Threadsの特徴
おはようございます、ゼロトピックです。ゼロトピックは、株式会社10Xの代表である矢本が経営や日々の経緯について話すポッドキャストです。
今日はインスタグラムが新しく出したThreadsについて話したいなと思っています。よろしくお願いします。
先週の7月6日にインスタグラムがTwitterの最高サービス、インスタグラムとTwitterを掛け合わせたようなソーシャルメディアのThreadsというものを発表しました。
7月6日にサービスが開始されると、たった6時間かな、3000万ユーザーが登録、そこから半日ぐらいで7000万人。
今その後のアップデートはザッカーバーグがポストはしてないんですけど、おそらく1億人超えてるんじゃないかなって思います。
かつ現時点では、実はEUではThreadsのサービスは開始できていなくて、理由は欧州連合の厳格なプライバシー基準を満たさない可能性があることで、EUではまだThreadsのローンチが認められていないということらしいです。
なので、アメリカ、アジア、この辺りのユーザーだけで1億人ぐらいのユーザーが初期的に入ってきてるっていうのは、まずすごいことだなというふうに思います。
このアダム・モセイさんという方が今のInstagramの責任者で、おそらくこのThreadsについても開発の責任者なのかなと思うんですけど、この方がThreadsがローンチされた直後にPodcastに出られてるんですよね。
ハードフォークか。ハードフォークってPodcastに出られていて、これちょっと聞いたんですけど、僕も英語を完全にリスニングできるわけじゃないので、この内容を日本人のふみさんというエンジニアの方が書き起こしてくれているブログがあって、それを読みました。
それを読むと結構Threadsの中の特徴とか思想みたいなのがわかってきて面白いんで、これはリンクを貼っておくのでぜひ読んでみてください。
ちょっとPodcastの中でも取り上げると、一つキーワードとして出ているのが非中央集権型というので、マストドンとかで使われているActivityPubプロトコルというプロトコルが使われていて、いろんなアプリ、SNSが統合できるようなプロトコルですと。
例えばThreadsアプリから、Threadsを使っていないけど、このActivityPubに対応した他のアプリとかSNSのユーザーをフォローしたり、Threadsのアプリから他のSNSのユーザーの投稿を読んだりすることが、他のアプリに行かないでできるようになったりする、そういうオープンなプロトコルだというものです。
Twitterとの比較
他にユーザーが別のSNSにThreadsの中のフォロワーを持っていくとか、あるいはポストを持っていくとか、そういうことができるという一つのSNSに自分のコンテンツを人質に取られずに済むのがものすごくいいことじゃないか。
今後中長期的に見ると、クリエイターの方はそういう場所を選ぶんじゃないかっていう考えを、このアダムさんはされていて、なるほどだなというふうに思いますと。
Twitterとの対比が結構今回すごいなと思っていて、Twitterはこの前後ぐらいで一般のユーザーが600投稿ぐらいしか見れなくなるみたいな制限がかかったっていうのがElon Muskの投稿で発表されたらしいですね。
自分は体験しないのでわかんないんですけど、600投稿ってすぐですよね。タイムラインを何回かリフレッシュしてたら、おそらくそれでもうAPIの上限に引っかかってしまって、Twitterはその日はもう新しいアップデートは見れなくなるっていう。
これが有料すると1万ぐらいに広げられるっていう感じなのかな。あとはコンテンツもかなりTwitterはTwitterのモデレーションというかアルゴリズムによって何を見るかっていうものがかなりコントロールされている世界になっていってるので、
それと比べるとThreadsの方は現状はフォローした人のタイムラインみたいなのがないんですけど、よくわかんないけどヘイトが出てこないっていう、そういうタイムラインになってるかなっていうふうに思ってます。
このコンテンツのモデレーションについても、このインスタグラムのアダムさんは、Threadsのコミュニティガイドラインはインスタグラムのものを使っていて、ユーザーにとって安全が保たれるし、これが新しいポジション作る必要なかったので、スピーディーにできたっていうのは良かったと話されていますね。
あとなんか500文字いけるとか、あと噂というか写真とか動画がすごい綺麗に載せられる、劣化せずに載せられるとか、そういったところが出てきていて、機能的な差分とかコンテンツのモデレーションとかは、おそらくこれからTwitterのものキャッチアップするものもあるだろうし、独自に発展するものがあるだろうけど、一定はその
メタなので、すごく早くアルゴリズムベースで開発がガンガン進むんじゃないかなって思っているっていうのが初期です。
あとこのアダムさんがインタビューの中でTwitterのことも褒めていて、Twitterのデザインで素晴らしかったのはリプライモデルだと。フォロー、テキスト、SNS、シンプルさ、文字制限などの他の特徴はどのアプリでも実装されている。
Instagramでもこのリプライモデルをなんとか入れようと思ったけどできなかった。
Twitterのリプライモデルは返信の投稿が元の投稿の付属でも二次元的位置付けでもなく、元の投稿と同じ位置付けになっている。
YouTubeやFacebookやInstagramなど他のアプリでリプライやコメントした場合、それらは元の投稿がメインで、リプライやコメントはその元の投稿の付属になる。
Threadsの利点
会話が二次元的な位置付けになってしまう。
なのでTwitterの中だと会話が常に主役になっていくってところが素晴らしいみたいなことが書かれていて、
それは自分の強豪というか他のサービスをしっかり褒められるというか、いいとかいいって言えるのはすげえいいなって思いました。
あともう一個ですね、ワイヤードの記事が出てて、ワイヤードの中でも今のアダムさんの発言だったりをピックしながらいろいろと考察の内容が書かれています。
そこで言うとこの1年でメタがいろんなサイドプロジェクトをやってきたけど、ほとんど破棄してるっていう話が書かれていて、
彼らにとってこのFacebook版Twitterみたいなスレッツはどういう位置付けになるのかっていう考察が書かれていますと。
これはまだかなりワイヤードっていう雑誌の推測っぽい内容なので、あえて取り上げないので、こちらもちょっと貼っておくのでぜひ読んでみてください。
最後ちょっと自分が使ってみての感想みたいなところを話そうかなと思っていて、
1個プロダクトとしてこれがどうかなっていうのを見たくて、自分でも触ってみてるんですけど、結論一言で言うとめっちゃすごいなっていうふうに思っています。
1つはInstagramっていうプロダクトのコミュニティの特性をすごく保管するサービスになってるなと思っていて、
Instagramって今どういう場所かっていうと、まずポスト。写真の投稿みたいなのはすごいしづらい場所。
自分のこのタイムラインというかフィードの中に写真をアーカイブして残していくってことは、基本的に多くの若者というかはあまりやってないんじゃないかなと思っていて、
どっちかというとリールズじゃなくてストーリーか、ストーリーを載せてそこに反応した友人とダイレクトメッセージでコミュニケーションを取る。
直近はそのリールズ、TikTokみたいな機能が入ってきて、それももう一つの自分の知人とのコミュニケーションのチャネルになってるっていう。
なのでコンテンツとしては、出したら一応消える。消えるものをベースにフォーモというか、それを見た友人のアテンションを集めてプライベートにコミュニケーションするっていう。
なんかそういうコミュニティーになってるのかなと思っています。
これなんかどこかでも抱えてたんですけど、まさにこれだとできないことを保管しているのがスレッツで、
スレッツはタイムライン型というか、アーカイブされていくし、どんどんどんどん下に流れていくので、一つの投稿にかけるコストが低くなる設計になってます。
ゆえに簡単に言うと、どんどん投稿できるようになってるってところが、まずはこのインスタにできないところ、写真とか動画とかおそらく一般にSNSに上がってるものって自分が撮ったもののほんと1%にも満たないと思うんですけど、
なんかそれがもっとタイムライン上に残していけるっていうのが一つと、あとコミュニケーションはさっきのダイレクトなものではなくてオープンな場所でやりとりができるので、
スレッツの設計思想
割とこの話って友人と2人の間でやってるけど、もう少し広い範囲に公開したら会話って盛り上がるよねみたいなものを拾い上げやすい設計になっているのかなっていうふうに思ってます。
もちろんそういう場所だとできない場所はダイレクトメッセージでやるので、そっちはおそらくインスタでやってくださいとかインスタのDMでやってくださいっていう話なのかなと現状は思っています。
なので大事なのは、さっきリプライについてアダムさんが言ってたけど、そのリプライをいかにこの中で起こしていけるかが大事なのかなと思っていて、
ゆえにマーク・ザッカーバーグのリプライを結構見てるんですけど、彼もリプライをガンガン使うようにしている。
自分のポストの数よりもはるかにリプライを多く使っていて、例えばUFCのボルカノフスキーとか、
そういうちょっと彼が充実でやってるので、そういう人にもガンガンリプライで絡んでいくっていうことをやられていて、
この辺が設計の思想なのかなと思ってますし、なんかツイッターから失われたものですよね。
ツイッターなんか知らない人のビジネス投稿がうわーって流れてきてうんざりすると。
当然だけどそういう人とリプライでやり取りするなんてあんまないっていう。
なのでどっちかというとメディアとして尖っていったツイッターと比べると、
わりとインスタじゃできないコミュニティの部分をスレッツに落とし込んで作られてるのかなというふうにまずは思いました。
ゆえに画像とか動画の画質が落ちないってのも実はすごい重要でこだわって作ってるんじゃないかなと思ってて、
本当はインスタに上げたいんだけど上げれないものっていうものをこのスレッツに載せてってるわけなので、
そこで画質が落ちるとかは結構致命的なんじゃないかなと思うんですよね。
なんかインスタの中に持っている画像の編集機能とかをあえて入れていないのは、
どっちかというとインスタにあげるものは頑張って加工して載っけていくとか、
ストーリーに載っけていくとか、なんかそういうものなので晴れの日の私なんだけど、
スレッツに載っていくものっていうのは晴れじゃないものも含めて日常を出していくので、
そんな加工は重要じゃないから初めは画像加工の機能っていうのはバッサリ落としたっていう、
なんかそういうご思想なんじゃないかなと触ってて思いました。
スレッツの特徴
あともう一つあれか、アカウントがインスタと完全に分離できる。
分離っていうのは紐付いてるんですよね。
インスタのアカウントがないとスレッツのアカウントは作れないんだけど、
例えばインスタがプライベートアカウントだったとしてもスレッツはオープンアカウントで作れるとか、
ここのアカウントモデレーションっていうんですか、そこは分離されていて、
これもうまくできてるなと思ったんですよね。
例えば自分の場合は子供の写真しかインスタには上げてないんで、
プライベートアカウントなんですよ。だからほとんどの人は見れないんだけど、
スレッツは別にそんなことはないんでオープンにしていて、
オープンで気になって、特に仲いい人は多分インスタも見るっていう、
そういう位置付けになるので、よりインスタのファネルの上に持ってくるのがスレッツになるんじゃないかと思ってます。
ゆえにこのアカウントをちゃんとインスタに引っ張られずに分離して運用できるっていうのは、
すごい重要でこだわられている部分なんじゃないかなって思いました。
最後がネットワーク構築のこのコールドスタート問題をすごい優秀な方法で解決して、
インスタのフォロワーをドカッと持ってくるっていうことができるっていう機能かなと思ってます。
これすげーなって思ったのが、スレッツに登録すると、
自分のインスタのフォロワーがスレッツに来たときに、その人が自分をフォローしたり、
逆に自分がフォローしてる人を自動的にスレッツにその人が来たらフォローするっていう機能が、
はじめオンの状態でスタートしてるんですよ。
なので本当に相互のフォローフォロワーの関係がそのままほっとくと移行されるっていう状況になっていて、
これ自体はソーシャルネットワークのサービスは、
基本やっぱりネットワークが一定の広がりがないと自分のただの楽が貴重になっちゃうので、
そこのコールドスタート問題を解決できた、できているところはすごい優秀というか、
めっちゃ考えられてるなっていうふうに思いました。
というところで、それはメタの方が作ってるので当たり前だと思うんですけど、
結論めっちゃすごいなって思ったのが自分の感想です。
あと使っててやっぱり画質落ちないとか、
あとは今だと変なヘイトみたいなの流れてこないし飛んでこないので、
やっぱ安心して使えるなっていうところは感じます。
この辺は今後コンテンツのモデレーションがどうなるかによって変わっていく部分だとは思うんですけど、
現時点では期待を持って見てる人が多いんじゃないかなって思います。
最後クラブハウスの二の間になるんじゃないか問題みたいな話もあって、
僕はそれあんまりないかなと思ってますと、
クラブハウスはやっぱり声で長い時間コンテンツを外に出すとか会話するっていうことが、
あそこに溜まっていくコンテンツだと思うんですけど、
それができる人ってのはそんなに多くないし、
あとはフォモの連続、この人は喋ってる聞かなきゃってものにすごい疲れちゃうんですよね。
なのでコンテンツを出すことのハードルが高いってことと聞きに行くことのハードルもすごく高いというか、
耳を長い時間ジャックしなきゃいけないので、
すごい時間が多く奪われてしまうっていう観点で、
その2つから長く続かなかったっていう風に個人的には見ていて、
このテキストメディアってコンテンツを出すときも、
あるいはそれを摂取するときもすごいマイクロ、
小さい時間で処理できるので、
クラブハウスのようにはならないんじゃないかなと、
一定のユーザーの滞留が残るんじゃないかなと思っています。
これについてはアダムさんも、
ソーシャルネットワークってのは短期的にポンと人が入っていって、
その後は長期戦になる人が抜けていって、
長期的に大事なことをやっていて、
その1つがアクティビティパブであるみたいな話をしているので、
長い時間かけてこのコミュニティを育てようという意思があるんじゃないかなと思いました。
ということで、今回スレッツについて話しました。
ぜひ感想等を聞かせていただければと思います。
それでは。