00:01
今日は、鼻先についてお話したいと思います。
最近の流行りです。
鼻先がツンとしている感じが良い。
昔の長い下に長くして、笑ったら下に残るというよりも、前方に高くてツンとしているというのが今の流行りです。
これはユニバーサルビューティーコンセプトでしょうね。
世界でどこ行っても綺麗だねと言われる鼻の形です。
この鼻先ツン、そもそも鼻先ツンにするにはどうすればいいの?
というのを皆さん勉強しておいた方が良いのですが、
よく鼻筋は真っ直ぐな方が良いと考えがちです。
実はそれは正しくなくて、
鼻の構成要素は、上3分の2、下3分の1で違います。
上3分の2は皮膚がすごく薄くて、下3分の1は皮膚がすごく分厚くてという風になっていて、
苗字と名前みたいな言い方をするんですね。
鼻の苗字と鼻の名前みたいな。
苗字は基本的には皮膚も薄いので形を変えやすい。
結婚したら苗字変わる人もいますよね?みたいな。
一方、名前、この部分はなかなか変えにくいんですよ。
皮膚も分厚いし、中の構造を反映しないというのがあるんですね。
そこでいくと、苗字と名前の部分で言った時に、
鼻先ツンというのはどうなっているのかというと、
実はこの苗字のところのラインと、名前のところのラインというのが違います。
なので、真っ直ぐで、ここは真っ直ぐでもいいんですけど、
ここだけちょっとピョンと出てないといけないんですね。
これがCTの検査とかをして、骨の状態、軟骨の状態とかというのが見れるんですけども、
手術をしていない方でも鼻先がツンとしている方というのは、
必然的にここの構造とここの構造が違うんですよね。
よく鼻を考えた時に、ここからここまで繋がっててというのが綺麗に見えてみたいなことをおっしゃる人がいるんですけど、
それはないと。
だからL型のプロテーゼは繋がっている構造物で真っ直ぐなんですけど、
やっぱりおかしくなっちゃうよねということなんですよね。
じゃあ実際にはどういう風にして手術をして作ればいいのというところなんですけど、
実は実は鼻を開けていきますと、
この下3分の1の部分の軟骨というのは、本来はこういう風なカモメ型をしているような構造物があって、
このカモメ型のちょうど上の端っこがこの辺になっているわけです。
ここは骨と外側鼻軟骨という構造なんですね。
このカモメ型のところの部分がちょっとキュッと押し出しているような形。
これが鼻先ツンの状態。
03:00
欧米なんかでは鼻先ツンにするたびに大鼻翼軟骨と言いますけど、
このカモメの部分をグッと押し出してみたいなことをするんですが、
日本人で同じことができますかというと残念ながらそれも難しいんです。
なぜか。
これはアジア人の皮膚の厚さも大概なんですけども、軟骨の弱さも大概なんですよ。
なので軟骨が薄いから押し出そうと思ってもそんな力ないですし、
そもそも皮膚に押し勝てるだけのボリューム感というか厚みがないんですよね。
ヘニャヘニャなんです。
何やったら鼻団骨バランスを開けていきますと、
押し出さないといけないところがヘニャヘニャでクラゲみたいになっているというのもあります。
何やったら押し出す力がないわけですね。
クラゲで押しても申されますから。
ということで手術としてどういうようなことをしないといけないのということになってくると、
まず大尾翼軟骨を支える支えの部分、微中角の部分の補強をするなり、
もともと強い方なんかはそれを使えばいいわけですけども、
土台をある程度支えとして作った上で大尾翼軟骨を作り、
この上に軟骨でやはり形を造形していかないといけない。
この軟骨の造形がですね、
よく耳の軟骨、鼻先に軟骨を置きますよという話があるんですけども、
じゃあそれだけやればいいじゃんと思いがちなんですが、
大尾翼軟骨の支えが弱いとですね、
上に物を乗せるとゆんって触るんですよ。
押し出したいのに触るからあんまり変化を感じられないというのがあるので、
だから土台を固めないといけない。
土台があって大尾翼軟骨があるとその間に軟骨を乗せていくんですけども、
じゃあ綺麗な形に軟骨を作って横から見るときにここはまっすぐ、
ここはツンとしてカクカクという感じで鼻先を作りました。
じゃあこれで完成しますかというと、
実はそれでもまだダメなんですね。
なんでかというと、
実はお鼻にはここにピタンギリガメントというのがあって、
この人体の構造があったりするんですね。
だから手術の後に人体の部分が外れてしまうと
このあたりが丸くなっちゃうというような変化があるので、
その部分なんかも作り直すみたいなことをすると、
終わった後がツンツンというような感じになってくるわけですね。
なので皆さん鼻先ツンを作るために必要な条件としては、
土台をきちんと作るということと、
大壁軟骨を評価し、
次に軟骨を乗せやすいようにする、
で、軟骨を乗せる。
さらにピタンギリガメントを再建する。
ここが重要になってくるわけですね。
鼻先ツンに関してお話ししました。
鼻先ツンが欲しい方は、
ぜひ自分が受ける主治医の先生に
どんな施設をするんですかというのを聞いてみたらいいと思います。
以上の項目が少なくとも抑えられてないと
普通にはなかなかならないかなと思います。
参考にしてみてください。
じゃあねー。See you!