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#8 サブスリーへの道のり(後編)/東京マラソン2023当日の話
2024-09-30 20:35

#8 サブスリーへの道のり(後編)/東京マラソン2023当日の話

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第8回は、サブスリーへの挑戦の最終回。東京マラソン2023のストーリーです。


大会時の時計は使い慣れているものを選択/大会で履いたシューズはAdidas TAKUMI SEN 9/東京マラソン前にランニング人生を振り返る/皇居ランを始めてから6年、8回目のフルマラソン/これまでのプロセスで100点満点、スタートラインに立てたら200点、無事完走できれば300点/東京マラソンは世界6大マラソンの一つ/6大マラソンを全て完走するとSix Star Finisherの称号と完走メダルが貰える/東京ビックサイトの受付会場はかなりの賑わいで結構歩く/大会当日は新宿駅西口から都庁に向かう/セキュリティは厳重/スタート1時間前にスタートブロックに到着/Cブロックはビル風でとても寒い、風除けの防寒対策は必須/周りから英語、スペイン語、中国語、韓国語が聞こえてきて日本ではない雰囲気/スタートラインを超えるまで1分はかかった/前半の下り坂を利用して10kmでサブスリーのペーサーに追いつく/体が軽くて2時間55分のペーサーに付きたい欲求/我慢して正解、前に出ていたら潰れていた/走りながら感極まる/サブスリーペースは大集団/大集団の給水は難しい、体力も使う/ランナー同士の接触リスクはかなり高い/30km以降の戦い、ペーサーに必死について行く/35km以降はペーサーと20m離される/沿道の声援、粘れサブスリー行けるぞ!が力になった/ラスト1kmの時間感覚、こんなに長く感じた丸の内仲通りは初めて/最後の100mでやっとサブスリーを確信/ゴール後の風景、Six Star Finisherの嬉しそうな笑顔と涙/新たな夢と目標


『ワーク・ライフ・ラン』

これからの時代を健康的に、そして前向きに生きるためのヒントと問いをお届けする番組です。

過去・現在・未来の働き方(ワーク)、社会生活の変化(ライフ)、ランニングを通しての心身の健康(ラン)をテーマに話しています。


パーソナリティ

宮﨑晃(Miyazaki Akira)

⁠⁠株式会社actenable⁠⁠


⁠お便りはこちらから⁠

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ワーク・ライフ・ラン。この番組では、テクノロジーの進化が、私たちの働き方や生活にどのような影響を与えているかを考えたり、ランニングを通して得られる心と体の健康を共有していき、リスナーの皆さんが健康的なライフスタイルを築き、前向きに生きるためのヒントや問いを考える番組です。
こんにちは。パーソナリティを務めます株式会社アクテナブルの宮崎晃也です。
ワーク・ライフ・ランスタートです。
今回はサブスリーへの道のり、その後編、東京マラソン2023のストーリーをお届けします。
東京マラソン前に行ったスピード練習は、2023年2月22日の小田フィールドが最後で、それ以降は負荷の高いトレーニングは控えて、家の周りをジョギングする練習に切り替えました。
練習以外での準備として、シューズと時計も重要ですよね。
時計はマラソンランナーに人気のガーミンをいよいよ購入しようか悩んだんですが、購入後初めての大会を東京マラソンにすると、万が一操作ミスをしてしまったときに焦ってしまったり、走りに集中できなくなるリスクがあるので、ガーミンの購入は一旦見送りました。
多分操作ミスのようなことにはならないとは思うのですが、自分の中での不安要素、余計な心配をレース直前まで持ち込みたくない心理面でのコントロールを優先した形です。
シューズはこれまではナイキのズームフライ3を大会で履いていましたが、東京マラソンはこちらは新しいシューズで走りたいと思い、いろいろ検討した結果、アディダスのアディダスゼロ匠1009を購入しました。
距離的には5キロから10キロのレースに適した厚底ではない軽量シューズなので、フルマラソン向きではないのですが、持ったときの軽さと履いたときのフィット感に惹かれました。
これは事前に試装もして、ハーフマラソンと30キロマラソンに出たのですが、タイミングも良かったので、東京マラソンもこのシューズで行こうと決めました。
東京マラソンまで残り1週間になったとき、私はこれまでのランニング人生を振り返っていました。
今回のフルマラソンは数えてみると8回目のフルマラソン。公共ラウンを始めた日から丸6年が経っていました。
これまでランニングを楽しめたことに感謝。大会に向けて準備できたこと。いろいろな人と一緒に練習できたことに感謝。
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これまでのプロセスですでに100点満点、スタートラインに立てれば200点、無事完走できれば300点という感情になっていました。
もしかしたら大会当日の直前に体調を崩すかもしれない。それ以外にもレースに参加できない事情が生まれるかもしれない。
当日何かのアクシデントが発生するかもしれない。
そうだとしても自分の人生にこれまで想像していなかったような挑戦のイベントが訪れてそこに向き合えたことが私の人生の中で消えない記憶だし、
もしスタートラインに立てればその後のレースは自分にとってはボーナスだと思っていました。
これまでのランニング人生を振り返り感謝の気持ちを持ったことで大会当日まで緊張はしましたが、
ナーバスになりすぎずプレッシャーによってメンタルが不安定になることはなかったと思います。
話は少し変わりますが東京マラソンは世界6大マラソンの一つでもあります。
残り5つのマラソン大会ですが、アメリカで3カ所、ヨーロッパで2カ所開催されます。
アメリカはニューヨーク、ボストン、シカゴ、ヨーロッパはロンドンとベルリンです。
この6つのマラソンをすべて完走すると6スターフィニッシャーの称号が与えられます。
6スターフィニッシャーは6つ目のコンプリートとなる最後の大会のゴールの後に
記念品として6個のメダルが連なった6スターフィニッシャーのメダルがもらえて、
これは市民ランナーにとってはとても名誉なことだと私は思っています。
さて、東京マラソンの大会前々日、金曜日の夜に東京ビッグサイトで私は受付を済ませたのですが、
受付会場内では色々なブースがあって、先ほどお話した世界6大マラソン関連の展示物などもたくさんあり、
多分ゆっくり回ったら1時間は時間を潰せるのではないかと思うくらいの会場の大きさでした。
各企業に写真撮影のブースがあって、皆さん並んで写真を撮っていました。
私も目標タイムを2時間59分59秒に設定した掲示板と一緒に記念撮影をしました。
東京ビッグサイト駅から会場までの距離も結構あるので、
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この会場内の移動も含めて駅に戻るまで往復で5キロくらいは歩いて気がします。
なのでタイムを狙うランナーは前日土曜日ではなく、
前々日の金曜日かその前の木曜日に受付を済ませることをお勧めします。
いよいよ大会当日ですが、新宿駅西口に着き、
改札を出て都庁に向かうゲートを歩いてきます。
そして東京マラソンの入場会場にたどり着き、
そこにはゲートがあって、事前にインストールしていた専用アプリで
体調のチェックと顔写真による本人確認を行って会場内に入場することができました。
世界各国からたくさんの方が参加する国際大会なので、
セキュリティはかなり厳重な形になっていました。
私はスタートの1時間30分前に会場に入場して、
そこで着替えを済ませ、荷物を預けた時点でスタートの1時間前でした。
この後スタートブロックに移動するのですが、
東京マラソンに参加するのは初めてだったので、
どのくらいの時間にブロックに入ればよいのかわからなかったので、
余裕を持ってそのままスタートブロックに入ってきました。
私はCブロックでスタートラインと同じ都庁2階のエリアだったのですが、
この都庁2階のエリアがビル風がとても強くてとても寒いんです。
しかも司法が高層ビルなので日陰で太陽光がない状態。
そこに1時間前に着いてしまったのですが、
マラソン経験者の方は皆さんご存知だと思うのですが、
早めにスタートラインに立つ時に風よけの防寒対策であったり、
ビニール袋で作ったポンチョなどを着て寒さを凌ぐんですけども、
私はその知識がほぼなくてですね。
もう本当に走る格好のノースリーブのウエアでスタートラインで待っていましたが、
あまりの寒さにガタガタ震えて早めに列の集団の中に入って、
うずくまって縮こまっていました。
もうこの時点で東京マラソンの大会が始まっている感じです。
このビニールのポンチョはスタート直前で両サイドの運営の方がごみとして回収してくれるんですけども、
真ん中にいるランナーは当然両サイドの運営の方に直接手渡しできないのですが、
隣のランナーがそれを受け取ってバケツリレ形式で両サイドに運んでくれるんですね。
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そういう連携プレイがありました。
私は今まであまりそういったところを意識して見ていなかったんですけども、
次回からはちゃんとスタート前には防寒対策をしてスタートラインに立とうと思っています。
このスタートまで列で待っている時に、
左からは英語であったりスペイン語、右からは中国語や韓国語など海外の言語がたくさん聞こえてきて、
海外のレースに参加したように錯覚していました。
それだけ東京マラソンはグローバルな大会なんですね。
後でわかったんですが、東京マラソン2023の外国人参加者は1万2000人くらいいたそうです。
全体の約3分の1なので、私の周りにも外国人のランナーが本当にたくさんいました。
そして寒さに耐えながら東京マラソンのスタートの時間になり、
合法がなり、私は約1分後にスタートラインを越えることができました。
もうこの時点で200点だと思っていました。
スタートラインを私が越えた時点でサブスリーのペーサーとは1分くらいの差があるのと、
スタート直後は渋滞が発生するので、
まず最初の私のミッションはサブスリーのペーサーに追いつくことでした。
東京マラソンは前半の5キロ過ぎまでが下り坂なので、自然とペースアップします。
そして大体10キロ時点で私はサブスリーのペーサーに追いつくことができました。
この時点で体もだいぶ軽くなってきて、
サブスリーのペーサーの200mくらい先に2時間55分のペーサーの集団がこの時点では見えていました。
この体の軽さと調子なら、2時間55分のペーサー集団についていって後半の貯金を作るのもありかなという欲求が湧いてきました。
でもサブスリーへの道のりの前編でお話した通り、前半のペースアップは必ず30キロ以降に響くと思っていたのと、
今回は事前の計画で30キロまではサブスリーのペーサーの前には出ないと決めていたので、前に出たい欲求をぐっと我慢してサブスリーのペーサーの後ろについてきました。
ゴール後に5キロから10キロのラップタイムを見たのですが、20分6秒で1キロ4分1秒ぐらいのかなりのハイペースになっていました。
おそらくこのペースのままあと5キロ走っていたら30キロ時点では潰れていたと思います。
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サブスリーのペーサー集団に追いつき、ここからは離れずについていけば良いという段階で精神的にも少しゆとりが出まして、走りながらあれこれ考えることもできてきました。
そして沿道の応援や大会の雰囲気を感じることができるようになってきた時、大体11キロの上野の折り返しから神田に向かう最中、私は不思議な感覚になっていました。
それはここまで来れたこと、自分の中で納得できる準備をして大会に臨めたこと、不良のアクシデントがなく東京マラソンを今まさに走れていることに対する感謝の気持ちがグッと湧き上がってきて、感情がこみ上げてきたんです。
その時間は目頭が熱くなりながら走っていました。
こんな感情で走った経験はこれまでなかったので、とても不思議な感覚でした。
サブスリーの集団は大集団で色々な国籍の方が走っています。
中にはクリスチャンだと思うのですが、お祈りを捧げながら走っている人もいました。
なので、私だけではなく色々な人がサブスリーに懸ける思いやマラソンに感謝する気持ちを抱きながら走っていたのだと思います。
この大集団の中での給水はかなり難しく、終盤に足がつることがないように私は全ての給水ポイントで給水をしたのですが、
そこで集団を抜け出しながら給水を取るとリズムやペースが必ず乱れるのでだいぶ体力は使いました。
あとこれだけの大集団だと誰かと誰かの接触はどうしても発生します。
実際に転倒シーンも目撃しました。
みんな余裕があるわけではなく神経質になっている方もいて、英語で周囲にクレームを言っているランナーもいました。
なるべくそういう神経質なランナーとは距離を置いて、自分の走りに集中できるように努めていました。
なので30kmまでは給水と接触事項を一番気を使って走っていました。
富岡八幡宮のハーフの折り返しを過ぎて、応援に来てくれた方からの声援ももらい、そこで元気をいただき、
明治沢を過ぎて30kmに到着し、ここからがいよいよ本当の勝負というところになってきます。
走る前は30km時点で、もし余力があればペーサーの前に出る展開もあるかなと思っていましたが、
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実際には精神的な余裕はなく、ゴールまでこのペーサーになんとかついていこうという気持ちに切り替えていました。
東京マラソンの見所でもある日本橋から銀座にかけてのストリートも、もし余裕があれば本当に楽しいポイントなのですが、
私はその時このまま過ぎていけるかという不安の気持ちを持ちながら走っていました。
そして35kmに入って日比谷通りに入ります。
ここは公共ランをしていた時から何回も走っているので馴染みがあるのですが、かなり苦しかったです。
多摩地の最後の折り返しで残り5kmを切ったところで、本当に一杯一杯で20mぐらい先にサブスリーのペーサーがいる状態。
この距離感が本当に瀬戸際の距離感で、ここで心が折れてしまうとペーサーから離れてしまうリスクがあります。
そんな中、沿道の声援で粘れサブスリー行けるぞという声が聞こえてきて、本当にそうだここで気持ちが切れたら達成できないと思い必死についてきました。
40kmを越えてから足がつる気配もあり、かなりドキドキしていました。
もう吸水も紙コップをうまく取れない状態です。
1,2個カップを倒しながら吸水をしていました。
吸水の人本当にごめんなさい。
最後の1kmは日比谷のペニシャラホテルを左折して丸の内の中通りに入ります。
私の中では最後の1km、丸の内の中通りはフィナーレのイメージがあって、沿道の声援と中通りの素敵な景色を味わいながらゴールすることをイメージしていたのですけども、現実はあんなに長く感じた中通りは初めてでした。
沿道の声援は全く耳に入らず、棒のような足をなんとか進める形で、まだ第一生命のあたり、まだブリックスクエアのあたり、やっと丸火に着いたという感じで、1ブロック1ブロックがとても長く感じました。
最後の最後までサブスリーが達成できるかわからない状態。
最後の折り返しでゴールラインが見え残り100mになったところで、タイムは2時間58分50秒ぐらいだったと思います。
この時に、やっとサブスリー達成できそうという風に思えるようになりました。
そしてギリギリゴール。タイムは2時間59分12秒でした。
本当に満身創痍でのゴールでしたが、ゴールした時は本当に安堵したことを今でも覚えています。
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東京マラソン2023は自ら望んで時間の奴隷にはなりましたが、この3月5日に向けて準備した3ヶ月間はとても尊かったです。
全てのフルマラソンを走った人にストーリーがあります。
そこには42.195kmの完走タイムを超えた時間のドラマがあります。
さて、東京マラソンを走り終わった後に、次の目標をどうしようかなと思っていましたが、東京マラソンで一つ目標が見つかりました。
それは何か。
東京マラソンのゴール後は、完走記念のポンチョや完走のメダルをもらうのですが、
この大会で6スターフィニッシャーになった人にメダルを渡すブースがあって、そこでは本当に嬉しそうにメダルを受け取る海外の方がたくさんいました。
後日、東京マラソン財団のハイライト動画を見たのですが、
そこで6スターフィニッシャーのメダルを受け取っている人たちは、本当に嬉しそうで喜び飛び跳ねる人や、感極まっている人もいる。
涙が溢れるなんて思わなかった。自分の結婚式でも泣かなかったのに。という人や、
このメダルをもらうのに8年かかりました。本当に嬉しいです。というコメントもありました。
長い年月のかかる目標があり、それに到達した時の感動は計り知れないと思います。
それを見ながら、私もいつかこのメダルをもらいたいと思いました。
世界6大マラソン完走して、6スターフィニッシャーになること。
これが東京マラソンを完走して、私が見つけたランニング人生の一つの目標です。
いつ実現できるかは分からないけれども、ランニング人生の大きな夢として、大切な目標として持つ、これからランニング人生を過ごしていきたいと思っています。
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それでは、良い一日をお過ごしください。また次回お会いしましょう。
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