第181回『Season4-ep.2 Think You Have Nothing to Offer? International Cooperation Needs All Kinds of People (「“自分にできることなんて…”と悩む人へ。国際協力の現場は多様性の宝庫です」)』というテーマで語っていきます。


【ハイライト】

・「英語できないと無理?」なのか論

・ユネスコ勤務で痛感した「背伸びしすぎた自分」を振り返る

・働く経験を経て自分なりの国際協力を形にした話

・専門性より大切なのは「人としての関わり方」だ!

・自分にできることがないと悩んでいましたか?

・人事労務コンサルの世界は年配が有利?

・自分に出来る事を探すために重要なのはマイナーな分野探しだ!

・ニッチな分野かつメジャーなサービスを探す事が大事論

・田中がイッポラボを創業した理由

・田中が会社員生活を経て感じた事

・起業も会社員もどちらの視点を持つ事の大事さ


ユネスコでの挫折——“能力不足”から見えた現実と希望


国際協力キャリアコーチの田中大一は、大学院時代にユネスコ本部でインターンとして働いた経験を振り返ります。周囲は多言語を話すプロフェッショナルばかり。英語・フランス語に加え、中国語やスペイン語などを操る人が日常的にいる環境に、自分の未熟さを痛感したといいます。「明らかに背伸びしすぎていた」と語る田中ですが、その経験を経て、「将来自分が40代、50代になったときに“代えの利かない人材”になろう」と前向きな覚悟を持つようになりました。重要なのは“今できること”よりも、“これからどう成長するか”だったのです。


“専門性がなくてもできること”——多様性こそ国際協力の本質


国際協力というと「英語ができなければ」「専門性がなければ」と考えがちですが、実際の現場はもっと多様です。田中が現在取り組んでいるのは、インドのビハール州の子どもたちに文房具を届けるプロジェクトや、日本人を現地に連れていき交流を促進する活動など、自分なりの形で社会貢献を実現するスタイルです。大切なのは、“完璧なスキルセット”ではなく、“誠実に人と関わろうとする姿勢”だということ。専門家だけで成り立つのではなく、様々な関わり方があることが国際協力の魅力でもあります。


「自分に自信がない」その不安も成長の種になる


ディレクターの田村陽太も、自身の20代を振り返りながら「自分の強みがわからず不安だった」と語ります。人事労務の分野で経験を積む中、ベテランとの知識量の差に悩んだ時期もあったそうです。それでも「今の自分にできることは何か」を模索し、自分らしいスタイルを確立していく姿勢が、結果としてキャリアの幅を広げました。田中の「今は未熟でも、将来“代えが利かない存在”を目指せばいい」という考えに共感を寄せ、互いの経験が交差しながら会話が深まります。


“マイナーな道”で輝く——自分だけの強みを磨く働き方


ユネスコで感じた“語学や経験の壁”を、田中は「正面からぶつかる王道の競争」と表現します。そんな中で「マイナーな領域で自分の価値を発揮する」という視点は、キャリア構築の重要なヒントになります。田村がポッドキャストや情報発信に取り組んでいることもその一例。メジャーな分野で勝負するのではなく、自分が情熱を持てる領域を深掘りすることが、誰かの役に立つ形に変わっていくのです。


起業という選択肢——“やりたいことを信じる力”が道を拓く


田中が国際協力の現場で起業した背景には、「自分の時間と生き方を自由に設計したい」という想いがありました。新卒で組織に属しながら感じた“窮屈さ”が、起業へのモチベーションとなったのです。実際に会社を興した今、「やりたいことを形にできる自由」と「組織の持つ資本力・安定性」両方の価値を理解していると語ります。起業がすべてではなく、「どちらの働き方にも価値がある」と実感する田中さんの言葉は、キャリアに迷う人への大きなヒントとなります。


国際協力の現場には、“完璧な自分”でなくても関われるチャンスがあります。英語が苦手でも、専門知識がなくても、まず一歩踏み出すことが大切。田中と田村の対談を通じて見えてきたのは、「自分にしかできない関わり方」が必ず存在するということです。現地での信頼関係は、肩書きよりも“人としての姿勢”が築いていくもの。

あなたは、どんな関わり方ならできそうだと感じますか?その可能性を、ぜひ一歩ずつ探ってみてください。


~お知らせ~

私たちイッポラボ合同会社は、子供たちの第一歩や一歩一歩の成長を後押し出来る商品やサービスを提供しています。


『国際協力キャリアコーチ 田中大一の世界を舞台に働こう』は、アジアやアフリカの10カ国以上で、学校建設や教育支援に関わってきた「国際協力キャリアコーチ」の田中が、国際協力に関するお話のほか、海外で働くことの楽しさ、英語学習のお悩みなどにお答えする番組です。


将来は海外で働いてみたい、開発途上国の発展に貢献したい、そう願う高校生、大学生、社会人の方々に向けて発信するポッドキャストです。


田村ディレクターと時より掛け合いながら番組を配信していきます!


メインパーソナリティー:

田中大一 (イッポラボ合同会社代表)

鳥取県生まれ。大阪教育大学教育学部卒業後、東京外国語大学大学院に進学し、国際協力専攻を修了。

日本の政府開発援助(ODA)プロジェクトのマネジメント業務に就き、東南アジア、中央アメリカ、アフリカの国々に小学校などの教育施設を建設する案件を担当した後、インテリア家具の商品開発、大手広告代理店の営業を経て、2018年にイッポラボ合同会社を創業。鳥取県を拠点に、木製玩具を中心とした子どもの成長に役立つ商品作りや運動スクール運営等の「教育関連事業」や、発展途上国の子どもたちの学習能力が向上するよう、子どもたちに学習道具を提供する「国際協力活動」の二つの軸で事業に取り組む。


番組プロデュース:サンキャリア


カバーアート制作:Taichi Tanaka


番組へのご感想、メッセージ等、noteでコメントどしどしお待ちしております!

https://note.com/work_world_ippo/


イッポラボ合同会社のHP

https://ippolab.co.jp/


イッポラボ合同会社の公式インスタグラムはこちらです。

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~国際協力キャリアコーチ 田中大一の世界を舞台に働こう~の公式Twitterアカウント(@work_world_ippo)です。


FM鳥取ラジオ番組「イッポラボのはじめのイッポ」

日曜5時半〜放送中です!下記のリンクから聞いてください!

https://www.jcbasimul.com/radio/1288/


【イッポラボ合同会社の商品ご紹介コーナー】

現役の歯科医師監修・イッポラボが開発したお子様の口の発達にも役立つ離乳食スプーン「歯並びまっすぐスプーン(子ども用、大人用2本セット)」のリンクはこちらです。

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模様をヒントに自然とひらがなが身につく新感覚のひらがな学習ツール「ひらがながすきになるカード」のリンクはこちらです。

https://ippolab.official.ec/items/43699332


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Summary

国際協力の現場は多様性に富んでおり、専門的なスキルがない人でも貢献できる機会があります。田中大一さんは自身の経験を通じて、自分にできることを見つける重要性と国際協力の多様な関わり方について話します。

国際協力の多様性
国際協力キャリアコーチ田中大一の 世界を舞台に働こう。この番組はイッポラボ合同会社の提供でお送りします。
アジアやアフリカの10カウク以上で学校建設や教育支援に関わってきた 国際協力キャリアコーチの田中です。この番組では国際協力に関するお話の他、
海外で働くことの楽しさ、英語学習のお悩みなどにお答えしています。 将来は海外で働いてみたい、開発途上国の発展に貢献したい、
そう願う高校生、大学生、社会人の方々に向けて発信していきます。 皆さんこんにちは。国際協力キャリアコーチの田中です。
今回は、自分にできることなんてと悩む人へ。 国際協力の現場は多様性の方向です。
I think you have nothing to offer. International cooperation needs all kinds of people.
という話をしたいと思います。 国際協力や海外支援と聞くと、英語ができないと無理とか、専門性がないと活躍できないと感じてしまう方も多いかもしれません。
ですが、実際の現場はもっと多様で、いろんな立場や役割の人がそれぞれの方法で貢献しています。
私自身も最初は自分に何ができるんだろうと悩んだことがありました。 過去の自分を振り返って、自分は力不足だなぁと感じたのは、
大学院生の時にユネスコでインターンシップを行った時でした。 今から振り返ると、当時の私は圧倒的に能力不足、経験値不足でした。
ユネスコ本部でインターンをした私の上司は、英語、フランス語に加えてスペイン語やアラビア語、中国語などトリリンガルが当たり前で、
普段の会議も英語とフランス語が飛び交っていました。 また本部に来る方は、それまでにフィールドオフィスと呼ばれる世界各地の現地事務所で勤務している方が多かったので、
仕事の経験も豊富、 その経験に基づく話には説得力がありました。
そんな方々と、当時23歳だった私、 留学経験もなく、英語で仕事ができると思っていたものの、フランス語能力の低さを周りに指摘されたこともあります。
人生において、多少背伸びする経験は必要だと思いますが、明らかに背伸びをしすぎていました。
でも、だからといって全てを投げ出したわけではありません。 そりゃあここで働く40代から50代の人とは生きてきた時間が違うんだから、実力差ができて当然だわな。
自分はこれから頑張って、同じ40代から50代になった時に、替えのきかない人材になろうと決意したのです。
それでは、今どのような関わり方をしているかというと、 自分で会社を作り、自分なりの方法で国際協力をしています。
インドのビハール州の子ども100人に毎年勉強道具を提供したり、 この学校に日本から日本人を連れて行き、様々な活動をしてもらっています。
この国際協力の仕方は私にしかできないと思っています。 そしてこの活動に感謝してくれる現地の人たちがいます。
つまり国際協力の現場では専門性や肩書き以上に人として関わる姿勢が重要なんだと思います。
自分の強みを見つける
もちろん専門知識が必要な場面もありますが、 まずは一歩を踏み出すことが現地との関係を築く第一歩になります。
ということで、ここで田村Dにもご登場していただきたいと思います。 田村D、こんにちは。
こんにちは。よろしくお願いします。
今回のテーマ、田村D、
ド専門ではないかもしれませんが、 国際協力の現場は多様性の方向ですということでちょっと話をしまして、
言葉の面とか専門性のところで不安があるかもしれませんが、 まずは自分にできることを一歩取り組んでみようという概要を説明するとそんな感じなんですけど、
田村D、どうですかね。自分にできることがないと悩んでいる人結構多いですか? 多いと思いますか?
いや多いと思いますよ。 私も今30代中盤ですけど、20代ぐらいの時はいきなり社会人の世界に入って、
もうお金稼げると大変だなって思いつつも、 なんか自分の強みって何なんだろうってめちゃくちゃ思ってましたし、自信ねーなーっていうとこは思ってたりしましたね。
田村Dが仕事されている分野って多分経験値結構ものいりますよね?
いりますね。 人事労務の世界なので、従業員さんが働いている職場を良くするみたいな仕事なんで、
やっぱり40代50代とか年次上がって役職が上がっている方の方がいろんな経験をしているし、
やっぱり年配の方の方がしっかりとしたアドバイスができるんじゃないかっていうふうには思われているところはあると思います。
多分そうですよね。いろんな経験をされてて、知識とかノウハウとしてストックされてますもんね。
そうですね。
田中さんの考え方がすごいいいなと思ったのが、今はそうじゃないかもしれないけど、40代50代になったら買いのきかない人材になるっていうことで、
それまで自分のなりの仕方で頑張ろうっていうところに割り切ったってところがいいなって思ってて。
周りが年配の方が多いからこそ、自分なりにできることは何だろうとか、ギャスト配信頑張ろうとかそういうところとか、
自分にできる分野を探すことっていうのは、かつマイナーな分野を探すとかっていうのは大事なことなんだろうなって思いました。
それはそうですよね。
確かにマイナーな分野で攻めるって一つありますよね。
話聞いて思ったんですけど、僕がそれこそユネスコで直面した大きな壁、
言葉がたくさん話せる人の方が有利とか、経験ある人が有利っていうのって、
めちゃめちゃ政党派な競争ですよね。
確かに。
みんながぶつかっていくっていうか。
マイナーな領域で自分の強みを活かせる、勝てるものがあるんだったら、そこで攻めていくってすごいアリだなと思って。
今タムラD、ポッドキャストとかされてると思うんですけど、自分が喋ることとか、マネジメントっていうんですかね、
キャリアはユニークですもんね、タムラDもね。
ありがとうございます。そう言ってもらえると嬉しいです。
タムラDの人生はすごく参考になるなと思いました。
そもそも起業をする方って少ないじゃないですか、日本だと。
そうですね。
田中さんはそれで起業されて、僕も国際協力の分野で起業される、国際協力の会社を経営するっていうイメージって、
ぱっと見あまりイメージないんですけど、実際やってる内容って、やっぱり現地の方に文房具を提供したりとか、幅広い方が分かりやすい内容じゃないですか。
日な分野だけでも、提供してるサービスは広いっていうメジャーなことっていうのは、めちゃくちゃ強いんじゃないかなってすごく思ってます。
そうですね。独特でありたいですね。
ちなみに田中さんが、他の周りの方が経験があるなってことで、自分の方での買いの利かない人材になろうっていう感じで、方向転換して起業されたじゃないですか。
そこに至った経緯というか、自分の一歩ラボを作ろうと思ったところって、どういうきっかけで考えが固まった感じですか。
きっかけは、もともと自分が感じていた自分自身の強みと、社会に出て気づいたっていう2個あるんですけど、
強みとしては、特徴かなとしては、自分がやりたいと思ったことはやらないと気が済まないタイプだったんですよね。
かつ、なんとかなるだろうと決めてもきっとうまくいくだろうみたいな根拠のない自信が結構前からあって、
自分がやりたいと思ったことは、わりかし実現できてきた人生だったんですよね。
だから僕は自分のことを信じていて、始めたらやるだろうと。
そういうのがまずあった。
もう一つは、社会人に出て組織勤めとかやったんですけど、なんか窮屈だったんですよね。
人権関係とか、決まった時間に会社に行って決まった時間まで働かないといけないみたいな、
効率性をもっと考えたらいいのかと思うシーンが、特に新卒に入った組織には多々ありまして、
なんかそれがちょっと窮屈な感じがしまったんで、
やっぱり自分の時間とか自分の仕事、生き方を全てコントロールできると最高に幸せなんだろうなっていうのを感じたんですよね。
だから結果的に僕は起業をすることにしたんですけど、
起業して、実際今はすごく幸せな人生を送ってはいるんですが、
ただいざ起業してみると、組織には組織のメリットがあるなってことも感じまして、
やっぱ安定してるし、資本力もあったりするし、
やっぱ知名度とか会社がどれだけ認知されてるかでできることって変わってくる。
営業先も広がるし、契約も取りやすいしとか、
組織のメリットも起業してからすごくわかるようになりました。
今はやりたいことができててすごく満足はしてるんですけど、
どっちも起業するメリットも、組織で働くメリットもどっちもわかるなっていう感じですね。
リスナーへの問いかけ
社会人になったらサラリーマンだけの道しかないのかなと思いつつも、
やっぱ起業するっていう経験もあったりとか、
そういう社会人になってみてわかることってあると思うんで、
どっちの視点も持てるっていうのはめちゃくちゃ強いんだろうなって思いました。
みんなに感じてほしいです。起業の楽しさ、難しさ、辛さ、いろいろあるんで、
起業もぜひちょっとやってみてもらえたらなって思います。
もう伝わってますよ。
伝わってますからね。
田村D、ありがとうございました。
ありがとうございました。
今の時代、世界との繋がり方は多様化しています。
だからこそ、自分にはできないと感じる前に、
どんな関わり方ができるだろうと考えることが大切です。
ここでリスナーさんの皆さんに質問です。
あなたがこれならできるかもと思う国際協力の関わり方は何ですか?
あなたの感じている小さな可能性をぜひ教えてください。
それでは。
12:46

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