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2024-07-09 20:23

アヤコPの火曜回帰φ瑠「君が手にするはずだった黄金について」

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本が読めないと嘆く前に読んだ本について。

平日回帰φ瑠、火曜MCを担当いたします孤独なPodcaster アヤコPです。

80億人分の1人が、365日中の1日の火曜の出来事をもとに、孤独にニヤニヤ語ります。

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サマリー

孤独なポッドキャスターが平日毎日一人で孤独に語ります。ポッドキャスト平日回帰ファイルでは、火曜日の担当はアヤコPです。今日は2024年7月9日の火曜日です。暗い曲を募集しています。黄金を掴むことや本物であることを追い求めて生きる人間や社会システムについて考察し、村上春樹の作品を通して幸せや真実を探求する姿勢について触れたエピソードです。

アヤコPの火曜回帰ファイルの始まり
孤独なポッドキャスターが平日毎日一人で孤独に語る、ポッドキャスト平日回帰ファイル、火曜担当はアヤコPです。
皆さんこんにちは。2024年7月9日の火曜日です。 前回の火曜回帰ファイルで、大変今暗いので暗い曲を募集しますと、
ぜひ心当たりのある方はご連絡くださいということで、募集をしましたらですね、結構な方々から暗い曲をね、
我こそはこの暗い曲知ってますということでいただきまして本当にありがとうございます。 教えていただいたものに関しては、のきなみ私のマルヒープレイリストにですね、入れてちょっとね、
部順番とかをこれからいろいろニヤニヤしながら変えていこうかなという感じなんですけど、
やっぱりね、暗い状況になると暗い曲を聴いて、 壮年をうごめかせるというのが非常におすすめですよ。
で、暗いばっかりでいてもほんと飽きるんで、 他のことがしたくなるっていう効果もあってですね、散々落ち込んだりなんかもやもやした後は、
ちょっと前向きになりたくなるもんなんですよね、人間は。 なので、ちょっと今はねプレイリスト聞いてないんですけど、しばらくヘビーローテーションしておりました。
はい、ありがとうございます。 じゃあ今何やってるかというとですね、空いた時間はね本を読んでるんですよ。
で最近あるじゃないですか、 ベストセラーになっている
なぜ働いていると本が読めなくなるのかという三宅加穂さんの新書ですね。 いろんなポッドキャスト番組でもこの本がね
取り上げられてお話が進んでいるんですけど、 私もね
読んでません。
この本読んでません。はい、読んでないです。 読まずにこの表紙だけでね
素晴らしいと、読んだ気になってます。 なぜかというと、帯のところにですね
疲れてスマホばかり見てしまうあなたへ 読書誌と労働誌でその理由がわかるって書いてあって
つまり結論ここに書いてあるんですよね。スマホばかり見てるからですよと。 働いて
仕事している最中もうスマホを見ちゃうし 働き終わった後も今度ね
なんか友達といろいろメッセージのやり取りしたりとかで スマホばっかり見て、でスマホ見ちゃうとね
違うことに飛んでいくじゃないですか。 だから本読めなくなるっていう。まあそういうことだと簡単にごくごく簡単に私は理解を
しておりまして まあその読書誌労働誌っていう歴史のことが書かれてあるんだと思うんですけど
本と読書について
まあちょっとねこの本を読んでうんやっぱり本が読めない理由は納得だって思うよりも 本を読んでやれと思ってましてですね
本を読んでおります。で最近というかさっき読み終わって昨日の夜から夜も読んでて
あとkindleで読んでるんですけど98%のところで超眠くなっちゃって寝ちゃって
残りの2%をねちょっともう今さっき会議が終わった後にバーって読んで なるほどという風になったものがありまして
えーと今読んでるやつはですね
タイトル 君が手にするはずだった黄金についてというですね非常にエモーショナルなタイトルですね
はい小川さとしさんという方の 本で本屋大賞をね取ったのかな
取ったんですよ このね感想を
なんか喋りたいんですけどなんか私の中で全然こう咀嚼ができてない ないので
それと本の感想を述べるのはすっごい苦手なので ろくなこと喋れないんですけど
読書感想文とか書くの得意だったはずなんですけどまぁそれ何年前だっていう 感じなんでね
はいまあ苦手なんですよ苦手なんで ちょっとねピックアップして自分のいいように解釈したことを話そうかなと思っているわけなんですけども
小川さとしの『君が手にするはずだった黄金について』について
そもそもねこの本は なんかね不思議なんですよなんかエッセイチックな短編集
なんですけど まあある一定の前提が共通しているものが短編として描かれていて
最後は本当にエッセイみたいなの終わるっていうね でこの表題作になっている君が手にするはずだった黄金についてっていう作品も中には入って
いるんですよね えっと
4つ目に入っていると でじゃあこれ
があの全ての短編に通廷するテーマなのかっていうと なんかねなんとなくそんな感じはするけど
そこまでビビッドに繋がってはないただ読む人によってはすべてが重なったみたいな人も なんかいるっぽいんですけど私はなんかそこまでじゃない
ないんですがえっと何を感じたかというと なんかすべては虚構だなというのですね
というなんか諦めにも似たそして諦めの先にちょっと光があるみたいな そんなことを私は感じましたね
でえっと1個目の短編のプロローグっていうやつがあってですねそこで結構 書かれているんですけど
ちょっとねいい文章だなと思ったので読みますがどういう流れかというとですね 主人公というかこの主人公かな
多分本人ほぼほぼ本人だと思うんですけど 主人公がですね昔
就職活動をしようと思って大学院生だった当時
エントリーシートを取り寄せてみたとで自分は本を読んだりすることしか 際がないので出版社かな
出版社のエントリーシートを取り寄せてみたら あなたの人生を円グラフで表現してくださいという質問があって
それまで順調だった僕の手が止まってしまったというところから始まるんですよ 何を意味してるんだとどこをどう切り取ればどう表して円グラフにすればいいのかとか
そもそもその会社で必要な部分だけをうまく 構成要素としてやるべきなのかとかねそんなのを悩んでいて当時付き合っていた彼女とですね
なんか話をしてる ただ彼女から言われたんですね
エントリーシートを取り寄せてっていうことは人間として大きな進歩なんじゃないのって でそこからモノローグが続くんですけど
すべての局所的な進歩は対極的な対価である いいですよね
すべての局所的な進歩は対極的な対価であると で僕たちは日々局所的に進歩する自分にとって気にならないことが他人にとって重要であることを知り
理屈として納得のいかない手続きが社会を動かすために必要であると知る すべての政治家が世界を良くするために生きているわけではないことを知り
青年潔白そうなアイドルがカメラのないところで尻尻浴に走っていることを知る かっこいいヒーローを生み出した漫画家はかっこいいヒーローではないと知り
事前事業が税金対策として行われていることもあると知る 生きることとはそういった不純さを受け入れその一部となり他の大人たちと一緒に世界を
汚すことだと知る それでもなお自分に何ができるかを探すしかないしかといって何もできない人を
攻め立てても仕方がないと知る そういった知識を蓄えていくことは確かに局所的な進歩ではある
でも結局のところ人間という不完全な存在が社会という不完全なシステムを動かすために 生み出された必要枠や建前であり
必要ではあるけれども結局悪は悪で嘘は嘘だ 僕たちは局所的な進歩の過程で悪と嘘を内面化していく
それが大人になるということの一部なのは間違いないが同時に人間としての大化でも ある
僕は成長し進歩してこれまで理解できなかったことが理解できるようになった 許せなかったことが許せるようになった
エントリーシートを取り寄せることができるようになった その代わりにいくつもの怒りや悲しみや喜びを失ってしまったというですね
そんなモノローグが合間に挟まっているんですね これねだから対象年齢がね我々のような中年じゃなさそうな気もするんだけど
あの中年が読むとねそこはかたないなんかもう言語かぶり この何とも言えないやるせないさの言語化に共嘆するわけなんですよね
はいで まあそうそう思いませんか本当に
結局嘘を内面化している しょうもないってわかっていることとか
よく良くないことだと思っていることもなんか内面化してそれを 正義感だけで貫くことができなかったりしてね
なんかそういうことは進歩でもあり大きく見たら対価だっていう なんか成長って何なんでしょうねというようなこともまぁこれでも書いてこれを見て
思ったわけなんですけど
短編がね続くんですけどだいたいね うさんくさい嘘つきみたいなのが出てくるんですよ
で それがもともとの友達だったりふとした時に知り合ったなんか漫画家だったり
あと友達からなんか彼女が騙されているから助けてくれって言ったその彼女が 騙されている占い師であったり
だいたいそういうねうんと その友達もあの
なんかなんだろうなトレーディングビジネスをしてて トレーディングっていうのは貿易じゃなくてあれですね
なんていうんですかお金ですよ投資投資か 投資のビジネスをしてそのノウハウをなんか高額で売ったり
お客さんからお金を預かってそれをなんかこう運用に回していたんだけど なんかとある時からあの
それはインチキだったり詐欺だったりするんじゃないかということでネット上で大炎上 しちゃった友達とかが出てきたりね
あとすごい嘘つきな漫画家が出てきたりとか なんか世の中的に見ると
すごくあの 嘘つきうさんくさい悪者インチキ詐欺師みたいなそんな感じの人たちが出てくるも短編が
こう続くんですけど その人のことをねずっとこの作者は対峙していくわけなんですよ
でものすごいねその本音をとろしたり あの人間観察をしてその人のなんか
真相心理を浮き彫りにしたりとかしているのが続くんでなんか何を書きたいのかがね ちょっとよくわからないんだけれども
結局この表題にある通り 君が手にするはずだったら黄金についてその黄金って何なのかっていうとやっぱり
本当は誰かを助けたいとか誰かの笑顔が見たいとか えっとまたは証人欲求のなれの果てって書かれてたけど
と 何だろう
才能があるねって認められたいとか なんかそういうものが行き着きまくった後に起こっていく
なんかその 切ない日結末みたいな結局その
なんかインチキ詐欺師ぽいことをしていた人もどっかに消えてしまったり 嘘つきの漫画家さんもネットからもう姿を消してしまったりとかね
黄金を掴むことについて考察
あとそのまあ主人公が正義感 正義感なのか興味本位なのかわかんないけどとが追っていくんですよねその人たちを
結局その結末はあまり良いものじゃなかったりするんだけど 誰かしら誰しもがそのねその人にとっての
黄金というふうにこう比喩表現されている
ものをね 掴みたいと思って
生きていると何か本物になりたいと そういうのを掴もうとしているんだけれども自分でそれをね台無しにしていったり
正当な方法じゃないやり方でそれを追い求めてしまったりとか している
っていうねやるせなさ を
書いてるんだけどじゃあ自分は何なんだっていうことにね最後振り返るわけですよ 自分は小説家
としてでやってるんだけど小説こそ薄じゃないみたいな 感じで結局その嘘を売り物にして
生きている というふうに言ってしまえばそういうようなことになってしまうわけなんですよ
だから名誉が欲しいとかそういうことではなくて結局自分が想像した嘘を 元にして
生きざるを得ないみたいなね なんかねちょっと全然うまく話せないんですけど
結局なんか偽物や嘘と一緒に生きているっていうこの 私たち人間というなんか欠陥だらけのなんか生き物
そしてこのそもそも不完全なこの社会システムを補うために不完全な人が動いて いるっていうねなんかそういうね
大局的な 状況がなんとなくぼんやり見えてきて
なぁ怖いこの本と思ったんですよ なんかね何が言いたいのか全然わかんなくてぶわーって読んでしまったんだけど
改めて あの
自分がねなんか良い表現だなと思ったところ線を引いててそこだけを猫ピックアップ して後からバーって読み返したら
なんかちょっと嫌だなと思って すげー恐ろしい人だなぁと思ってですね私よりも年下かな
何歳ぐらい8歳まあ10個ぐらい いやもっともうちょっとかな8歳ぐらい年下の人だから30代だと思うんですけど
いやー まあねなんかまあまあ何が言いたいかよくわかんなくなってきたんですけど
さっき冒頭でてか先週も暗いって言ってたじゃないですか
だから結局何かなんだろう私たちは
自分なりの幸せが何かもよくわからないままに幸せなんじゃない幸せってこういう ことじゃないかということを追い求めてそれが意識的なのか無意識的なのかわからないけれども
誰かに褒められたいとか誰かにすごいと言われたいとかお金が欲しいとか 社会にいいことをしてありがとうと言われたいとか
まあいろんないろんなものでこうね 黄金をつかもうとするんだけれども
まあその なんでしょうね結局全部全部嘘じゃないのっていう
なんか改めて幸せとは何かというものを こう
自分の中でね定義し直さないと 本当に嘘を内包してし続けるだけの
人生になっちゃうような気もしたっていうなんかそんなねー 感覚になったんだよなぁ
なんか全然これ多分違うと思うんで 読む人によっては
なんか多分違う感想を持ちそうな気がするんですけど 私なんか村上春樹そんなに読んだことないんですけどね
なんか多分ね春樹っぽいんだろうと思いますよ なんとなく
多分
うん というわけで
まあおすすめ度 5点満点中3点中感じかな
あのそんなに難しくないからぜひ読んで お暇な人は読んでくださいという感じなんですけど
えっとじゃあ最後にですねその詐欺をね 詐欺詐欺し弱っ張りされてしまった同級生もと同級生の片桐さん
のに対して書いてあるですねモノローグの部分をちょっと引用したいと思います ええ
きっと片桐は金が欲しかったのではなかった才能という黄金をつかみたかったのだ 自分に才能はないことを自覚しつつ
たとえ偽物でもいいから自分の才能を誰かに認めてもらいたかったのだ だからこそ初めから勝ち目のない詐欺に手を出したのだ
受験に失敗し就職活動に失敗した 片桐がようやく一歩前進するたびに現実は数歩先へと逃げていった
必死に生きれば生きるほどその差が広がっていき ついには指先の遥か向こうへと消えていった
だからこそ片桐はその後の自分の人生のすべてを捨ててでも本物になろうと黄金を 掴もうとしたのだった
村上春樹の作品と真実の追求
何もかもを台無しにして一夜の花火を打ち上げたのだった その虚しさにその恐ろしさに身震いした
みんな本物だよという片桐の言葉を思い出す 諸説家として生きるということはある種の偽物として生きるということではないか
そんなことを考える 人生にはかけがえのない奇跡的な瞬間というものがいくつも存在する
誰かを好きになったり美しい景色を見たり美味しい料理を食べたりそういったものだ 諸説家はそれらを文章にしようとする
文章にした瞬間それらの奇跡が陳腐でありふれた 偽物の黄金に変わってしまうことを知りながらそれでもやめることができない
決して手に入ることのない奇跡という黄金を追い続けるために人生を犠牲にしている という点において片桐と僕は似たようなことをしていると言えるのかもしれない
片桐も僕も結局のところ虚構を理解して生きるだけの偽物なのではないか めっちゃいいですね
めっちゃいいですねこれはねー 中二病感あってすごいいいですよねということで
君が手にするはずだった黄金についてをちょっと感想を下手くそなりに述べてみ ました
はいえーというわけでね本を読みましょう本はやっぱりいいですよ なぜ本が読めなくなるのかの本を読む暇があったらぜひ本を読むといいんじゃない
かなと私は思いました ということで海洋回帰ファイルこの辺でまた来週お会いしましょう
アイコピーでした
20:23

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