんもこれでよかったねって思うような
そんな旅立ちっていうのをご支援させていただきたいという風に思っているので