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2022-12-02 05:00

23.心理師の考える「聞き上手」って?

要約:相手の話を聴くときに自分の価値観をどれだけ横においておけるかが、「聞き上手」と言われるかどうかの違い、と、個人的には思います。

人の話を聴いていると、「これはよくない」、「これはこうした方がいい」と考えがめぐることがあるかと思いますが、そういった自身の意見や価値観を横において話を聴ける人が、いわゆる「聞き上手」と言われるのではないかと思います。これはカウンセリングをするときにも特に気をつけている部分です。

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心理師わたるんの働くをカウンセリングするチャンネルです。
今回の要約、相手の話を聞くときに自分の価値観をどれだけ横に置いておけるかどうかが聞き上手と言われるかどうかの違いと個人的には思います。
皆さん、1週間お疲れ様でした。公認心理師・臨床心理師のわたるんと申します。
このチャンネルでは、皆さんの週末のお時間を少ーしだけいただいて、就職や復職など働くを支えてきた心理師である僕が、主に社会人の方々に役立つようなカウンセリングの豆知識や心理師のあれこれなどについてお伝えしていきます。
皆さんのお仕事や対人関係などなど、いつもの生活を少しでも楽にしたり、カウンセリング・メンタルケアをより身近に感じていただいたり、緩めな時間を一緒に過ごせたりできれば嬉しいなと思います。よろしくお願いします。
今回は、「心理師の考える聞き上手って?」ということで、心理師というよりは心理師である僕個人が聞き上手ってどういうことなんだろうということを考えた時の回答をお伝えできればと思います。
巷では聞き上手はモテるとか、聞き上手は仕事もできるとか言われてますね。真偽のほどはよくわかりませんが、少なくとも相手の話をうまく聞いてあげられるスキルっていうのはないよりはあった方がいいんじゃないかなと思います。
じゃあその聞き上手になるためにどうしたらいいかというところが、冒頭で話した話を聞いている時に自分の価値観を横に置いておけることと僕は思うわけですね。
基本的に話を聞いて欲しい人というのは聞き手から何かアドバイスが欲しいというよりは、ただ聞いて欲しかったり聞いてもらう中で頭の中を整理したくて話をしているというケースが多いんじゃないかなと思います。
なので相手の話をどれだけそのまま聞き入れられるかというのが大事になってくるんですね。
これは傾いて聞くと書く、傾聴の姿勢とも関わってくるんじゃないかなと思います。
少し具体例を考えてみましょう。
皆さんが同僚の方に今の仕事辞めようと思ってるんだよねと打ち明けられたとします。
どのように思いますか?
いやそれはリスクがあるんじゃないかとか、仕事辞めんのめっちゃいいじゃん羨ましいとか、いろんな考えが出た方いらっしゃるんじゃないかなと思います。
そんな中でどのくらい自分の考えを置いておいて相手指導の話を引き出せるかが大事です。
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なのでこういうケースは、いや今の時期の退職はまずいんじゃない?といった返しよりは、例えば、辞めてどうしたいの?とか、辞めようと思ったのはどうしてなの?とか、そういった拾え方ができるといいんじゃないかなと思います。
ちなみにこれは相手の発言内容によってもこちらが価値観を横に置いておけるかの難易度が変わってきます。
例えば、今の仕事を辞めてラーメン屋開こうと思ってんだよね。まあラーメン知らないし料理もしたことないんだけど、といった話だったらどうしましょう?
止めたくなるのが人情なんじゃないかなと思います。
こういう時に聞き上手はどうするかというと、例えば一例ですが、なんでラーメン屋なの?とか、もう少し冷静に聞いたりしつつ、相手の出方を探りながら自分の意見を入れる流れに持っていこうとするんじゃないかなと思います。
なお、角の立たない形で自分の意見を言う言い方は前回のコミュニケーションスキルその3、アイメッセージについてをご参照ください。
少し話がずれましたがどうでしょう?人の話を聞くことって、こんな風に考えると自分の価値観から出てくる考えをどれだけ置いておけるかの勝負、
もしくはどれだけ上手く出せるかの勝負という側面もあるような気がしませんか?
そういう自分の言いたいことを言うという誘惑に負けずに、相手の話したいことに注目しながら話を聞いてあげられると、相手も満足して話を聞いてもらったと思えるかもしれませんね。
では今回はここまで。ご視聴ありがとうございました。
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