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建築士、伊藤由美子のCozy Space第85回。いつも私がインタビューする側なのですが、2022年5月の配信は、私がインタビューを受ける立場となります。
前回同様、インタビューをしてくださったのは、中江君博さんです。
今回は、建築の仕事についての話をお届けします。では、早速お聞きください。
仕事とか働き方とかも、Yumikoさんが建築士をされているというのは知っているのですが、最初から建築士なんですか?学生卒業してからとか。
そうですね。だいたい住宅関係ですね、ほぼ。
そこは変わらず。
大学も住居学科という、本当に。
そういう学科があるんですね。
そういった建築士とかインテリアコーディネーターとかになる人が多いような学校を卒業して、キッチンメーカーに就職して、そのあと住宅メーカーのインテリアコーディネーターをやって、そのあと設計のほうをやっていったという感じですね。
最初のほうは、会社に所属してやっていた。今は個人でですね。
今は個人ですね。
それはいつぐらいに個人になられたんですか?
えっとね、どうかな、2013年だから、え、9年。あ、おそらく経つ?
もうちょっとそうですね、9年ですね。
9年くらい経ちますね。それまでは、だからサラリーマン?会社員でやってましたね。
なんか昔のゆみ子さんの、なんかSNSか何かの投稿で、その会社員時代でしたっけ、なんか頑張りすぎでうつりになったかと思うくらい。
なんかそう、今のこのゆみ子さんのこうハツラツとした感じを見ると、うつとかとは無縁なのかなって思うんですけど。
いやいやいや、だからさっき言った、その人に頼れなくって、自分で抱え込んじゃって、もう寝る時間がなくて。
そこでやる、その会社でやることがすっごい多かったっていうのもあるんですけど、設計だけじゃなくて営業から最初やってくれとか、全部っていうところとか、
いろんな他のこともあったから、寝る時間がどんどん減ってったりとかして、休みもなかなかうちで仕事したりとかしてるのは、やっぱり人をうつにしてきた気がしますね、やっぱり。
そのうちにだんだん自分がね、他の人にも触れなくなっちゃうんですよ、おかしくなっていくと。
で、手伝うよって言ってもいいわって言ってる自分がいたりとかして、おかしくなってるんですよね。
それはもう、その時自分自身でこれおかしいなって思ったのはあると思うんですけど、そこからすぐに脱却できたんですか?結構長引くとかイメージがあるんですけど。
えっとね、そこの会社を辞めて、すぐ失業権をもらい、そこからまた働くんですけど、どうかな、半年ぐらいしてから。
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どちらかというとリハビリ状態、自分の中では。だから自信を失っちゃってるんですよね、建築的な仕事に対する。そこからどうだろう、おそらくたぶん2年ぐらい、自分の中の自信が復活したっていう。結構だからかかってると思いますね。
なるほど。自信を失って、それを復活させるまでの期間っていうのは、どんなことをやられてきたんですか?
建築関係で働くんですけど、ちょうど子供がまだ小学校の低学年だったので、やっぱり正社員で住宅関係の設計になっちゃうと土日も休めじゃないじゃないですか。
なので、やっぱり親に預けながらとかってなっちゃうんで、これちょっといけないなと思って、うつになっちゃったりもあったんで、そのとき正社員じゃなくて派遣社員で住宅関係のところに行って、そこで徐々に心のリハビリをしながら、業務に立ち座りながら、自分の中で自信を取り戻したっていう感覚はありますね。
なんか今息子さんの話とかも出てきたんですけど、なんか息子さんともすごく仲がいいのかなって。
そうですか。
いや、なんか改めて昔のフォトチェストを美美子さんの聞いたときに、息子さん今二十歳ぐらいでして。
そうですね、二十歳になりましたね、今年。
北川先生の会の。
北川八郎さんのね。
北川八郎さんの会を改めて聞いたときに、なんかその美美子さんが息子さんとハグをされていたりとかっていう話とかもあったりとかして、
すごく仲難しい感じだなって思って。
僕自身が今三十半ばで、やっぱりその三十四十とかって子育てに忙しかったりとか、やっぱりそうは言ってもまだまだ男女っていくと、女性に対する家事の子育ての割合って多いのが日本のある姿なのかなと思って。
やっぱり身の前の女性とかでも、やりたいことはあるけど、家事子育てが忙しくてとかっていうのはあったりとかするんですけど、
今こうやって、もうお子さん二十歳だから手もそれらに離れてると思うんですけど、お子さんが小さいときとかって、自分がやりたいこととかのバランスとかってどういうふうにされてきましたか?
私の場合はね、本当にね、もうね、ずっと自分を生きてると自分で思うんですよ。
だから、そういった意味では、子供にもしかしたら、何かしら幸せが来てたかもしれないですけど、
別に子供を大事にしてないわけではないし、もちろん大切なんですけど、それよりも自分がこうしたいっていう、それが大体でも仕事なんですけど、私の場合は。
仕事をしていくってことは、どうしても私の中では外せないことで、それを優先させる、どうしても歪みが来るところを、うちの母親がいてくれたおかげで働いてこれたっていうのはあるんですけど、
バランスを取るっていうよりは、自分は自分で生きていくっていう状態に、子供が、そういうお母ちゃんだから仕方ないなみたいな感じで、おそらく見てくれてたっていう感じなんじゃないかなと思うんですよね。
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おそらく。旦那さんも、最初から働いてくれっていう旦那さんなんで。
一切、仕事で例えば遅くなったとか、仕事が忙しすぎてご飯作れないとか、一切文句言われたことないんですよ。そこは一貫してるんで、彼は。
本当に、誰も私の仕事をしようとすることを邪魔する家族がいないんです、私の場合。ありがたいことに。もうこれお仕事しろって言われるばかりに、やらせてもらってるので、だから続けてこれたっていうことはすごくあると思いますよ。
なるほど。ちなみにそのお仕事の話でいくと、建築士っていうお仕事されていて、その中で感じる一番の喜びって何ですか。
これ別に建築じゃなくても、恐らかったし、たまたまって言ったらおかしいけど、たぶん実家が電気工事屋さんの自営をやってたっていう流れで、ずっと小さい頃から現場に連れてかれてたんですよ。その記憶で建築関係進んだと思うんですけど、そういう環境で進んだんですけど、おそらく別に建築じゃなくてもよかった。
それよりもたぶん仕事することが好きなんだなと思うんですよね。別に建築の仕事が嫌でもないんですけど、その中の喜びって何かって言ったら、これってたぶん自分の中で共通してるのが、一個のものをみんなで作り上げていく喜びが一個。
家ってやっぱり一人でできないんで、お客様がいて、設計インテリアコーディネートがいて、監督がいて、あと職人さんたちがいて、一個の家ができるっていうことの喜びがたぶん大きくあるっていうのが喜びなんですけど、今どっちかというとB2Cじゃなくて、B2Bって取引先が企業とか設計事務所とのやり取りをしてるんですけど、
そこでもやっぱりもう一個大事なのは、誰と仕事をするかっていうのがすごい大事だと思ってるんで、例えばその相手の方が一企業の会社員の方であっても、その担当の人とのやり取りが気持ちいいものなのかっていうところにすごい私フォーカスしてると思うんですよ。
あそこも心地よさなんですね。
そうすると日ごろ、いくら忙しくっても、相手を気遣うやり取りができてると、それだけでも、なんか頑張ろうって思えるっていうか、そのあたりの電話とかメールとかのやり取りであっても、それってやっぱり相手の空気感って感じれるので、お互いが。そういった人たちと仕事をするっていうのが面白いなと思うんですよね。
さっきお話にも出た早川さんのインタビューの中でも、去年ですかね、アートギャラリーのぬかがさんっていう方にインタビューさせていただいて、それも撮影編集させていただいたんですけど、その方がおっしゃってたのは、アーティストのギャラリーのオーナーさんなので、アーティストの方と関わる機会があって、なんかそのいい関係性っていうのは、なんか午前2時に電話がかかってきても、なんかいい関係性っておっしゃってたので、なんかそれに近いのかなって。
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そうですね、例えとして、そうですね。
今のお話だと、ちょっと午前2時に電話がかかってきても嫌ではない相手なのかなって。
そうですね、皆さんそうですね。なんだろうな、やっぱり仕事をしていく上で、相手の背景まで感じ取って、きっとここまでこういうふうに指示しとくと、その人がやりやすいだろうなとか、そういうちょっとした気遣いが見えるかどうかってすごくあると思うんですよね。
ただ単にこう仕事を発注します、受けますっていうんじゃなくて、それがこう感じ取れる、自分もそこ大切にしたいし、そこの感じ取れる関係性の中で仕事をするっていうことが、今私は建築の仕事だけど、建築の仕事であっても、全部それはもう私の中でも譲れないとこなんだなと思って。
それがやっぱり会社員じゃなくて、今独立してやってるっていうことは、向こうも私を選べるし、こっちも選べるっていう関係の中で、もしね、すぐまあ必要ないですって会社的に向こうが担当者レベルじゃなくて、もう必要ないですって言われても、それはそれで仕方ないなと思ってるんですけど。
でもそういうお互い選び合う、誰にご仕事をやってもらうかって、選び合う中でやっていける心地よさはあるなって。だから今回君さんにお願いしてるっていう。
なるほどですね。なんかそう、ゆみ子さんともこうやって普段、今日までのやり取りとかもメッセージャーとかでする中で、やっぱりゆみ子さんレスがめっちゃ早かったりとか。
そうですか?本当?
あと、なんていうんですかね、すごく、もちろん丁寧は丁寧ですし、でも言うべきことはちゃんと言われるし、ポンポン物事進んでる感じが心地いいなと思って。
あら、みんなそんな感じかと思ってたから。
僕結構そのあたりをまどろっこしくしてしまいがちというか、文章長くなっちゃうんですよ。
そうかな?本当?
いやなんかもう相手に対して遠慮、多分もう遠慮が入ってる人に違うんですね、ちょっと。だからゆみ子さんに関してはもともと知り合いでもあったし、そこまでの遠慮はないから、だから初めましてでは当然ないじゃないですか。
そうですね。
だから多分そこのハードルっていうのは低いのかなって思うんですけど、でも例えばゆみ子さんって今までのゲストの方ってちなみにですけど、初めましての方ってどれだけいるんですか?
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知り合い?初めての方?
初め、ほぼ初めての人はね、宮本正幸さん、東戸博美さんも本当にちょこっとズームで、ブレイクアウトルームで出会ったんですけど、東戸博美さんもほぼもう初めてですね。
あと和歌山陽一郎さん、あと桑山健さん、あとカスタード坂口さん。あ、でも白田喜美子さんもほぼ初めてに近いですね。福永さんもでもそれまでに1、2回、2回ぐらいお会いしたけど。
あ、動画を、みつきさんも1回お茶した。
お茶した。
そう考えると結構割り返し半分、あれ?半分ぐらいは。
そうですね。
初めましての方にアプローチするときとか、やっぱりさっきの変人っていう話もあったと思うんですけど、この人はって思われたから多分思うんですけど、
ゆみ子さんのインタビュー聞いてて、ここがすごいなって思うのが、初めましてに近い方とかも今半分ぐらいっておっしゃってましたけど、なんか初めましてって感じじゃないっていうか、なんかそのゲストの方とも楽しくおしゃべりされてるし、
なんか本当にその、このインタビューの場がゲストの方とゆみ子さんにとっていい場になってるから、ゲストの方もそれだけ快活にお話しされてるのかなって思ってるんですけど、
インタビューするときに、ゆみ子さんが意識されてることって何かあったりしますか?
意識してることは、正しくない分からないですよ。インタビュアーとして。あまりその人のこと知りすぎない。事前に。
知りすぎない。
知りすぎない。一応、もちろん調べれることは調べるんですけど、あまり知りすぎちゃうと、分かってる感覚で喋っちゃうと、分かってるよーという反応になっちゃうのが嫌なっていうのと、
基本、自分がリラックスしてること。それって言えば伝わっちゃうので、なんかそのまますでいるっていう状況で、こうすーって入ってくっていうのは、やっぱり大事にしてることかな。
あと、これも本当に正しいか正しくないか分かんないですよ。事前に打ち合わせしない。そのインタビューの人と。
ゲストの方からは、打ち合わせしたいんですけどとかって言われたりじゃないですか。
それが、私、今までの中ではないんですよね。皆さんね、たぶんね、日頃ラジオ番組で喋ってたり、公演とかで話してるっていうのがあるからか、ないんですよね。
これ打ち合わせしなくていいの?って、会ってから言われることありますよ。でも、ないんですよね。
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じゃあもう打ち合わせないぐらいだから事前に質問リスト送ったりとか。
ないです。
ゲストの方に対してはそうかもしれないですけど、ゆみ子さんの中では、これは絶対に聞こうと思うという質問ってあるんですか。
それは一応、自分の中で、もちろんその方のことを事前にリサーチしますよね。その中で、なんでこういうふうになったんだろうとか、やっぱり疑問が浮かんだり、質問したいことが出ると、
それは一応書き留めておいて、一応それは持っておいて、それを先にもちろん聞くときもあるし、流れでその方が聞きたいことを話していただくこともあるし、今これ話の流れで必要ないじゃんと思ったら聞かないときもある。
次回も引き続き、きみさんからのインタビューをしていただいたお話をお届けします。
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それでは次回もお楽しみに。伊藤ゆみ子でした。