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社長に聞くin WizBiz
WizBizの新谷です。先週の続きをお聞きください。
ここでですね、リンク&モチベーションに在籍しながら、このオープンワークさんの事業に参画というので正しかったでしょうか。
はい、当時私が企画室の室長という職責をいただいていまして、その中の職責の一つにCVC、コーポレートベンチャーキャピタルですね、ベンチャー向けの投資事業をやっていました。
その担当していた一社に、オープンワーク、旧ボーカーズへの出資がありまして、その際ですね、資本を入れるだけではなくて、事業の立ち上げの支援をしていこうと、資本業務提供を締結させていただいたため、私がですね、週4日、リンク&モチベーション、週1日、ボーカーズ、今のオープンワークですね、で働くという形で、オープンワークとの関係がスタートしていきました。
当時はまだ、今の本当に4分の1とか5分の1ぐらいの企業規模だったと思いますが、今の当社のCTOとかの平社員で、本当に小さなオフィスでですね、今オープンワークの主力事業になっているオープンワークリクルーティングというサービスを立ち上げるという職責をいただきまして、取り組ませていただいたというのが最初だったかなというふうに思っています。
なるほど。で、途中で退職までされてまで転職をなさってらっしゃるんですが、これはどうして転職までしようというふうに思われたんですか。
そうですね、リンカードモチベーションももちろん素晴らしい会社なんですけど、いくつかありまして、一つはちょうど私自身社会人10年目ぐらいでですね、自分自身の命を次どこに使っていくべきか、何に投資をしていくべきかというのをすごい考える機会が多かったです。
2つ目がリンカードモチベーションで私のチームにもやっぱり後任がすごい育っていてですね、私じゃなくてもリンカードモチベーションの私が担当しているポジションを回していけるなと思う機会が増えたことと、一方でオープンワークはまだ当時ですね、その新規事業が立ち上がるか立ち上がらないか本当わからないような苦しい状態にありましたので、
もし自分の命をフルに次10年使うとしたら、より社会のために今僕が必要とされているのはオープンワークなんじゃないかというふうに思う気持ちが強くなったと、またオープンワークの創業者からもそういうお誘いをいただくことも多かったので、
オープンワークの方に次はコミットしようということで、リンカードモチベーションを退職させていただいて、オープンワークの方に転職をさせていただいたというのが背景になります。
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なるほど。社長就任はもう最初から決まってたとおっしゃってました。
全くそんなことはなくてですね、なのでスタートは営業のマネージャーからスタートして、ただ非常に小さな会社でしたので、広報であったり計画、人事、そういった職責を兼務していく中で徐々に次は執行役員やってほしいですというリクエストをいただいたり、途中から副社長をやってほしいという機会をいただいたり、
最後には代わりに社長をやってほしいというリクエストをいただいて、徐々に最初から決まっていたというよりは本当におそらくですけど、都度都度多分成果とかパフォーマンスを創業者の方にご評価いただいて、バトンタッチをいただけたのかなというふうに思っています。
社長に就任する怖さなんていうのはなかったでしょうか。
何で僕なんだろうって本当に思ってですね、一回断ったと言いますか、僕なんか恐れ多いですっていうのと、やっぱり創業者の方が非常にカリスマ的な方だったので、僕はあなたについていきたいと思ってきたので、応援できないですっていう話とかをしていましたが、
一つは創業者もすぐに退任というわけではなくて、取締役会長として大沢さんサポートしますよというふうにおっしゃっていただいたことと、あとは一緒に働いたメンバーがよくそういう大沢さんが社長になってくれたら嬉しいという話もよくしてくれていたので、そういうのがささやいになって、怖さはたくさんありましたけど、代表に就任できたかなというふうに思っています。
なるほど。ありがとうございます。そしてその後、当初グロス上に上場されていらっしゃるんですが、その上場に向けてのご苦労なんていうのはございませんでしたか。
そうですね。2つあったかなと思います。
一つはやはり、どの企業様もそうだと思いますが、オープンワークもやはり事業の構造転換を当時していました。オープンワークというサービスだけではなく、オープンワークリクルーティングというダイレクトリクルーティングの、今これが非常に当社では伸びていまして、採用に困っている企業様と。
いい会社に転職したい。オープンワーク上でスコアが高い会社に転職をしたいというユーザー様を結ぶサービスなんですが、ここへのピボットをしていくというのが非常に難しかったり、事業構造を転換していると、どうしても片方の事業は伸びているけれども、片方の事業が停滞したり、もしくはシュリンクしていったりしますので、
全体で見ちゃうとグロースがあんまりしてないとか、他の上場企業と比べると成長率低くないですかということを言われたりすることが多かったので、この辺り私たちはどういう意図で、なぜ事業構造を転換しているかという、一般的なベンチャー企業みたいにイケイケどんどんで成長しているのではなかったところが、まず一番難しかったなというふうに思っています。
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もう一つは、やはり日本独特ですけど親子上場という観点では、やはりガバナンス面はかなり注視されたポイントではございましたので、この辺り上場、非常に苦労した点ではございました。
ありがとうございます。そうしましたらですね、オープンワーク様のですね、指標内容を宣伝だからご説明いただきたいんですが、どんな事業をなさっていらっしゃいますでしょうか。
ありがとうございます。大きくは二つの事業を展開しています。一つはもうそのままオープンワークというサービスで、これは主に転職や就職を今考えている方に向けたサービスになっています。
1500万件を超える社員口コミをですね、基軸にした転職就職のプラットフォームになっていまして、従来の転職就職サービスって、企業の人事の方や経営者の方が発信している情報、うちの会社は明るい会社ですよとか、家庭的な会社ですよっていうのを見て転職や就職をされると。
ただ残念ながら、その結果ですね、非常に入社後リアリティショックという言葉があるんですが、実際入社してみたら全く違う会社だったと。聞いてた話と違うじゃないかということが、日本社会においては非常に問題になっていた。
僕はそれをですね、従業員、もしくは1年以上働いている元従業員の方から、この会社実際どういう会社なのかっていうのを、会社のフード、ワークライフバランス、練習や残業時間、女性の働きやすさ、様々な項目から評価をいただき、それを事前に見た上で、求人に応募できたり、企業からのスカウトを受け取ることができるというサービスになっています。
もう一つはオープンワークリクルーティング、企業様向けのサービスになっていまして、オープンワーク上のスコアに応じて受け取れるスカウト、打てるスカウトが変わってきます。これちょっと厳しいルールなんですけど、簡単に言うと、オープンワーク上でスコアが悪い会社はあまりスカウトが打てないようになっています。
なぜならば、ユーザーの皆さんにあまり悪い会社を僕たちは紹介したくないと思うので、オープンワーク上でいい会社がスカウトを打って、採用が決まるとお一人様いくらという形で費用をいただくダイレクトリクルーティングのモデルになっているのがオープンワークリクルーティングになっていまして、この2つの事業で今オープンワークは成り立っています。
なるほど、ありがとうございます。
そうしましたら、全く違う質問をさせていただければと存じます。
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事前に好きなもの、好きなことをお聞きしまして、愛犬、愛鳥、鳥ですね。
あと漫画、サウナ、社員口コミを読むことということで、社員口コミを読むのはお仕事なのかなと思ったんですが、割とそれもお好きなんですか。
はい、ありがとうございます。社員口コミを読むことはもうライフワークみたいになってしまっているんですが、私自身やはりインカードモチベーションに入社してから、ずっと組織人事の領域を見てきてですね、コンサータントの時からですね、本当に企業と面白くて、同じITインターネットで非常に自家創学数千億いっている会社様でもですね、個式風土って全然違うんですね。
一人一人が挨拶を笑顔でしてくれて、とても気持ちがいいけれども、会議が始まると社長の言うこと以外は誰も発言しないみたいな、そういう会社もあれば誰も挨拶してくれないんだけれども、会議が始まるともう社長に対してバンバン新人が物を申すみたいな会社もあったりですね。
同じ業態であるにも関わらず、組織風土というのは全然違う。でも自家創学の結果として似ているみたいなことに、僕自身非常に興味というか、面白くて仕方なくてですね。社員口コミを見ると、実はそういう会社一つ一つがどんな会社かっていうのがよく分かるんですね。
社名は言いませんけど、ある世界を代表する有名な企業様が、お昼休みになると必ず本社の周りをランニングさせられる。これ多分ほとんどの方は知らないと思うんですけど、ある有名な会社の文化だったりします。ただ、こういうのを一つ一つ見ていくと、なるほどと、この会社でも非常にチームワークを大事にしているから、おそらくこういう文化にちゃんとなじめて、チームでしっかりと仕事を、規律を守って仕事をしていくことができる。
ビジネスの価値につながっていくから、こういうことをやってるんだなというのをですね、読んでいくと止まらなくなってしまってですね、1日中休日、社員口コミを読んでいるみたいなこともあるぐらい面白いので、これはもうほぼ趣味みたいな形になってしまう。本を読んでいるみたいな感じになってますね。
ありがとうございます。大沢社長様が一番日本の企業の体質、上場している企業の体質全部わかってらっしゃるぐらいな感じですかね。
いって、有名な会社はわりと興味で見ちゃうので、特に友人が働いているこの会社ってどうなんだろうというところでいくと、多分相当な他の人より相当知ってるんじゃないかなというふうに思いますね。
何か大沢社長に聞きたいなと思いますが、教えてくださらないかもしれませんので、皆さんお気を付けください。
在留のメモを聞きまして、こちらが優先でちょっとお話したいということで、これちょっとどういうふうに読めばいいのかはあれなんですが、健康家族法令遵守がコミュニケーションに優先だよと、その次はサービス提供より優先がコミュニケーション、その次が営業で、営業より優先がサービス提供という順番で、
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もう一度お話しすると、健康家族法令遵守が最優先、その次がコミュニケーション、その次がサービス提供、その次が営業という指揮を、さすが算数が得意なだけ指揮を持ってこられまして、これどういうふうにまずは読んでらっしゃるんです、普段は。
そうですね、社内ではジャッジメントポリシーなんていうふうに言っているんですが、もちろんこれ全部両立してほしいと思ってます。売り上げも上げてほしいですし、お客様やユーザーへの価値提供もサボりたくないですし、ただ、もし万が一究極的に社卓一になった時に、何を大事にするかっていうのをみんなが同じものを選んでほしいなっていうのをよく伝えています。
この今の優先順位は大体可能性の低さから並んでいてですね、こういうところで発言すると怒られてしまいそうなんですけど、私は正直営業先っていうのは、一社がダメだとしても他にも大体可能性があるというふうに考えています。
例えばですけど、会社として99.9%まで達成目前まで来ていると、もちろん両立できる方法を考える、あと0.1%埋める方法をみんなで考えて努力すべきなんですけど、例えばすごい体調が悪い、もしくはお子様が大病を抱えていて、今すぐ病院に連れていかなくてはいけない。
でも自分があとちょっと頑張れば、全社が達成するかもしれない、みたいな時に迷わず家族や健康を取ってくれっていう話をしています。
これは家族や健康っていうものは、大体可能性が著しく低いと思いまして、一度失ったら取り返すことができないと思いますし、そういうものを後回しにする会社組織になればなるほど、モチベーション、エンゲージメントというのは僕は下がっていくと思います。
なぜなら、自分が大事にしたいものを大事にできない会社であれば、おそらくユーザーやクライアントも大事にできない組織になっていくと思うんですよね。
なので、私はもちろん両立してくださいと言っていますが、営業よりもまずはユーザーの皆さん、クライアントの皆さんへの既に契約をいただいているお客様へのサービス提供が大事。
でも、それよりも社内のコミュニケーション、社員というのはさらに限定的なので、社内でのいざこざであったりコミュニケーションをサボるということは絶対にしやがらない。
でも、それ以上に大事なのは法律を守ることや健康や家族、こういったものを大切にする。
ただ、できれば全部両立してほしいというのを社内では伝えている内容になっています。
なるほど。ありがとうございます。素晴らしいお話でございますね。
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リスナーの皆さんのお返しでも、もしよろしければ、そういう優先順位を捉えた方がいいかもしれません。
最後のご質問なんですが、この番組は経営者向け、全国全世界の社長様向け、もしくはこれから起業する方向けの番組でございまして、もしよろしければ社長の成功の秘訣を教えていただけたらなと存じます。
宣伝みたいになっちゃいそうで嫌なんですけど、本当に社員口コメを見ることを僕はお勧めしたいなというふうに思っています。
今ちょうど去年、倒産している企業の理由の中で、人手不足、人が採用できなくて倒産したという企業が25%増えているというデータがございました。
これは本当に笑い事ではなくて、人大の奪い合いになっていく中で、人から選ばれない会社になっていけばいくほど、企業経営は困難になっていくと思います。
当社の口コメを読み続けていくと、選ばれている会社と選ばれていない会社が如実にどういうコメントを書かれているかというのが正直分かります。
見ていて痛ましいような口コメも多くありますし、私が逆に投資家だったら絶対こんな会社投資したくないなというような口コメもあったりします。
そういった会社を見ていけば見ていくほど、どういう会社が労働市場から、そして資本市場から選ばれる会社なのか。
選ばれない会社というのはどういう口コメが多いのか。
選ばれる会社はどんな工夫をしているのか。
これが社員口コメに私はヒントが隠されていると思います。
事業作りやプロダクト作り、そういったところに関して私はアドバイスできることは非常に少ないんですが、
組織、人から選ばれる優秀人材を獲得し、新しい価値を生み出していけるチーム、組織を作る上で、
ぜひ社員口コメを弊社の皆様が読んでいただくと、それが鏡となって、
自社の何が課題か、何を改善すべきかというのが何となく見えてくると思いますので、
ぜひお時間ある方は、1ヶ月に10分でもいいので、
オープンワーク上のいろんな口コメを読んでいただくことをお勧めしたいなというふうに思います。
ありがとうございます。すごいですね。社員口コメを読むとベンチャーキャピタリも設立できそうな形でございますので、
皆さん、私と一緒にリスナーの皆様もぜひ見ていただければと思います。よろしくお願いいたします。
リスナーの皆様も本日はお忙しい中お聞きいただきまして、誠にありがとうございました。
ぜひ皆様のご参考にしていただければと存じます。
大沢社長様、本日はどうもありがとうございました。
ありがとうございました。
本日の社長日記インウェディーズは、オープンワーク株式会社の大沢社長様でいらっしゃいました。
常常企業の社長様。やや淡々とされていらっしゃる割には頭の面積でしっかり上がっていらっしゃって、
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地に足のついた社長という表現が非常にぴったりくるような社長様ですね。
かつ話せる内容も当たり前っちゃ当たり前ですが、それをきちんと努力ができる努力家でもいらっしゃるので、
社員口コミをよく読むとおっしゃったりしますが、素晴らしいですね。
私もちょっと社員口コミ読もうかなと思い始めましたので、
ぜひ検討したいなと思っております。
リスナー皆さんもぜひ真似していっていただけばと思います。
本日の社長日記インウェディーズはここまで。また来週。
本日も社長日記インウェディーズをお聞きくださり誠にありがとうございました。
この番組は2017年1月から毎週配信を続けております。
これまでにたくさんの生光社長、生光経営者のインタビューをお届けしてまいりました。
この内容はすべてテキスト化いたしまして、
私どもウィズビズが運営するウェブサイト、経営ノートでも閲覧いただけるようにしております。
音声だけでなく文字で読み返すことで新たな発見や気づきがあり、
皆様の会社経営に役立つヒントがきっと見つかるのではないかと思いまして、
サイトの方にもさせていただいています。
ぜひネット検索で経営ノートスペース社長インタビューと入力いただき、
経営ノートのサイトをご覧になっていただければというふうに思っております。
本日の社長日記インウェディーズはここまで。また来週。