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2025-03-21 12:09

#20.自分の常識を振りかざす人の心理について

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お便り回。自分の常識がさも世界の常識であるかのように振舞う人っていますよね。そんな人は実は…な話をしてみました。


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サマリー

このエピソードでは、他人の常識のように自分の常識を振る舞う人の心理について解説しています。非常識と非難する人々の心の背景を理解することで、心の健康を保つためのヒントが得られるかもしれません。常識を振りかざす人々は、自らの不安を解消するために他者を非難する傾向があります。育った環境によって価値観が変わることを考慮すると、完全には非難できない複雑な心理が見えてきます。

常識を振りかざす心理
みなさん、今週も一週間お疲れ様でした。公認心理師・臨床心理師のわたるんと申します。
この番組カウンセラジオでは、病院勤務の現役カウンセラーが、日常のことから人生設計諸々まで、いろんなお困り事の解決に役立ちそうな心理学カウンセリングの豆知識をゆるっとお伝えしています。
今回は、いただいたお便りを通して、自分の常識がさも世界の常識であるかのように振る舞う人の心理と言いますが、
そういう人ってどんな感情を抱えていることが多いかについて解説していこうと思います。
たぶんこういう人、みなさん今まで生きてきて1回ぐらいは出会ったことがあるんじゃないかなと思うんです。
そんな人を思い浮かべながらお話を聞いていただけたらと思います。 ではでは、カウンセラジオを始めていきましょう。
ではまず、いただいたお便りを読み上げていきます。 匿名希望の方からですね。本当にありがとうございます。
うまく言語化できる自信がありませんが、頑張ります。 非常識という言葉を使って他者を非難する人があまりに多すぎると思います。
私は内心、それはあなたの常識でしょう?って思います。 非常識だ!って怒ったり文句を言っている人を見聞きするたびに、ものすごくエネルギーを消耗します。
そんな人とはできるだけ関わりを持たない、近づかないようにはしていますが、非常識という言葉を使う人は一定数存在するので、
その度にとても苦しい気持ちになります。 あなたはそんなに人間できてるんですか?って言いたくなります。
言ったら喧嘩になるので我慢しています。 妙な質問で恐縮ですが、うまく自分の心を健全に保つにはどのように考えればいいでしょうか?
わかりにくい文章を読んでくださりありがとうございます。 ということでした。
さてこちらのお便り、個人的にはとてもわかるというか、どうでしょう? 皆さんは割と同じように感じることはありませんか?
非常識を非難する人々
そうですね、こちらのお便り、僕なりの言葉で威厄をすると、 非常識だと自分の価値観や考え方に常識という言葉を着せて相手を非難してくる人。
もっと言うと、自分の正しさが世界の正しさと勘違いをしている人、 もしくは自分の正しさを誰かを利用して証明しようとしている人にめっちゃ腹立つってところですかね。
違っていたらすみませんが、お便りをくださった方の腹立っている相手がこういう人だとすると、
少なくとも僕はめっちゃわかりますとまず言いたいです。 それでそういう人が溢れているポイズンな世の中で、
うまく自分の心の健康を保つにはどのように考えたらいいでしょうか? ということでしたね。
それじゃあですね、そういう時は相手がそういう態度を取るその裏にある心の現象を知っておくと、
少し相手と距離を取れるかもしれませんので、そんなふうに非常識だと相手を非難しちゃう人の真理について解説していこうと思います。
さて誰かのことを非常識だと言って、こわだかに非難しちゃう人なんですが、どうしてそんなことをするのかについては、人それぞれいろんな背景があるものなんです。
さっき言ったように自分の拠り所にしている正義があって、それが世界の正しさだと信じているかもしれないし、
誰かを利用して自分の正しさを証明して安心しようとしているかもしれませんし、単に相手のことが嫌いというだけかもしれません。
そうですね、いろんなことが考えられるのですが、ちょっと雑にまとめると、こういう人たちは実は自分に自信がなくて、物事の曖昧さに不安を感じやすいというのが共通しているかもしれません。
どういうことかというと、例えばちょっと前からダイバーシティ、多様性が大事みたいな価値観がお勧めされるようになったかと思うんですけど、
それって今まで自分たちが分からなかった、分かろうとしなかった世界を積極的に知ろうとするまではいかなくても、ああそういうのもあるのねって認めていこうぜ、みたいなメッセージだと思うんです。
分かろうとしなかった世界っていうのは、LGBTもそうだし、僕の仕事でいうと精神疾患や発達障害とか、そういうちょっと敬遠してきた世界のことですよね。
それで、そういう今まで敬遠されてきた人たちを分かろうとしてこなかった時って、その人たちから別に何か悪いことをされたわけじゃないのに、気持ち悪いとか怖いとかネガティブなイメージを持っていたと思うんです。
でも、そういう敬遠してきた世界に触れていくと、その世界の人たちを理解していって、だんだん過剰な嫌悪感や恐怖が薄くなっていきますし、より適切な付き合い方を学んでいきますよね。
ちょっと説明が遠回りしちゃいましたが、つまり何が言いたいのかというと、分からないものには不安を持ってしまうのが人間というものなんだ、ということですね。
それで、さっきの非常識だって言いまくる人の話に戻しますが、今の話を踏まえると、自分の持っている価値観と合わない人やものを非難する人っていうのは、やっぱり曖昧さに強い不安を感じやすい視野が狭まってしまっている状態にあるんだと思うんです。
それは程度の問題で、誰しもそういう目は持っているかと思いますが、ただその程度が強い人は、グレーゾーンとか人との違いといった曖昧なものに不安を感じやすい性質を持っているんだろうなと思うわけです。
それに加えて、そんな自分に実は自信を持てないから、常識という隠れみのを使って自分の不安を隠しているんですね。
心の健康を保つ方法
分からないのは不安だ。自分の価値観に合わない物事は不安だ。不安をもたらす奴らは遠のけたい。そういえばだいたい同じように感じている人いるじゃないか。都合よく常識って言葉があるじゃないか。という感じですかね。
そういう人と関わっていると、確かに、「え、それが非常識ってあなたの感想ですよね?何かデータあるんですか?」って感じでつっかかりたくなりますが、多分そこでつっかかっても分かり合えないってことが分かっているから、お便りをくださった方は我慢しているんですよね。
喧嘩にしない、相手と同じ土俵に立たないことが最善の策だと分かっているわけですよね。多分それは正しいと思います。
あなたはそんなに人間できてるんですか?って言ったら、まあその方は怒ると思うんですけど、でもそれって自分に自信がないからこそ造詞をつかれた気持ちになるんですよね。
ただ、その、「はあ、何それ?」っていう自分の納得いかない感じが収まらない。そこが問題なわけだから、自分の心の健康を保ちたいというお便りをくださったわけですよね。
まず、本当にお疲れ様ですと言いたいですし、お便りをくださった方は、そこで自分にとって最良の考えるべきことや、取るべき行動をしっかり抑えているように思います。
だから後は、そんな腹立つ相手の背景を理解する、つまり非常識だって言いまくる自分が敬遠しちゃう相手のことを少し理解することが、心の健康を保つヒントになるだろうなぁと思って解説してみました。
別にこれは、相手を理解してあげて自分が我慢しましょうと言っているわけではなくて、相手の真理を知的に理解することで、お便りをくださった方がトータル得できるようにと思ってお伝えしています。
なので、「まあ、へぇ、そういうやつって結構肝が小さいんだなぁ。」って感じで思ってくれたら嬉しいなと思います。
そうなんです。誰かのことを非常識だと過剰に非難する人は、その自分の信じているかっこ常識かっことじにすがって、不安を払拭するしかない人なんだと思います。
そう考えると、表面に現れている態度に正面から取り合うことは得策にはならなそうですよね。自分のためにも流してあげるのがいいのかなと思います。
さて、みなさん今回はいかがでしたでしょうか。非常識だと周囲を非難しまくる人は、曖昧さを受け入れるキャパがいろんな事情でなくなっちゃっている人、というのが今回のまとめになります。
ただ、これって育ってきた環境とかで自分の価値観って変わってくるし、自分がそうなりたくて自分の常識を振りかざすようになったわけでもないということまで考えると、
僕としてはそのお相手のことを100%非難できないというのが本音です。
でもそうだな、プライベートでは75%くらい非難しちゃうかな。まあその辺もその人それぞれの価値観ですよね。
どれが悪いとか良いとかって本当に時と場合で変わってきますよね。難儀な世の中ですねってことで今の話は終わりにしようかと思いますが、
カウンセリングの重要性
とにかく少し気持ちが軽くなったという方が増えてくれると嬉しいなと思います。
では今回はもう一つお便りを紹介しようと思います。 前回のエピソード、「カウンセリングを受けた時に感じることあるある」もお便りに回答した回なんですが、
そのお便りをくださった方から早速お礼のお便りをいただきました。 読み上げていきますね。
アタルンさん、質問を取り上げてくださってありがとうございました。
sharp19、カウンセリングを受けた時に感じることあるあるの回のお便りを送ったものです。
カウンセリングについて思っていることも伝えるといいという回答、とても参考になりました。
ポドキャストの中で、カウンセリングが終わってほしくないことをカウンセラーの方に素直に話せないから、僕のところにお便りをくれたと推察してくださったと思うのですが、まさにその通りでした。
それを聞くまで自分でも気づいていなかったのですが、カウンセリングやカウンセラーさんに対して思っていることは、なんとなく直接言ったらまずいという気がして言えなかったのかなと思います。
今もカウンセリングは続けていて、いい時も辛い気持ちになる時もあります。
でも今までは蓋をしてしまっていたこういう気持ちも、言える範囲でカウンセラーさんに伝えてみようと思います。
ポドキャストを聞いて少し自分の気持ちを話す勇気をいただけました。改めてありがとうございました。これからも配信を楽しみにしています。
ということでした。レスポンスを本当にありがとうございます。
ちょっとお便りのお返しが遅くなっちゃいましたが、いやもうカウンセリング終わってますよってことにはなってないようで、とりあえず良かったなと思います。
そうですね、ここであまり僕がカウンセリングのことについて話しすぎると踏み込みすぎな感じもしますので、一言だけ、
ぜひその調子でお願いします。ってことでお便りのお礼とさせてください。改めてお便りとそのレスポンス本当にありがとうございました。嬉しかったです。
では最後にもしよろしければ、このエピソードがいいなと思ったら、星5評価を押していただいたり、何か心理師に聞きたいことがありましたら、お便りフォームまでメッセージを送ったりしていただけると嬉しいです。
お便り引き続きお返ししていきますね。
またポッドキャスト以外でも、ノートでの執筆やメンタルヘルスアプリでの配信も行っています。詳しくはリットリンクをご覧ください。
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では今回はここまで。おやすみなさい。ここまで聞いてくださってありがとうございました。また次回をお楽しみに。
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