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2023-04-28 06:07

43.いいカウンセラーに出会うには?②~当事者経験だけでカウンセリングはむずかしい~

要約:カウンセリングを受けたいなーと思ったときに、カウンセラーをどう調べ、どこを見ればいいのかについて、ちょっとだけポイントをお伝えするシリーズ2回目です。よく「私自身~病を患ったので、その経験からサポートができます!」といった宣伝をされているのを見かけますが、それだけではカウンセリングは難しいというおはなし。当事者経験はあくまできっかけであって、そこから学んだことや積んだ実践の方が大事です。

今回の話と関連するエピソードは、

第39回臨床心理士ってなにものなの?

第42回いいカウンセラーに出会うには?①~「絶対よくなる」は多分よくならない~

です。ご興味がありましたらそちらもぜひに!

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心理師わたるんの働くをカウンセリングするチャンネルです。 今回もカウンセラー選びのポイントですが、
当事者経験だけを全面にアピールしているカウンセラーも避けた方がいいかも、というお話です。 皆さん、1週間お疲れ様でした。
公認心理師・臨床心理師のわたるんと申します。 このチャンネルでは、皆さんの週末のお時間を少ーしだけ、
だいたい長めのJ-POPバラード1曲分くらいいただいて、就職や復職など働くのサポートをしてきたカウンセラーが、主に社会人の方々に役立つようなカウンセリングの豆知識や心理師のあれこれを簡単にお伝えしていきます。
このポッドキャストを通して、皆さんが心理学やカウンセリングに詳しくなったり、いつもの生活がちょっと楽になったり、緩めな時間を一緒に過ごしたりできれば嬉しいなと思います。
よろしくお願いします。 今回は、良いカウンセラーに出会うには②ということで、前回から続いてカウンセリングを受けたいなーって思った時に、どんな風に探して、どんなカウンセラーを選べばいいのかっていう時のポイントをお伝えするシリーズ2回目です。
この回を通して、どんなカウンセラーが良さそうか選べる視点が少し身につくかもしれませんが、ただ僕の見解が結構入りますので、ご参考までにお願いします。
結論はタイトルの通りなんですが、よく私自身何々病を患ったので、その経験から同じ当事者の方へのサポートができますといった声伝をされているのを見かけますが、
それだけではカウンセリングは難しいので、それだけをおりにしているカウンセラーさんは避けたほうがいいかなと思います。
なぜかというと、説明してしまえば簡単なんですが、病気になったからといってその病気を治すのはお医者さんであって、その人自身ではないからなんですね。
厳密に言うと、カウンセリングはカウンセリングを受ける方の力もものすごく大事になってくるんですが、その話はちょっと今回は拡大していきます。
僕は娘からよく風邪をもらうんですけど、あんまり病院にはいかないので、それがどんなウイルスなのか、どんな病名なのかがわからないままひたすらカッコン糖を飲んでやり過ごすっていうことが多いんですね。
で、なんでカッコン糖ばっか飲んでるかっていうと、中学生だったかそのくらいの時に風邪をひいてカッコン糖を飲んだらですね、すごく体があったかくなって、すごく良くなりそうな感じがあったんですね。
その頃からカッコン糖信者なんですね。 あと家族がカッコン糖信者っていうのも大きいんですけれども、
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なので妻からはですね、カッコン糖を嬉しそうに飲むたびに、あと風邪をひいたらカッコン糖がいいよっていうたびに、なんだこいつって目でよく見られてます。
とまあこれは僕が風邪をひいた時の話なんですが、カウンセリングを当事者の経験からアドバイスすることってさっきの話とそんなに変わらない部分があるかと思うんですね。
っていうのは、当事者の経験というのはあくまで一つの事例であって、そこでの経験や有効だった治療法、カウンセリング手法が他の同じ病気の人たちにも全部有効かというと、ちょっと違うと思うんです。
前回もお話ししましたが、カウンセリング心理療法っていうのは大まかなガイドラインはあるんですが、アプローチの仕方、言葉がけの仕方は実は生物というか、
それぞれのカウンセラーとお客さんとの間で起こることで、何が治療的に働くかっていうのは一人一人違います。
同じ理由で、当事者の気持ちがわかりますという文言も少し危険な気がします。
当事者の方の抱える苦しみは大枠は同じでも、一人一人微妙に違うはずだからですね。
その時その時に生じている気持ち、こちらが共感すべき感情っていうのは、人によってずれがあるはずです。
多分大事なのは、当事者経験そのものじゃなくて、そこで得られた情報だったり、大きなところでの治療法だったり、その経験の中で蓄積された知識の方なんじゃないでしょうか。
そういった意味では、当事者経験というのは、対人援助職に興味を持つためのきっかけや大きなモチベーションになれますね。
なので、そのきっかけから心理学やカウンセリングを勉強して、人を助ける仕事をしようとすることは非常に素晴らしいことと個人的には思います。
内内病にかかった経験があってということをウィンにしている方でも、その後どのようなことを勉強してどんな資格を取ったのか、そういったことがわかると安心してカウンセリングを依頼できそうですよね。
みなさん今回はいかがでしたでしょうか。 端的に言うと、当事者経験はあくまできっかけであって、そこから学んだことや積んだ実践の方が大事です、という話になります。
実はカウンセリングやってみたい、心理師を目指したいっていう方って、みんな多かれ少なかれ心理的な逆境を経験していて、だからこそそういう目地を目指したんじゃないかなーって思ってます。
大事なのはそういう情熱とそれを裏打ちする知識ですね。改めて頑張ろうと思います。
それでは今回はここまで。おやすみなさい。ご視聴ありがとうございました。
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