2023-10-28 12:42

#188 久々にとんでもない映画に出会ってしまった

映画「月」をみた感想をお話ししています。
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こんにちは、わかまろです。採用支援を行う会社の営業マネージャーで、現在は産休中、3歳、0歳娘の育児をしております。
みなさん、いかがお過ごしいでしょうか。
また少し間が空いてしまいました。
一度週間しかしたものも、一回やめてしまうと、ずるずるとまたやらないのが当たり前になってしまいます。
ただ、日中は、前回もお話ししたのですが、その娘、0歳の今5ヶ月の娘がですね、わわわわ、すごい大きな声を出すので、ちょっとなかなか撮る時間が取れず、悩ましいなと思っております。
そんな中ですね、今日は久しぶりに一人時間を撮りまして、2人の娘を夫に預けて、一人で映画に行ってきました。
その映画がですね、すごすぎた。もう語彙力がなさすぎて、申し訳ないんですけども、すごすぎたので、ちょっとそれについてお話をしたいなと思います。
まずその映画が何なのかというお話と、すごすぎると思ったポイントと、最後に世の中のタブーについて、
本当は目を背けたいと思っているんだけども、考えなければいけないことについて、答えはないけど考えていきたいと思ったという流れでお話をしたいなと思います。
今日見た映画が何かというと、月という映画になります。
これはですね、相模原の障害者施設で起きた実際の殺人事件。
2016年に津久井山百合園というところで、45人が殺傷された事件。
皆さん覚えている方も多いかなと思うんですけれども、それがモチーフになった小説を元にした映画なんですね。
主演が宮沢理恵さん。犯人の男役を磯村駿さん。
他に織田桐生さんや二階堂文さん、高畑敦子さんが出ている映画です。
その実際の事件が元になっているので、大体のあらすじは想像つく方が多いんじゃないかなと思うんですけれども、
ちょっとここでネタバレにならない程度にですね、どんなお話かを簡単に紹介したいなと思います。
宮沢理恵さんはもともと作家をやってたんですけど、あることがきっかけで小説を書けなくなってしまうんですね。
それからあまり働かない夫。働かない夫が織田桐生さんなんですけど、働かない夫もいろんな事情を抱えた夫。
いろんな事情が変わっているってことが後から判明していくんですけども、その夫と二人暮らしで仲良さそうに暮らしている。
その宮沢理恵さんが障害者施設で働き始めるんですね。そこでいろんな現実を目の当たりにします。
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例えば虐待だったり暴力だったり、そういうことが起きる中で真摯に対応する磯村駿さんが演じる犯人役の男だったり、
宮沢理恵さんが演じる女性職員だったりと交流をしていく。
ただその後にいろいろなことがありまして、みんないろいろな葛藤を抱えているんですよね。
ただちょっと前向きに、宮沢理恵さんがちょっと前向きに仕事をしていこうかと思った矢先に事件が起きるっていうところで映画は終わります。
ちょっとここまで説明して、多分私の説明ではあまり魅力は伝わってないんですけれども、
ちょっとめちゃくちゃすごいなと思った理由の一つに、その俳優の皆さんたちの演技っていうのがあるんですね。
その演技の部分もちょっとネタバレにならない程度にちょっとお話をしたいなと思うんですけれども、
まず宮沢理恵さんですよね。言わずもがな知れた大女優さんですけれども、
この宮沢理恵さんが演じる主人公の女性には、すごく悲しい、悲痛な、想像するだけで苦しいような過去というか経験をしているんですよ。
そんな中で障害者施設を選んだっていうのも彼女なりの理由があって、その中でいろんな葛藤をしながら働いていくんですけれども、
そこの中で、誰もが心の中にあるような建前と本音の部分でグラグラと揺れ動く女性の苦悩っていうのがですね、
すごく飲まれてしまうぐらいの勢いで表現されていて、本当に圧巻圧倒されてしまいました。
次に磯村駿さんですね。磯村駿さんっていろんな演技ができる方ですごくマルチな活躍をされていて、本当に私大注目なんですけども、
磯村さんが演じているのが、主人公の映画の中だと佐藤くんと呼ばれている男性の職員なんですが、
佐藤くんが最初は正義感でいろんなことをやるんですよ。職場内で。
例えば手作りの紙芝居を目も見えない、口も聞けない人たちに対して披露して、周りからは無駄だよって言われつつも正義感を持ってやると。
ただ、だんだんだんだん職場の中でいろんな経験をして、だんだんおかしくなっていくんですよね。
人間として狂気が心の中に芽生えていって、もともと狂気がだんだん目覚めていく。
だんだんおかしくなっていく様子。
真面目だからこそその狂気をまともに受けてしまったんじゃなかろうかと思えるくらいのですね、
正義感に生きている部分と、あまりにも真っ直ぐに自分の主張を貫き通したいんだっていう、
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ブレない、かなり偏った方に行ってしまった正義感みたいなところがですね、
背筋も凍るくらい怖い様子を表現されていて、これも演技とても飲まれてしまいました。
ちょっとあまりにも表現しきれないので、おだぎりじょうさんですね。
最後、おだぎりさんが一番、みなさんすごかったけど、おだぎりじょうさんが一番心に残りました。
おだぎりじょうさんは宮沢李恵さんの夫役なんですけども、歌繋がらない夫っていう感じの役どころなんですよね。
最初は自分の意見も言わないし、ヘラヘラ笑ってニコニコして、定職にもつかない、そんなダメな夫だなっていう感じだったのが、
いろんなことを考えていて、いろんなことを我慢していて、
佐藤くんほどの正義感っていうのを主張する感じじゃないんだけれども、本当はすごく心優しくて、物事をちゃんと見ていて、
不器用ながらにも真摯に一つ一つ向き合おうとしていく。
ずっとおとなしかったそのおだぎりじょうさんが、ある場面で感情を爆発させるシーンがあるんですけど、
そこの優しさから来る爆発、おかしくなってしまった佐藤くんとは違って、
優しさから来る爆発、愛情から来る爆発っていうのが、主人公の佐藤くんとの対峙もあって、すごく面白いなというふうに思いました。
他にも語れない二階堂ふみさんとか高畑敦子さん、高畑敦子さんちょっとしか出てないのに、
胸がえぐられるような、悲しみを全部持っていかれるような、そんな表現をされていたりですね。
すごい素晴らしい演技だったので、興味ある方はぜひ見ていただきたいなと思います。
最後に、タブーについて、考えなければいけないことについて、考えなければいけないと思ったっていう、ちょっと浅い感想なんですけども、
作品の中でですね、二階堂ふみさんが宮沢李恵さんに、あんまりきれいごとすぎて刺さらないっていう話す場面があるんですよ。
その話題に登っていたのは、宮沢李恵さんがもともと作家として、311のことを書いてたんですね。
ただそれが、表面的なきれいごとだけに話していて、本当は津波が来た後って、例えば汚いこともありましたよね、と。
例えばすごく臭かったりとか、亡くなった方に対する泥棒もいたりとか、ヘドロのようなドロドロした汚いものがたくさんあったにもかかわらず、
上積みのきれいなところだけしか書いてなかったら、誰の目にも誰の心にも刺さらないんだっていう話をしてた場面があって。
ただ世間っていうのは、きれいなものしか見たがらない、臭いものには蓋をする、そういうところがありますよねって話をしてて、
本当にこれはわかるなというふうに思いました。
私も蓋をしていることがたくさんあります。
今回テーマに挙げられていたこともそうですし、他にも例えば、日本ってすごく貧しい子供が多い。
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相対的な貧困が増えてきてるって言われてますけど、
僕は全然目を背けているんですよね。
あと世界中で戦争は起きてる。
今日もどこかで誰かが辛い思いをして亡くなっていて、食べるものにも困っていたりする。
ただそういうことには全部蓋をしてですね、
今日も楽しかった。明日もまた頑張ろうって、何か深く考えたりすることもなく思っているわけです。
そのことが悪いとは思わないというか、日常で手一杯っていうのは本当なので悪いとは思わないのですが、
そういった倫理的なこと、答えが出ないことほど、
自分で学んだり上積みだけを吸い取るのではなく、リアルを知りに行くっていうことがすごく大事なんだなぁと思ったんですよね。
今回の映画のことを詳細まで触れずにこの話をするのはちょっと難しかったので、
他の映画の例えを言いますと、
最近別で、私の親友アンネ・フランクっていう映画を見たんですね。
それは何かというと、アンネ・フランクって皆さんご存知だと思うんですけども、
その親友がアンネのことを描いたものなんですよ。
その親友はですね、アンネと元々友人、親友として育ってきていて、
ただその収容所、ヨダヤ人の強制収容所にアンネが先に送られてしまって、
その後その親友も入って、そこで強制収容所で再会するっていう映画なんですけども、
そこでですね、平和な時代のアンネがすごく意地悪な少女として描かれる場面があるんですよ。
例えば、原作を描いた女性を仲間外れにしたりとか、
あとちょっと男の子とイチャイチャするために友達を置いててしまったりとか。
でもそれって10代の普通の女の子だったら誰だってあることだとは思うんですけども、
その映画の評論のところに、みんなの映画の評価を見ていると、
アンネがあんな意地悪な女の子だったなんて知りたくなかった、
そんなの描いてほしくなかったっていう意見が結構あってですね。
私はそうじゃないんじゃないかなって思うんですよね。
人間、誰しも心にドロドロしたものを抱えていて、暗いものを持っていて、
誰もが見たくないようなものを自分で蓋をして生きているわけです。
ただそういうところも見ないと知らないと、
上積みだけの綺麗なところを見ていても、
何にも知ったっていうことにはならないんじゃないかなと思うんですよね。
なので何か物事を知るということは、表面的に知りたいところだけを知るのではなくて、
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知りたくないところ、本当はリアルは事実、ファクトは何があったのか、
その人は心の奥底で本当に汚いこと、一番汚いことって何を考えてるんだろうかとか、
何かそこら辺まで考えることなんじゃないかなっていうふうに思いました。
ということで、今日も最後まで聞いていただいてありがとうございました。
ちょっと結論のない話ですが、申し訳ございません。
ちょっと気になった方はですね、月、是非ともちょっと重たいテーマなんですけれども、
俳優さんたちの映画も演技も素晴らしい映画になってますので、
是非見ていただければなと思います。
それではまた次回。
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