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2024-03-01 17:18

セラピストは、知識だけではなれない② ~のびやかセラピストを目指そう~

前回の続きですが、今回から聴いても大丈夫です! セラピストが整えておきたい3つとは? セラピストに望ましい状態とは? そして「のびやかセラピスト」とは? すでにセラピストの人、そしてセラピストになりたい人には、ぜひ聴いてほしい内容です。

#セラピスト #セラピー #セルフケア #安心安全 #のびやか

サマリー

セラピストは、まず自分を癒し整える必要があります。セラピストが整えるべき3つのポイントや望ましい状態、説明するとどうなるかなどについて話します。自分を癒し整えることが基本であり、自分が整っていれば身近な人にも伝わります。セラピストを目指す方には、まず自分自身がセラピーを受けることをお勧めします。

目次

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こんにちは。のびやか四葉カフェをお届けします。公認心理師の四葉さわこです。
この番組は、セラピーを受けたい、セラピストになりたい、既にセラピストだけどもっと学びたい、そんな人を対象にお届けします。
自分にも周りにも、仕事にも役立つセラピー理論を少しずつお届けしていこうと思います。
ちなみに、noteでは、この番組の要約を文字化して記事にしています。こちらもぜひご覧ください。
また、ご質問やコメントなどがある場合は、いただけたらすごく嬉しいので、LISTENやnoteの方でいただけると幸いです。
はい、では今回は前回の続きですね。
セラピストは知識だけではなれない、知識以外で伝わっているものがある、という内容をお話ししました。
前回の内容を簡単に振り返ると、まずセラピストとはどんな存在か。
セラピストとは専門知識を生かして、自分や他者の心身を癒す人のことだよ、とお話ししました。
でもその専門知識や技術、それがあれば大丈夫なのかというと、そうではないと。
セラピーをセラピーとして機能させるためには、まず安心・安全を感じてもらわないとダメなんだ、という話をしました。
そして、安心・安全を伝えるためにも、セラピストの方がコンディションが悪かったりとか、不安や焦りを感じているとか、
あるいはセラピストがクライアントさんのお話にトラウマとかコンプレックスを刺激されて、変に熱くなっちゃう様子とか、
そういうものが意外と伝わっちゃうものなんですよ、というお話をしました。
じゃあその内容を受けて、ここからが一番結論で話したかったところなんですけれども、今回話したい内容の結論はこれです。
セラピストこそ、まずは自分を癒そう・整えよう、です。
今回はそのために、セラピストが整えておきたい3つについて、それからセラピストが望ましい状態、説明するとどうなるか、4文字で表現すると、ということ、などについてお話ししたいと思います。
じゃあまずはセラピストが整えておきたい3つですね。
セラピストが整えておきたい3つ
セラピーがセラピーとして機能するためには、安心・安全がキーワードだとお話ししました。
この安心・安全は、セラピーを提供する側も、される側も、両方感じられることが大事なんですね。
それが感じられるようにするために、セラピスト側として整えておきたい3つがあります。
その3つ、何だと思いますか?
まず1つ目は、自分のコンディションです。
つまりセルフケアですね。
睡眠・休養・食事・リフレッシュする時間があるか。
そういうものが普段からとれていて、セラピストの心身とか神経状態が安定しているか。
ここすごく大事だと思います。
よく医者の不養生とか言いますけど、やっぱりそういうのはNGですよね。
特にセラピー・癒しを提供しようと思ったら余計そうだと思います。
次に2番目。
そのセラピーの場の安心・安全作りですね。
その時間の作り方、空間の作り方、環境作り。
安心・安全を感じられる環境か。
ごちゃごちゃしていて汚い環境だったり、うるさかったりとか。
あと、きちんとその時間はその人のために予約して準備されている時間なのかとか。
秘密は守られるのかとか、そういうことですね。
そういう環境作りがきちんとできていて、
セラピスト側もクライアント側も安心して、落ち着いて、
そのセラピーを受けられる、提供できるってことが大事だと思います。
そこも整えておきたいところです。
次に3番目は、
セラピストの内面の癒し
セラピストの内側の癒しですね。
これはさっきの1番目のコンディションレベルの話じゃなくて、
もっと深い内面的なものです。
セラピスト側のトラウマとかコンプレックスとか、
そのようなものをちゃんと自覚して、きちんと向き合って、
それを癒したり、和らげたりする取り組みをしているかということです。
つまりこれは、セラピスト自身もセラピーを受けてきたか、受けているかということですね。
ですからこの3つ、セラピストのコンディション、
それからその場の環境作り、セラピストの内面の癒し、
この3つがしっかり整っているか、調整されているか。
少なくともセラピスト側としては、
セラピーを安心・安全に提供するために、そこの準備を整えておきたいなと思います。
整えてほしいと思います。
あとはそこが整っていれば、
あとはクライアントさんとの関係ですね。
うまく関係が築ければ、
セラピストが持っている専門知識とか技術を使って、
機能するセラピーというのを提供できると思います。
そのような、セラピストがちゃんと癒されて整っている良い状態というもの、
私はこれを4文字で表現できると思っているんです。
セラピストもクライアント側も、
安心・安全を感じて、
セラピーが良い感じで機能する、
それが叶うようなセラピストの状態。
4文字でどう表現できると思いますか?
察しがつく方は分かるかと思うんですが、
それは、のびやかだと私は考えています。
のびやかという言葉ですね。
今回、私がのびやか四葉カフェのコンセプトを考えるときに、
どういうふうに表現すればいいかって、
本当に試行錯誤したんですよ。
最後には思考整理を一緒に手伝ってくださる方にも協力いただいて、
ブレインストーミングみたいな形でやったんですけれども、
一緒に考えてくださった方が出してくれた言葉なんです。
のびやか。
私、この言葉を聞いたときに、
あ!まさにそれ!
とすごく感動したのを覚えています。
ちなみに、のびやかとは、
簡単に言えば、のびのびと穏やかを足した言葉ですね。
のびのびしていて、かつ穏やかな状態。
まず、のびのびっていうのは、のびのびできるわけだから、
安心とか自由がそこにあるはずじゃないですか。
じゃないとのびのびできない。
そして、その人の個性とか、本来持っている能力などが、
何かに邪魔されないでのびのび発揮できる、
そんなイメージの言葉だと思うんですよね。
のびのびって。
あと、穏やかっていうのは、
心とか体が高ぶりすぎたり、落ち込みすぎたりしないで、
いい塩梅で落ち着いている。
気持ち的にも余裕が持てているっていうかね、
そういう状態が穏やかだと思うんです。
だから私は、セラピストが安心・安全を提供できる望ましい状態っていうのは、
セラピストが、あるいはその場が、のびやかな感じ、
のびやかな状態だというふうに考えています。
そして、私は同業者であるセラピストやカウンセラ、
そして対人支援職の人たちにも、声を大にして言いたいんです。
あとね、対人支援職っていうのも広い意味で言ったら、
子育て中の人とか、介護とか、
誰かのお世話を頑張っている人たちも当てはまると思うんですけど、
そのような人たちに、もう本当に繰り返し言ってるんだけど、
声を大にして言いたい。
まず、私たちがのびやかになりましょうと。
それがこの番組のコンセプトでもある、
一緒にのびやかセラピストになりましょう、なんですね。
もうね、サポートする側というかね、
お世話したり、そういうことさせてもらう。
こちらがいっぱいいっぱいとか、ストレス抱えすぎてるとか、
自己犠牲でそれ提供してるとか、
そういうのじゃあもうダメなんですよ。
それじゃあ、せっかくの活動が長続きしない。
で、そのいっぱいいっぱいな感じっていうのは、
クライアントさんとか周りの人たちにも伝わっちゃいますからね。
それじゃあ安心・安全を提供できないです。
だから、この順番を間違えちゃいけないと思ってるんです。
癒しの順番
人を癒すとか整えるって考える時の順番は、
この3段階、この順番です。
まずは最初1番目は、自分。
癒し・整えるのはまず自分。
もうこれが基本、これが土台です。
で、その次に身近な人。
家族とか仲間とか友人とか、
大切にしたい人ですよね。
で、自分が癒し・整っていたら、
身近な人にも自然と伝わるんですよね。
もうそこにいるだけで、近くにそういう、
癒されて整ってる人がいたら、
いい影響というかね、伝わってたりするものですから、
本当にまずは自分で、
それが自然に身近な人にも伝わったり応用できるようになり、
自分を癒すことが重要
そして最後に3番目で、他者でしょうと。
仕事として、プロとして、お金をいただいて他者を癒すとか、
職業としてセラピストをやるのなら、
やっぱりこの順番間違えないようにしたい。
基本をおろそかにしたくない。
ってことをね、私も自分自身にも、
常に言い聞かせてるし、
皆さんも自分に問うてほしいですね。
そう、あとあの、
この番組はセラピストになりたいっていう人もね、
対象にしてお話してるんですが、
結構ね、セラピストになりたい、カウンセラーになりたいっていう人、
意外と多いんですけれども、
そういう方たちがね、本当に癒したいのは、
他人じゃなくて、自分だっていうことが、
本当によくあるんですよね。
実は私もそうだったんですよ。
私が学校の教員辞めて、
子育てに悩んでるお母さんたちの役に立ちたい、
みたいな感じで起業したんですけど、
なんのことはないもん。
一番救われたかったのは自分なんですよ。
そこをね、本当に救われたくて、
助けられたいのは自分だってことを自覚しないで、
人の世話しようとかね、
そういうことで救われるような気がする。
認められようとするのは、
悪いことではないんだけれど、
やっぱり順番が間違ってる。
まずは自分を癒す、
助けるってことを考えてあげないといけないなって思います。
だから、セラピストになりたい、
カウンセラーになりたいっていう人にはね、
やっぱり自分がそういうセラピーとか、
カウンセリングとかケアを受けた方がいいよっていうのを、
伝えたいですね。
私もね、特にSE療法っていうトラウマ療法を学んでからそうだったんですけど、
先輩セラピストにたくさんセラピーを受けました。
それ自体が学びにも実際になるし、
そうじゃなくてもね、
自分が自覚してないトラウマとか傷とか思考癖とか、
結構あるんですよね。
私も完璧に癒されたというかね、
完璧よってわけじゃないけれども、
ただ、やっぱり自分がそういうものを、
癒されれば癒されるほど、
未消化だったものを消化できればできるほど、
楽になっていって、のびやかになって、
より臨床の場でも、
安定感のある、長続きできるセラピーが提供できるなっていうのは、
手応えも含めて感じています。
だからセラピストになりたい人にはね、
まず自分がセラピーやケアを受けるということをお勧めしたいですね。
改めて、この番組を聞いてくださっている方、
そして同業者などにお伝えしたいです。
まずは基本である、
自分自身のことを癒して整えましょう。
私たちがストレスいっぱいじゃダメですよ。
そういう自分を癒し整えることができる、
そういう基本をちゃんと押さえた、
のびやかセラピストに一緒になりましょう。
それが結局は、
セラピーを受ける側、
相手とか周りの人たちにも、
良い効果を与えるはずです。
はい、ではここまで。
セラピストこそ、まずは自分を癒そう、
整えようという内容をお届けしてきました。
今回もね、またちょっと長めになっちゃったんですけれども、
ここまで聞いてくださった、
あなた、もしよかったら、
最後まで聞いたよというサインとして、
LISTENで聞いてくれている方だったら、
星マーク、
あとnoteで見てくれた方は、
好きボタンありますよね、好きボタン。
あとYouTubeだったら、いいねボタンとか、
もう押していただけるだけでも嬉しいです。
ああ、ちゃんと聞いてくれている人いるんだって、
励みになって嬉しいです。
では、今日の内容が少しでも皆さんのお役に立ちましたら幸いです。
次回は、この番組の主軸である四葉視点について、
四葉視点って何ぞや?ということをお伝えしたいと思っています。
毎週金曜日に配信予定です。
また聞いていただければ嬉しいです。
では、ここまでありがとうございました。
17:18
5 Stars

コメント

いつも勉強になる発信をありがとうございます。 ブレインストーミングを実践してみたいと思ったのですが、四葉さんは思考整理を手伝ってくださる方をどのように探されましたか?

四葉さわこ

tomatomatoさん コメントありがとうございます! 私はランサーズを時々利用するのですが、そちらで偶然、そのようなお手伝いしてくれる方を見つけました。 ランサーズで「思考整理セッション」で検索してみてください。

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