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2025-02-26 12:53

エネルギー基本計画について

日経エネルギーNEXT編集長 山根小雪
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この時間は日替わりコメンテーターによる解説で日々のニュースを掘り下げるブラッシュアップです。
水曜日は日経BP、日経エネルギーNext編集長山根さんです。山根さん、今日はどんなニュースでしょうか。
今日は私の専門領域のエネルギーのお話をしたいと思うんですけども、たまにはエネルギーの話もね、ということで。
先週の2月18日に第7次エネルギー基本計画というですね、国のエネルギーに関しての一番骨格ともいえるですね、
大事な計画なんですけども、これが閣議決定されたんですね。このニュースは田畑さんがね、田畑のアングルでもご解説されていましたし、
再生可能エネルギーが発電所、電源構成と言われる発電所の構成ですけども、最大になったこと、それから原子力発電所を低減していくという文言がなくなったことっていうのはね、すごく大きなニュースとして伝えられたんですよね。
ただね、この第6次と第7次の計画の一番大きな変更点はね、ここじゃないんですよ。実はここじゃない。でもこれは全く伝えられていないし、これは計画を作った茂原エネルギー長も明らかなる説明不足だというふうに私は思っていまして、
何が大きな変更点なのかということと、この大事な大事な計画を決めるためのプロセスってどうだったのかっていうお話を今日はしたいなというふうに思います。再生可能エネルギーについてとか、原子力発電所の今後についてっていうのは、いくらでもお話ししたいことはあるんですけれども、今日はそのよしやしとかっていうのは置いておいて、プロセスの話をしたいというふうに思います。
そもそもエネルギー基本計画ってどんなもんなのかっていうと、おおむね3年に一度見直しをしている政府のエネルギー政策のまさに根幹を決めるようなものですね。
なぜ根幹でこの計画が大事なのか、別に電力のビジネスだって民間のビジネスなんだから国の計画なんて関係ないじゃないかっていうふうにも思いたいんだけれど、そうは言ってもやっぱり発電所を作ったり送電線を引くっていうのはすごく時間がかかるんですよ。
電力業界なんかではですね、1個で10年なんて言うんだけれども、例えば大きな火力発電所を作るには10年の時間がかかります。原子力発電所を作ろうと思ったら30年とかかかるんですよね。
養生風力発電所でも最初のゼロのプランのところから完成まで考えたらやっぱり10年ぐらいかかるんですよ。なのでこのエネルギー基本計画は2040年に国はこういうふうになると思ってるよっていう計画なんですけれども、今2025年で15年先、これエネルギーの世界では結構すぐの時間なんですよ。
そんなにこの新しいことがたくさんできるわけじゃない。そのITの世界とかみたいに、それこそ生成愛とかだったら半年で世界は変わっちゃうみたいなことだけれども、エネルギーの世界はすごく時間がかかる。それからやっぱりその時に脱炭素はどうなってんの?国の産業政策はどうなってんの?例えば知性学はどうなってんの?みたいなことと非常にこの大規模な発電所の投資っていうのが関係してるわけですよ。
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だから金融機関からお金を借りようと思った時に、僕たちのこの例えば3000億円の発電所の計画は国の方向性に合致してます。だから完成するのは10年後だけど、そこからもう20年間ビジネスで使うんだけれど、この間大丈夫ですよってことを説明しないとお金借りれないじゃないですか。
だからこの方向性を示しておくっていうことが大きな投資を伴ってしかも時間がかかる発電所のプランという意味で言ったらとっても大事だっていうのがまず大前提なんですね。
それともう一つこの計画は国連にNDCと言うんですけれども、パリ協定に参加している国が自分の国の目標を出すんですよ。NDCという目標ですね。これともほぼ同じものというか密接に関わっています。
なので7次基本計画は2040年に温室効果ガスを73%削減するっていうこのパリ協定の目標にも合致していることが条件になってるんですね。
めちゃくちゃ大変じゃないですか。2040年に73%。
脱炭素を済んなきゃいけない。
めちゃくちゃ大変です。特にやっぱり製鉄所とか化学系のプラントとかこういうところでの排出削減っていうのはとにかく大変なので、それに比べると電気の脱炭素化っていうのは難しくない。
もう手段がありますよね。いくつか。
なのでここでいかに削減できるかっていうのはとても大事なんだよという前提条件を踏まえた上で、なので再エネを増やそう、原子力も増やそうって話になるんですけど、
今回全く報道もされてないなと。私たちの日経ネリネクストはここが大きいぞ大変だって言ってるんですけれども、実は73%もCO2排出削減するんだけれども、
火力発電の割合っていうのは第6次計画から変わってないんですよ。
確かに。
火力発電って化石燃料を燃やすからバンバンCO2出るじゃないですか。
でも第6次計画も3割から4割、今回も3割から4割で変わってない。ほぼ変わってない。
どうやって削減するのっていうと、実はその中身が発電所から出てくるCO2を地面に埋めるCO2回収付きっていうやつなんですけども、
もくもくと煙が出るじゃないですか。CO2出ますよね。それをキャッチして、その中からCO2だけを分離して地面の中に埋めるって技術があるんですよ。
CO2回収技術、それからそれを地面に埋める貯流技術でCCSなんて言うんですけども、まだもちろん実用化は日本では全くされていません。
というものをたくさんつけますよだったりとか、火力発電の燃料を石炭や天然ガスじゃなくて水素やアンモニアに変えますよっていう水素アンモニア火力。
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これを相当入れるっていう計画になってるんですよ。なんですけど相当入れるの数字を資源エネルギー庁の資料では明らかにしていないんですよね。
なんで?
エネルギーネクスト編集部、定義を当て、何かを読み解くという非常に原始的な方法でグラフから数字を読み取ると、
大体火力発電の5割から9割、ほとんど全てをこのCCSですね、CO2を分離して地面に埋めるっていう方法と水素とアンモニアに切り替える燃料っていう方法に変えるっていうことがこのプランの中に書いてあるわけなんですよ。
実に電源構成という発電所全体の中でも2割前後これにするよ。いやこれまだね全く実用化されてない日本では。
実証実験でほんの少しアンモニアを混ぜて燃やしてみましたみたいなものなんですよ。
それが15年後にものすごいボリュームで入ってくるという想定になっているんだと。
実現可能なのかな?
間に合うものなんですか?15年っていう企画は。
どう思います田畑さん?間に合います?
できそうにないなって思っちゃうんですけど。
私は無理だと思う。
今やってるならまだしもね。
そうなんですよ。
間に合うの?私も思いました。
しかもこれやっぱりものすごくお金がかかることなんですよね。
これは原子力発電所を作るのはもちろんお金かかります。再生可能エネルギーを増やすのもお金かかります。
でももちろんこれもものすごくお金がかかります。
どうしてこのプランになったんだろう?全然みんな知らなかったと思いません?
思います。説明っていう説明もなかったですよね。
なかったんですよ。
この説明がなかったっていうことが実は最大の問題だと思っていて。
これ本当に水素やアモニアを頑張ってやっていくとか、地面にCO2を埋めるっていう場所をこれから大急ぎで探してやっていくとか、
これを頑張ることが日本にとっていいんだ。
日本の例えばこの技術を海外に売れるからすごくいいんだとかっていう説明とともにきちんとオープンにされてくれば何にも問題ないと思うんですよね。
それはどれもこれも難しいから。
それはいいかどうかわかんないですよ。それは別の議論だけども。
ただやっぱりこれ数字も明らかにしていないし、全然これはみんなが知らなくって、
しかもこの計画はパブリックコメントを募集してものすごい数の意見が来てるわけですよ。
AIが4000件の反原発の意見を出したということがニュースになってるわけですけども、
数万件の意見が来てるけれど、その意見を出した人たちは中身が実は火力発電全然減ってなくて、
その中がほとんどアモニアや水素やCO2を分離して地面に埋める装置を追加したものだっていうことを知ってましたかっていうことなんですよね。
この結果は実は資源エネルギー庁が6団体の国内外の研究機関にシミュレーションをしてもらって決めてるんですよ。
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国立環境研究所だったり、マッキンゼイだったりベロートトーマスだったり、
アイジェスっていう研究機関で決め合ってもらってるんですけど、実はこのエネルギー基本計画で採用した数字は
ライトって言われる研究機関、すみません。ライトの正式名称は日本の研究機関です。
ここの研究機関が出した数字を地球環境産業技術研究機構っていうところなんですけど、通称ライトです。
ライトが出したシミュレーション結果そのままなんですよ。第70エネルギー基本計画は。
そのままなの。6機関からシミュレーションしてもらったんだけど、ライトがそのまま採用されてるんですよ。
しかもこのプロたちがゴリゴリシミュレーター回して計算したんですよ。
再生可能エネルギーもっと多かったり少なかったりいろんなプランがあった。
でもなぜこの数字がエネルギー基本計画になったのかっていうことについては、政府が求めてる要件に合致したからみたいなことしか言ってないんですよ。
しかもこの6つの専門機関のプロの人たちが出ている審議会で各機関に与えられた質疑応答の時間は1分半だったんですよ。
短っ。
そう。そういうもんじゃないです。こういうシミュレーションはどういうふうに計算したのか。それは妥当なのか。
じゃあこの妥当な数字だとしたならば、それをどういうふうに政策に反映していくのかっていうことは、本当にその研究者の人たちがけんけんがくがくやるべきことなんですよ。
なんか聞く気がないっていう感じの時間ですね。それだとね。
そうですね。
1分半質問して終わり。シミュレーション結果出てから20日で決まっちゃったんですよ。
なるほどね。
で、スッと閣議決定になりました。だからやっぱりこのプロセスはどうなのかな。そしてその中身がきちんと知らされないっていうことはどうなのかなということに非常に意気通りと疑問を感じているというのが私の今の思いです。
これが不審を招くことにつながるっていうことになるのに分かってないのかな。
山田さんここまでありがとうございました。
ブラッシュアップお送りしました。
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