ラオ編の面白さ
気になるところとか、心が動いたところを付箋を貼りながら読んでたんですけど、とんでもない量の付箋が貼られて、全然まとまってない。ほぼ全ページ貼ってるような状態で、めっちゃ名作やんけ、という状態になりましたね。
この俺が今読んだラオ編までを二分割して、前編後編というふうに分けるなら、前編が北斗真剣の自己紹介的なところと、ライバルがいろいろレイとか出てきて、面白いねっていうところだったんだけど、後半の濃さ、びっくりしましたね。2倍ぐらい面白い。
2倍ぐらい面白かったですね。そんな読書体験だったんだけど、もちろん一番の俺的にクライマックスっていうのはやっぱりラオの最後だと。
分かってはいたけど、読み直してみても、やっぱこれすごいなっていうところだったんだけど、すごい残念なことが起こりまして、そのラオのクライマックス、我が生涯に一片の悔いなし、ズドン、あのページが来るわけじゃないですか。
あれのちょっと前に、俺の何かをくすぐってくるコマが入っていて、それのせいでめちゃめちゃ感動してるのに、なんか笑っちゃうっていう状態になってしまった。っていうことをご紹介したいんだけど、一番最初にね。
まあ付箋貼ってるんで。これ誰だっけ。海の李博。海の李博さん。覚えてる?
覚えてます。軍師の人ですよね。
軍師で、めちゃめちゃ健人ポジションですよね。
で、ラオが敗れる。黒都七星が空に輝き、それを見た李博様がね、七星が、とか言ってね、もう間に合うまい、みたいなこと言ってるんだよ。
で、俺が笑ったコマはここね。
二人の戦いを止めることはできぬ。この李博の目をもってしても、ラオーという男を読めなかった。あの男の悲しき心を。っていうコマで、思わずブホッて吹いてしまったんですけど、ここのコマの何が面白いかって。
まあ、李博さんは地略に長けた健人であるという前触れで出てきてるんだけど、一回もその片鱗を見せてこなかったんだよ。
そうね。
最初から、海の李博、ラオーを迎え撃つシーンがあるんだけど、あそこで罠をね、ワイヤーが張り巡らされた部屋で、ラオーがそれに線をピッて引くと弓矢とかがバーって飛んでくる。
効くわけないじゃんっていう罠がやってあって、しかもそれをね、地面を引っ張り上げてさ、防御壁にされて全部無駄になるっていうシーンがあるんだよね。
俺的にはもうそこからケチのつけようが始まってんだけど、李博さんに対して。ん?って思ってたんだけど。
その後も、そこにケンシロウが来てさ、ケンシロウがめちゃめちゃ強くなってたと。
この李博の目をもってしても、ケンシロウ様の強さを見抜くことができなかったと、みたいなことを言ってたわけ。
ずっと外し続けてたんだよね。
で、あの人外してんなっていうのをうっすら残ったまま、このめちゃめちゃいいケンシロウとラオーの最後の戦いのシーンでね。
お、ラストが来るぞっていう高まりの、この坂道のちょうどいい加速していく途中で、また李博が険しい顔して、この目をもってしてもとか言ってて、
いやだから一回も当たってないじゃん、あんたっていう。っていうのを体験できたね。
生地ね、北都心圏に関わってしまったからそんな感じになってるけど、普通の人相手だったら通用してんだから。
陣地を超えた二人の戦いだから、ドラゴンボールで言うピッコロさんポジションで、
こんなことが、みたいなリングサイドで悟空と敵に驚愕してるみたいな、それでその強さを強調するっていうポジションなんだろうけど。
だって普通に考えてさ、さっきのワイヤーの話でもさ、地面引っ辺がしてサテリーするなんて誰が思うよって話じゃん。
まあまあ企画外のね、防御されてはそれも通じないっていう話なんだよね。
そうそうそう。
ラオーすげえっていうだけの話なんだろうけど、あれ李博さん意外と、みたいな、そのなんだろう、ホップステップジャンプで、
李博さんのジャンプがこのいいシーンで来てしまったから思わず吹いたっていうね。
もう何も当たんねえじゃんこの人みたいな。
で杭なしドーンってやられてもちょっと面白い余韻が残ってて、
なんか涙も流れてるんだけど面白いみたいな、不思議な泣き笑いみたいな感じで読み終わりましたね。
ラオの最後のシーン
その聖帝サウザー編が終わって、最後のなんとのね、将が動き出す。ゴゴゴゴゴゴみたいな。
で、なんだっけ、御舎生。
御舎生。
御舎生みたいな、その最後の将をね、お守りする人たちがいて、みたいな話じゃん。
横小のね、御舎生の人たちもなかなかメンツが濃くてさ。
いやいいよ、なんと御舎生。
先週たけしくんが、山の不動とか言ってて、
何のことかな、この人のことか、みたいな感じでさ。
いいキャラでですね、また熱くなってましたね。
本当に山の不動は物理的に尖ってた時代があるからね。
そうね、昔ユリアに会うまではやべえやつだったと。
やべえやつだった。
やべえやつだったと。
でもそこで慈愛のね、慈母の心に触れて、
あんな子供思いなね、ビッグダディーになるわけじゃん。
いや、鎧がなんで棘つけなきゃいけないのって、いわゆる棘ついてた。
ラ王対山の不動もあれもね、名勝負ですよ。
後ろのラ王軍の弓がさ、あれはラ王が一銭こしりづいてしまったら打てという話だったけど。
俺を打てと。
俺を打てという話だったんだけど、一銭山の不動さんが圧で効かせたところで、山の不動さんに弓が打たれてしまうという衝撃のラストがあったわけだけどさ。
あの後のラ王さんの理不尽な怒りね。部下に対する。
だからお前たちはダメなんだみたいなさ。
うん、で殺すからね。
殺すんだよ。
なんで俺を打たなかったんだよ。
なんで俺を打たなかったんだという。
山の不動に負けてもいるし、部下に厚当たりもするっていうね。
このあたりからね、ラ王さんだいぶね、人間味が出てきてるので。
人間味という言い方をすると、まあいいよね。
そう、なんか一貫して悪っていうよりかは、もうめちゃめちゃ、なんならもうすげえ泣いてるし。
めっちゃ泣くから。
枯れていた涙も流れたみたいなこと言ってたけどさ、お前そっからめっちゃ泣くやんって。
聞かぬのだ時って言いながら。
いいシーンだったね、時とのシーンでね。
あれいいシーンだよ。
いいシーンだよな、時がね、もう余力がないっていうのの中でさ、
豪献を打つために自分の寿命を削る飛行をついてるっていうのを見て、
やっぱり時もその最強を目指したいっていう気持ちも受け取りつつね、
これで最後だっていう涙ですよ。
御舎生とその後
身体を痛えよ、時って。
ああ、あのね、急に優しい兄貴になってさ。
いや、てかね、ラホね、途中からね、殺さなくなってるからね。
殺さないんだよな。
あんだけね、残極にさ、手下もさ、バコーンってやってたのにさ、
ちょっとね、人間臭いっていうのは確かにまとおいた話だと思いましたね。
あの、時とのね、その聞かぬ聞かぬのだっていう。
でね、もうこれが私の最後の涙だってさ、やってたんだけど、
その後、ユリアの時もさ、涙出てたから。
泣いてたから。
泣いてたから。
なんか男の約束も薄いなって思ってさ。
いやまあ、だから、健康に涙を流させるっていうのがいかにすごいことかっていうことにしちゃったから。
すごいことがあるたびに泣いてるという人ね。
泣いてしまうっていう。
ケンシロウも泣くよね。
そういう意味では、我力の力なんだろうね。
もらい泣きなんだよね、こっちも。
ラオウの涙も、トキもそうだし、
ケンシロウも涙も、
こんだけね、荒んだ世界でさ、
このギリギリの戦いをやってる中で、
それをハラハラ見てるんだけど、
そういうときにふっとこの涙のカットが入るとさ、
もらい泣きなんだよね。
いい顔で泣くんだ、また。
いや、泣き顔がいいからね。
泣き顔がいいんだよね。
スーッと泣くんだよね、ケンシロウはね。
もはや次の一撃が我らの最後の別れとなるだろうと、
偉大なる長兄ラオウと印象深いキャラクター
俺もトキも同じく目指したあの偉大なる長兄ラオウ。
いいよね。
いいっすよ。
いいシーンで泣くんだな、確かに。
泣いていい場面だからね。
泣いていい場面でさ、こっちも思わずほろっと来ちゃうっていうね、
ところがありましたね。
あとはその、キャラクターで言うと、
わりかし印象に残ったのが、銃座。
あ、蜘蛛の銃座ね。
蜘蛛の、蜘蛛の銃座。
この五車星の中の一人でさ、
五車星も他にね、いろんな人たちが出てきて、
あ、意外と弱い、みたいな感じでどんどん死んでいくんだけど、
炎のシュレンとかさ、
一瞬強いのかなって思ったらさ、ただ炎を身にまとってるだけで、
少しもラオウに傷をつけれないみたいな。
ラオウの踏み台って開け馬だから、
いかにラオウが強いかっていうね。
釜瀬になっていたわけだよね。
ブルーハーブ周りのラッパーに、
札幌のラッパーにシュレン・ザ・ファイヤーっていう人がいて、
あれ元ネタじゃん、みたいな感じで、
ネタにぶつかった感じはあったんだよね、シュレンに関しては。
すぐ死んでしまったけど。
っていう中の流れでのクモの銃座ね。
はい。
結構印象深かったね。
浮いている存在みたいな感じでさ。
ひょうひょうとした感じのね。
何者にも縛られず痛いっていう感じの、
あと女好きの色男みたいな感じでさ。
最初の出てきたシーンが、
女を門を開かして、
連れてきましたぜ親分、みたいなね。
ああいうまた悪い奴ら連中のところに、
ん?雨か?みたいな感じでさ。
雨を飲もう、みたいな感じで。
口開いてたら、
しょんべんだ!みたいな。
っていうギャグのシーンからね、銃座さん殺走と現れるんだけど、
結構ね、花の刑事で、
そういうシーンいっぱいあるんだよ。
漫画家さん、唐田一郎先生一緒だからさ。
なんかちょっと共振するものはあってさ。
まああっちも色男ですよ。
わりかし主人公属性の強い人が出てきたなっていう印象だったね。
うんうん。
その次のシーンではさ、
女湯に乱入するっていうね。
女湯に乱入して、
ほれほれ!みたいな感じでさ、
逃げんと取って食っちまうぞ!みたいな。
主人公だよね、みたいな。
そういう主人公、一時期いたよね、みたいな。
そういうところから徐々に惹かれていって、
まあでもね、
ゆりやに頼まれて、
あんたの命とあらば、みたいな、この命を捨てよう、みたいなことを言うわけじゃん。
またギャップの、ギャップのかっこよさよ、みたいな。
いやまあ結構ね、蜘蛛の銃座好きな人多いよ。
銃座の印象的なシーンとラ王との戦い
最後のね、ラ王と戦う時もさ、
まあまあその前に、あの、
ラ王のね、馬いるじゃん。
国王号ね。
国王号ね。
あいつを手名付けられるってやっぱ、
強者感あるよね。
あ、ラ王から送ったからね、国王号。
そうそうそう。
それでいてラ王は、あの馬を取られると、
もう移動ができないっていうことね。
結構な弱点だぞって思って。
まあ、ゆりやのお兄ちゃんだしね。
ああ、そうだったね。
ハラチ街の兄弟で。
ラ王さんにツボをつかれてさ、
お前の省のね、
主の名前を言うツボをついたっていう。
なんだその便利なツボはって思いながらさ。
それでも決して言わないっていうね。
言わないとね、体はじけてしまうのに。
言わずに、こう、果てるっていうところなんだけど。
ラ王のクソバカ野郎っつってさ。
そう、ラ王のクソバカ野郎っつってさ。
で、ブシャーッつってさ。
でもその、固く何言わなかったことで、
ラ王も気づくっていう。
バレバレだよかーっていう。
まあでも、ラ王がさ、出来ながら見事であった。
って言ってくれることでちょっと救われるっていうかね。
あの世界ではラ王に認められるか、
ケンシロウに認められるかしたら勝ちだから。
まあ、ほまれですよね。
ほまれですから。
国土の件で俺個人的に気になってるのが、
ラ王はケン王じゃん。
で、サウザーはテイ王じゃん。
シンがキングなんだよね。
シンはキングなんだっけ?
キングなんだよ。
最初すぎてもう何も覚えてないんだけど。
シンキングなんだよ。
なんかちょっとシンだけだっせえなって思っちゃうんだよ。
一人だけハードロックの世界にいるよね。
キングって呼ばせてやるからね。
キングって言って、他はテイ王とかさ、
一人だけラッパーとかカラーギャングの、
ニューヨーカーみたいな、
そういうノリはあるよね。
あれは何だったんだろう。
やっぱり序盤でまだ定まってなかった感はあるよね。
あるね。
なんか経緯がないんだよね。
そこはね、ひっかかんねえ。
だっせえなシーンって思っちゃった。
そうやってね、
はいはいはい。
一気に読んでしまいましたね。