一般質問の基本
はい、どうもほづみゆうきです。今回のテーマは一般質問です。非常にざっくり言うと、行政に対して何でも聞いていいような質問の機会というものですね。
何でもできるからこそ、結構その人の個性が見えてきたりして、面白い内容なのかなと思っております。
何となくいろんな映像とかでですね、なんか区民庁の裁判所みたいなところで議員の人たちが喋っているのを見たことがあるかもしれないんですけども、
そういうところで、議場って言うんですけども、そういう場所でやったりするものです。
今回、6月後半のタイミングで、私はまた担当する予定になっておりますので、その事前の話として今回このテーマ扱っていきたいと思っています。
そもそも一般質問って何だっけってところからですね、中央区としてのちょっとしたローカルルールみたいなところもあるので、その縁のところだったりですとか、
あとは私自身が考えるこの一般質問の打ち付けみたいなところに関しても話していきたいと思っております。
それではですね、一般質問ってそもそも何だっけっていうところに関して、大きく3つの観点から話していきたいと思います。
まず1つ目は何でも質問ができるというところですね。最初の説明でも言ったんですけども、一般質問っていうのは特にテーマっていうのを自分自身で設定することができます。
これが通常の委員会っていうところになると、それぞれ所掌する分野っていうのがあるんですね。教育だったりですとか、福祉であったりですとかですね。
そういった範囲が決められているので、教育の委員会であれば教育のことだけ、環境とか福祉とかそれぞれの委員会によって範囲が決まっているので、それ以外のことっていうのは話ができない、質問ができなかったりするんですね。
一方で、この一般質問で言うと特にそういった区切りっていうのがないので、特にその議員の関心のあるテーマを扱ったりですとか、また複数の分野にまたがるような結構複雑な問題とかっていうことについても質問ができるっていうのが大きな違いだったりします。
そういうことがあるからこそ、その人の思いがあるような政策っていうのが出てくることが多くて、割とその一般質問の内容を見ると、その人がどういうふうに考えているかですとか、どういう行政だり自治体がこうあるべきだみたいなところの思いみたいなところっていうのは伝わってくるのかなというふうに思っています。
私の場合ですと、例えば子育てですとか、あとはデジタルだったりとか、あとは元々私、行政の仕事をやってたってところもあるので、そういう観点から行政の仕組みの改善みたいなところだったりですとか、割とそういうことをよく一般質問では取り扱っていたりします。
事前調整の重要性
2つ目、事前に調整をしておくというところですね。これもまた通常の委員会というところとの比較なんですけども、通常の委員会でいうと、そういう綿密な事前調整みたいなことっていうのは基本的にはやっていないようになっております。
私は割とそういうのは事前にお話ししておきたいなというふうに思っているので、事前に質問したりですとか、こういうことを質問するんだよみたいな話をちょっとやり取りさせてもらったりということをやってるんですけども、特にそういうのは仕組みとしては求められていないんですけども、
この一般質問に関しては事前に大体1週間ちょい前ですかね、質問通告といって、要するにこここういうことを質問しますよみたいなものをお知らせするようなタイミングがあります。
また、その上で具体的にここに書いて、この通告書に書いているのはどういう内容ですかみたいな調整みたいなことについても行うというようなことが仕組みとしてできていたりします。
これは事前に調整をするってことになるので、こういう調整をやっているからこそ、一部では学芸会みたいな揶揄をされたりすることもあったりするんですね。
要するに事前の質問、私がこういうふうに質問をしますってことについてもあらかじめ原稿も作って渡したり、一方で答弁をする口調とかについてもあらかじめ用意された答弁書を読むってことになるので、それぞれ文章を読み合うみたいなことを大そかな場所でやったりするので、だから学芸会みたいなことを揶揄されたりすることもあります。
ただやはりこれは形だけのものっていうところではあるんですけども、やはり公式の記録としてこの議会でのやり取りってことは残るので、お互いに不正確な内容をしゃべったりとか、回答したりってことはないようにっていう意味での事前の調整なのかなっていうところ。
あとはその行政側に関してもある程度十分にその質問に対して検討した上で責任ある回答をしてくれるっていう前提に立つと、こういう事前調整ってことはまあまあ必要なのかなっていうのは個人的には思っているところですね。
3つ目についてはタイミングが決まってるってところです。年に4回定例会ってものがあります。これは年度単位じゃなくて年単位で、大体2月ぐらいに第1回定例会があって、今回6月に第2回定例会。
その後に第3回第4回みたいな形で定例会は定期的に開かれている会議が行われてるんですけども、そのタイミングでこの一般質問というのが設定されているような形になっています。
なので時期としてはあらかた事前に決まっているという状況ですね。
次に議会としてのルールみたいなところに関しても少しお話しできればと思っています。
中央区で言うと会派、議会の中のグループみたいなやつですね。会派っていうものがあるんですけども、なんか政党みたいなものと近しい存在なんですけども、その会派の人数に対して、
大体どことこ会派に関しては今回30分ですみたいな話だったりとか、この30分のうちで何人まで登壇できますかみたいな、そういう内部のルールというのが決まっていたりします。
会派の人数がたくさんいると、例えば1年に1回しか回ってこないとか全く回ってこないということもあり得ますし、会派の人数が少なかったりすると年に2回だったりというケースもあったりします。
中央区の場合で言うと2人の会派、2人会派の場合が一番回ってくる回数としては多くて、年に2回、2人しかいなかったりすると、当然4回定例会があると2回回ってくるというような形になります。
また1人しかいない会派、これも1人会派というんですけど、この1人会派の場合には年に1回だけというような決まりになっていたりします。これは結構議会によって変わっているみたいでして、場所によっては手上げ制になっていて、会派の人数とか関係なしに誰でも希望すれば毎回いっぱい質問ができるみたいな話というのも聞いたことがあったりします。
あとはルールとしては再質問があるかないかみたいなこともあったりして、この再質問というのは何かというと、さっきも学芸会みたいな話もしましたけれども、最初に我々議員のほうが質問をします。
それに対して、区長とか教育長とかが答弁をします。そこの内容に対して改めて、いやいやこれはどうなっているんですかみたいな話をその場で改めて質問をすることを再質問でいったりします。
この再質問が認められているか認められていないかみたいなところについても、議会のルールとして決まっている部分があります。
中央区でいうと幸いにしてこの再質問というのはOKになっていますので、割とその再質問の内容についても含めてどういうやり取りをするかというイメージトレーニングをやった上で、この一般質問に臨んでいたりします。
これはね、あったほうがいいかなと思ってますね。さっきの学芸会の話なんですけれども、本当に言っただけ、こちらがしゃべって向こうがしゃべって、はいおしまいってなるとですね、本当には緊張感がなくなってしまいますよね。
要するに答弁の内容によって、十分な回答をしないのであれば、再質問をするぞみたいなところのなんとなくの圧力がより踏み込んで、こっちの議員の立場に寄り添った回答を出てくるひとつのきっかけにもなるのかなと思うので、この再質問という仕組みというのは結構いいんじゃないかなと思っていて、
できる限りそれをするぞというポーズは常に見せた上で、一般質問には臨んでいますね、私は。最後に私の考えるこの一般質問の位置づけでところをですね、これは一言で言うと問題提起の場なんじゃないかなと思っています。
いろんなことをこの一般質問の中で提案することがあります。例えばその学童保育をもっと拡充するべきだみたいな話であったりですとか、江戸バスに関して高齢の方が無償化っていうところに関しての実態調査をやるべきじゃないかみたいな話だったりですね。
そういうかっこいいやるべきじゃないかみたいなことに対して、その場ではいわかりました、やりますみたいなことには正直言ってならないのが実態のところではあったりします。これは正直、議会としてのパワーバランスみたいなところもあるかなと思っています。
議会の中では最大多数派ではもちろんないですし、私自身がまだ3年目、奇数という意味では1期目、2023年に当選してまだ1回しか当選してないという立場だったりするので、当然議会としてもそんなに強くはないというところがあったりします。
それで応対が変わるのはどうかというところはありつつも、現実問題としてはそういうものだったりします。なので、その場で色々回答がもらえないというところはあるんですけれども、とはいえ問題提起の場としては非常に意味があるのかなと思っています。
通常の委員会とかの場で言うと、その場でこういうふうな話、こういうふうにやるべきじゃないかとか、これに関してはどうなっているんですかみたいな話をしたところで、担当の課長がぺぺぺっと回答して、それでおしまいというのが実際のところだったりするんですけれども、この一般質問の場合で言うと、こちらが事前に質問というところを投げて、
一般質問の意義
さっきも言った通り事前に通告ということをやっていますので、こちらが送った文面に対して、役所の中で当然その答弁の文章をどういうふうに回答するかみたいな色々な検討があって、その上で作成をされて、
あと最終的にこれを読んでくれるのはまだ区長になっていますので、その区長に至るまで私、例えば穂積みっていう人間がどういう問題意識のもとにどういう質問をしてきているのかというところに関して、非常にたくさんの方が関わるような形になるんですね。
それ自身が結構意味があることなんじゃないかなと思っています。なかなか議会の中でのパワーバランスだったりですとか、もともと行政としてこうやってますみたいなところだったりですとか、いろんな観点はあるかと思うんですけれども、なかなかその場でこうやりますみたいな話、その通りです、やりますみたいな話にはもちろんならないとは思うんですけれども、
誰々がこういうことをあの時言ってたよなみたいなところに関しては、かなり多くの方が関わるということもあって、誰かしらの頭の中には残るんじゃないかなみたいなところはあるかなと思ってまして、それは今後の行政運営というところに関しても役に立つんじゃないのかなというふうに思っていたりします。
それと無理すぎな問題提起はなかなか難しいにしてもですね、かなりその予算がかかるんだったりですとか、全然その今の区の方針と異なるみたいな話でいうと、なかなか実現というのはもちろん難しいんですけれども、結構細かいようなポイントを抑えた問題提起であれば、本当にちっちゃい話だったりするんですけど、解消したりみたいなことっていうのもあったりします。
私自身で言うと、過去の話で言うと、例えばその懲戒自治会の組織率の実態調査をやるべきじゃないかみたいな話をしました。
これに関しては、10年前に1回この組織率の調査をやったきり、それから全然やってないよねみたいなことを色々調べてですね、それをやるべきじゃないかみたいな話をしたっていう案件なんですけども、これに関しては一部その必要性というのは認めてもらって、すぐにって話ではなかったんですけども、
どこかしらのタイミングで実際調査をやるっていうことにはなったりしましたんで、これは実現に至ったっていうケースですね。
あともう一つ、入札監視委員会の所掌範囲を広げるみたいな、ちょっとマニアックな話もあるんですけど、これも一般質問の中で、中国の入札監視委員会の所掌している範囲、見ている範囲が工事だけで、
物品の購入だったりとか、いろんな調査委託の契約だったりとか、工事以外の部分というのは全く見てないという状況を色々調べて明らかにしてですね、他の調達に関してもやるべきじゃないかということを問題提起しまして、
それに関しても前向きに捉えていただいて、最近になってこの入札監視委員会で工事だけじゃなくて、物品の購入だったりですとか、いろんな調査の契約だったりですとか、そういった他の分野に関しても調査をやってくれるということになったりとかですね、
こういうことは小さな実績としてはあったりしますので、全く無意味じゃないよということではあるんですけれども、大枠としてはなかなか難しいよねというところがあったりしますね。
今回はですね、一般質問って何だっけというところだったりですとか、中国ではこうなっているよというところのローカルルールみたいなところ、そして私の考えるこの一般質問の位置づけみたいなところに関してお話をしてきました。
具体的な事例の紹介
年に1回、2回しかないような機会でして、4年の任期があるんですけれども、その4年の任期で見ても考えてみたら10回にも満たないような非常に貴重な機会だったりします。
なので、これに向けていろいろと事前に情報収集したりみたいなことというのは私もそうですし、他の委員の方もやっていたりするので、結構聞いててもいろいろ面白いんじゃないかなと思っております。
それとですね、私もそうなんですけれども、その質問を見ることで、その人はどういう人なんだというところを非常に分かりやすく表しているようなものでもあるかなと思いますので、ぜひ見ていただけたらななんてことを思っております。
現地での傍聴ということも可能ですし、今回初めてオンラインでの中継ということもやることになりましたので、もし何か良かったら何かやりながらでもですね、ながら劇でも聞けるようになりましたので、もし何か可能であれば聞いてみていただけたらと思っております。
また、過去の記録とかを見ると、その人がどういうふうな一般質問をやったかみたいなところに関しても分かるので、それも何か関心があれば見ていただくと、その人がどういう人なのかなという話だったりですとか、あとはどういうテーマに関心があるのかなみたいなものは非常によく分かるんじゃないかなと思っていますので、ぜひ関心のある方がいれば見ていただけたらと思っております。
今回も最後までお聞きいただきましてありがとうございます。
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それではまた次のエピソードでお会いしましょう。