ジャンルレスで刺激的なマンガ作品をお届けしているよすみ編集部のPodcast番組。
マンガ研究者のトミヤマユキコ、そしてよすみ編集長の藁谷周太郎が、日々生まれ続けるコンテンツに飲み込まれる前に一度立ち止まって、すみの方からじっくり様子を窺いながら、次の一手を考える番組です。
第4回は『時代からの要請で変化する原作とメディアミックスの関係性』
【出演】
トミヤマユキコ(マンガ研究者)
藁谷周太郎(よすみ編集部 編集長)
【構成・制作(放送作家)】
澤村太星
Produced by よすみ編集部
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サマリー
このエピソードでは、漫画研究者の富山由紀子さんとよすみ編集長の藁谷周太郎さんが、メディアミックスにおける原作と映像化の関係性について深く掘り下げています。まず、メディアミックスとは何か、IP(知的財産)ビジネスとの関連性、そして漫画がIPの出発点となりやすい理由について解説しました。次に、萩尾望都の漫画『イグアナの娘』を例に、1996年に放送されたテレビドラマ版と原作の違いを分析。特に、主人公が母親にプレゼントする小道具が原作の手鏡からドラマ版ではスカーフに変更された点に注目し、その変更が原作の持つ「光学機器」というテーマ性や、当時の時代背景、ルッキズムといった要素とどのように関連していたのかを考察しました。 さらに、ハリー・ポッターシリーズの映画版における「ニワトコの杖」の結末の改変についても議論。原作ではダンブルドアの墓に杖を返すという儀式的な行為が、映画版では折って谷底に捨てるという結末に変更された理由を、現代社会における王政や共和制といった政治思想の変遷や、メディアの特性を踏まえて解説しました。これらの事例を通して、メディアミックスにおける改変は、単なる原作の忠実な再現ではなく、その時代の社会情勢や要請、制作側の意図が反映されたものであることを示唆し、原作とは異なる視点から作品を評価することの面白さを提示しました。