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2025-08-05 16:55

2025/08/01 伊万里市で起きた技能実習生強盗殺人事件から考える外国人との共生

今週のフカボリは、7月26日に伊万里市の住宅で親子がナイフで死傷され、ベトナム国籍の技能実習生が強盗殺人などの疑いで逮捕されたニュースについて。参院選以降、外国人問題に関心が高まる中、この事件はこれからどんな影響を及ぼすのか?「外国人排除」の動きの余波は?「外国人差別」を生まず、共生するためには?福岡市でトータル介護プランニング事業を展開し、ミャンマーやカンボジアなど9か国28人の外国人従業員(技能実習生)を雇用している株式会社ケアリングの代表取締役社長、中尾光明さんに聞いた。
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今週のフカボリ
今週の注目の出来事を振り返り、本音で深掘る今週のフカボリ
先週土曜日、佐賀県伊万里市の住宅で、この家に住む40歳の女性が男にナイフで襲われ死亡し、70代の母親は重傷を負いました。
翌日、現場近くに住むベトナム国籍の技能実習生、ダム随艦容疑者24歳が、強盗殺人などの疑いで逮捕、警察の調べに何も話したくありませんと答えているそうです。
この事件現場から、わずか60メートルのところにこのダム容疑者は住んでいて、会社の寮だということですね。
食品加工会社に勤めていて、そこまでの取材では、例えば給与体系とか、金銭的なトラブルがあったとか、勤務態度はとても真面目だったというようなことは言われているんですけれども、
容疑者はインターフォンを押して、母親が玄関を開けたところに家の中まで押し入って、ナイフを突きつけて現金を有給したということなんですね。
死亡した40歳の女性は、中国で日本語の先生として働いていらして、一時帰国したところを、この悲しい事件に遭ってしまったということなんですね。
1万円、1万1000円を渡して、現金を奪われたということですね。
今里には私、友達、知り合いもいまして、話を聞いたところ、やっぱりまさか自分たちの住んでいるところでこんなことが起こるなんてと言ってました。
また容疑者が割と早く逮捕されたことで、今はちょっとほっとしているということではありましたが、
今は外国人の問題、外国人と私たちがどう強制していくのか、注目が高まっていますよね。
そんな中、今回の出来事も、そういうような我々のこれからに影響があるのかもしれません。
個人の罪として終わらせない、繰り返さないために、日本の制度とか環境とか、私たちが注意しなければならないことは何かないのかと。
もちろん今回、罪は罪として絶対に犯罪は許されませんけれども、制度自体とか環境に何か私たち問題を抱えているんじゃないかということを考えさせられますね。
それではそのあたりをこの方に聞いてみましょう。
福岡市博多区を本社にトータル介護プランニング事業を展開されています。
介護施設などを展開されていて、ミャンマー、カンボジアなど9カ国28人の外国人従業員、技能実習生、特定技能実習生を雇用されている株式会社ケアリング代表取締役社長CEO
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中尾光明さんと電話がつながっています。中尾さんこんにちはよろしくお願いします。
中尾さんやはり同じ技能実習生を雇用するお立場として、今回どのようなことをお感じになりましたか。
まず最初に本当に驚いて、非常に残念な事件、あってはならないし許してはならない事件が起こってしまったなと思って、外国人に対する今後の評価とか課題当たりが強くなるのが非常に心配しています。
どうなんでしょう。そして今彼らが抱えている問題みたいなものは、今一緒にお仕事をされていて何かお感じになりますか。
はい。今たくさんの業種でですね、外国人技能実習制度、これは20数年前に始まった制度なんですけど、日本も労働人口が減っていくというので、本当は労働なのに技能を検証実習してその国に教えるという、ちょっと違うんじゃないかなと思うんですが、それで始まった制度なんですね。
しかし実際的にはですね、来る人たちも労働力賃金を求めてくるんですね。それを技能実習という枠ではですね、非常にいろんな縛りが多くてですね、働きにくい制度になってしまったんですね。
例えばどんな点で働きにくいというところがありますか。
例えばですね、技能実習で来る場合、まずこの日本に来るためにはですね、その送り出し国、つまり東南アジア、ミャンマーでありカンボジアでありネパールでありですね、そういうところで日本語学校とか、その専門的技術の学校に行くために多大なお金がかかるんですね。
大体100万から150万、学校に払って、送り出し課に払って、それから日本に来るんですね。
日本に来ますと今度は、受入れ機関の団体がありまして、その団体にですね、つまり来た労働者はですね、受け入れた企業から3万から5万の管理料というのを払うんですね。
ですから実質的にですね、働く外国人に対して、結局3万も5万も払っているので、賃金を下げざるを得ないという状況が発生しています。
そのためにですね、やっぱり働く人の給与が低いというのは、日本人に比べて低いという現実的なものはありますね。
送りもありますし、大体どれくらい月額、自分たちが確保する、個人差あると思いますけれども、お金は残っているんでしょうか。
技能実習で来た子たちと特定技能で来た労働者は違うんですが、もう一つ確認しておきますと、技能実習制度が制度的には破綻していると私は思っているんですが、
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5年ぐらい前から特定技能1号、2号と言いまして、労働者としても受け入れる制度が始まったんですね。
この制度で来るのも同じように借金をしてくる。100万から150万で借金をしてくる。それで日本に来ました。
大体ですね、外国人を受け入れる業種では低賃金、長時間労働と言っていいんでしょうか。非常に賃金が低い。
額面が22万から23万の給与をもらってですね、実際に日本は社会保険とか雇用保険、それから所得税等が高いので、手取りが16万から17万にした場合ですね、
まず第一に彼ら彼女たちは、まず借金を返すんですね。そのために毎月5万から6万の借金を返さなければいけない。
次に、やはりアジアの国々まだ貧しいところが多いですので、親元に仕送りをするんですね。それが大体5万から6万。
そうしますと大体給与の残りをですね、生活費に当てているわけですね。ですからもう貯金とかするのはもうギリギリじゃないでしょうか。
5、6万支送り、借金に5、6万、自分たちの生活は5万という、そういう形の中で一生懸命働いているというのが現状ではないかと思います。
その日本にやってくる技能実習生の人たちは、日本に来るとそういう現実があるんだということは分かってくるんですか?
やはり日本に対するアジアの国々、北部アジアの方、北の方は別にしてですね、やっぱりミャンマー、カンボジア、タイ、ベトナム、マレーシア、インドネシア、スリランカ、この辺の国々はですね、まず日本に対する憧れとかですね、異形の念と言いますか、日本がすごく好きなんですね。
アニメであったりですね、清潔である、それから食べ物もおいしい、安全であるっていうのでですね、それと賃金も高いだろうと思って、皆さんですね憧れて日本に来るんですね。
しかし現実的に来てみると、特に最近は社会保険も高いです。物価も高くなって、思うように収入にならないという現実があるのではないかと思います。
そうしてですね、やはりアジアの人たちはみんな日本が好きなんですね。私はほとんどの国に実際自分の名前型にしましたけど、すごく日本人に尊敬の念を持っているのが現実です。
そういう環境の中やってきて、実際には大変な環境で仕事をしなきゃいけない、生活をしなきゃいけない、その人たちは自分たちの内面に抱える問題とかそういうものはどうやって解消する方法あるんでしょうかね。
はい。当社で9カ国28名の外国人が働いてるんですが、みんなですね、やはり使命感というのが強いですね。目的を持ってきてるんですね。やっぱり働きたい。日本にやっと来れた。親にも感謝して日送りもしたいという、そういう気持ちで来るから一生懸命働くんですね。
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当社でも感じるのはみんな意見を言いなさいよって言うんですけど、我慢をしてるんですね。例えばいろんな不平不満を言ったらクビになるんじゃないかとか、いじめられるんではないかって言うんで、ほとんどの男性も女性もアジアの国の人たちは優しいです。
日本人を尊敬してるんですね。その中でですね、やはり我慢をしなさい、うちなの者は言いなさいって言うんですけど、どうしてもですね、日本人に対してあまり強く言ってはいけない、主張してはいけないっていうのが南アジアの若者に共通している点ではないかと思います。
そんな真面目で我慢強いアジア人、全員とは言えませんが、なぜその惨状を起こしたりとかそのトラブルにつながるような行動になってしまうと、推測です。個別には一概には言えませんが、中尾さんどういう背景があるというふうにお感じですか。
まず第一はですね、憧れの国に日本に来てみたけど、実際は自分が考えてるのと違ったと。私も含めて日本人の外国人を雇用する中で、まだまだですね、外国人の人たちはですね、やはり低賃金、長時間、単純労働者として見てると。労働の一つのコマぐらいしか見てないんですね。
やっぱり日本人に対する見方と外国人に対する見方がどうしても日本の場合は、まだそういう差別的なところが若干あるんではないかと感じられます。
そういったことをなくすためにはできることってのはあるんでしょうか。
そうですね。私どもが一番考えてるのは、その国々ですね。例えばディアンマーであり、カンボジアであり、スリランカであり、その国のですね、日本との関わりですね。そこを忘れて、やはり習慣とか風習とか慣習とかが違うんですね。
やっぱり彼らは日本に来て、我々もやっぱりお神様とか神社、仏閣に手を合わせますけど、彼らは経験のある仏教徒が多いんですね。
ただお参りするところがないので、そういう心の寄り所がないっていうんでですね、私の友人たちと一緒にですね、吉塚見堂というミャンマーから仏像を持ってきてですね、お参りをするところ。
そこに来てですね、若者たちが一緒に悩みとかいろんなことを話し合う場を作ってきたりしてるんですね。
彼らはですね、すべて、ミャンマー、ミャンマーコミュニティ、カンボジアコミュニティ、ネパールコミュニティ、スリランカコミュニティ、みんな情報交換をそういう場を持ってるんですね。
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そういう場を作ってあげないと、労働者として来ました。労働力が足りないので、こういった失礼なんですけど田舎の寮の中で職場とそこだけを行き来する。
当然、車の免許はないですから、そういうところですと、例えばバスとかで隣のコンビニ、あるうちに勤めた青年が言ってたんですが、
休みの日といっても隣のコンビニに行くのにバスで40分かかるというわけですね。
ですから、やっぱり寂しい。それから友達がいない。そういうことからですね、やはり孤独になってしまうというようなところがありますね。
日本の国の、例えば技能実習生、特定技能実習生の制度改革って何が必要だと今思われますか。
そうですね。一番はですね、やはり外国人が来てですね、働きやすい環境を作るというか、非常に難しい問題があるんですが、
外国人を一概に犯罪を犯すというふうに思っちゃいけないんじゃないかと思うんですね。
実際に外国人の犯罪率っていうのは下がってるんですね。
ですから、それは今回は本当に悲しい、これは許してはいけない事件だったと思うんですが、
こういう例は良くないんですが、やっぱり日本人でもそういう事件は起こってます。
一概に今回起こったことでですね、外国人が全てそうであるというふうには思いたくないし、それはないと思います。
当社の若者たち見ててもですね、みんな優しいし丁寧ですし、日本人とのコミュニケーションをとってるし、
現場に行きますと本当に日本人と仲良くやってますし、特に若者たちは言葉を覚えるのが早いんでですね、
もう少しやはり日本人の、私も含めて、やっぱり外国人を受け入れるフードっていうんですかね、そういうのが必要ではないかと思います。
分かりました。ありがとうございました。
ミャンマー、カンボジアなど9カ国、28人の外国人従業員、ヘルパーさんだったりということだと思いますが、
雇用して、そして介護事業を展開されている株式会社ケアリング代表取締役社長、中尾光明さんにお話を伺いました。
中尾さんもおっしゃっていたように、絶対今回イマリで起こってしまった事件は許されるものではありません。
ただやっぱりこれから我々ですよ、外国人の方々と、どうしてももう交流していくというか、お客さんとしても来るし、
そしてもう労働、一緒に働く仲間としても接するわけですから、そしたらやっぱりさっきおっしゃっていた、相手の習慣、慣習、風習を我々も学ぶし、
そしてこの日本の習慣、慣習、風習も言葉より同じくらい、お互いにお互いのことが分かる方法というのがやっぱり必要なんでしょうね。
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今日の深掘り聞いて、皆さんどのような感想をお持ちでしょうか。
実際にすぐ近くにその外国から来て働いている人たちと交流がある、雇用している、あるいはこんなことを心配しているなどのご意見をお待ちしています。
そして深掘りはポッドキャストでも聞けるようになりました。ぜひ、夜直し堂、今週の深掘りで検索して、ポッドキャストでもお楽しみください。
今週の深掘りでした。
お楽しみに!
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