メンターと上司の役割
みなさんこんにちは、キャリアコンサルタントのみってるです。
今日は、メンターの方対象に配信を始めて4回目になります。
テーマは、上司との連携についてお話しします。
昨日までの配信では、若手を支援するときの具体的な関わり方や、振り返りの大切さについてお話ししてきました。
今日は少し視点を広げて、若手を支援するときに上司とどう連携するか、ここを一緒に考えていきたいと思います。
本来は、上司がいかにメンターをマネジメントするかというところなんですけれども、
メンター対象の方に話をしていますので、メンターの方の視点で進めていきます。
まず最初にお伝えしたいのは、メンターは若手を支える存在ですけれども、決して一人で抱え込む必要はないということです。
若手の成長を見ていると、これはメンターの役割で、ここからは上司の領域だなという場面が必ずあります。
例えば、評価に関わる話、組織の方針に関わる判断、本人のキャパを超える大きめの課題、人間関係のトラブル、
こうした内容はメンターだけでは抱えるべきではありません。むしろメンターは最初に気づく人であることです。
そこに早めに気づいて、上司と共有しておくことで、若手にとっての安全ネットができます。
私が管理職として若手指導を見てきた経験からお話すると、メンターと上司には無理のない役割分担があります。
ざっくり言うと、メンターは日常の仕事の組み立て、思考の整理、悩みなどの相談に乗ってあげる。
上司は当然評価、方針、調整、組織面の課題です。
上司はメンターが無理をしていないかどうかというところはやはり見ながら、
自分自身の若手社員がどういう動きをしているかというのはやはりしっかりと見ておくべきです。
ただ、役割分担としては先ほど申し上げたとおりです。
メンターは距離が近い分、若手のちょっとした変化にも気づきやすいと思います。
一方の上司は組織全体の視点から若手を見ることができます。
どちらが正しい、どちらが偉いではなく、役割が違うということです。
では、上司との連携はどう進めればいいのか。構える必要はありません。
私はメンターの方にはいつもこう伝えていました。
完璧な報告より早めの一言。
最近こんな変化があります。
ちょっと気になる様子です。
少し悩んでいるかもしれません。
ここは上司から声をかけてもらえると助かります。
こんなメモを共有するだけで十分です。
実はこの早めの共有が若手のトラブル防止にもつながります。
若手の頃の私自身の経験ですが、
上司に報告するとき、これは言っていいのか、タイミングはいつがいいかと考えることがありました。
だからこそ、メンターが先に様子をキャッチして、
上司へ橋渡ししてくれる存在はとても心強いと思います。
メンターがいることで若手は安心して挑戦できるようになります。
今日のこの話が何かしら参考になれば嬉しいです。
まとめとしては、メンターは一人で抱え込まない。
メンターと上司の役割分担を意識する。
小さな気づきを早めに共有する。
それを心がけて取り組んでいただければと思います。
今日も最後までお聞きいただきありがとうございます。
それでは、さようなら。