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2024-01-17 12:37

九大・若手研究者に年俸1000万円超

日経BP総合研究所主任研究員 山根小雪
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毎週水曜日のこの時間は、山根小雪のBrush Upです。
山根さん、今日のテーマは何でしょうか?
今日は、日本経済新聞に九州大学に関する、とても興味深い記事があったので、それをご紹介しようと思います。
九州大学若手研究者に年俸一千万円超、研究力向上狙うという記事があったんですね。
どういう記事なのかというと、九州大学が今年度から5年間にわたって、若手の研究者を募集して、公募を募集して選ばれたら、準教授になるんですね。
年俸を一千万から千二百万円で採用して、研究を後押しする事業を始めたということなんですよ。
これね、なかなか面白い要素が詰まってまして、まず国内の大学の準教授って、平均年齢48.5歳、年収は860万円なんですよ。
結構高いなって思われる方もいらっしゃるかなと思うんですけれども、海外とかと比べたらベラボーに安いわけですよ。
アメリカとかだったら年俸15万ドルとか言われるわけですから、2千万円以上ですよね。
しかも大学教授になるってことは、大学4年行って、もしくは薬学部とか医学部だったら6年行って、マスターですね、修士課程にさらに2年行って、その後ドクターに進んで、最低でも3年、基礎研究だったらもっと時間をかけて博士になるわけですよね。
それからさらに助手だったりとか、いろんなことポスドクと言われるようなですね、ポジションをやって、やっとなれるのが準教授なわけですよ。
ここまでのものすごい教育の時間とか含めて860万円。
高いか安いかってちょっと難しく感じませんかね。
私はものすごく安いなというふうに思っています。
九州大学はこれを1千万から1,200万まで増額するわけですね。
日本の正規よりも一気に上げると。
九州の場合はすごく生活にかかるお金が安く済みますよね。
おいしい食べ物がたくさん手に入るし、家賃なんかは東京とかに比べるとかなり安くなります。
生活という意味では九州での1千万、1,200万というのは非常に魅力的なものになるんじゃないかなというふうに思います。
しかもこれめちゃめちゃいいなと思うのはですね、5年間人気があるんですけれども、残念ながらこれは有機の雇用なので5年間なんですけれども、人気中1人当たり3千万円を超える研究費、それから助手の人件費、これを九州大学が助成してくれるんですよ。
自分としての研究室を持つこともできる。
それでですね、さらにいいなと思うのはですね、学生の講義だったりとか、入試だったりとかっていうそういうですね、教育にかかる部分のいろんな事務の部分とかですね、時間を免除、とにかく研究に専念していいよっていう枠なんですよ、これ。
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5年間で最大25人ですね。
すでに2人が着任をしていて、今後九州大学はこの授業に10年間で30億円を投じるっていうふうに言ってるんですけども、なんで九大こんなことやってんのって言ったら、とにかくですよ、日本の研究力っていうのはもう低迷しまくってるんですよ。
九州大学のこの取り組みは、そこに対する九大としての機関、それから日本に一石を投じるっていろんな意味があるんだろうなぁと思うんですけれども、
日本って研究力ある気しませんか。ノーベル賞だってね、毎年誰が取る取るとか言ってるわけじゃないですか。
ところがですよ、ものすごく低迷しています。大変残念な状況なんですけれども、文科省の調査によると、研究の量を示す論文の数、
これはですね、2019年から2021年で世界で平均で5位。悪くはないような気がしますね。研究の質を示すのはですね、論文がどれだけいろんな他の論文に引用されたかっていう回数を見るのが質を示すものって言われるんですけれども、
これね、13位なんですよ、世界で。13位ってどういう順位かって言ったらね、G7最下位なんですよ。
20年前は2位と4位だったんですよ。めちゃくちゃ下がってるわけですよ。
この20年の間に。
そう、この20年の間に。毎回この20年の話って、先週ちょうどメジャーの年報の話と同じような話題だったんですけど、やっぱりバブルの頃まで、90年代の半ばまで、
やっぱり日本はいろんなところにちゃんとお金を使って、どんどんどんどんいろんな面で伸びていった。バブルが崩壊してお金がなくなってから、いわゆる失われた20年、失われた30年。
もういろんなものが低迷する中で、如実に現れているのがこの研究に関しての力なんですよ。
これね、他にもいくつか指標があって、例えばその研究開発費、一体どれだけのお金が使われてきたのかっていうことを見てみるとですね、2000年の数字を1とします。2000年の金額が1。
中国は何倍になったと思います?この20年で。
5倍?
5倍。
もっと?
残念、20倍。
全然違う。
すごい。20倍。
そうですよ。今、中国って言ったら、例えばね、さっきXiaomiをスマホに持っているので、Xiaomiなんて名前ありましたけど、ファーウェイだったりとか、最近中国ね、福岡にもBYDが。
ビヨンドが、はいはい。
まあまあものすごいですよ。躍進しているわけです。
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最近のですね、やっぱり経済の成功の秘訣っていうのは、どんな新しいテクノロジーを開発することができるかっていうところにあって、中国がめちゃくちゃ伸びている背景には、やっぱりこうやって研究開発費を2000年の20倍も使ってきたっていうんですよ。
こういう背景があるわけですよ。これでもね、日本は実は残念ながら横ばいなんですよ。増えていますが、2000年を基準とすると微増です。
韓国は6倍使ってるんですよ。はるか及ばず。
そうですね。これじゃあって感じですね。
人材面もね、またまたなかなか厳しい数字がありまして、修士課程に進んだ人、4年生の学部を終わってマスターに進んだ人のうち、ドクターに進んだ人はね、2000年16.7%なんですけど、2022年は9.9%とほぼ半減なんですよね。
これ実はね、私も大変恥ずかしながら工学部でマスターに進んでおりまして、これは私なんかじゃとても研究者になれないとあっさり諦めてメディアの道に進んできたんですけれども、20年前当時でもドクターに行ったら仕事がないよねって言って、マスターからドクターに行く学生はとても少なくて、みんなですね、企業の研究者になりました。
仕事がない、稼げないってやっぱりもうすでに、私ちょうど2002年に大学院を卒業して就職したんですけれども、当時言われてた、それがさらに白車かかっちゃってるんですよね。
研究力の低下っていうのは、もう端的に研究にかける時間が少ないっていうことと比例してるっていうふうに言われてます。
さっき旧大のニュースの時にお話しした通り、とにかく研究者の人たち忙しすぎる。大学は特に。もう時間がない。
研究どころじゃないってことですか?
研究どころじゃないんですよ。授業だったり事務だったり会議だったり、それからまず研究費を獲得するために、それをオファーするためのいろんな準備をしなきゃいけないんですよ。
国は国立大学に運営費交付金ってお金を渡してるんですけども、これは高熱費とかでほぼ消えちゃうらしいんですよ。
だから研究費はいろいろな仕組みの中で自分たちで獲得していかなきゃいけない。そうすると研究に当てられる時間は夜とか週末しかない。
長時間残勤務ですよ。めちゃめちゃブラック。でも研究大好きだからやりたい。でもできるのは夜と週末しかない。
こりゃあ低迷しますよね。
国はもちろんお金を増やしてはいます。増やしてはいるんだけれども、先ほど申し上げたように、どんどん躍進している国々の研究費は20倍ですよ。
そういうのを聞くと、日本に行っても研究費もらえないし、じゃあちょっと中国に行こう、アメリカに行こうって研究士の方々もやっぱりなっていきますよね。
そうなんです。残念ながらやっぱりなってしまうんですよ。だから中国への海外流出は産業スパイで取られたみたいなことも報道されることもあるわけですけれども、
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実際としては仕事を働くポストを求めて、それからやっぱり研究できる環境を求めて、いろいろオファーする中で海外に出ていく研究者の人がものすごく多いっていうことなんですよね。
最近、ノーベル賞を取ったマナベ先生とか、アメリカに場を選んでいるわけですけれども、自由に研究できるから、研究に没頭できるからってノーベル賞の受賞の時におっしゃってましたよね。
研究者の方々って、自分の研究は最高だと、これで世界変えてやるっていう思いをみんな持ってるわけですよ。
だから、今すぐ儲かりそうだからこの研究をしろっていう世界じゃないわけですよ。長い時間コツコツとその好奇心にかきたてられて積み上げていった、それをあまたる星の数ほどの研究の中から一つ二つ輝ける未来を変えるようなテクノロジーが出てくる。
もしくはテクノロジーだけじゃないですね。新しい歴史的な発見が見つかる、そういうものなわけですよ。
だから目先のすぐ儲かるものにとか、たくさんある研究の中から選んで何か選択と集中でやるみたいな発想についつい国の予算とかもなりがちなんだけれども、そうじゃなくて、研究者の方々がストレスなく研究に邁進できる環境を広く作っていくっていうのが結局日本が成長していって、
みんなの給料が上がるかどうか、企業がそこで稼げるかどうかみたいなことにつながってくるんだよなぁと思いながらこの旧大の取り組みを頑張れ旧大最高だと思いながら見ていました。
これがね、日本の研究開発という分野が世界から見てもメジャーリーグみたいな感じになっていけばいいですけどね。
そういうフィールドにしていかないと。
おっしゃる通りです。
山根さんありがとうございました。
ありがとうございました。
ここまで日経BP総合研究所主任研究員の山根紗友希さんでした。
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