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心理師わたるんの働くをカウンセリングするチャンネルです。
今回の要約。
物事の捉え方が0か100かだと、80点や90点も0点にしてしまいます。
人なら誰でも陥りやすい思考の一つ、見直してみましょう。
みなさん、1週間お疲れ様でした。
公認心理師・臨床心理師のわたるんと申します。
このチャンネルでは、みなさんの週末のお時間を少ーしだけいただいて、
就職や復職など、働くを支えてきた心理師である僕が、
主に社会人の方々に役立つようなカウンセリングの豆知識や、心理師のあれこれなどについてお伝えしていきます。
みなさんのお仕事や対人関係などなど、いつもの生活を少しでも楽にしたり、
カウンセリング・メンタルケアをより身近に感じていただいたり、
緩めな時間を一緒に過ごせたりできれば嬉しいなーと思っています。よろしくお願いします。
今回のテーマは、しんどくなりやすい考え方①、0か100か思考ということで、
自分で自分をしんどくしてしまうような思考の特徴の一つを紹介していきます。
ちなみに、こういう自分をしんどくさせやすい思考の仕方は何種類かあるので、今回は①とさせていただきました。
これから紹介することは、人間なら誰にでも起こりうる思考です。
自分はそういう感じの思考を持っているかどうか、ぜひ参考にしてみてくださいね。
というわけで、今回の0か100か思考ですが、これはもう名前の通り、
物事は全て成功したか全てダメかの二極だという思考のことを言います。
テストで100点を取れればOKで、それ以外はダメという感じですね。今のは少し極端ですけれども。
さて、こういう思考、何事も100点を目指すことは素晴らしいことですよね。
勉強、スポーツ、仕事、家事、もろもろ、完璧な状態というのは気持ちいいものですし、
懸命に100点を目指す姿はかっこいいと思います。ストイックという点でもとてもいいことですよね。
一方で、こういう思考で自分を苦しめてしまう場合がいくつかあります。
これは例えばそうですね、プレゼンの本番など不確定要素が多くて準備したようにはいかないことが多いようなこと、
つまり80点とかになりやすいものに100点を求めてしまう場合がまず挙げられます。
もう少し今の例を掘り下げてみましょうか。
これはピアノやバンドの発表本番とかスポーツの試合とかも同じかと思いますけれども、
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次のプレゼンの例なら、本番は終わったけど思ったようにいかなかった。
あの時のあれについて説明するのが抜けたし、聞いている人の表情もなんか暗かったなぁ。
だから今回はダメだな。という感じで、いまいち根拠が弱いところで自分の穴を自分で指摘したり、
仮に根拠が強い失敗があっても、全体を見ずにその失敗ばかりに注目して自分のプレゼンにダメ出しばかりしてしまうようなケースですね。
一歩引いてみてみたら、急大点というか無事にプレゼンは終わったし、
反応の悪くない部分もあったはずなのに、その良かった点には注目できないという感じですね。
皆さんにはこういったことありませんかね。僕はしょっちゅうなんですけれども。
こういう思考ってこんな風に人事で聞いていると、そんなことないじゃん、そこまで思うことないじゃんって思えることがめちゃめちゃ多いんですね。
それは、人が自分の脳みその中だけで物事を考えていると、ものすごく極端な思考に陥りやすいからなんです。
頭の中で暗算しているような感じですかね。
だから、皆さんがもしこういう思考で落ち込んでいる友達がいたとしたら、わりと自然に励ますことができるんじゃないでしょうか。
ちなみに、認知行動療法というカウンセリングでも、こういう思考が出てきた出来事を書いたりして、見える化することでバランスの良い思考を導き出そうとします。
これを認知再構成と言います。
少し話がそれましたが、今回のゼロか百科思考はどうでしょう。
気づかずに自分に厳しいハードルを定めて自分を認めてあげられないことありませんか。
そういう時は、例えばプレゼンの本番の後では、これはできなかったけど、あれはできたし、周りの評価も悪くはないし、まあいいかといった感じで、自分のできなかったこととできたことをバランスよく見てあげられるといいですね。
このバランスの取れた思考の導き方は本当に人それぞれかと思いますので、ご自身でしっくりくる考え方を見つけられるといいかもしれません。
バランスの取れた思考ができると自分の自信にもつながります。
自信を保つための方法としては、第8回自尊心を育てるためにも参考にしてみてください。
また繰り返しになりますが、ゼロか百科の思考を持つこと、ストイックであることが悪というわけではないんです。
このような思考を持つことで、ご自身の心の健康が損なわれてしまう、しんどくなってしまうのがいけないということがこの話で言いたいことなんですね。
なので大事なのは、自分がその時その時つらくないかどうかということをまず見てあげることになります。
皆さん今回はいかがでしたでしょうか。
今回の話も少しでも皆さんの生活に役立てていただいて、ご自身にバランスのいい評価をしていただければなと思います。
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では今回はここまで。ご視聴ありがとうございました。