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2024-02-23 15:15

セラピストは、知識だけではなれない① ~知識以外で伝わるもの~

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今回は、「はじめに」の第2回。

セラピストとは何か。どんな存在か。そして、専門知識や技術があるだけでは、セラピストになれないということ。セラピスト本人も気づいていない、無意識で伝わってしまうもの。…について話してみました。

#セラピスト #セラピー #セルフケア #専門知識 #無意識 #心理的安全性

サマリー

番組では、「のびやかセラピストになろう」という目標に関連した内容を提供しています。セラピストは専門知識だけでなく、自身のコンディションや状態、クライアントへの安心・安全性の提供も重要だと伝えています。

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こんにちは、のびやか四葉カフェをお届けします。公認心理師の四葉さわこです。
この番組は、セラピーを受けたい、セラピーになりたい、あ、違う、セラピストになりたい、私はすでにセラピストという人を対象に、自分にも周りにも仕事にも役立つセラピー理論を少しずつお届けする番組です。
ちなみにnoteでは、番組の要約を文字化して記事にしています。こちらもぜひご覧ください。
また、番組の内容についてご質問とかコメントがありましたら、LISTENやnoteの方で受け付けておりますので、そちらでいただけるとありがたいです。
ちなみに、今日からちょっとBGMが入っています。実はですね、うちの旦那に、うちの旦那がこの番組を聞いてくれたというか、聞いたようなんですよね。
身内に聞かれるっていうのは、すごい恥ずかしくて、ちょっと嫌な部分もあるんですけれども、そしたら夫が、カフェとか言ってるんだから、やっぱりBGMとか入れた方がいいんじゃないのって言うんですよね。
いや、私もBGM入れた方がいいとは分かってたんですけれども、まだね、この音声収録などに慣れてないので、最初はもう自分の声入れるので精一杯だったんですよ。
まあ、でもね、夫にもそう言われてみたので、ちょっと頑張ってどうやってBGM入れるんだって調べて、今日入れてみました。いかがでしょうか。やっぱりね、BGM入ってる方がちょっとカフェっぽい感じになりますでしょうか。
はい、ちょっと余談を入れましたが。
はい、では本題に入りたいと思います。
今日の内容は、「セラピストは知識だけではなれない。セラピストに必要な在り方とは?」というタイトルでお届けします。
知識だけではなれないって、この番組自体、実際にセラピー理論を伝える、つまりセラピーに役立つ知識とか情報をお伝えする番組なわけなんですけれども、
そうなんだけれども、知識だけではセラピストになれない、あるいはセラピーの効果が出ないっていうことをやっぱりお伝えしておきたいなと思って、今回は撮りました。
今日お伝えする内容は、この番組のキャッチフレーズ、のびやかセラピストになろうということにもすごく関係している内容なんです。
のびやかセラピストになろうというのは、この番組が目指している目標というかゴールでもあるんですが、そのことも併せて今回お話できたらなと思います。
セラピストの定義と仕事
ではまず最初に、セラピストとはそもそも何なのか、どんな存在なのかっていうことを確認させてください。
定義ですね。
私はセラピストというのは、辞書的な意味もちゃんと確認した上で、セラピストの定義をこう考えています。
セラピストとは、専門知識を生かして自分や他者の心身を癒せる人のことです。
セラピーをする人ですけれども、セラピーにはいろんな種類がありますよね。
トラウマセラピーもそうだし、音楽でアプローチしたり、アニマルセラピーで動物に触れることでそれをやったりとか。
だからセラピーにもいろんな種類があるし、セラピストにも様々な理論を背景にしていたりとか、様々な職業とか立ち位置があります。
でも全てに共通するのは、何らかの理由で心身に傷とかダメージとか負荷を負っている人に対して、
それを少しでも楽にしてあげるように、癒してあげるように、そういう取り組みをするのがセラピストだと。
そういうところは共通していると思うんです。
そして、専門知識を生かしてセラピストは取り組むわけですけれども、
専門知識や技術があればそれができるのかというと、そうではないんですよね。
専門知識や技術があるだけではダメなんです。
このことはお医者さんの例えというか、お医者さんをイメージするとわかりやすいかなと思うので、
お医者さんを例に出して説明したいと思います。
お医者さんも広い意味ではセラピストですよね。
病気とか怪我している人を治療する、癒やすわけですから。
お医者さんは皆さん専門知識も技術もあると思うんです。
あるんだけれど、何て言うんでしょうね、
癒やしてもらっているという感じではないなという方とかケースもありますよね。
例えば、病院がすごく混んでいたり忙しかったりして、
3分診療、あっという間に診療が終わっちゃうとか、
お医者さんが上から目線で偉そうとか、そういう方いますよね。
相手がそういうお医者さんだったり、3分診療だったりすると、
診察を受ける側としてはこう思うじゃないですか。
えーって、こっちは辛いのに困っているのに、
全然寄り添ってもらっている感じがしないって。
そうだと、たとえ心に関する治療というかそういうものじゃなくても、
膝の怪我とか外的な治療で訪れているとしても、
そんな態度というか様子だと、
気持ち的にこのお医者さんに安心して任せようとか、
信じようという気持ちになれないですよね。
私もセラピストというか、
心理カウンセラーという言い方は私はしていますけど、
職業は心理カウンセラー。
心理カウンセラーだったり、
あるいは愛着トラウマを専門にしているトラウマセラピストでもあるので、
私も心の問題とかトラウマを扱っているわけです。
で、そのセラピーをする大前提としてですね、
その専門知識とか専門技術よりもその前に、
クライアントさんがその自分、
このセラピストに対して、
あるいはこのセラピーの場に対して、
安心・安全を感じてくれているかどうか、
これがもう大前提というか一番大事な肝なんですよね。
で、これ感じてもらえてないと成立しないんですよ、セラピーが。
うん。
だからその、
ここですね。
専門知識や技術があるだけではダメなんだっていう理由はここになります。
セラピストに必要な在り方
そしてですね、
これは自分自身気をつけなきゃというか、
自戒も込めて伝えたいんですけれども、
セラピスト本人も気づいていない、
クライアントさんに無意識で伝わっちゃうものがあるんだっていうことを、
セラピストっていうかね、
人と関わる人はよく分かってなきゃいけないと思うんですよね。
なんていうのかな、
セラピスト側は、
セラピスト本人は、
クライアントさんや相手のことを配慮しているつもりだと、
あるいは優しくしているつもり、
良かれと思って接しているつもりなんだけど、
相手は、
何かこう、
圧倒される感じとか、
緊張する感じを受け取ってしまう、
そんなことがね、
意外とあるんです。
こんな風になっちゃう原因は、
だからクライアントさんが安心してそのセラピーを受けられない原因は、
セラピスト側にあるっていうことも、
クライアントさん側にあることも、
両方あるんですけれども、
ここではね、
セラピスト側の原因でそうなってしまうっていう例を、
ちょっと3つほどあげたいかなと思います。
そうですね、
まず、
一つは、
セラピストの状態が悪い時ですね、
セラピストのコンディションが悪い、
セラピストが疲れてる、
セラピストが睡眠不足、
あるいは忙しくて時間に追われてる、
そういう状態だと、
そのストレスから、
セラピストの神経状態や心身状態が、
よろしくないんですよね。
そのセラピストのストレスとかで高ぶってる状態、
みたいなセカセカとかイライラとか、
それが伝わっちゃうんですよね、
クライアントさんに。
こっちは気をつけて出さないつもりでも。
そういうケースがあります。
あともう一つは、
セラピストが感じている不安とか動揺とか、
焦りが相手に伝わっちゃうケースですね。
これはセラピストの初心者さんとか、
経験が浅いとか、
そういう方には時々あるかもしれない、
難しいケースに接した時などにですね。
あるいは研修やトレーニングの場で、
そばで先輩とか指導者が見ていて、
その場でセラピスト役としてロールプレイしてる、
みたいなシチュエーションでも、
セラピスト側がね、
セラピスト役の人が緊張しちゃって、
それがロールプレイというか、
それに出ちゃってるっていうこともありますよね。
そういうケースです。
セラピストが緊張してると、
クライアントさんというか、
その場にいる人も緊張感が伝わって、
緊張しちゃうんですよね。
あとね、最後にご紹介するケースが、
クライアントさんはいろんな話とかするわけじゃないですか。
離婚の相談だったり、子供が不登校だとか、
パートナーに不倫されたとか、
いろいろあると思うんだけれども、
そのクライアントさんの話す内容が、
セラピストが持っているトラウマとか、
コンプレックスとか、
だからセラピスト自身が、
しかもそれは未消化や未完了なときですね、
そういうものを持っているときに、
そこを刺激されるような話をされて、
無意識だけどね、
セラピストが過剰反応しちゃうケースがあるんですよね。
必要以上にクライアントさんに感情移入しちゃうとか、
やたらアドバイスとか介入し、
何とか解決させなきゃって力が入っちゃうとかね、
そういうことです。
そういう3つのケースでご紹介したように、
セラピスト側が何らかの理由で、
そういうコンディションが悪くって、
神経状態が高ぶってたりとか、
動揺しちゃったり、緊張しちゃったりとか、
活性化したりとか、
そういうのがね、
伝わるんですよ、クライアントさんに。
そうすると緊張とか不安定さっていうのって、
やっぱりクライアントさんが安心・安全を感じにくいわけですよね。
これがセラピーの成功の有無にもすごく関わってくるんですよね。
セラピーの成功に必要なポイント
セラピーを成功させる絶対のキーワードっていうかね、
ポイントは、やっぱりこの安心・安全だと思います。
この安心・安全は理屈じゃなくて、
身体レベル、無意識レベル、神経レベルでもそれを感じられるかってことなんです。
今流行りの言葉で言えば、
心理的安全性なんて言葉もありますけど、
そういうものをクライアントさんが感じられるか、
そういう場を提供できるかっていうことが、
本当に重要なんですね。
すみません、思ったよりちょっと長くなってしまったので、
一旦ここで切って、
続きはまた次回にお話ししたいと思います。
ここまでセラピストは知識だけではなれないということで、
前半では知識以外で伝わるものについてお話ししました。
以上、のびやか四葉カフェの四葉さわこがお届けしました。
次回もまたお聞きいただければ幸いです。
それでは皆さん、また次回。
15:15

コメント

まずは支援者として「安全・安心な場」を提供することの大切さを再確認しました。 職場の同僚にも提供したところ、早速聞いてくれました。

四葉さわこ

Kazuko Sazakiさん コメントをありがとうございます。なんと、職場の同僚の方にもご紹介くださったのですね! 光栄です~! 「安全・安心」、よく言われることですが、本当に土台だと思います。

Kazuko Sazaki (Sawa)
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