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ライターの本で第220回です。よろしくお願いします。
はい、よろしくお願いします。
さて、今回は、編集者ってどういう仕事?というテーマなんですけどもね、質問という形でご投稿いただきましたこちらにありがとうございます。
ありがとうございます。
初めての読み上げかもしれないですけどね、ちょっとやってもらおうかな、お願いします。
はい、ラジオネームまめこさんからいただきました。
いつも適度にゆるく楽しくためになるお話をありがとうございます。
こちらこそありがとうございます。
とても基本的な質問で恐縮なのですが、お二人にお聞きしたいです。
一体、編集ってどういう仕事なのでしょうか?
私は会社員として働きながら、半年ほど前からダブルワークでライターの仕事をしています。
音源を聞いてインタビュー記事を書いたり、ウェブメディアで商品の比較記事を書くことが多いのですが、
どちらも決まっているのは文字数だけで、構成や見出し、画像を選び、商品紹介であれば何のアイテムについて書くかまで全て自分で考えます。
編集者の方は、私の書いた原稿の誤字・脱字や表記揺れを直してくださったり、
ここの内容をもう少し深く書いてほしい、この話は最初に持ってきた方がいい、など時々アドバイスをくれたりします。
この上がってきた原稿の良し悪しを判断することが編集なのでしょうか。
私の認識は、読者層はこうで、メディアの目的はこうだから、
こんな内容の記事にしたいと方向性まで考えるのが編集者の仕事だと思っていましたが、
その部分はライターである私がやっています。
ということは、私は執筆の前に編集もしていると言えるのでしょうか。
編集とライティングどっちをやりたい?と聞かれたりしますが、
もし編集の仕事が、人の原稿をチェックすることだったら、ライターより編集者の方が圧倒的に楽ですよね。
ただ、書くだけだったら、AIができる時代なので、編集的な作業ができないライターは今後必要とされなくなる、とも思います。
一般的には、ライターより編集者の方が給与も高いイメージがありますが、
それは仕事の難易度や作業料に対する報酬ではなく、記事の品質に責任を負う立場だからでしょうか。
もちろん、いろいろなタイプの方がいると思いますが、編集者ってどんな仕事でしょうか。
ぜひお二人の見解をお聞きできれば嬉しいです。
ありがとうございます。これは本当によく言語化してくださりました。
本当にそう思いますよね。僕も同じことを何度も思います。
たぶん、土屋さんももちろん、いろいろな業務の中で編集者という動きもされると思うんですけれども、
これは我々、二人とも編集者という立場であるということで、つまびらかにしていこうというところですね。
どこから行こうかな。
一つまず言えることとしましては、本当に編集者って言葉の定義がかなりいろいろあるんですよね。多岐にわたるというか。
例えば、簡単に言うと、ライターにもいろんな定義があるじゃないですか。
なんですけど、なんとなく漠然としたイメージでみんな一緒なんですよ。なんか書く仕事だろうなとか。
なんとなくライター、わからないけど大体こんな仕事だろうな。そのイメージ大体あってるんですよね。
ただ、編集者、編集ってなった場合に、みんな思い浮かべること全部違うんですよね。
ってところで、ライターと比べてもかなり不思議な存在、不思議な言葉ですね。存在というか。
見えるんだろうなと。どんな定義があると思います?編集って言葉には。
編集の定義って言ったらあれだけど、多分書籍とか雑誌とかを出されているところの編集者さんと、まず大きく分けてね。
そういう編集者さんと、メディアがオンライン、ウェブ上の記事の編集者っていうところでも大きく違うのかなとか。
あと、オウンドメディアっていうのがあるじゃない?ウェブの中で。
オウンドメディア自体に責任を持っている、自分の自社のオウンドメディアで編集者してますっていうのと、
ヨスカみたく制作だけをやっている会社の編集者とまた違いがあって、ここが大きく違うところなのかなというふうには見てますね。
どうここが違うのかって言ったら、さっきの豆子さんの質問にあったみたく、自分でこういうメディアだからこういう人がターゲットだし、こんな記事作っていきたいなまで考える編集者っていうのがどっちかというと書籍とか雑誌とか、
あとウェブメディアだったらオウンドメディアで責任を持っているような。
僕が考える編集で、ヨスカみたく制作だけやってる会社だと豆子さんが言ってた、これって編集なの?って思うような記事のチェックをするみたいなところの仕事を担っている人が当てはまるのかなってあるので、大きく分けてあるんじゃないかなって思ってますね。
なんか同感です。だからこの豆子さんのこの疑問、こういうことなの?それともこういうことなの?それともこういうことなの?って何パターンか提示していただきましたけど、全部ありますよね。
記事チェック、例えばレギュレーション、筆筆、文章、ルール、決められたルール通りに書けているかみたいなのをチェックする人のことを編集というパターンもありますね、たぶんね。
制作体制の、制作のチームのポジションという意味でね。チェックするって人、編集ということもありますし、アドバイスまでする人っていう意味でチェックもしててアドバイスする人、それも編集というかもしれないです。
さらにはなんかそのディレクションですね、案件自体の。ライターさんに依頼すると出来上がったものをチェックして、例えば別のカメラマンに共有するとか別の人に連絡取るとか、そういうディレクションも含めたものを編集というパターンもありますし。
さらに言うと、作るコンテンツの方向性を決める。もう誰に向けてこういうクリエイティブを作るみたいな、プロデュースみたいなことをする人も編集と。全部編集ですよね、こうなっちゃうと。
そうなの。全部編集って名前だからややこしいけど、実は細分化するといろんなパターンがあるよねっていう。
だからなんかその、原稿チェック、構成で正すの意味の構成であったり、講演みたいな作業であったり、ディレクション、ディレクター的なちょっと案件回す的な動きだったり、そもそも指揮を取るみたいな全体のプロデュースみたいな。この辺ですかね、なんか細分化していくと。編集の役割というと。
あと、マネジメントとかもそうか。ライターのマネジメント、マネージャー的な位置を編集と。何だっけ、サザエさんに出てくる。
のりすけさん。
あ、のりすけさん。あの人は著者、作家さんの編集者みたいな感じですよね。
伊沢坂先生のね。
スケジュールを管理しつつ、ちょっと原稿採測したり、その構成一緒に決めたりみたいな。あれなんかちょっと、ディレクター、プロデューサーみたいな動きをしてますよね。あれも編集ですよね、きっとね。
編集だったと思うんだよね、名前忘れちゃったけど。
他ってなんかあります?定義。
定義ね、でも定義だとその辺りで、かなーって言うとしますね。本当にヨスカだけで言うと、ディレクター的な動きとその記事のチェックする、構成、講演になっている人を編集者って呼んでるかなっていうふうには。
そうですね。つまりは多分その組織、企業であったりチームの中での定義があるわけですよね、きっとね、編集者っていうのは。
僕もよく編集者って言葉、このポッと言う人は使いますけど、なんかシンプルだから使ってるのであって、厳密に言うと多分僕はもっとディレクターとかの方の色が強いと思いますね、僕は。
だからなんか編集ディレクターとか言ったりすることもありますね。
確かに確かに。お客様窓口でクライアント様に担当に引き継ぐ時に、編集者って言ってた時期もあったんだけど、編集者って言うといろんなパターンがありすぎて、その方にとっての編集者の定義で捉えられちゃうと結構後々、あれここまでやってもらえると思ってましたみたいな話にもなったりするから、最近危ういなって思って。
単純に担当者ですとか、ディレクターですとかっていう風に誤解するようにしてますね。
本当ですね。
だからまめ子さんみたく、何編集者ってって思うのは本当にすごい、お仕事を真面目にやってたら絶対行き当たるところだと思うから、なんかさすがだなーって思って見てましたね。
目のつけどころ鋭いですよね。
鋭い鋭い。
それはもう10年前とかになったら、編集者って言ったら本作る人みたいなイメージの方が強かったかもしれないですよね。
自分で企画したりして、インタビューめっちゃしてみたいな、本作ってみたいな方がどっちかというとイメージ強かったり、もしくは有名な著者さんについてマネジメントするみたいな。
漫画家のね、漫画の業界僕わかんないんですけど、みたいな方が印象強かったですけど、今本当多様化しましたね、この言葉はね。
同様な気がしますね。わからない。私たちがこの業界にいるから多様化してるように感じてるだけで、実は一般社会に出たらなんかわかんない、全然違うのかもしれないけど。
難しいですよね、だからこの言葉の扱いね。
とはいえ、いろんな定義があるにせよ、僕らの中でもライターと編集者ってものの役割、結構明確に違うものなんじゃないかなっていう気はしてるんですね。
どんな捉え方してます?ライターと編集者の関係性ですね。
これもこの間ちょっと話してたけど、編集者ってやっぱり裏方のイメージで、ライターさんが、私演劇とか学生の頃やってたんですけど、ライターさんって演者、表に出る人で、編集って裏方っていうイメージ。
ただでも、ライター自体が裏方の時もあるから、何とも言えないんだけど、編集とライターだけを取ったら、後ろからサポートしているみたいな役割なのかなって私は捉えてますね。
いい表現ですね。演者とサポート側というかね。それは僕も結構ピンとくる例えで、僕は全然裏方のが好きだからやってるというところがありまして。
というか、もちろんその出役みたいなの別に向いてないなって自分でも思うので、そういう違いはあるなと思いますね。
たぶん僕、同じような例えもあるんですけど、もう一個あるとしたら、サッカーでいうとライターがフォワード?攻め?で、編集がボランティだったりディフェンスみたいな守り?
攻め込むのは任せたみたいな。切り込んでいくのは任せた。あとこっちでサポートフォローするし、守備をするみたいな。そういう役割分担をちょっとイメージすることありますね。
なるほどね。切り込んだ感じで記事書いてて、それをいい感じに落とし所をつけていくとか、間違ってる字があったら直すみたいなね。
そんな役割分担のイメージありますね。やっぱ足早いからフォワードの方がいいでしょ、あなたみたいな感じで。僕そんな足早くないけど視野広いからみたいな。
守備の方で回るからみたいな。ちょっと今の例えですけど、こういう分担はある気がしますね。いずれそういうチーム組んでやるようなイメージはありますね。編集、ライターっていうのは。
ディレクターやったり編集やったりっていうやってる側からすると、チームとして思ってもらえたらすごく嬉しいなって気がします。
そうそう、思います。
ヨスカとかだって、依頼する側、編集者ってどっちかで依頼する側で仕事を受けてもらう側がライターさんで、みたいな感じで、対面にいるような雰囲気になっちゃうけど、
どっちかって言ったら、一緒に作っていくんだぜっていう義務感を持てるとうまくいくというか、気持ちよくね。思ってますけどね。
そうそう、ほんとそう思ってます。で、今このご質問の中にも、例えばこう、編集者の方が給料が高いイメージがあるみたいな話もあったと思うんですけど、これもね、一概にそうとは言えないなと思ってまして、
例えば僕の感覚ですと、僕はもうライターみたいな強い人間にはなれないからこそ、僕はここに裏肩に回ってるみたいな意識もあるので、ここに優劣ってのは実際ないし、なんなら僕の方が下だと思ってます。正直。
そのくらいの気分でいるので、編集者の方が上みたいな、そんなにね、そういう顔をする人もいるかもしれないけど、僕は思ってないですね。少なくともね。
あるんだろうけど、世の中にはね、編集仕事振ってやってんだぞ、みたいな人ももしかしたらいるのかと思うけど、でもどっちかって言ったらね、だってライターさんがいなかったら編集の仕事もないわけだから、
やっぱり、編集の方が給料高いか、わかんない。それももういろいろだからわからないけど、そんなこともないところもいっぱいあるんじゃないかなっていうのはやってて思いますよね。
そうですね。給料の話もちょっと、給料はわかんないけど、確かに編集者の方がなんとなく会社に即してる雰囲気はありますよね。ライターの方がフリーランスってパターンは結構、安定性の話かなって思いますね。
でもね、ヨスカなんて編集者もね、社員じゃないからね。でもこれすごい特殊な環境に身を置いてるから、なんか一般的なことはわかりません。それ正直なところ。
僕らの感覚はね、こんな感じよっていうね。
そうそう。だから意外とライター店員社って結構似て非なるものというか、違うポジションだなと僕は思いますし、あくまでもチームですよってところは改めて伝えておこうかなと思います。