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2023-07-28 07:48

56.バーンアウトするのは自分のせい?ー粉屋さんコラボの補足ー

要約:仮にバーンアウトしても、その原因が全て自分にあるわけではありません。

ちょっと前に「ポッドサイエンティスト」という番組を配信されている「粉屋さん」と、バーンアウトについてお話をしました。今回はその補足です!

バリバリ仕事をしていた人が突然糸が切れたように働けなくなる「バーンアウト(燃え尽き症候群)」。そんなときは当然精神的に追い詰められているはずです。

精神的に追い詰められると気持ちも落ち込むことが多いですが、そこで物事をバランス良く考えることは難しく、悪いことが全て自分のせいだと思い込みがち。そう考えるともっと落ち込んでしまいますよね。そしてそんな時にカウンセリングで「自分の考え方、働き方を見直しましょう」と言われると、「バーンアウトになったのはあなたが原因なのよ」と変換されやすいです。

実際のところ、仕事の辛さやしんどさは「自分の考え方」だけで作られるわけではありません。人間関係、業務内容、業務量など、働きやすさや環境によっても左右されます。

「バーンアウト」をどのように受け止めるか、個人的な意見も踏まえてお話ししていきます。


コラボ回はぜひ粉屋さんのポッドキャストまで!

https://open.spotify.com/episode/11ihWCSbO9Dj0mhD5MVbdB?si=llA_i-MBRjCXAlrhNZYJNw

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心理師わたるんの働くをカウンセリングするチャンネルです。 今回の要約、仮にバーンアウトしてもその原因が全て自分にあるわけではありません。
みなさん1週間お疲れ様でした。公認心理師臨床心理師のわたるんと申します。 このチャンネルでは、皆さんの週末のお時間を少しだけいただいて、就職や復職など
働くのサポートをしてきたカウンセラーが、主に社会人の方々に役立つような カウンセリングの豆知識や心理師のあれこれを簡単にお伝えしていきます。
あの実はですね、私先日人生初のポッドキャスト番組同士のコラボレーションをしてですね ポッドサイエンティストという番組を配信されている
粉屋さんという方からお声掛けをいただいて、 タイトルにあるバーンアウト、いわゆる燃え尽き症候群についてお話をさせていただいたんですね。
いやもうお声掛けいただいた時はめちゃめちゃ嬉しくてですね。 あの僕お察しの通りコラボの収録とか機器の操作とかそういうの全く明るくないので
いろいろ粉屋さんにフォローをしていただいてご迷惑をおかけしちゃったんですけれども しかも嬉しさのあまりちょっと変なテンションで収録をしちゃったんですけれども
本当に楽しくお話しさせていただきました。 粉屋さんその説は本当にありがとうございました。
それで今回はタイトルの通りそこでお話ししたバーンアウトの補足をできればと思います。 まだ粉屋さんと僕のコラボ会を惹かれてないという方がいらしたらぜひ概要欄のURLからご視聴いただけると嬉しいです。
クールで律的な粉屋さんとかなりテンションが絡まっている僕の絡みが引けると思います。 では改めて、バーンアウト、いわゆる燃え尽き症候群という言葉
皆さんご存知でしょうか。 簡単に定義を説明すると、それまで一つの物事に没頭していた人が
心身の極度の疲労により燃え尽きたように意欲を失い 社会に適応できなくなることです。
この説明はですね、厚生労働省のサイトから引用しました。 もっとすごく簡単に言うと、働きすぎてしんどくなった状態です。
それで今回補足したいことは、バーンアウトの原因を全て自分にあると考えるのはやめましょうということです。
つまり、バーンアウト、燃え尽き症候群は何もその人の物事の捉え方、考え方が原因の全てというわけではなく、働く環境をはじめとしたいろんな要素が絡んでいるんですよということですね。
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なんでこれを補足しようと思ったのかというと、概要欄でも書いているのですが、精神的にしんどいと悪いことが全て自分のせいだと思い込みがちなもので、
そしてそんな時にカウンセリングで自分の考え方、働き方を見直しましょうと言われると、バーンアウトになったのはあなたが原因なのよと変換されやすいからなんですね。
精神的に追い詰められていると周りがなかなか見えなくって、前向きに考えられないことが多いんです。
皆さんなんとなくわかりませんかね。ちょっと気持ちが落ち込んでいる時、なんかいろんな悪いことが自分のせいのように思えてきて、逆に良いことは記憶に残らないか、たまたま起こったことだと片付けがちです。
ものすごい暗めなグレーの色眼鏡で世の中を見ていて、良いものも悪いものに思えてくるような感じ、体験されたことあるんじゃないかなと思います。
僕はそうですね、夜に予定のない金曜日とか、仕事で疲れてお腹を減らして帰りの電車に乗っている時とか、バーンアウトとまでは行きませんが、気を落としながら気が抜けていることが多いので、物事を悪いふうに考えがちですね。
来週に持ち越した仕事が多くて嫌だなぁとか、帰った後も子供が喚いているのをどうにかしながら寝る準備をしないといけないのが嫌だなぁとか、
そんな怒ってもいないことにまで思いを馳せて、余計落ち込んだりイライラしたりします。
でもそれでバーンアウトにならないのは、自分のセルフケアを心がけていることとか、自分が家に帰る時間は気落ちしがちだっていうことを把握していること以外にも、
土日出勤するほどの業務料じゃないことや、家族というサポートがあるということとか、そういう環境による助けもあるからです。
逆にそういうサポートがないと危ないかもしれないですね。 今のは僕の例ですけれども、実際バーンアウトはその人だけのせいではないです。
もっといろんなもののせいでそうなります。 もちろん逆にバーンアウトしないのもその人のおかげだけじゃないですね。
周りの環境とかいろんなもののおかげで保たれていると思います。 まあ冷静に考えればそりゃそうだろうという話ではあるんですが、
どんなに精神的にタフな人でも不眠不休で働くことはできませんし、誰かのサポートを得られなければできることも限られてきます。
精神的なきつさというのにはほぼ必ず環境との相互があります。 ちょっと話がずれますが、障害というのはその人の中にあるのではなく、その人と周囲との間にあるものという言葉があって、
この言葉は日々本当に大切にしたいなと思っています。 バーンアウトに限らず、精神疾患はまだまだその人が原因なんだからその人個人を治療しよう
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という感じで、自己責任論的な考えが根深いと思います。 それはまあ実際に個人に向けたカウンセリングがある程度効果を上げているわけなので、一部正しいとは思うのですが、
原因はそれだけではありませんし、しんどさは個人と環境との間にあります。 そしてそれをバランスよく考えられず、自己責任論を一番押し付けちゃうのは割と自分だったりするわけですね。
自分がしんどいときこそこの話を聞き直していただけると嬉しいです。 皆さん今回はいかがでしたでしょうか。
バーンアウトするのは自分のせいだけではありませんよという話なんですが、 この話についてずっと思っていることとしては、あのバーンアウトしたらその人のせいで、バーンアウトしていない状態なのは自分のおかげだけじゃないっていう風潮をなんとなく感じていて、これってすごくフェアじゃないなーって思ってるんですよね。
もう少しいつも通りを保てている自分を褒めてもいいんじゃないかなと思っています。 あと最後にポッドサイエンティストという番組は大学の先生をされているこの屋さんが気になった論文をピックアップして
わかりやすく説明してくださるという内容のものです。 屋もバリバリに頭の良さが伝わってくるというか、聡明な方が理識かつおしゃれな番組を作られているという感じがします。
ぜひぜひそちらも聴いてみてください。 では今回はここまで。おやすみなさい。ご視聴ありがとうございました。
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