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1日10分、宇宙時間をテーマに毎日を届けしております、宇宙話。
今回は、地球の隣の惑星、そして生命の痕跡があったかもしれないと呼ばれる、地球の双子の星、金星について紹介していきたいと思います。
金星に関する気象のデータ、金星の帯域がどうなってるかとか、そういったところについてはまだ謎がたくさん残ってる。
ただ、金星っていうのは地球の双子って言われたりとか、生命の痕跡があったんじゃないかっていうような、そんな面白い点もいくつもあるので、今回は金星研究の最前線について紹介していきたいと思います。
3、2、1、イクニション。
ささきりょうの宇宙話。
2022年10月20日始まりました、ささきりょうの宇宙話。
このチャンネルでは1日10分、宇宙時間をテーマに、天文学で白紙号を取得した専門家のりょうが、毎日最新の宇宙ニュースをお届けしております。
ということで、本日でエピソードが745話目を迎えているというところで、毎日読み上げてても気づいたらこの数字積み上がってるなって毎回こんなきたかって思ったりしてます。
そんな中で今回紹介するのは、私たちの隣の惑星、金星について、新たに新しい研究が進む取り組みっていうのが発表されていたので、今回はこちらについて紹介していきたいと思います。
金星について、このポッドキャストでも一時期はよく話してたんじゃないかなと思います。
で、なんで金星がそもそもそんなに面白い天体なのか、地球の水、金、地下、木っていう風に数えていくと、地球の隣にある金星なわけなんですけど、何がそんなに面白い天体なのかっていうところで言うと、大きく分けて2つのポイントがあるかなと思ってます。
金星が面白いポイント2つのうち、まず1つは、これちょっと真偽が再現ちょっとゆる…なんだろうな、疑われつつあるんですけど、金星に生命がいたんじゃないかっていう生命の痕跡に関する研究っていうのが実はよく出てるんですね。
これは1年か1年半ぐらい前に発表された研究で、金星の上空雲の中にホスフィンと呼ばれる物質が検出されたっていうのが観測的に明らかになったんですね。
で、このホスフィンに関する研究っていうのは結構複雑なので、ざっくり言うと、このホスフィンを生み出すことができるのって生物だけじゃないのかっていう話があって、
生物以外のものがホスフィンを生み出す機構っていうのがないんじゃないのかみたいなところの議論から、実は金星に生命いたんじゃないかっていうところで生命の痕跡なんじゃないかっていう研究が実は出ていたりしたんですね。
そういう意味で、一時期金星への注目度っていうのはすごく高かったっていうところがまず1つ面白いポイント。
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で、もう1つ面白いポイントで言うと、これ金星の中の気象状況っていうのが、気象ってその天気とかそういうことですね。
あれがまだ全然しっかりと把握できていないっていう課題が大きく残ってるっていう点も面白い部分の1つだったりします。
これ、地球の隣にあるから結構調べやすいんじゃないのって思う方いるんじゃないかなと思うし、僕もそうだと思うんですけど、
ただ、金星っていうのは外から研究するっていうところで結構難しい側面がいくつかあって、
例えば、さっきもこのホスフィンっていうのが見つかった金星の雲っていうところには、
硫酸ってあのイメージ的には科学の実験とかで触っちゃいけない、何でも溶かしちゃうみたいな、ぐちゃぐちゃってやっちゃうみたいなあの硫酸があると思うんですけど、
その硫酸の雲に覆われてるんですよ。もうその時点で、なんで隣の惑星なのにそんなに過酷な状況になってるのって思うじゃないですか。
そういう状況があるからこそ、外から観測して大気の内部、つまり、例えば地球でいうところの雲の下の僕たちが住んでるような、
そういう空間についての観測が難しかったりだとか、あとは大気の中でもすごい上の方の大気、
宇宙に近い部分のところで言うと、なんかこう時点、金星自体がぐるぐる回ってるよりも早いスピードで風が吹いているみたいなところで、
これ時速で言うと300キロとか400キロの風が吹いてるんですよね。もうえげつないこのスピードじゃないですか。
そういったのが吹いてるっていうところが、じゃあどういう気候が入って、この風ができていたりだとか、そもそも流産の雲に覆われてて大気がどうなってるのかっていうところがわかんないと。
ただですね、状況としては昔は金星と地球両方とも同じような環境だったんじゃないか。
太陽系の中でも、惑星としての物質の密度みたいなのは地球に似てるので、双子星っていうふうに言われてたりするぐらい地球との類似性は高かったにもかかわらずですよ。
こんなに環境が違うってのはどういうことなんだろうみたいなところは、結構金星の研究の中では一般的に見ても面白い部分なのかなっていうふうに思うんですね。
そういったところを研究するためにJAXAは、暁って呼ばれる人工衛星を金星に向かって飛ばしてたりします。
この暁っていうのが金星の周りを回ることによって金星の大気がどうなってるのかっていうのを実際に観測することができたりっていうところをしていて、データはどんどん溜まっていってたっていう状況があるんですね。
ただじゃあ実際に金星の大気がどうなってるのかっていうのはシミュレーションいろいろ行っていくだったりとか、あとそれこそ金星と地球似てるって言ってるんだし、そもそも惑星の中の大気の情報とかって地球の技術っていうのが応用できるんじゃないのかみたいな、そういう方針が立っていたりするんですね。
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こういった状況がある中で、今回、慶応義塾大学の自然科学研究教育センターっていうところから、新たに金星の気象データセットっていう、気象つまり大気だったりとか温度だったりとか風だったりとか、そういったところのデータをしっかりと一つに入れ込む客観的な解析データっていうところが、
その開発に成功したというところが発表されておりました。
こういうところで、金星だけの観測データっていうところを、いろんな人が触れるようにモデルが取り込まれて、そこにデータが置かれて、誰でも見ることができて、比較することができてっていうところの状況が作られたのは非常にいい部分かなというふうに思ってます。
で、これが、天文学の世界って結構そういうのが多くて、ちゃんと全員が見れるような客観的にデータを俯瞰できるデータセットっていうのがちゃんと保管されていて、それこそ僕がいたX先天文学とかっていうところの分野では、NASAに全部研究のデータっていうのがガッて蓄積されていて、
で、それのおかげで、世界中の誰でもそのデータにアクセスできる。そしてNASAのページに分析の使えるソフトウェアとかも置いてあるので、それを誰でも使って同じデータにアクセスして、誰でも同じ研究成果が出せるっていうところで、論文っていうのはそういう解析的な分析とかを行ったもののレシピである必要がある。
つまり誰でも再現できる、再現性が高いっていうのが重要だったりするので、そういった意味で非常にフラットな世界が広がってる天文の世界の中で、こういう取り組みがまた新しく出てきたのは非常に面白い部分なんじゃないかなというふうに思ったりしております。
ということで今日はこの話題をピックアップしたんですけど、今日この話してて、僕も実はそういう世界中で使われている分析のソフトウェアの部分をちょこちょこっとここバグってますねみたいな感じでいじったりしてた仕事、ソフトウェア作るみたいなのをNASAの中でやってたりしたので、それをちょっと思い出して、
自分の作ったものだったりとか、自分の分析した結果だったりとか、そういったのが世界中に発信される敷居が低いようでクオリティを求められるレベルが高いようでみたいな、なんかそういったバランスもあったりしてなかなか面白い世界だよなっていうのを思い出したりしておりました。
ということで、今回は日本がJAXAがためた金星のデータ、そして地球のモデルと掛け合わされたものっていうのが公開された、そんな話をさせていただきました。ということでですね、今日の本題は以上とさせていただいて、明日はですね、最近、宇宙ポータルサイトのソラエとのコラボをお届けしてるんですけど、
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その中で、これ、ジェームスウェップが撮った天体だったかな?ウォルフライエスエって呼ばれる、ジェームスウェップって僕がプレイボーイとかで解説してたあれなんですけど、あれ、ウォルフライエスエって呼ばれるめちゃめちゃでかい星が進化していったなれの果ての姿みたいな、そういう天体を撮ったんですよ。
ただ、その天体、僕、学生の頃からずっと知ってて、何でかっていうと、同じ研究室で助教をやっていた方がずっとその天体の観測とか研究をしていたんですけど、めちゃめちゃマイナー分野だったんですよね。
もう、一応一緒に研究会行くけど、同じ話してる人少ないっすよね、みたいな。僕自身も恒星の研究してたんですけど、この恒星の爆発の部分の話をしていても少ないなって思うのに、それと同じぐらい、何ならそれよりもちょっと少ないのかな?みたいな、僕は印象を持つぐらいマイナーな天体だったものが、
なんと、James Webbの観測対象に入っていて、さらにリリースとしてNASAから出てるみたいなところを見たんで、ちょっとこの辺りを明日は話していこうかなと。この星、いつ爆発するのかみたいな、ちょっと爆発の一歩手前みたいな星だったりして、結構エキサイティングな星の状況を作ってたりする。
ただ、ポッドキャストで今まであんま話したことなかったんで、この辺りの星を新たに紹介できるの、ちょっとワクワクしてるんで、明日の音声楽しみにしておいていただけたらと思います。
こんな感じかな。皆さんに感謝しなければいけないことがもう一つ、近況報告でありまして、実は毎回毎回こうやってレビューお願いしますとか、この間アートワークこんな感じにして、今、日本内でみんなのレビューが励みになってますって話をしたと思うんですけど、
あれのおかげでですね、本当にどんどんどんどんみんながレビューつけてくれて、ポッドキャストのモチベーションが爆上がりしております。なので、なかなかね、みんなが目に見えるところでのコメントとかを作るのが難しいポッドキャストのシステムではあったりするので、
ぜひですね、レビューとかでこう聞いてるよっていう気持ちをお届けしていただけたら非常に嬉しいなと思います。それのおかげで本当に頑張れてるっていう側面があるので、ぜひ皆さんよろしくお願いいたします。レビューつけていただいた方、本当にありがとうございます。これからもですね、皆さんがこれ聞いてるよって言ったら誇らしくなるようなそんな番組作りしていきますので、引き続き応援よろしくお願いします。
ということで、今回の放送は以上とさせていただきます。今回の話も面白いなと思ったらお手元のSpotifyアプリでフォロー、そしてフォローボタンの下にあるレビュー、ぜひよろしくお願いいたします。番組の感想や宇宙に関する質問についてはTwitterのハッシュタグ宇宙話またはSpotifyのQ&Aコーナーでじゃんじゃんお寄せいただけたら嬉しいです。それではまた明日お会いしましょう。さようなら。