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  2. #135 大阪七墓廻り
2022-08-13 05:42

#135 大阪七墓廻り

5回に1回別の話。無縁に優しいオオサカジンの話
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大阪七墓廻りという話です。
5回に1回、シミポタからは別の話をさせていただいてますが、
お盆ですね。皆さんいかがお過ごしですか。
大阪のお盆にこういう風習があったのをご存知ですか。
大阪七墓廻りと言いまして、
大阪の町の外れにあるね、
7つの墓を一晩かけてですね、巡るという、
そういう気習、風習なんでございます。
これは何かというとですね、江戸時代に大流行した庶民の風習でございまして、
どういうことかというとね、お盆になったら、
お先祖さんが帰ってきはるわけですよね。
帰ってきはる、帰り先がある
ご先祖さんはよろしいんですが、
つまりですね、あなたのご先祖さんはあなたのところに帰ってくるからええんやけど、
帰り先のない無縁の仏さんちゅうのはどうしたええん、という話ですわ。
皆帰ってくるんですけど、身寄りがない無縁の方はですね、
どこに帰ってええんやろうか、ということを考えたときに、かわいそうやんけと、
無縁の人たちもちゃんとお盆に座ってお迎えしてあげようや、
そういう意味から、大阪庭の町の外れにあるお墓に、
無縁さんの仏さんを祀っているお墓があるわけですけれども、
その無縁のお墓をめぐって、ちゃんと仙子をあげて、
合わせてあげようや、7つめぐるというそういう風習があったわけなんですね。
これなかなか面白くてですね、無縁の人に優しいというのはね、
なかなか大阪人の一尾として面白くてですね、
その無縁の全然知らん人の墓をですね、めぐるというのが、
どういう苦毒があるかというとね、ちゃんと苦毒があると言われてるんですね。
それがまた大阪人らしくて面白いんですが、どういう苦毒かというと、
自分の葬式に雨が降らないという苦毒が得られるそうでございます。
自分の葬式に雨が降らへんというわけですが、自分もいてませんからね。
来てくれはる方に迷惑かけへんという意味では苦毒なのかもしれんけど、
第一、確認のしようがないというね、自分は死んでますから、
自分の葬式に雨が降ったからふれへんかね、確認のしようがないわけですけれども、
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そういう苦毒が無縁の7墓をめぐるとあるということで、墓をめぐるわけでございます。
これがですね、大流行するんですね。
まあ、そういう一尾りの精神もあるんですけど、途中からですね、もうなんかコンパみたいになってますよね。
夜中酒飲みながら、どんちゃんどんちゃんやりながら、7つの墓をめぐっていきますから、楽しいわけですよね。
なったらですね、気に入った男女がですね、途中で消えてしまうというね、
そういう出会いの場になっていたりしておるわけでございまして、
江戸時代大流行する人でございます。
で、将軍様がちょうど亡くなりはった時に、音極禁止言うてね、みんなで無二服しましょうと言うて、
どんちゃん音極やったらダメですよっていうことをね、幕府が言うわけですわ。
その時のその7墓でね、これは音極ではないと、これは宗教行為だと、ということで、やっぱりどんちゃんやってしまうというね、
この大阪人の一尾の精神が面白いなと。
そういうわけで大流行したのが大阪の7墓。
具体的にはですね、例えば梅田とかはね、墓やったわけですよね。
梅田って言われるぐらいですから。
あと我望とか尾場瀬とかね、富田、なんていうね、もう今は大都会になっているわけで、お墓も残ってないんですけども、
まあそういったところに7墓と呼ばれる墓がございまして、それを巡っていくというそういう風習でございます。
まさにこのお盆の時期にね、無縁のかと思いながら、そういった墓を巡り、手を合わせるわけです。
お盆にね、ご先祖様に手を合わせるというのはね、日本人の大事な風習というかね、良き風習だと思いますけれども、
自分の知っている人だけに優しいわけではなく、そうやって無縁の人にも同じように優しさを注ごうや、というね、この大阪人の面白さ、優しさ。
言っちゃうかな。今、なんか世知辛いですね。知らん奴は知らん。
市民活動でもそうですよね。やっぱり無縁の方に優しいというところから、そういうところが始まっていっちゃうかなというふうに思うと、
そういう大阪人の被害みたいのは大事やなということをね、このお盆に思ったわけでございます。
長々お話ししましたが、大阪七墓巡り、無縁の方に優しい大阪、もう一回作っていきたいなと思います。それでは失礼します。
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