00:00
FeelWorks代表前川孝雄の著書 「女性社員のトリセツ」 この本は2008年に出版されました。
当時に比べ、働き方やコミュニケーションの前提は多様化してきましたが、 メンバーとの関わり方に悩む管理職は今も少なくありません。
なぜ上司の気づかいは通じないのか。 2026年の今でもマネジメントを考える上でのヒント満載の一冊です。
今日は、はじめにを抜粋してご紹介します。 はじめに
「女性社員のマネジメントはどうしたらいいんでしょうか。」 リーダーシップや組織活性化についてお話しする経営者向けセミナーや
管理職研修で、こんな質問を受ける機会が増えたのが本書を書くきっかけとなりました。
セクハラやパワハラになってはいけない。 泣かれてはいけないと上司がものすごく気をつかっているにもかかわらず、
なぜか女性社員が全く言うことを聞いてくれなかったり、 言い訳ばかりして責任を取ろうとしなかったり。
もちろん私とて女性のマネジメントが完璧というわけではありません。 私はリクルートにて「ケイコとマナブ」、
「好きを仕事にする本」、「リクナビ」、「リクナビCAFE」、「就職ジャーナル」、「Tech総研」、「仕事の教室」、
「ビーカム」など、約10年間にわたり働く個人のキャリア応援メディア編集長を務めてきました。 雑誌やWebの制作現場には、正社員、派遣社員、契約社員など、
雇用形態を問わず女性の割合が多かったこともあり、 私も皆さんと同様、強く叱って泣かれたり、自分の考えを押し付けてモチベーションをダウンさせてしまったりと
失敗を繰り返してきました。 ただ一つだけ恵まれていたのは、仕事を通じて働く女性たちにインタビューを行う機会を数多く得たことです。
大手企業の女性管理職。 ブラワーデザイナーを目指す女性。
派遣社員として高いスキルを持つ女性。 仕事そっちのけで合コンが生きがいの女性。
年齢もキャリアも考え方も様々な彼女たちの本音を聞くにつけ、 あの時女性部下が怪訝な顔をしていたのはこう考えていたからなんだ。
このやり方では女性には通用しないのか、ということを多少なりとも学ぶことができたのです。
また本書を刊行するにあたり、新たに女性社員にインタビューを行い、女性の考え方、価値観、キャリアプランなどについて、自分なりにではありますが理解・整理が進みました。
03:10
1986年に男女雇用機会均等法がスタートして以来、バブル景気も相まって女性総合職が続々と誕生しました。
しかしその流れは長続きせず、景気の後退とともに女子学生は派遣・契約社員として働くことを余儀なくされました。
女性活用はその華々しいイメージとは裏腹に、景気の調節弁として利用されてきた歴史があるのです。
さらに、2020年までに社会のあらゆる分野において指導的地位にある女性が30%を占めることを期待すると、内閣部が具体的な目標を示したこともあり、大手企業は女子学生に特化した会社説明会などを実施。
こぞって女性活躍推進室やダイバーシティ関連の部署を設立し、女性社員活用のロールモデルとして男女雇用機会均等法世代である40代半ばの管理職女性を作ろうと躍起になっています。
私は、行き過ぎた成果主義や急激なM&Aによって人を物扱いする風潮に違和感を覚え、2008年、働く人の感情やコミュニケーションに重きを置いたコンサルティング会社FeelWorksを立ち上げました。
女性社員を単なる雇用の調節弁として物扱いするのではなく、一人の人間として愛情を持って本気で向き合う時期に来ているのではないでしょうか。
とは言うものの、女性社員を迎える上司の側はというと、大切に育てたいからこそ、早く職場に馴染ませ、仕事を覚えてもらおうと気をつかっているのに、肝心の女性社員は一体どう思っているのか今一つ掴めない。
と、女性部下のモチベーションのツボがどこにあるのかを把握できなかったりと、両者のすれ違いが絶えません。
この本では、男性上司代表として女性社員の言動の裏に隠された本音をひも解き、男性上司の皆さんに伝えていくナビゲーター役を務めさせていただきます。
これまで上司としてインタビュアーとして接してきた女性たちのリアルな本音と、私がもがき悩みながら蓄積してきた女性社員のトリセツをお話ししていければと思います。