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2021-03-16 13:42

#142 Why 薬王堂 - operational excellence

ドライブスルー受け取り型EC新サービス「P!ck and」を共同でリリースした、東北のドラッグストア「薬王堂」の素晴らしいところを話しました。

  • 薬王堂の特徴
  • 薬王堂の位置する東北について
  • 10年来投資してきた在庫管理と自動発注
  • なぜドライブスルーなのか
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はい、おはようございます。ゼロトピックです。
昨日、ヤコウ堂という岩手県に本社を置くドラッグストアと提携を発表しました。
今回、ヤコウ堂さんに向けてドライブスルー型のネットドラッグストアというか、ECを新たに提供するっていうのを昨日リリースしたんですが、
今後、対象店舗を始め、4店舗で始めるのを年内に全店300店舗以上の店舗へ普及させるっていう話と、
あとは合わせて配送、ドラッグストアで買ったものをちゃんと配送でお届けするっていう、
そういう形へのチャレンジもヤコウ堂さんから同じく発表していただいて、
そこをTENXとして全面一緒に協力していくという、そういう話になっています。
ヤコウ堂なんですけど、僕は青森県の出身で東北に住んでいた期間が長い、24歳ぐらいまでいわゆる東北地方に住んでたので、
すごく馴染みがある会社だし、なんなら自分の実家の近くにヤコウ堂弘前早稲田店っていうお店もあって、
よくそこでコンタクトレンズとかおやつとか買ってたんで、
身近な存在である会社とパートナーシップを組めるっていうのはすごい考え深いなと思った反面、
ヤコウ堂について知らない方の方が多いんじゃないかなっていうふうに思っています。
これは1位ユーザーとしては僕も分からなかったんですけども、
今回はこのパートナーシップにあたって、要はサプライチェーンの仕組みだったりを一緒に作り上げてきたわけなんですけども、
契約締結からだいたい4ヶ月ぐらいでリリースまで至ってるんですね。
その背景はステーラーとか我々の努力っていうもの以上に、
やっぱヤコウ堂さんが本当に素晴らしい会社というか、
オペレーショナルエクセレンスをしっかり追求した会社だっていうところがあげるかなと思っていて、
そのヤコウ堂がいかにすごいかという推しのヤコウ堂について話したいなと思っています。
ヤコウ堂さんは中期経営計画とか、あとIRとか上場してるんでね、
いろんなところで情報発信もしっかりされてるんですけど、
特徴がいくつかあって、
1つは小さい証券で成立するビジネスモデルを本当に組み上げてるっていうところです。
これビジネスモデルっていうのか、オペレーショナルエクセレンスっていうのか、
ちょっと怪しいところなんですけど、
例えば普通のドラッグストアだと、1店舗の周りで対象となるお客様、
1ヶ月にお店に訪問されるお客様が大体1万人のユニークユーザーぐらいっていうのを目安に作ってる会社が多いです。
特に地方型だと1万ぐらい。
逆に都市の駅地化とか、そういう店舗だと2万とか3万とか、
そういうのを対象店舗としていろいろ組み上げることが多いです。
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他方でヤクオドさんは今7000人、要はお客様の数が少なくても成立する事業を作っています。
この7000って数はものすごいこだわりがあって、彼らの中にも。
ヤクオドさんが出店しているエリアって基本的にはものすごいルーラルな場所なんですね。
人が少ない、いわゆる田舎みたいなイメージだったりロードサイドみたいなイメージを持っていただけるといいなかなと思うんですけど、
そういう土地にあえて出店して、そこでもちゃんと利益が出るようなオペレーションを作りきれるっていうところが本当に大きい特徴だと思っています。
その上でルーラルに位置するからこそできる体験みたいなものにもずっと投資をしていて、
例えば駐車場をものすごく広く取っていたり、通路をかなり広く取っていたり、棚もギチギチに詰めるんじゃなくて整然と並べたりすると。
あとはスーパーとか他のドラッグストアとかですと、エブリデイロープライスって言われるような価格競争、一番安いという状態を作って、
それを集客の源にするっていうことが多いんですけども、
八甲堂さんもエブリデイロープライスだったかなっていう考え方で、チラシで価格を上下させるとかポップでそれを目立たせるっていうオペレーションを完全に省いて、
代わりにすごく安い状態を常に作るっていう、そんな形にしてるんですね。
なので少ない人数でポップを張ったりする作業もいらないから品出しができたり、整然としてるんでオペレーションが均質化できたりっていうところがものすごい大きい特徴で、
まさにインフラとしてこのドラッグストアを経営されているっていう思想が反映された会社かなっていうふうに思ってます。
はい、なので商証券でコンビニエンスと彼らが言ってる。もう一つはバラエティで商品の幅として食品の割合が非常に多いですと。
4割ぐらいが食品で、でもちろん化粧品、あと医薬品、日用雑貨みたいな形の商品がその他に揃うっていう形で、
スーパーと同じようにちょっと商品の台場市では違うんだけど、ワンストップショッピングをお客様に提供するっていうのが薬行堂さんのところです。
なんか当たり前を高水準で実現するっていう、その究極の普通を目指してますっていうのも公言されていて、
この辺りが、なんだろうな、その地域で展開するからこそ、当たり前の普通というか普通がなかなか享受できないエリアで、その普通を実現していくってところに凄さがあるかなと思っています。
薬行堂さんが出展している東北って日本で一番人口の減少率と高齢化率が高いエリア。
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特にね、人口が一番減っている県が秋田県で、2位が青森県なんで、で、4位が岩手県と、なんかそんな形で北3県、東北北3県って言われる3県がめちゃくちゃ人口が減っていくエリアで高齢化率も高いっていう形なので、
仮想地とか買い物弱者救済みたいな文脈でも薬行堂さんの存在価値ってすごい大きいのかなっていうふうに思ってます。
将来的には7000の証券を5000、要は5000人しか来なくてもちゃんと利益が出ますって形を作るっていうのを宣言されていて、こういうところはなんか普通のスーパーとかドラックストニアも真似できない水準に行ってるなと思ってます。
これ支えているのがオペレーション。オペレーションって何かっていうと、要は物流だと思うんですよね。
製造で実際に仕入れ、発注仕入れ、入荷して販売して、届ける場合は配送していくっていうのが大きな物流の流れで、この中で特に面倒というか従業員の時間を奪っていくのが発注の業務で、
発注って大体アートとか勘とかそういう世界だったりしてます。理由はSKUが全部多いので、データをしっかり人が見ていくっていうことにめちゃくちゃ時間かかって、故にアートで済ませてしまったり、全体のバランスを結構勘で調整していくっていう領域が多いです。
なので1週間たり7時間とか8時間とか発注業務に専任で人がついたりするところを、ヤコードは実は10年以上前から自動発注ってものを導入して、その作業時間を一気に減らすってことをしています。
自動発注ができるってことは何ができてるかっていうと、在庫の残高みたいなものをリアルタイムで追いかけることができてるっていう、これがめちゃくちゃ画期的なんですよね。
今だと本当全体の9割ぐらいが自動発注を行っているっていう形で公言されているので、本当に店員の方への負荷を下げて、店員は接客だったり、品出しだったり、人にしか今できない部分っていうのに集中するような仕事の仕方になっているという形ですね。
多分この自動発注率が90%とかは日本の中でも相当高いんじゃないかなと思っていて、こういう自動発注と在庫管理ができているからこそ、今回このドライブスルーでECをスタートするみたいなのもめちゃくちゃスムーズにいきました。
理由はEC立ち上げるときに一つ目の関門がまさに在庫をどうやって売り場に表現していくかっていう部分なんですよね。
例えば画像がないとか、ジャンが管理できてないとか、そのジャンに対して今数量がいくつあるかっていうのは推測できてないとか、結果としてその売り場に、ネットの売り場にどのぐらいの商品が並べられるか、売れていったものをちゃんと加減していったときに本当にあるのかないのかっていうデジタル上の在庫と売り場の在庫の一致をしていくっていうところが極めて難しいんですよね。
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それは一つ一つ個数管理するような商品ではなくて、一個一個がコモディティと呼ばれるような単価も低くて荒れも低い商品だからこそ、そこに投資が進みにくいっていうのが一般的な考え方です。
なんですけど、ヤコドウさんはそこを割り切って、オペレーショナルエクセレンスを追求するために肝は在庫だっていうので、10年以上前から投資をされてきて、今だと1時間おきとかに在庫の情報が分かる状態になっているので、ステーラーを組み込むときにもものすごくスムーズだったり、僕らが勉強させていただくこともめちゃくちゃ多かったなと思っています。
というのもあって、まずはサプライチェーン側で在庫のところと、あとはピッキングとかパッキングの部分は10Xで、受け取りの体験はシステムも10Xで、あと従業員の方への落とし込みみたいなのがヤコドウさんでみたいな形で、本当にタッグを組んで一緒にこのプロジェクトがまずはしっかりリリースまでいけたかなというふうに思っています。
なんでドライブスルーなのかみたいなところも一つあって、コロナ禍じゃねえわ、車の保有率っていうのが地方ほどすごい高いんですよね、東京だと確か4割とか3割とかなんですけど、
地方だとそもそも一家の世帯の車両の保有率みたいなのが90何%とか80何%とかで、一世帯あたり、めっちゃかむな、大体2台ぐらい保有されてる。それは夫婦で1台ずつ使われてるっていうケースが多いからです。
そうでもないと移動の自由は確保できないので、地方ほど世帯における車の保有率と保有台数っていうのは高くなっていて、故に車っていうのが文化そのものだったり、ドライブスルーっていうものが習慣として身についてるんですよね。
例えばマクドナルドとかサードプレイスを歌っているスターバックスのドライブスルーの売り上げ構成率って、エリアによっては6割を超えるような場所もあると言われてます。
そのくらいドライブスルーっていう体験自体は地方においては当たり前の体験として根付いてるんですけど、他方でこういうスーパーとかドラッグストアみたいなものって買い物する点数が多かったりするので、あとは見てから買いたいみたいなニーズがこれまで強かったこともあったりして、なかなかドライブスルー化が進まなかった。
あとはそのオペレーションが大変だったり。でも今回こう夜行動産をきっかけに、このドライブスルーがスーパーとかドラッグストアでもスタンダードになっていくんじゃないかなっていうのを個人的には期待して、この事業を取り組んでいきたいなと思っています。
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あとはコロナ禍っていう中にあって、やっぱり接触時間を短くしたいっていうのがあるので、お店のまでの移動はリスクなくできて、受け取りも非接触で完了して、また移動も非接触でというのは、完全な非接触でECが使えるっていうのがすごくユーザーの体験としてはポジティブなんじゃないかなと思っています。
はい、そんなところでしょうか。
言うてね、リリースをしたばっかりなので、これから実績とかが見えてくると思っていて、結局売れないことにはそのオペレーションとかっていくら作ってもしょうがない部分はあるんですけども、
八甲堂さんの場合、こういった形で地方での存在意義みたいなものすごい強いし、八甲堂にしかできないことをやっている会社、本当こういう会社は珍しいんですよね。
なので、そういう意味でも社会的意義が僕らはすごい強いと思ってますし、八甲堂がうまくいくんだったら、他の地方でも同じようなモデルが成立するんじゃないっていうのが言えるかなと思ってます。
特に雪国なんで雪がないエリアの方がイージーだよねとか、東北ってかなり過酷な条件が揃って山が多い、雪が多いエリアにおいて人口が少ないとか、そういう場所においてうまくいくモデルを八甲堂さんと一緒に作って国内国外両方にしっかり発信できるといいなと思ってます。
ということで、今回は八甲堂さんを紹介させていただきました。ぜひ感想ある方はハッシュタグゼルトPでお願いします。それでは。
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