00:02
はい、こんにちは。ヤマギでございます。
さあ、今日のご質問はですね、花銀さんからのご質問です。
ヤマギ先生、こんにちは。いつも書いてありがとうございます。
YouTubeは毎日日課として拝見しています。ありがとうございます。
さて、今日は顎のプロテーゼの質問です。
顎のプロテーゼは顎の骨に吸収される場合があると聞いたことはあるし、
そういう症例も確かにサロンの動画で見た気がします。
一方で、顎のプロテーゼはちゃんと入れれば大丈夫とおっしゃってる場合もありますよね。
どういう場合に入れると良くないのか、どう入れたらちゃんとなのか、具体的に教えてください。
よろしくお願いします。というですね、ご質問いただいています。
花銀さん、ご質問ありがとうございます。
だんだんやっぱり皆さんの知識がですね、上がってきてですね、
セミプロの域に来てるなというふうに感じます。
こういう質問嬉しいですね。ちょっと突っ込んだ。
何やったらですね、この回答を形成外科の先生に聞いても答えてくれる人はおそらく5%未満。
美容外科の人に聞いても10%未満というふうな質問の内容になっています。
セミプロですね。
そもそもですね、プロテーゼ。
プロテーゼというのは人工物のことを指しますので、
素材はシリコンであったりとか、もしくはゴアテックスであったりとか、
他にも人工骨って言われるものだったりとか、いろんな種類があるんですけども、いずれもプロテーゼですね。
このプロテーゼの種類、この種類によって骨の吸収・吸収再編という話と関係しているのかというと、
そうではなくて、あくまでもですね、圧がかかっているところというのを骨は変形するよというのが基本的な考え方です。
例えばですよ、極端な話。
あなたの親指をですね、顎に当てていただいてですね、50年、
例えば、修行僧みたいな人たちがですね、手をずっと上げ続けて30年、
手干からびてるみたいな人が頻繁にいたりするんですけど、
そんなことをですね、本当に顎でやったらですね、顎はどうなっちゃうのっていうと、
なんとですね、親指の形にしたがって沈んでるというか凹んでるんですよ。
これはですね、どういうことかと言いますと、結局ですね、骨も生きてるんですよね。
要するに、骨を作る側の増骨と骨を潰す側の破骨というのがバランスを取りながら骨っていうのが生きてるということになるんですけども、
圧力を受けているところっていうのは骨が変形していくよっていうのは、
これは生きてるからこそ起きてくる反応なんですね。
なので、プロテーゼをここに入れました。骨が凹みます。これは偉いことですか?
これ自体は別に偉いことではないです。要するに押されてるから凹んだよっていうだけの話。
一方で、吸収されて問題になっちゃうケースっていうのはですね、骨の中にどんどん入っていくやつ。
これが問題なんですよ。つまり、押されて変形してるだけだったら取れば元に戻りますよと。
時間とともに押されてた圧がなくなると、そこに代謝がまた起きてきて骨作ってくるので戻っていくわけですけども、
骨の中にこうやって潜ってしまうと、要するに天井を被ってしまいますとですね、
03:03
怪しい感じになってますけど、被ってしまいますと、これはですね、出てこれないとか取れない。
取った時にもですね、実は周りに天井のような骨ができてるからですね、
ながなが取ってパキッて凹んでて、周りにこういうトゲトゲの骨が残ってるみたいなことになってくるわけです。
ここがちゃんと入れたら大丈夫っていうところの話に繋がっていくわけですね。
つまり凹むか凹まへんかで言うと、押してるだけでも皆さん凹むんですけども、
大丈夫じゃないのは骨に埋まっちゃうなら大丈夫じゃないよと。
骨に埋まる、埋まらへんの違いって何なのかというと、
例えばですよ、先ほどのあなたの顎を指で押してください。
これ押し続けてて、これで指がですね、骨の中に埋まりますかと。
50年後、骨の中に指が埋もってしまいました。そんなことはないわけですよ。
じゃあ、このどこの層やったらそれが起きるの?
皮膚の下やったら起きますか?とか筋肉の下やったら起きますか?とか骨膜の下やったら起きますか?とか
骨の上やったら起きますか?この層。
どの層によってそれが起きるのかっていうのを考えないといけないわけですけども、
それでいうと、実は骨の表面には骨膜という膜があります。
この膜はですね、むちゃくちゃ硬い。全然伸びないです。
もう言うてみればですね、サランラップのようにビヨンビヨンと伸びる素材ではなくてですね、
パキッと紙みたいですよ。パンパンみたいな感じの素材なんですけど、
この骨膜の下に入れるとですね、骨膜には造成作用という骨膜から骨を作っていくような力があるので、
骨膜に沿って骨ができてくるんです。
なので、プロテーゼを入れるときには骨膜という膜の下に入れちゃうと、骨膜からも骨ができちゃうから結局こうやって埋まっちゃうわけですね。
私、プロテーゼだとすると、骨だとすると、プロテーゼの上にこうやって骨膜がおると、
ここにどんどん骨ができてきてですね、私は骨の中に埋まっちゃうという状態になるわけですね。
なので、骨膜の上に入れないといけないんですけど、この手術がちょっと難しいというか、骨膜は1ミリぐらいしかないんですよ。
すごい薄い膜で、その上には筋肉とかがいるので、これをですね、上手に剥がしていきながら、
かつ筋肉の動きがおかしくならないように剥がしていきながらっていうところはちょっとテクニックが必要で、
一般的な教科書に載っているようなやり方は骨膜下にプロテーゼを留置してくれる。
それからこそ、時間とともに骨の中に埋まっていくということになっちゃうわけですね。
はい、ということで花木さん、ちゃんとっていうか、骨の中に埋まっちゃうでよくないよねっていうところでいくと、
骨膜上に入れた方がいいよと。
ただその固定ですね、よく骨の骨膜の下に入れましょうって教科書なんかで書いてるのは、骨膜は固いので、
その下に入れて動かへんよみたいなことを言ってたりとか、骨に直接スクリューを打って止めれますよみたいなことを言ってるのがあるんですけど、
骨膜上もですね、実はそのポケットの作成の仕方で、パッコってはまると入れた瞬間から動かないんですね。
もうあの、のんぼしても動かないみたいな感じになりますね。
これはもうテクニックやなというところになってきます。
06:01
はい、ということで、プロテーゼをちゃんと入れれば大丈夫と言ってるちゃんとっていうのは、
要は骨膜上なの、骨膜下なの、かつそのポケットがちゃんと大きさ通り作れてるの、どうなのということを表現している言葉がちゃんとということでした。
はい、ハナギンさん以上参考にしてみてください。
じゃあねー。See you!