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2022-10-28 07:02

18.1つのミスがすごく絶望的に思えてくる、、しんどくなりやすい考え方②「破局的思考」を知ろう

要約:例えば、ひとつの失敗から「この先自分はお先真っ暗だー」と考えてしまうようなことを破局的思考といいます。これも人がしんどくなりやすい考え方のひとつです。

こういう時こそ(とても難しいのですが)一歩ひいて自分の思考を見直す作業が役にたちます。自分の思考を見直すと、よりバランスの取れた思考「適応的思考」ができるようになります!これができると気持ち的にもだいぶ楽になります。

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心理師わたるんの働くをカウンセリングするチャンネルです。
今回の予約、一つの失敗からこの先自分はお先真っ暗だと考えてしまうようなことを
破局的思考と言います。人間なら割りかしよくあることなので、対処を一緒に考えましょう。
みなさん1週間お疲れ様でした。公認心理師臨床心理師のわたるんと申します。
このチャンネルでは、みなさんの週末のお時間を少しだけいただいて、就職や復職など働くを支えてきた心理師である僕が、
主に社会人の方々に役立つようなカウンセリングの豆知識や心理師のあれこれなどについてお伝えしていきます。
みなさんのお仕事や対人関係などなど、いつもの生活を少しでも楽にしたり、カウンセリング、メンタルケアをより身近に感じていただいたり、
緩めな時間を一緒に過ごせたりできれば嬉しいなと思っています。よろしくお願いします。
今回のテーマは、1つのミスがすごく絶望的に思えてくる、しんどくなりやすい考え方②、破局的思考をしろということで、2つ前にお話ししたシリーズの第2なんです。
今回も、自分で自分をしんどくしてしまうような思考の特徴の1つを紹介していきます。
しんどくなりやすい考え方①は0か100か思考でしたね。まだお聞きになっていない方はそちらもぜひ聞いてみてください。
これから紹介することも人間なら誰しも起こり得る思考です。 自分はそういう感じの考え方最近したかなぁと思い出していただきながら参考にしてみてくださいね。
というわけで、今回の破局的思考ですが、これはようやくの通りで、1つの失敗を課題に捉えて、自分の将来がもう絶望的だというくらいに考えてしまうようなことを言います。
多分こんな風に聞かれている分には、そんな極端なこと考えるわけないじゃん、と思う方も多いかと思うんですが、
人って自分事になるとやっぱり客観的に見えなくなって、わりかし極端に考えがちなんですよね。
特に不安や緊張が強いときはそうなりがちです。 そうですね、例えば、上司のような重要人物の見ている前でミスをしてしまって、
それを見たその人がため息をついたような場面を想像してみてください。 多分結構動揺すると思うんですよね。その時皆さんどんな風に考えますでしょうか。
あ、ため息つかれた。まあいいか、また挽回すればいいし、と思う方もいるかもしれません。
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そういう方はすぐに動揺も収まって、いつもの業務に戻れそうですね。 ただこれはどうでしょう。
あ、ため息つかれた。これは下半期の評価に響くな。ボーナスも下がるし、今のミスはこれからのプロジェクトのメンバーにも言えてもらえなくなるかもしれないし、
あーダメだ、これはもうどうしようもない、という感じでしょうか。 こう考えてしまうと、かなり気持ち的な揺れが続いて、またミスがミスを呼んでしまうことにもなりかえませんね。
本当は最初に言った一つ目の思考、あ、ため息つかれたけどまあいいか、という方向にできればいいと思うんですが、
まあ実際はなかなか難しいんじゃないでしょうか。 人間ですから、自分の今後多少ないとも左右する人の評価は気になりますからね。
とまあ今僕は僕に言い聞かせているわけなんですけれども。 こういう思考もやっぱり他の人がそんな風に話してたりすると考えすぎだってと思えるんですけれども、
自分ごとだとそうは思いづらいですね。 こういう時どうしたらいいでしょうか。
シリーズ1、0か100か思考の時は、その時の出来事を書いて見える化してみましょう、と提案してみました。
それもかなり効果的なんじゃないかなと思います。 今回の例を書いてみると、多分ミスはミス、やってしまったことは仕方ない、といったところに着地するんじゃないかなと思います。
もちろん人によって着地点は千算万別ですけれども。 じゃあミスはミスと思えることってどんな良いことをもたらすんでしょうか。
それはバランスのいい次の一手が見えてくるというメリットが大きいんじゃないかなと思います。 例えば今回のミスが自分の首につながると考えたとして、それが本当だとすると極端な話、転職活動をしないといけなくなりますね。
一方で、今回のミスが大したことないと言い聞かせると、なんかまた同じようなミスを繰り返しそうな気もしますね。
こんな風に事実を誤認したまま対処を考えようとすると、悪循環にハマってしまうことが多いです。 皆さんもこのドツボにハマる感じ、今まで一度くらいはあったんじゃないでしょうか。
そうではなくて、気持ちが揺れたミスをバランスよく客観的に分析すると、自分の何がいけなかったか、その損害がどのくらいかといったことが事実として見えてきます。
そうすると、自分が今後何に気をつければいいのかがわかってくるわけですね。 こんな風に起こった事実を過小評価もせず、過大評価もせずにそのまま受け入れて、
その上で自分がどのような考え、どのようにすればいいのかをバランスよく見ていけるような思考を適応的思考と言います。
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ちょっとこの適応的思考の導き方は難しいので、またいつか紹介しますね。 ちなみにこれも認知行動療法というカウンセリングの中で使われる言葉です。
こんな風に少し時間をかけて極端な思考を対処できる方法もあったりはするんですが、仕事中とかはそんな余裕はないかと思います。
なので今回はご自身が辛い時に過度に破局的な考えをしてないかなって考えられるようなきっかけに少しでもなってくれたら嬉しいなと思ってます。
皆さん今回はいかがでしたか? 辛い時ほどご自身を少し一歩引いてみてあげてください。
もし難しそうだったら信頼できる人やカウンセラーに相談してみたりしてはいいかもしれません。
意外と話すだけでも自分を客観視できるし、心も軽くなるものですからね。
では今回はここまで。ご視聴ありがとうございました。
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