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毎週水曜日のこの時間は、 山根小雪のBrushUpをお送りしています。
山根さん、今日はどんなニュースでしょうか。
今日は、北海道の蘭湖市町柚之里というところで、 6 月 29 日のお昼頃に蒸気がドバーンと吹き出したと。
今ちょっと話題ですよね。 もうだいぶ10日ぐらい経ちますけれども、 まだ蒸気が出続けていて。
昨日の夜、地熱発電所を作ろうとしていた三井住友開発という事業者が、 2 回目の住民説明会を開催しました。
基礎が出てきているから危ないなとか、 いつになったら止まるんだろうかとか、
近隣の農家に対して保障するとか、 そういう話になってきていて。
ただ、なんで蒸気がそもそも吹いてきたのかとか、 これは一体何のためなのかとか、
なかなか分かりにくいところもあるだろうと思うので、
今日はせっかくなので、地熱発電の仕組みをちょっと知っていただくと、 今何が起きているのか分かりやすいと思うので、
仕組みの説明と、それから、 基礎が出てるけどこれってどうなのっていうあたりをお話したいなと思います。
お願いします。
皆さん心配ですもんね。
地熱発電なんですけど、これはもうめちゃくちゃポテンシャルのある、 素晴らしい発電方法だということをまず先にお伝えしたいと思います。
日本に向いてるっていうことですかね。
むちゃくちゃ向いてるんですよ。
地熱発電っていうのは、火山の近くの要はマグマですよ。
マグマで温められたというか、もう熱々になった熱水や蒸気を使って、 これで発電機、タービンですね、羽根の車を回して、
くるくるくるくる回した力を使って発電機を動かして電気を作る方法なんですね。
この熱水のダバニっていうのは、大体地下1キロから3キロぐらいの間にあるって言われています。
地熱貯粒層ってよく言うんですけれども、火山がないと地熱貯粒層できないんですよ。
そっか、火山大国、地震大国、日本には適してるわけだ。
適してるんです。めちゃくちゃ適してます。
どれぐらい適してるかって言ったら、地熱発電に使えるエネルギーの量、 世界で第3位の規模があるって言われています。
この小さい島国、日本でも。
そうですよ。一番多いのは、世界最大の火山地帯があるアメリカなんですよね。
2番目、地震国、インドネシア。そして3番目、地震国、我が国、日本ですね。
ものすごくポテンシャルがある。
例えば風力発電とか太陽光発電っていうのは、風が吹くだの吹かないだの、
お日様が照るだの照らないだので、発電量が変動したりしますよね。
でも地下の熱水だまりに掘り当てれば、長いこと、本当に30年、50年の間、場合によっては安定して発電できるんですよ。
安定して発電ってのは重要ですね。
これはとっても魅力的ですね。
九州は実はかなりたくさんの地熱発電所があって、九州電力のグループ会社には、
もう世界有数の地熱発電の調査ができる会社なんかもあったりしてですね。
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九州や北海道っていうのは非常に不適切な立ち位置だというふうに言われています。
ただですよ、地下の一体どこにどれぐらいの大きさの熱水だまりがあるかっていうのを、
地表から完全に把握するのはやっぱり難しいんですよ。
なおして地下1キロとか3キロだから、どんな形なのかな、どれぐらいの熱水の量があるのかな、
こういうの分からないと発電所を運営していくことができないので、
じゃあどうするかっていうと、今回のランコ市長で熱水が増えた時ですね。
三井石油開発という地熱発電をやろうとしていた会社が、
ここのエリアの熱水だまりはどれぐらいのポテンシャルあるかな、
事業として成立するかなっていうのを確認するために、調査用の細い井戸を掘ってたんですよ。
なるほど。掘らないとわかんないから。
そう、掘らないと最終的に確定できないから、民間企業は投資判断ができないので、
結構なお金をかけて井戸を掘って確認をします。
さっき申し上げたように、マグマに近いところで温められた熱水だまりを使うんですよね、地熱発電は。
地下1キロとか3キロ。
そこまで深いところを掘り進めている途中の200mぐらいのところから今回蒸気が出てるんですよ。
おー、早い。
そう、だから地熱発電に使うための熱水だまりではなくて、どちらかというと温泉ぐらいの。
200mは温泉ぐらいの深さなんですよ。
違うんです、使う深さがですね。
なるほど。
のところで、予期せぬ蒸気が出てしまったっていうことなんですね。
どうしてこれ止められないんだみたいな。
蒸気出てくるなら止めるような装置つけとけばいいじゃないかみたいな話もやっぱりあってですね。
詳細も明らかになってないのではっきりしたことは言えないんですけれども、
この蒸気を止めるための装置はついていなかったとも言われています。
そしてですね、温泉って全国各地あちこちで掘りまくってるじゃないですか。
温泉掘ったりするときにその蒸気を止めるための装置をつける義務ってのはないんですよ。
これね、石油資源を開発したりするときっていうのはこういう装置をつけるルールがあるんですけれども、
なかなかこれ温泉にね、温泉ちょっと掘るのにものすごいいろんなルールをつけてしまうと、
温泉開発ってものすごくお金かかるようになっちゃうんですよね。
だからここはルールがないので、今回こういうことが起きたので地熱発電やるときには
もっとガチガチのルールでやれっていうふうになる可能性はあるんですけれども、
ここはやっぱり開発がどんどん遅れてしまうっていうことと表裏一体なので、
なかなか難しい問題だなっていうふうに思っています。
それからやっぱり心配事は秘書ですよね。
そこが大きく取り上げられてますもんね。
昨年人民説明会でも飲料水の2100倍の秘書が出ていたっていうふうに言われています。
秘書っていうとやっぱり日本だとすごく怖い。
やっぱりカレーのね、事件があったから。
やっぱり食べたら死ぬっていう思いがあるじゃないですか。
そういうイメージがついちゃいましたよね。
ただねちょっとね、少しここは冷静になってほしいなと思うんですよ。
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どういうことかっていうと、飲料水ってどういうものかってことです。
飲料水って言ったら浄水場でもうむちゃくちゃ綺麗にして、
我々ごくごく飲めるようにしたやつですよね。
庭先に古い井戸があって、そこの水を直接ごくごく飲みます?
飲まないですよね。
飲まないんですよ。
だからね、今回のこの秘書の数字は、
そもそも温泉で使ったりとか地下の井戸から出てくる水みたいな、
飲むことは全く想定していない地面を流れるような水なわけですよ。
これと飲料水を比べて2000倍もあっても危ないじゃないか。
誰か触ったら死ぬみたいな風に過剰に捉えないほうが私はいいと思います。
例えばですけど、塩。毎日使いますよね。
パラパラって振ったら美味しくなるし、
全然こんな危険なものって意識ないじゃないですか。
でも塩ね、1キロ食べたら死にますよ。
確かにね。
だから化学物質っていうのは0か1にはならないんですよね。
危ないレベルっていうのが0と1の間にあるんですよ。
だから、例えばこのヒソの今回の噴出している量は、
ヒジキと同じぐらいとかいう人もいるんですよね。
どういうこと?
ヒジキってね、ヒジキってめちゃくちゃ多いんですよ、ヒソが実は。
そうなの?
そうなんですよ。日本では伝統食だからですね。
ヒジキめっちゃ食べますよね。海藻とかってもともとめっちゃ多くて昆布とかですね。
じゃあヒジキ山のように食べまくったら、それはヒソを取っちゃうんですよ、いっぱい。
海外とかだと、イギリスとかですね。
ヒソがたくさん入っているからヒジキあんまり食べないでくださいって言ってます。
健康食品のようなイメージがありますね。
積極的に食べましょうぐらいな感じだけどね、イメージは。
でもバランスよくいろんなものが入っているから、
多少ヒソが入っていたとしても、私たちの食生活には欠かせないものですよね。
だからヒソが全部怖いわけじゃない。量の問題なんですよ。
例えば今回の紛失している量ぐらいの温泉っていうのは、
いわゆる高泉って書かれているタイプの温泉の中にはですね、
同じぐらいの水準のものってあるんですよね。
皆さんポンと使って楽しんでいます。
でもその温泉ガブガブ何リッターも飲んだりしたら、もちろん死んじゃいます。
みたいなんですね。だから結局このリスク評価なんて言葉を使うんですけれども、
化学物質は必ずしもすべてがすぐに危ないわけじゃないし、
かといって完全に安全なものっていうのもないんですよ。
だからもちろん今回の件はヒソが例えば飲料水の基準を超えている。
それから企業が自分の敷地から外に流すときの排水基準を超えているし、
農業用水として使う基準も超えています。
だから農地の方に流れ込んでいたときは取水制限をしていたし、
今はちょっと音が途切れてしまった。ごめんなさいね。
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聞こえますか?
聞きました。
ごめんなさい。どこまで話しましたかね。
農地の話にちょっとしようかなと思うんですけど、
農業用水の基準とかっていうのがあるんですよね。
今回この溢れているヒソの量は農業用水の基準を超えているので取水制限をしていたんですけど、
水を流す方向を変えたりして、今農地に入っていないので取水制限解除されています。
一つ問題が…
あれ?また切れちゃったかな?
切れちゃいました。
聞こえますか?
勝手に今ミュートになりました。ごめんなさい。
問題なのは事業者と地域住民の人たちの間には知識の差がめちゃくちゃあるってことです。
そこですよね。
ビジネスとしてやろうとしている人たちは死ぬほど詳しく分かっているけど、
住民の人たちはそうじゃない。
だから住民の人たちが不安に思うところを解消していくっていうのは、これは企業がやるべきことなんですよ。
そこが不足しているから、住民説明会で何やってるんだってことになっちゃうんですよね。
なるほどね。
もう本当に信頼関係と…
で、これが不信感につながっちゃうと、
いくら説明しても我々を騙そうとしてるんじゃないかみたいな思考が働いてしまうから。
初動が大切。
最初にきちんと寄り添うことが大事です。
そこですね。
ついつい日本というのはゼロリスクを求めがちで、
敏感だからこそこういうことがあると、だーっとセンセーショナルに包じられたりしますけども、
本当に最初肝心で丁寧な説明で信頼関係を築くってことが大事なんですね。
そうですね。
あんまりこじれた紐はちゃんとほぐして、地熱発電はしっかり活用できるように、
そして地域の方々の不安が解消されることを願います。
福島の西村大臣と福島の漁業関係者との間の話もそういうことですよね。
全く同じですよ、田畑さん。
そういうことですよね。
海洋に放出する処理水は基準はクリアしてるけど、
誰がやってるかそこに信用ができないからずっとこじれてます。
何事も相手を問うばかり。
立場をちゃんと考えて設置してるかどうかってのがすごく大事かなと思います。
山根さんありがとうございました。
ありがとうございました。
日経エネルギーネクスト編集長の山根紗友希さんでした。
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