散歩と初対面
東京からのお客様、小関優さんと一緒に散歩しながらお喋りしてみるというのをやってみたいと思います。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
私もそれ考えてたんですけど、めちゃくちゃ難しいんですよ。
結構難しいですよね。
雰囲気が結構みんなバラバラですね。
一番最初におっと思ったのは、この茶色いやつ。
民族衣装ですね。
そう、チャイニースっぽい感じ。
私、色はあれが好きですね。あの朱色のやつ。
朱色のやつ。
羽みたいなやつ。
あのジャケットの形がかわいい。
どれですか?
下がバラのやつ。
後ろがバラのやつ。
どれ?
山田さんって、洋服のデザインとか知らないですか?
知らない。そんな難しい言葉。
難しいんだ。
全然違うジャンルですよね。
あのスカートの電線柱と、あのワンピースのやつ。一緒の製品。
本当だ。そういうのもあるんですね。
どれがいいってみんな聞いてますね。
人に言われて、あ、それもいいって。そこに目が行ってない。
ああ、はいはい。そういうのもあるかもしれない。
色も、柄も、形も全然違うから。
その日、こんだけあったら、その日起きて、その時の気分で、選びたい放題。
そうですね。幸せだ。
次行きましょうか。
馬との関係
タンバリン。
タンバリンっていうアレなんですね。
タンバリンっていうテキスタイル。
全部不揃いというか、全部それぞれ違うんですね。
これ保護にちっぽい。
猿みたいなやつ超欲しい。
かわいい。これかわいい。
この格好いいですね。
この子は普通になんかかわいい。
私は部屋にいたらなんか元気です。
このカエルもかわいいですね。
不揃いですもんね。
不揃いに見えないけど、これが本当に全部均一だったらまた全然見え方が違うんでしょうね。
なんかちょっとあったかい感じしますもんね。
そうですね。あったかい。
これがあれば、さっきの雪の日。
洋服に電信柱の絵が。
これも気がついた。
なんかケンジを思い出した。電信柱で。
こういう色味がすごい好きなんですよね。派手な雰囲気で。
ピンクと赤と。
なんかちょっとくすんでる緑の感じとか、ブルーの感じとか。
さっきのシャガールのやつとかもこの色味が好き。
あ、そうですね。
記憶はイマジネーションとか好きたがる。
本当そうかもね。
記憶、不思議ですね。
自分だけの記憶じゃない記憶。
知らないんだけどなんか知ってる感じがする。
そういうのが多分、全員が持っている記憶というか。
そういうのもあるじゃないですか。
自分で経験したものがないのになんか懐かしいみたいな。
記憶なしのイマジネーションってありえないですね。
これを今写真に撮ろうかと迷ってるんですけど。
ちょっと覚えていきましょう。
記憶のイマジネーションとか好きだね。
本当そうだ。
馬。
馬ブームですか?
何でしたっけ?ホース?何でしたっけ?
ホース工事?
3匹もしかして。
お金貯めないってこと?
30万円。
3人で。
10万です。
1人でしょ?1人3万円。
そうか。チームじゃない。
もう一回見てみないとダメ。そのくらいのイマジネーションなんですよ。
でも面白そう。
あれ、ゆうさんどこで馬見たって言ったんでしょう?
遠野です。
あ、遠野でリアルの馬で。
飼われてるやつじゃない?
一応飼われてるやつですね。
放牧をされてるんですけど。
荒川高原っていうところ。
本当にたくさんの馬がいて。
荒川高原。
子供も大人も?
白いポニーみたいなのもいたし、普通にサラブレッドみたいなかっこいいのもいたし。
本当に良かったですね。不思議だった。
何用の馬なんだろう?
物を運ぶ用の馬なんだけど、
この遠野はクイーンズミドーっていうところ。
昔は遠野とかは別に家畜としての馬じゃなくて、ただ一緒に暮らす。
何をさせるとかではなくてっていう、人間と馬の関係を取り戻そうっていうので今やってるらしいんです。
その一環なんですね。
ちょっと記憶が曖昧ですけど、そういうのをやろうとしているのでやってました。
高高身でしょう?
体験と経験の違い
それを感じたことがない?
不思議です。
何なんだろう?
こっちに興味がないけど、いるのはわかってて。
受け入れるでも受け入れないでもなく、触らせてくれる。
触らせてくれるんですか?
触れそうだったら触っていいよって言われて。
間合いを見ながらいけそうな子に近寄って触ったけど、大丈夫。
怖いでしょ?
本当におとなしく見えるじゃないですか。
近く行くと鼻息もすごいし、草食べるのもすごい勢いで食べてるので。
荒々しい感じ。筋肉もすごいし、動き方も結構素早いんですよね。
近寄ると結構自分より大きいし、怖さを感じます。
手を近づいてきて、え?どうしようって思った時に、こうやってやってって言われて。
こうやってやったら匂いを嗅いで済むのがここに。
そして安心して、ちょっとおとなしくなるみたいな。
そういうのがあるんだと思って。
近づいても来るんですね。
近づいてきてびっくりして、どうしようと思って。
逃げていいのか、ここにいた方がいい。
それはただ恐怖でしたね。
ゆうさんに近づいてくるんですか?
私の方に近づいてきてて。
じゃあ認識されてるんだ。
認識されてたんでしょうね。
なんかその子の何かに触れたのかもしれない。
馬も匂いを嗅いで安心するのかな。
犬みたいだもん。
これはあるな。空想の景色を描くとき、
それは記憶と繋がったり、記憶からの期待だったりする。
記憶からの期待。
記憶からの期待ありますね。
記憶からの期待。
あの時こうなったらよかった。
そういうこと?
今は空想に繋がっている。
そういうことか。
きっと、それだったらあるよ。
私はあの時の自分が今自分にどうなっていて欲しいかみたいな感じの期待がある。
うんうん。
ああ、そっかそっか。
あの時の自分が今の自分に期待していると。
うんうん。
いやでも。
それもあれですね。
これもとどめときましょう。
はい。
素晴らしい。
そうですね。
いや、ほんとそうだ。
ほんとそう。
そうですよね、ほんと。
大きな覚悟をし、点一つだったとしても、
その余白の中で空想の旅ができる。
ほんとそう。
なんかそうなんですよね。
しかもそれぞれみんな全然違うことを。
そうですね。
それは余白なんですよね。
一つじゃないですね。
しかも、書いてる方だってそんなの予測できないですもんね。
ほんとだね。
映画とか本読んでても、その中で動いてるストーリーと
自分の中で何かそこから多分つながっていろいろなことを想起したりとか
自分の中の時間と、その映画とか本で流れる時間が平行して流れる時間が好きなんですけど
そういうのも、やっぱりすっごい出来上がった希少点決のある
ドラマティックな物語とかより
やっぱり余白というか、ちょっとこう
そういうものがある。ないとそういうことができない。
だからやっぱりそういう余白っぽさというか、こっちに余地があるものみたいな
映画とか本が好きですね。
何かその作家と一緒にいる感じがよく
ああ、そうなんだ。余白があるから一緒にいる感じがですね。
そういうのがあるかもしれないですね。
面白い言葉がたくさんある。
ほんとだ。
青を見分けるのは得意だと思うし好きだ。
青には空間を感じる。描いているだけで嬉しくなる。
今この言葉を読んでるだけで嬉しいですね。
今すごい嬉しい気持ちになって。
青を見分けるんですよ。
青には空間を感じる。
さっきのシャガーデンの青。
私も一思い出してました。
すごい盛りだくさんですね。盛りだくさんの展示ですね。
実はもうあっという間に3時だもんね。
あ、もうそんな時間なのか。
人は体験することはできますが、それを経験として生かすことはそれほど容易いことではないと思う。
この塗装、これ?
愛犬じゃなくて経験をするっていう。
今、月1回教室に通ってるんですけど、その時もよく行ってますね。
経験っていうことを、言葉を出すっていうことに関して、多分それがすごく肝になってくるんでしょうね。
体験じゃなくて経験したことじゃないと、やっぱり実感として言葉にするのが難しいのかなって思います。
体験することはできますが、経験として生かすことはそれほど容易いことではない。
いや、ほんとそうですよね。体験を話すことと経験を話すことが違うってことですよね。
小松靖さん、どんな文脈で話すんですか?
経験に関しては、その文脈とか、その教室の時は文脈というよりもやっぱり体験じゃなくて経験なんですよね。
私、最初はあまり気に入ってこなかったんですけど、
やっぱり今この文章を見ても、小山田さんがそうだって言うのを聞いても、それで今ちょっと不意にした感じがあって、
まだちょっとあれですけど、やっぱり体験は、体験って感想文みたいな感じですかね。
体験とはやっぱり違う。
そうですよね。
なんか今すごい、そうか。
ありがとうございます。
体験と経験。
体験と経験。まだ分かりかけ段階だけど、そういうこと。ちょっと踏み落ちた。
確かに全然違う。
じゃあ次行きますか。