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2025-05-26 17:19

#319 AI時代に、Notionを使い続けるか?

AI全盛の時代にNotionを使い続けることについて懸念が出てきたので、懸念を言語化して、検証しました。結果として、自分たちの仕事にはNotionは引き続きめっちゃ重要、ってなった話です。

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お知らせ


サマリー

AI時代におけるNotionの利用について検討されています。特にGoogleワークスペースとの比較や情報管理の効率性、Geminiとの接続性が重要なポイントとして挙げられています。AI時代におけるNotionの重要性が考察されており、コラボレーションの効率化やUIの使いやすさが強調されます。また、GitHubとの関係やNotionのリッチなデータベース機能についても触れられています。

Notionの現状と考察
こんにちは、ゼロトピックです。 今回は、Notionについて考えていることを
話したいなと思います。 結論から言うと、Notion、特にこのAI時代において
非常にワークスペースというか、ドキュメンテーションツールとして 相性悪いんじゃないかなというふうに疑いまして
いろいろ検証したんですよね。 検証した結果、役割としてもう少し尖らせていく必要はある。
何でもできちゃうツールなので、役割を尖らせるべきではあるんですが、非常にNotion自体は
今後も重要なツールだなと、自分としては認識をしたと、そういった結論になっています。
ちょっと経緯も含めて追って話していければなと思っているんですが、
まずこれ3月とかそのぐらいから、Notionを我々株式会社10Xでは、ドキュメントあるいはワークスペースとして
かなり重宝して、過去何年だろう、4、5年ぐらい使い込んできているんですが、
これをやめた方がいいのではないかなっていうことを考えました。
代わりにいわゆるGoogleのワークスペース、こちらに対していろんなビジネスとか、
あるいはプロダクト開発の情報っていうのをもっと寄せていく。
ものによってはGitHubなんかに寄せていく方がいいんじゃないかなっていうふうに考えました。
理由としてはいくつかあったんですが、一つ目にはNotion、いろんなことができるんですが、
いわゆる機能要件的にテキストで表現できるようなこと、
何々ができる、何々ができるみたいなユーザーストーリーの多くは、
GoogleワークスペースとかGoogle Docsの中でも十分に満たせるものであり、
あとはGemini、これがGoogleワークスペースの方に強くバンドルしていく、
今後はもっとされていく、そういった未来を考えたときには、
より情報をGeminiが触りやすい場所にまとめていった方がいいんじゃないかなと、
考えたのが一つ目の理由です。
補足的にはGoogle DocsってすごくWordとかMicrosoft製品に近いユーザビリティ、
UXを持っていると思うんですけども、そこにけっこう嫌悪感というか苦手意識はあったんですよね。
ただ直近は少しその辺りも緩和されているのかなというのも、
サブ的には思ったこととしてはありました。
二つ目は、ちょっと今も触れたんですが、
やっぱりGeminiとの密接な接続がGoogleワークスペース上の
あらゆるアプリケーションで期待できる。
これが非常に大きかったなと思っています。
Googleワークスペースに置いてある情報、
例えばカレンダーとかGmailとかDocsとかドライブの中にあるファイルとか、
こういったものは即座にGeminiに対して渡すことができるので、
しかもこれはコストかからずにうちの場合はできると。
Googleのエンタープライズプランを契約しているので、
そこがすごく大きいなというふうに思っていました。
しかもこの3月から4月にかけて、
確かGoogle Meetでのオンラインミーティングは、
Geminiで文字起こしとかサバイの議事録を作るところまでできるように
ちょうどなるようなタイミングだったので、
こういったものもすごく大きいなと思っていましたし、
ちょっと余談ではあるんですが、
この議事録ツールみたいなもの、いくつか過去も契約してたんですが、
このGeminiが対応したことで、我々としては解約してたりするんですよね、
その他のツールを。
なのでそういった形でGeminiの期待の高さみたいなのがありました。
あとは最後、もう少しポイントとしては、
比率的には小さいんですけど、
NotionよりGoogle Driveのほうが権限管理が
IM管理とか使って行動にできるっていうところ、
実践での検証結果
この辺りがありましたし、
Notionの検索の精度の低さみたいなところも、
もう一つネガティブな要因としてありました。
ただ、ただなんですけど、
いろんな情報をNotionからは
Googleワークスペースとかに移していくにあたっては、
いくつか工夫も必要そうだなっていうのも見えていて、
例えばGoogle Driveって、
フォルダの回送管理の形式になっていて、
一方でNotionってのはデータベース構造で
管理するようなものになっている。
なのでデータベース構造って、
いわゆるメタ情報の管理をしっかりしていれば、
いろんなビューできれるので、
基本的にはフラットな構造を保ちやすい、
保てる期間が長く取れるっていうふうに思っているんですね。
一方でフォルダの回送管理ってなると、
結構カオスになりやすかったり、
グランドルールをパーンと敷くことが難しかったりするので、
この辺りは非常に工夫が必要そうだなというふうに思っていました。
あとは我々の場合は、
外部のパートナーさんと何かプロジェクトが起きるときに、
かなりNotion上でやりとりさせていただくことも多かったので、
これを別の場所に移していくっていうのが、
Googleドライブというか、
Googleワークスペースの場合は難しいのかもなというふうに思っていました。
ただ一方で、
得られるリターンみたいなところに対する期待も結構大きかったなと思っていて、
Gemini for Googleドキュメントとか、
for Sheetとか、
for Looker Studioとか、
こういったものを会社の環境で使い込んでいくと、
本当にやっぱり便利だなというふうに思うんですよね。
例えば、スペットシートにガーッと書いたものを、
まとめて正規化させたりとか、
そういう作業だったりを、
人間に代わってやってもらえる。
こういったところがすごく便利だし、
あとはノートブックエレンみたいな、
Googleが別に持っている製品に対して、
データを食べさせようと思ったときにも、
Googleドライブの中にあるファイルだったらすぐ入れれるんですけど、
Notionから入れようと思ったら、
ワンクッション、PDF化して入れるみたいな、
そういうものを噛ませなきゃいけないというのもありました。
あとは、Notionが開示しているMCPサーバーみたいなものが、
そんなに精度が良くなくて、
Notionってブロックの仕組みになっているので、
中にたくさんの情報が入ったJSONが、
1枚のドキュメントの中にたくさん入っているみたいな、
そういう状態になっているので、
それを正規化して取り出したりするのは、
結構骨が折れるなって思ったりしていました。
なので、我々は今Notionの中に、
プロダクトの仕様書とかデザインドックみたいな、
ストック性の高いドキュメントもあれば、
パートナーとのプロジェクトの共有のプロジェクトボードみたいな、
一家性のものもあれば、議事録もあれば、
何から何までボーンと詰まっている状態だったんですけど、
まずは結構こういったものの最適な場所に
アロケーションし直していく。
その結果、Notionというものを、
本質的にはやめていった方がいいんじゃないかなっていうのが、
3月ごろに考えていた。
3月、4月ごろですね。
考えていたことになります。
それで、社内にもドキュメント書いて、
パブリックコメント募ったりして、
いろいろな意見交換しつつも、
とはいえこれは構想ではなくて、
自分で試さんとわからんなっていうことで、
自分が動かしているプロジェクトとかで、
実際にNotionを外してプロジェクトをしてみる。
使わないでプロジェクトをしてみる、
みたいなことをやり始めたのが、
この1ヶ月ぐらいっていう形ですと。
今からその1ヶ月経った検証結果みたいなものを、
話そうかなと思っているんですが、
中3つぐらい言えることがありました。
これはあくまでN1の感想ではあるんですけども、
結構僕自身がNotionとか、
あるいは情報管理みたいなものに対して、
一定感度が高いというか、
結構しっかりやりたいタイプの人間なので、
それなりの意見として聞いてもらえればなと思っています。
まず1つ目はNotionなしで、
コラボレーションワークをしていくっていうのが、
めちゃくちゃUXきついなっていうふうに思いました。
それは社内もそうだし、社外もそうですと。
2つ目が、やっぱり開発関係のストック性の高い
仕様書とかデザインドックみたいなものは、
やっぱりGitHubの近くに置くのが、
一番良さそうだなっていうのも分かりました。
最後、コーポレート系のストック系のドキュメント、
例えば何ちゃら指針とか何ちゃらルール、規約、
こういったものも我々Notionの上に置いてあるんですけども、
こういった類のもの、要は開発関係以外、
開発って大体の会社はGitHubとかGitLabとか、
そういうチーム開発用のコラボレーションツール上で、
主となるコミュニケーションとか、
あるいは開発物、成果物の実装確認みたいなことを
行っているんで、そういう場所にストック性の高い
ドキュメントを置くのがいいっていう判断なんですけど、
コーポレート系のものっていうのは、
どこに置くべきかっていうのは、ちょっと判断しかねるというか、
ノーションのコラボレーションの強み
これについては普段社員がどこで情報を検索したり
見たりするのが気持ちよいかに合わせた方が良さそうで、
現時点についてはNotionがベストじゃないかなっていう風に
思いましたっていう、そういった検証結果に至りました。
この結果に至る、特に一つ目ですね、
Docs、Googleワークスペース中心に内外のコラボレーションワーク
していくのがきついっていう話なんですけど、
そここそNotionの強みだなっていう風に思ったんですよね。
特にプロジェクトワークみたいなことを、
コラボレーションワークみたいなことをするときって、
叩き台となるドラフトを書いて、それを元に議論して、
議論の結果、また叩き台に書いてたことが変わっていったり、
前に進んだりして、ミーティングしたら議事録が生まれて、
みたいな形で、一家制の情報っていうのを何らかの形で
積層させていくっていう必要があるんですよね。
このときに大事なもの、社内であっても社外であっても、
このコミュニケーションの円滑さを担保する。
その担保してるものは何かっていうと、
自分は表現力とかUIだなっていうのが本質だっていうのに
なんとなく感じたんですよね。
ノーションに慣れていると、Google Docsとかスペットシート、
その単品単品の製品の表現力の低さみたいなものを感じたり、
あるいはそれがコラボレーションにおける厳しさを生んでるっていう風に感じました。
ノーションは多分、もともとそういうことを歌ってたと思うんですよね。
コラボレーションに強いというか、コラボレーションするための
ワークスペースですとか、そういう歌い方をしてたと思うんですけど、
自分はここに来て改めてその強さを感じた。
その強さっていうのは、さっきのMCPみたいな、
AIにデータを食わすっていう部分が今一時的に弱くても、
ある種それはノーションの強みとして
享受すべきポイントだと思ったっていうとこなんですよね。
例えばどういうところがノーションの強みだと感じたかっていうと、
今ちょっと前に触れたようなデータベース、
あれがリッチにGUIで操作できるってところは、
フォルダ管理と全く別の差別性を生んでるなっていう風に思いました。
あとそのデータベースの中で型をつけることができる。
スプレッドシートでも型はつけれるんですが、
つけれる型の種類だったり限定的だったり、
あるいは操作性がそんなに直感的ではなかったり、
あるいはスプレッドシートをそういうデータベースとして使うっていうのは、
自分にとっては別にできるかもしれないけど、
非IT系の人からすると結構難しいことだなっていうのも思いました。
他に情報リレーションできたりとか、
あとMermaidっていう行動みたいなものを書くと図が描写できる、
そういった描写機能がノーションの中にはあるんですけど、
Docsではあるのかもしれないですけど、ないというか難しかったです。
最後にしょうもないこと言うんですけど、
ノーションの白紙のキャンバスにブロックを積み上げて書いていくっていうのに慣れていると、
DocsのUIは好きになれないなと思っていて、
それは結構そうだそうだみたいな意見を社内からもらいました。
こういったところからDocsではコラボレーション枠がきついなと思っていて、
開発におけるAIとの関係性
逆にノーションに戻してみたところ、
ドラフトがはかだったり、
ドラフトがある前提での議論がすごいしやすかったり、
あるいはそれをパートナーに共有するときも、
そんなにストレスがなかったりというところで、
コラボレーションのかゆいところをまかなってくれるなっていうのに、
改めて気づいたっていうのがありましたし、
自分の仕事の仕方的には、
自分とAIで完結する仕事ってほとんどなくて、
やっぱり人と人とやる仕事がほとんどなので、
AIに物を食わして、
AIに何かアウトプットさせるっていうことの重要性って、
改めて見直すとそんなに高いんだっけみたいなところにも、
気づかされたっていうのがありました。
ただ、さっきお話ししたみたいに、
開発系のストックはGitHubにっていう話があったんですけど、
実は今、自分がプロダクトマネージャー的に動いている新規のプロダクトがあって、
それは使用書をGitHubのDocsというディレクトリを切って、
その中に書いていったりしてるんですよね。
こういうのは、ある種、開発自体が、
AIが入ってきやすいオペレーションだっていうふうに思っていて、
そこにストック性の高い情報を置いておくことで、
AIの参照、あるいはAIのヘルプを得やすいっていう点では、
やっぱり想定した通りだなっていうふうに思っています。
なんかこういうストックドキュメントの一部は、
GitHubにあるみたいな状態になっていくと、
組み分けってどうなるかなっていうのを考えていくと、
基本的にストックのドキュメントって最終の成果物なんで、
ノーションでまずは叩きとなるアイディアとかを書き出して、
これをもとにドラフトごとに議論したり、
基準を積み重なったりして、
最終化しましたってなったら、
GitHubとかにそういうものをマークダウンで書き起こしておいて、
これをメンテナンスしていくみたいな、
ノーションの継続的な重要性
そういう流れになるんじゃないかなっていうふうに思いました。
そうしていくと、
ストック性の高いドキュメントがどこにあるかってことと、
フローのドキュメントとしてのノーションが、
何を扱ってるかっていうのが、
はっきりと分離していくので、
それはそれで認知負荷が下げていくことにもつながりそうだし、
本来ノーションはそうやって使うべきだったのかも、
みたいなふうに思ったりもしています。
ということで、
こういった形で、
この2ヶ月ぐらいの間に、
自分の意見としては、
大きく波を打って変わっているような状態ではあるんですが、
結論としては、
やっぱりノーションはコラボレーションツールとして非常に優秀。
UI等を含めて、
人間が人間と仕事をする上ではめちゃくちゃ重要なツールだし、
自分たちにとってはまだまだその比重すごく大きいと、
なかなか小さくなりきるってこともないだろうと思ってるんで、
引き続きノーションは、
すごく大事に使っていくことになるんじゃないかなと思っているという話でした。
裏話なんですけど、
この話を実はノーションの日本のカントリーマネージャーの方に、
西さんって前このポッドキャストにも出てもらったことがあるんですけど、
本当にAIが全てを仕事として賄ってくれる、
そういう領域がないとは言わないし、
そういう日が来ないとも言わないですが、
果たして今それが自分たちの生産性みたいなものに対して、
どのぐらいの影響を占めるのかというところは、
ちょっと考えてもいいかなと思いますし、
あとは今愛用されてきたツールには、
その理由がどこかにあるはずで、
そういうものの強みって相対的なもので、
相対的であるってことは、
比較対象がいて、
どっちが強い弱いってのは必ずあると思うんで、
その辺は手を動かして検証してみた方が、
生々しい情報は得られるんじゃないかなと思っています。
ということで、このポッドキャストが
Notionのチームの人に届くといいなと思っています。
僕はブログもNotionで運用していて、
そちらも余裕でまだまだそのまま続けるつもりなので、
引き続きNotionと仲良くしたいなと思っています。
お聞きいただきありがとうございました。
17:19

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