でもやっぱりその態度がそのままで、それを続けることがゴールというか、
そんな感じでとらえて結構残ってますね。
そういうふうに読んでくださったんですね。
そうですね。
ありがとうございます。
そういったことって仕事で意識することありますか?
そのプロセスを重視するみたいな。
仕事は、目の前に来たのをこなすみたいになっちゃってて、本当によくないですよね。
ビジョンみたいなものとか、そのプロセスみたいなものを、ちゃんと考えながらやらないといけないと思うんですけど、
全然マインドフルに生きてない。仕事できてないですね。
そうですか。
でも時々、何のためにこれやってるんだろうなって思うことはある。
プロセス重視っていうか、私がやってる仕事、関わってることだったら、生きてる間にはそこの状態にはたどり着かない。
例えばジェンダー平等とか、セクシャルマイノリティの人もそうじゃない人も、全然関わりなく平等に扱われるとか、生きるとかいうのは、たぶん生きてる間には見られない。
死んでからもそういう日がいつ来るかわかんないですけど、
仕事でそういうことを取り組んでいると、無力感。
これ何のためにやってるのか。しかもいろんな言動に触れると、そこで意気消沈するとか、
これマイクラアグレッションっていうやつとか、こう思うこと結構ありますけど、
でもその先、何のために自分はこれに関わってるんだっけとかやってるんだっけと思うと、続けられることはあります。
でないと本当にイラッとすることがある。
イラッとするというか、ここにも何かですごい。
イラッと言えない?
はい、そうですね。
いやー、なんかわかります、すごく。
ありますか?
そうですね。
今さっきの山下さんの物心法の飛行とかにもつながってくるんですけど、
最近ずっと、ここのとこずっといろいろ本読んだりしてるのが、
待つっていうことをすごく意識して、待つっていうのは一体何なんだろうみたいなことを考えてて、
待ち続けるっていうのがすごく祈りに近いような気がしてて、
自分から目標に向かっていくんじゃなくて、目標がやってくるのを待つみたいな感じ。
それになんかすごい興味があって、その態度がゴールっていうか、
なんていうんですかね、わかんない、さっきのどうしたってたどり着けないものってあるじゃないですか。
それに向かっていくんじゃなくて、それを待ち続けるほうが、
なんか正しい姿勢なんじゃないかとかって急に思い出して。
こっち行ったらどうなりますか?
こっち行ってみましょう。
そうなんです。そこの部分に最近は興味があって、いろいろ本読んだりしてました。
何もしないで待つってことじゃ多分ないですよね。
その状態が来る日まで何かできることを、やらないっていうことも一つの選択だし、
しかもやってないように見えて何かやってることもあるし。
そうなんです。ただぼーっと待つんじゃなくて、
どうしても僕らが何かいろいろこういう世界で会ってほしいって思った時に、
態度としてそっちに向かっていこうっていう気持ちになりがちなんだけど、
そっち側が来るのを待つっていうんですかね。
これ結構態度として何か違うんじゃないかなとかって思い出して、
そしたら結構もうずいぶん、哲学的にもずいぶん、待つことに関してのいろんな書籍ってやっぱりあって、
だからそういうのを今ちょっと読んで、どういうことなんだろうみたいなのを考えたりしてました。
まあそうか、哲学の世界に入っていくので、待つ。
高校生の時か、浪人することになった時にだったかな。
ちょうど私受験する頃に母子家庭になって、
家庭環境の変化を学校の先生たちがすごい気にかけてくださって、
でも卒業してるんですけど、卒業した後もすごく気にかけてもらったんですよね。
その時に古文の先生か、古文漢文を教えてもらってた先生が、
私、住んでる町まで来てくださって、車で2時間ぐらいかけて卒業してから、
で、読ました。人生とは待つことだよって言い残していかれたんですよね。
できることをやって、後はその状態が来るのを待つ。
それは私の場合には、その時は進学するっていうことですけど、
たぶん世の中のこうあってほしいとか思うことも、もしかしたら待つ。
でも何かして待ってるってことですよね。
待つって言ったら、何もしてないような、とらえちゃうんですけど。