1. PODCAST「WALKS(さ迷う)」by WORKSHOP VO
  2. 「WALKS(さ迷う)No.4(山下..
2022-09-06 41:02

「WALKS(さ迷う)No.4(山下梓さんと散歩)」

WORKSHOP VOがお届けするPODCAST「WALKS(さ迷う)」。毎回、代表理事小山田和正が、誰かと散歩しながら収録しております。4回目は、ジェンダー平等、セクシュアリティ、人権に関する活動などで自治体を含め様々な場でご活躍をされている弘前大学男女共同参画推進室の山下梓さんと、ちょうど夏休みの静かな弘前大学のキャンパスをおしゃべりしながら散歩(2022.9.4)しています。はなしも思考も歩幅も、ゆっくり、ぽつりぽつりと、あっちにいったり、こっちにきたり。散歩しながらのおしゃべりの醍醐味を感じさせる楽しい時間となりました。山下さん、ありがとうございました。

なお、2022年10月20日(木)〜、五所川原市法永寺にて、山下梓さんをお迎えして話題を提供いただき、2回目となる「Whole Crisis Catalog をつくる。|| 青森編 ||」を開催いたします。さまざまに話が広がっていきそうな回になりそうです。どうぞ、皆さまお誘い合わせの上、ご参加いただけると嬉しいです。詳細は後日お知らせいたします。

サマリー

このエピソードでは、弘前大学の山下梓さんが大学内を散歩しながら、工事の進捗やキャンパスの木々について話します。また、岩手から青森に移ったことでの印象の変化や、キャリア教育に関する新たな役割についても触れています。さらに、山下梓さんとの散歩を通じて大学キャンパスの雰囲気や、コロナウイルスによるオンライン授業の増加について語ります。学生時代の課題図書が心に与えた影響や、待つことの哲学についても深く考察します。対話を通じて、人権の理解や文化的な違いについて深く考える機会が提供されます。特に、ヨーロッパとアフリカにおける人の捉え方の違いや、文化による人権の解釈について議論が展開されます。

弘前大学の散歩
今日は、弘前大学の男女共同参画推進室の山下梓さんと、弘前大学を散歩しながら、いろいろおしゃべりしていこうと思います。
山下さん、お願いします。
はい、よろしくお願いします。
最初に私が一回行って、出てくるって戻ってきますけど、ここが最近工事が終わった中庭。
前は結構長いこと工事してたんですけど、ここ真ん中に、これ気をつけてください。
原物が発生中で、これをどうにかしようとしているらしいんですけど。
そんなことで、前はもうちょっと木があったんですけど、木も調整して、この真ん中の丸いところには噴水があったんですよね。
で、いい感じだったんですけど、噴水もごちゃごちゃって壊しちゃって、結構毛虫が出てる。
これ歩いちゃいけないんですよ、この芝、きっと。
養生中。
で、工事が最近ようやく終わって、ちょっと寂しくなった。
あ、そっか、ここに噴水があったんですね。
はい、そんな感じ。
もう無くなっちゃうんですね。
無くなっちゃいました、あっという間に。
で、こんな感じ。
で、ここ、普段だったら、そこから建物の中に入っていけるんですよね。
この建物の中。っていう風になっています。
多分ここ、毛虫が出てなかったら、ご飯食べたりするのもいいと思うんですけど。
岩手と青森の比較
なんかキャンパス自体が若いのかな。
前に行った大学はすごい大きい太い木とかあったんですけど、
弘前大学の木とか割と、
でもあの木はそうでもないか、
でもその辺とか見るとそんなに大きい感じじゃなくて、
建物自体もそこまで古い感じじゃないし。
あれ、前は岩手?
岩手大学にいました。
岩手大学は北海道大学の右版みたいな感じで、木がいっぱいあって、
温室がキャンパスの中にあって、
すごいなんか大学って感じだったんですけど。
弘前大学も木はいっぱい。
目を向けばありますね。
なんかいつもないと思って。
弘前大学にいらしたのが2年とか3年?
いやいや、もう7年経ちました。
そんなに経ちますか。
そうでしたか。
そうなんです。
で、私が山田さんにお会いしたのが、
去年のちょうど今頃だなと思って。
そうですね。ほんとだ。
そう。
そうですよね。
さすが夏休みだと人いないですね。
うん。すごい静かなキャンパス。
そうですね。山下さんと、
たぶんもっと前からどっかで会ったりしてるんでしょうけど、
ちゃんと話したのそうですよね。去年ですよね。
宇佐美さんの、宇佐美翔子さんの、
仮想の時がゆっくり話せたのですかね。
えっと、お家に帰っていらっしゃって、宇佐美さんが、
それでベッドを動かすのに人がいるようだ、
なんとかっていうのに、
招集がかかった日に、
そうだそうだそうだ。
一緒にベッドを動かした。
そうだ。そうでしたね。
なんか急に思い出しましたね。
宇佐美さんのこととか。
で、山下さん静かにベッドサイドに座っておられて、
いたのがすごい印象にあって。
ああ、ああ、ああ、そうでしたね。
この人は、なんか大王さんに違いないっていうのがすごい、
この、何かすごい静かな雰囲気から勝手に思っていました。
そうですよね。なんか、話しできなかったんですよね。
あの時はね。
そばにいるしかなかったんですよね。
ここにもステンドグラスがあって。
あ、ほんとだ。ステンドグラスが多いですね。
なんかこれは気象図だって説明を私受けたんですけどね。
気象図?
なんかあの低気圧とか高気圧とか。
ああ、そうなんですね。
これと建物の杖の向こう側にも。
あるんですね。
言われたらそんな風に見えてますね。
ここは大きいホールがあって、コンサートとか、
吹奏楽とか管弦楽とかの人たちとか、ピアノのコンサートとかできる。
去年講義していただいたとき、この建物でしたよね。
ホールがある建物。
良い機会をありがとうございました。
いえいえ、こちらこそありがとうございました。
ぜひまたお願いしたいと思って。
山下さん、普段歩くことありますか?
歩きます。車ないので、歩ける範囲で。
しか私の世界はなくて。
そっか。じゃあ、毎日は歩いて通ってるんですよね。
すごい。
車があればね、もっと世界が広がっていくんでしょうけど、
バスに乗ってもね、いろんなところにはいけると言えば。
いばてのときは持ってないんですか?
はい、ペーパードライバーでですね。
なんかポリシーがあってそうしてるんですか?
いや、そんなことはないんですけど。
単純に運転が上手じゃないという。
これが教育学部です。
今ちょっと裏の方行ってみますね。
これは桜の木で、春はここ木で。
7年いると印象変わってきますか?
学校とかあるいは広崎とか。
あんまり変わらないかな。
山下さんは五所河原生まれて、一度離れて戻って。
迷ったじゃなくて、池溜まりに入りました。
戻っていらしたとき、なんか印象が変わってましたか?
どうでしょうね、変わってない。
あんまり自分の生まれた町が好きじゃなくて、あのちっちゃいときから。
で、出たら出っ放しだったんですよね。
実際落ち着いたのは10年くらい前ですけど、あんまり変わってないかもしれないです。
でもだんだん好きになる努力はしてます。
努力か。
距離が近かったら、いいとこだけじゃなくて、気になることの方が気がついちゃうんですよね。
そうですね。
そういう意味で言ったら山下さんどうですか?
なんか、よそ者感っていうか。
岩手出身ですよね。
はい。で、お隣の県とはいえ、生活ここでさせてもらってるって感じ。
だから、外部の人から見ると、いいところとかの方が目に入るのかなと。
でも昨日はちょっとイラッと。
なんでですか。
こっち行きますか?
どうかね。
でもどこかに迷います。
行き止まりっぽいですね。
イラッとしたというのは。
私、音に結構気が短いので、もともと。
昨日の午後、すごいのんびりゴロゴロしていたら、
お外で楽しげに先輩方が、たぶん3、4人くらいで、
津軽電でおしゃべり。
それが、少しの間のおしゃべりかなと思ったら、
結構な長い間、数時間にわたって、
お外でバーベキューかなんかでもしてたのかしら。
会話の内容がわかるくらいで、
私は午後静かに過ごしたかったなと思ったりしたことがありました。
最初、喧嘩してるのかなと思って。
でも、喧嘩じゃないですよね。
よく聞いたら断章してるから。
言葉は違いますよね。ペースが違うか。
リズム感みたいなのが違いますか。
どうなんだろう。岩手の方が少しゆっくりなんですかね。
のんびりしてるかもしれない。
のんびりもやもやっとしてるかもしれない。
もちろん人によりますけどね。
岩手の時もあれですよね。男女共同参画。
はい、そうです。
今と似たようなことをしてました。
岩手は何年だったんですか。
5年くらいかな。
青森に来て、仕事を通してあれって思うことはありますか。
図書館の魅力
変わらない。
内容?
仕事の内容で決定的に違うのは、
初めてこっちに来て教員になったので、
前は研究員だったので、
それで講義やったりするのは前の職場ではなかったですし、
研究したりするのも前の職場ではなかったので、
そこが大きな違いですね。
キャリア教育ってやつですよね。
そう、今担当してるのは全然キャリア教育専門でもなかったんですけど。
やってくれて頼まれてやってるかも。
はい。
基本、岩手にいた時の大先輩ですね。
もう80か90くらいになられると思うんですけど、
来た仕事は断らない。
教えがあって、
せっかく声をかけてもらったのならば、
自分も学ぶことがあるし、
実際キャリア教育担当したり、山田さん講義にお招きできたりとか、
他に学生に会ってもらいたい人たちを呼べたりもするから、
結果的にもよかったと思ってますけど、
ここが図書館ですね。
今日は閉まっちゃって、
一般の方も入れるんですね。
なるほど。
書庫が私はお気に入りです。
どんな感じなんですか?
何階?1階から4階?5階まで、
オープンスペースだけじゃなくて、
部屋そのものが本棚みたいになっていて、
部屋に入っていって、
古い本から最近の本まで探せるっていう。
あんまりオープンスペースじゃないので、
書庫の本は一日中いても、
一日中いてそこに本を読めそうな雰囲気で、
人もそんなにたくさんは出入りしないので、
オープンスペースの方で勉強したりとか、
新聞読んだりする人はたくさんいますけど。
いい感じなんですね。
匂いも。
古い本の匂いっていうか。
古い本の匂いありますよね。
大学キャンパスの散歩
すごい古い本ありそうですもんね。
そう思います。
今度は理工学部と農学生命科学部の方に行ってみます。
あんまりあっちは行くことがないんですけど。
行ってみましょう。
こうやって空っぽの人がいないキャンパスを歩くと、
去年していただいた講義の美術館の話を思い出すっていうか、
この建物は明らかに大学じゃないんだなって。
確かにそうですよね。
そんな感じもしますね。
コロナウイルスが生じて、
オンラインの講義が増えて、
便利と思う学生と、
通学したいのにっていう人と、
そこに来ることをすごい重視する人と、
いろんな考え方があって。
本当ですよね。
あれは多目的運動場は今日は何をやってる?
なんかやってますね。
アメフトかな?
あれアメフトですか?
ぽいですね。
本当だ。
運動何かされますか?
今はたまに走ったりしますね。
課題図書の影響
マラソン?
マラソンそうですね。
今はアップルマラソンありますけど、
あれは結構出てたりしてたんですけど、
今年は開催されそうな感じ?
そうなんですよね。
応募してないんですけど、今年は。
そういうの出たりしてましたね。
すごい。
フル?
フルです。
すごい。
山下さんどうですか?スポーツは。
私はスポーツは苦手です。
苦手なんですね。
持久力がなくて、小さい時から。
走るなら短距離で、もう少し走ったら力尽きて。
でもコロナ禍になってからはヨガやってます。
どうですか?
気に入ってます。
気に入ってますか?
YouTubeで気に入ったインストラクターの人を探して、
その人のチャンネルを見てやる。
一緒にやる?
はい。
山下さん、ムツシンポーのやつ読んでました。
ありがとうございます。
お袖いきます。
今日提出するやつでおしまいです。
お疲れ様でした。
紹介していただいてありがとうございました。
2回目のやつかな。
結構心に残ってるのが。
何を書いたでしょう。
学生時代の課題図書の話。
大学に入る時のやつですね。
多分2回目とかですよね。
クライナーのことから思い出したっていう。
ありがとうございます。
あれ面白いというか。
心に残ってますね。
ありがとうございます。
あの課題図書のために私はベジタリアンになって。
そうなんですか。
そんな人生の変化があったんですね。
はい。大事大事。
私は押しつけがましい性格なので、もともと。
短期押しつけがましい。
それで自分が正しいと思ったことは、みんなに正しいって言いがちなんですよね。
その成れの果てが、ああいう植民地主義とか、ということだなと思えて。
だからことあるごとに思い出さないと、自分は何かやらかすぞっていう。
あれの課題図書って大学入る時ってまだ10代。
そうです。私自宅浪人したんで、高校出て、次の年に書き読みました。
なんていう本でしたっけ。
インディアスにおける破壊についての簡潔な報告。
っていう簡潔じゃないタイトルっていうか。
簡潔じゃないタイトル。短くはないタイトル。
難しいですね。
もう一つは、関東の平和のために。
私はそっちは惹かれなくって。
なんか、面接に行ったら、こっちのインディアスの方、選んだのは君だけだったよって。
そうですか。
大学部に入る人たちだから、みんな関東の方を読んだみたいで、私はそっちも読んでから決めればよかったなって。
こんなことになってから思うんですけど。
正しさの押し付けっていうか。
そうですよね。
なんかあれ読んだ時に、
例えば目標を定めて、目標を完遂するのが目標じゃなくて、
目標に向かって歩き続けることが、そのままがゴールというか、いう感じがしたんですよ。
すごくそれは心に残ってて。
戦争がない状態に行くっていうことは、ほぼ不可能だけど、
そこに向けて努力し続けるプロセスを続けることには意味がある。理想を追求し続けることには意味があるっていうようなことだったんですよ。
そうなんですよね。
僕らも、例えばお坊さんとして世界平和を祈ったりするんですけど、
意味ねえじゃんとかってあるじゃないですか。
待つことの哲学
でもやっぱりその態度がそのままで、それを続けることがゴールというか、
そんな感じでとらえて結構残ってますね。
そういうふうに読んでくださったんですね。
そうですね。
ありがとうございます。
そういったことって仕事で意識することありますか?
そのプロセスを重視するみたいな。
仕事は、目の前に来たのをこなすみたいになっちゃってて、本当によくないですよね。
ビジョンみたいなものとか、そのプロセスみたいなものを、ちゃんと考えながらやらないといけないと思うんですけど、
全然マインドフルに生きてない。仕事できてないですね。
そうですか。
でも時々、何のためにこれやってるんだろうなって思うことはある。
プロセス重視っていうか、私がやってる仕事、関わってることだったら、生きてる間にはそこの状態にはたどり着かない。
例えばジェンダー平等とか、セクシャルマイノリティの人もそうじゃない人も、全然関わりなく平等に扱われるとか、生きるとかいうのは、たぶん生きてる間には見られない。
死んでからもそういう日がいつ来るかわかんないですけど、
仕事でそういうことを取り組んでいると、無力感。
これ何のためにやってるのか。しかもいろんな言動に触れると、そこで意気消沈するとか、
これマイクラアグレッションっていうやつとか、こう思うこと結構ありますけど、
でもその先、何のために自分はこれに関わってるんだっけとかやってるんだっけと思うと、続けられることはあります。
でないと本当にイラッとすることがある。
イラッとするというか、ここにも何かですごい。
イラッと言えない?
はい、そうですね。
いやー、なんかわかります、すごく。
ありますか?
そうですね。
今さっきの山下さんの物心法の飛行とかにもつながってくるんですけど、
最近ずっと、ここのとこずっといろいろ本読んだりしてるのが、
待つっていうことをすごく意識して、待つっていうのは一体何なんだろうみたいなことを考えてて、
待ち続けるっていうのがすごく祈りに近いような気がしてて、
自分から目標に向かっていくんじゃなくて、目標がやってくるのを待つみたいな感じ。
それになんかすごい興味があって、その態度がゴールっていうか、
なんていうんですかね、わかんない、さっきのどうしたってたどり着けないものってあるじゃないですか。
それに向かっていくんじゃなくて、それを待ち続けるほうが、
なんか正しい姿勢なんじゃないかとかって急に思い出して。
こっち行ったらどうなりますか?
こっち行ってみましょう。
そうなんです。そこの部分に最近は興味があって、いろいろ本読んだりしてました。
何もしないで待つってことじゃ多分ないですよね。
その状態が来る日まで何かできることを、やらないっていうことも一つの選択だし、
しかもやってないように見えて何かやってることもあるし。
そうなんです。ただぼーっと待つんじゃなくて、
どうしても僕らが何かいろいろこういう世界で会ってほしいって思った時に、
態度としてそっちに向かっていこうっていう気持ちになりがちなんだけど、
そっち側が来るのを待つっていうんですかね。
これ結構態度として何か違うんじゃないかなとかって思い出して、
そしたら結構もうずいぶん、哲学的にもずいぶん、待つことに関してのいろんな書籍ってやっぱりあって、
だからそういうのを今ちょっと読んで、どういうことなんだろうみたいなのを考えたりしてました。
まあそうか、哲学の世界に入っていくので、待つ。
高校生の時か、浪人することになった時にだったかな。
ちょうど私受験する頃に母子家庭になって、
家庭環境の変化を学校の先生たちがすごい気にかけてくださって、
でも卒業してるんですけど、卒業した後もすごく気にかけてもらったんですよね。
その時に古文の先生か、古文漢文を教えてもらってた先生が、
私、住んでる町まで来てくださって、車で2時間ぐらいかけて卒業してから、
で、読ました。人生とは待つことだよって言い残していかれたんですよね。
できることをやって、後はその状態が来るのを待つ。
それは私の場合には、その時は進学するっていうことですけど、
たぶん世の中のこうあってほしいとか思うことも、もしかしたら待つ。
でも何かして待ってるってことですよね。
待つって言ったら、何もしてないような、とらえちゃうんですけど。
人権の理解の深化
向こうに行こうと思うと、心折れるんじゃないかなと思ったりして。
同じことしてても、僕は待ってるんだっていう態度でいると、
結構大きな目標を立てても、心折れることないんじゃないかなと思ってて。
それが例えば、時間が来ちゃって自分が死んじゃったりするだろうけど、
それでも待ち続けるっていうか、そこに何か、
生きる上でのヒントがありそうだなって感じでて。
忍耐がすごいいりますよね、待つ。
だから私がすぐイラッとしちゃうんですけど。
イライラって詰め重なっていると、心が折れるってあるでしょ。
でも山下さんとかやってる仕事っていうのは、本当に心折れるだろうなっていつも見ながら、
大変だなって。
いやいや、小山田さんのお仕事も本当に、
どういうふうにセルフケアをしながら生活しておられるんだろうって。
難しいですよ、セルフケアってね。難しいです。
山下さん、10月の20日にフォールクライシスカタログを作るをお願いしてますけど、よろしくお願いします。
こちらこそよろしくお願いします。
どうしたらいいかなと思って。
すごくぼんやりなやつを山下さんに投げちゃったので。
こういう世界であってほしいというのを待つこととか、
こうあってほしいってことは、今これが気に入ってないから変わってほしいって。
気に入ってない部分に、差別とかいろいろあって、
差別とか特権とか偏見とか考えていくと、
結局、人って何かっていうところに行っちゃう。
人って何か。
私、学部は日本の大学で国際人権法ってやってるんですけど、
そこは国際人権法なので、本当に法学的な手続き的なこととかなんですけど、
修士課って通信制でオーストラリアの大学院で勉強してて、
そこは人権を学ぶところなんですけど、法学だけじゃないんですよね。
そうすると、人とは何でしょうっていうところがあって、
ここからかって思ったことが入ったとき。
人とは何か。
ここに何かがある。
そしてここでも何かを最終値している。
だから、決定的にヨーロッパ的な人の捉え方と、
それ以外の地域で、
人って何かっていう捉え方が違うっていうのを、
私、エチオピア人の先生から勉強できて、
私にはよかったんですけど、
ヨーロッパ的には、我思うゆえに我あり。
先生はエチオピア、アフリカの生まれで、
アフリカにウブントゥっていう概念があるらしくて、
人を捉えるときの概念らしいんですけど、
あなたがいる。だから私がいる。
なるほど。
また、大山田さんの美術館の話じゃないんですけど、
自分一人だったら人足りえてなくて、
他の人がいて初めて私が人間になる。
人間として存在する。
それをお互いにっていう考え方で。
アジアとか仏教的な考え方に近いですね。
そうですか。仏教的か。
そのコースは仏教と人権とか、スラン教と人権、
キリスト教と人権、ユダヤ教と人権とかもやったんですけど、
人権はルール的。
日本だと思いやりみたいに言われちゃうけど、思いやりじゃなくて、
西洋的に言ったら社会のルール。
突き詰めてきたら、でもそのコースでは結局、
良き人間としてこの世界にあるためのもののツールが人権っていう。
もう一回いいですか。
この世の、この世界に良き人間としてあろうとする営みが人権。
だからそのプロセスだっていう。
こっちに行ったら、また人文通りに戻ります。
地域性と人権の捉え方
それ面白いですね。
そんなことを学びました。
学んだっていうか考える機会だった?
そういうふうにして考えると、
日本でいう人権と、そのまま西洋の人権の考え方を入手してきても、
そこにはまらないみたいなところがある。
もしかしたらですね。
もしかしたら地域性とか、例えば岩手の人権と青森の人権とか。
だからいかに人権を形にするかっていう方向で考えるときに、
捉え方の違いを生かすってことですね。
やらないために地域性とか文化を使う人たちもいるので、
それはアフリカ的じゃない。
よくLGBTであるっていうことは、
アンアフリカンっていう、アフリカ的じゃない。
いやいやそうじゃん。歴史的に見たらそのことないしとか。
アジア的人権みたいなことが言われたときも、90年代ぐらいあるんですけど、
そういうのをやらないためにじゃなくて、
実現するために違うアプローチがあるかもしれないっていう方向で見ていくのはいいかもしれない。
その文脈がやらない言い訳になる可能性もあるんですね。
そうそう。
面白いですね。もっとちょっと話聞きたいですね。
ちょっとそんなことも考えながら、来月お邪魔するとき皆さんと何をどういうふうに考えたら。
そうですね。ちょっと楽しみです。
があるかなと思って。
いやー到着しました。
山崎さん今日は本当にありがとうございました。
こちらこそありがとうございました。
また来月ですね。またよろしくお願いします。
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