1. 佐々木亮の宇宙ばなし
  2. 746. ジェームズウェッブが見..
2022-10-21 13:33

746. ジェームズウェッブが見た宇宙に塵を撒き散らす短命な星!?

大人気宇宙ポータルサイトsoraeの記事はコチラ

巨大な星のペアが描いた17本のリング。ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が撮影

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1日10分、宇宙時間をテーマに毎日お届けしております、宇宙話。
今回は、1000万年しか生きられない、超短命な星、ウォルフライ衛星っていうのを紹介していきたいと思います。
これらの天体は非常に面白くて、宇宙空間で星ができる材料である塵だったりっていうのを、宇宙にばら撒いている。
そして、今回は、ジェームズウェッブ宇宙望遠鏡が、その塵が広がっていく姿を綺麗に捉えたというところで、
ネイチャーの論文が出ていましたので、こちら紹介していきたいと思います。
2022年10月21日、始まりました、佐々木亮の宇宙話。
このチャンネルでは、1日10分、宇宙時間をテーマに、天文学で白紙号を取得した専門家の亮が、
毎日最新の宇宙ニュースをお届けしております。
ということで、本日でエピソードが746話目を迎えているというところで、今回は、
1000万年しか生きられない、超巨大な星、ウォルフライ衛星と呼ばれるものを観測した、
ジェームズウェッブ宇宙望遠鏡、みんな大好きですね。このお話をしていきたいと思います。
ちょっと聞き慣れない星の名前とかが出てきたかなと思うんですけど、
今回は、このウォルフライ衛星と呼ばれる、ちょっと珍しい、そして天文の業界でも、
まあ結構マイナーだよねっていう星を紹介していきます。
で、今回のこのエピソードに関しては、大人気宇宙ポータルサイト、ソラエとのコラボ企画になってます。
音声でも文字でも、こう、宇宙を楽しんでいただける、そしてちょっとイメージしづらい部分は、
文字の方で丁寧に読んでもらうと、結構わかる部分もあるかなと思うので、
概要欄のリンクから記事を読みながら、このポッドキャストを聞いていただくのが面白いかなというふうに思っております。
はい、ということで、じゃあ早速本題入っていこうかなと思うんですけど、
今回の登場人物、まあ大きく分けて2つ。
1つがウォルフライ衛星と呼ばれるもの、そしてもう1つがジェームズウェッブ宇宙望遠鏡ですね。
ジェームズウェッブ宇宙望遠鏡については、まあ、
結構もう、ポッドキャストでも何度か話してきたし、
そもそもニュースとか、あとは雑誌とか、
いろんなメディアで、皆さん1回ぐらいは見かけたんじゃないかなと思うんですよ。
ジェームズウェッブ宇宙望遠鏡、こうなんかググってもらったら出るんですけど、
ものすごいかっこいい未来っぽい宇宙船みたいなのが今宇宙空間に飛んでいて、
その望遠鏡の目的っていうのは、
宇宙空間で初めてできた星、ファーストスターっていうのの光を掴もうとしているっていう、
まあ、そういうミッションを持った望遠鏡が、この宇宙望遠鏡、
ジェームズウェッブ宇宙望遠鏡と呼ばれるものなんですね。
で、この望遠鏡、まあ単純にその百何十億年先にある、
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百何十億光年先にある
宇宙ができて、最初の星の光っていうのを取ろうとしている。
つまり、これに最も必要な条件っていうのは何かっていうと、
これ、視力ですよね。
ものすごく目の良い望遠鏡じゃないと、一番遠くを見ることはできないと。
シンプルに考えたらそういうところだと思うので、
この視力の良さっていうところが、実は天文業界で今ものすごく注目されています。
それのおかげで、先日僕がプレイボーイの
結構トップの方でカラーページで特集させてもらった、
ジェームズウェッブ宇宙望遠鏡が撮った綺麗な宇宙の姿っていうところが見れるのも、
一種それ、画素数が良いというか視力が良いというかっていうところで、
細かい構造が見れたりっていうところが特徴としてあったんですね。
で、今回の研究では、この目の良さっていうところが十分に発揮された研究結果になってます。
そんな前提知識を置いておきながら、今回紹介したいのはウォルフライエッセイと呼ばれるもの。
特に今回は、白鳥座の方向にあって5300光年ぐらい離れている。
これを近いと撮るか、遠いと撮るかっていうところですよね。
まぁ、ぼちぼち遠いかな?
まぁね、百何十億年っていうのがあると思えば近いんですけど、
まぁ5千光年離れている場所にありますと。
で、紹介するのがWR140、ウォルフライエ140と呼ばれる天体です。
この天体、どういう天体なのかっていうと、
簡単に言えば、めちゃめちゃ重い星。
めちゃめちゃ重い星が2つぐるぐる回っているような、そんな天体です。
ウォルフライエ星と呼ばれるものと、大型星と呼ばれる、
まぁ両方ともとにかくめちゃめちゃ重い星なんですよ。
この2つがぐるぐるぐるぐる回っているっていうような、
なんともエキサイティングな状況が5300光年先では繰り広げられてるんですね。
ただまぁ、宇宙空間っていうのは、こういう太陽みたいに自分で輝く星、
恒星って呼ばれるものの中で、それらが2つぐるぐる回っているものっていうのは、
意外とある。僕が研究していた研究対象の中も半分以上そういう、
2つ星が一緒にぐるぐる回ってるっていうような、そういう天体だったんですね。
で、今回紹介するこのWR140っていう天体は、
どういう天体なのかっていうと、この2つ両方ともとにかく重い。
2つぐるぐる回ってる片方の星については、太陽の10倍ぐらいの重さを持っていて、
もう1つの方は太陽の30倍ぐらいの重さを持っていると。
で、この2つがぐるぐるぐるぐる回っているわけなんです。
ぐるぐる、うんと、イメージ的には1個星が固定で置いてあって、
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それの周りを1個の、もう1個の別の天体がぐるぐる回っているっていうイメージですね。
で、これだけ重い星って、実は太陽とはちょっと性質が違って、
光径風と呼ばれる、もう自分の輝く力っていうのが強すぎて、周りに
自分の物質みたいなのをバーってこう、放出しながら生きているっていう、
光径風っていうのを飛ばしていたりするんですよね。
なので、この風みたいな、自分自身の物質をバーって外に弾いているっていう状況が
両方の天体で起きてるから、何が起きるかっていうと、
1個の天体の周りを楕円軌道で回ってるんですよね。
だから近くを通ったり遠くを通ったりっていうので、
これ8年ぐらいの周期で1個の天体の周りを回っているっていう状況なんですよ。
そうすると、簡単に言えば8年に1回近づくみたいな。
これ、おとといぐらいに話した流星群とかと同じような感覚ですよね。
ある1箇所に止まっているものに対して、
流星群の場合は地球がそこを通過する。
今回のウォルフライ衛星っていうのは、
別の星がこの真ん中にある星に対して近づいてくるっていうところで、
さっき両方の星が光径風と呼ばれる風をバーって出してるって言ったじゃないですか。
つまり、8年に1回その風同士がぶつかり合うんですよね。
その風同士がぶつかり合うと、温度がものすごく高くなったりとか、
その衝突によって何か新しい物質みたいなのが生まれたりとか、
その衝撃によって、その風同士がぶつかった衝撃で周りに塵がどんどん吹き飛ばされて、
形成されていくとかっていうところが挙げられたりするんですね。
今、塵っていうワードが出たと思いますが、
この塵って宇宙空間ではめちゃめちゃ重要なんですよ。
Podcastの中でよく話してる、星がどうやってできるのか、惑星がどうやってできるのかっていう、
そういう文脈で考えたときに、その星の材料になるのが塵なんですよね。
で、この塵をどんどん宇宙空間に散りばめているっていうのが、このウォルフライエッセイの特徴だと。
で、今回、この8年に1回、塵を周りに吹き飛ばすっていう性質があるWR140っていう天体を、
めちゃめちゃ視力のいい、ジェームスウェップ宇宙望遠鏡で覗いてみた結果ですね。
なんと、周りに粘林みたいなのができてたんですよ。
宇宙空間に吹き飛ばされた塵の粘林ですね。
これぜひ、記事の方の画像とかで見てほしいんですけど、
その粘林が、なんと17個、17種見つかった。
つまり、真ん中の星って8年に1回近づくから、
8年に1回近づいて、塵を周りに吹き飛ばして、
次また8年後に塵を周りに吹き飛ばして、
つまり、8×17っていうところで、
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1世紀以上前の星の塵の現象とかっていうのを、
今回、ジェームスウェップがめちゃめちゃ視力がいいからこそ、
見つけることができたっていうところで、
今回のこのジェームスウェップの観測によって、
こういう天体がどうやって宇宙空間に塵を飛ばしてるのか。
で、この飛ばされた塵っていうのが最終的に星を作ったりとか、
なんなら銀河を作ったりとか、
そういったところに繋がっていくと思うと、
今回のジェームスウェップが見つけたこの傾向っていうのは、
なかなか面白い研究結果に今後繋がっていくんじゃないかなというふうに
期待しているっていうところですね。
で、今回のこの天体、なんでずっと紹介したかったのか。
これ紹介したかったんですよ。
めちゃめちゃ重い星って、1000万年ぐらいしか生きられなくて、
で、なんでかっていうと、星の一生って、
結局その中でエネルギーをどんどん作る核融合を
いつまで起こせるかみたいなところで決まる中で、
めっちゃ重い星っていうのは、
中心の核融合が超スピードで、
進むから、太陽とかって、
今40何億年って経ってるし、
100億年ぐらい生きるって言われてても、
それに対して1000万年しか生きられないっていう、
この1000分の1ぐらいの寿命しか持っていないっていうところが、
結構儚いなと思ってたりとか、
あとは、研究室の先輩であり、女教だった人が、
この天体をまさに研究してたりとかで、
その人の名前はなかったんですけど、
一緒に、その関連で研究一緒にしたことある人とかの名前が、
今回の論文に載ってたりして、
結構親近感が湧く研究だったので、
伝わりづらい部分多いよな、
あ、でも今回はソライがカバーしてくれるから、
記事の方で最悪見てくれればいいや、
みたいな感じで、
今日はちょっと好きなことを喋らせてもらいました。
そんな感じでですね、
今回は1000万年しか生きられない、
ウォルフライエスエと呼ばれるものが、
作った宇宙空間の年輪についてのお話をさせていただきました。
ということでですね、本題は以上としていきたいと思いまして、
簡単に近況報告をしていくと、
あのー、
Twitterで、
最近、いろんな口コミを書いてくださる方が多くてですね、
本当に嬉しいんですよ。
あのー、
やっぱり、ポッドキャストの課題って、
いろんなポッドキャスト聞いたことある方いたら、
もしかしたらなんとなく気づいてるかなと思うんですけど、
見つけることがなかなかできないんですよね、
他のチャンネルを。
こう、自分で探しに行っても、
なかなかたどり着けなかったりして、
人が紹介してるのを聞いて、
初めて聞き直すみたいな、
そういったところもあったりするようなメディアで、
拡散力がなかなかつけられないと。
で、だから僕も頑張ってTwitterで、
いろんなの宣伝してみたりとかしてるんですけど、
やっぱ力及ばずというところが実感としてあったので、
自分の力をつけていくっていうところと一緒に、
こうやって、最近書いてくださる口コミみたいなのが、
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どんどんどんどん広がっていくっていうのは、
本当に嬉しいなと思ってるし、
それのおかげで聞きに来てくれる人もたくさん増えてるっていう、
実際の状況があるんで、
口コミ書いてくださってる方、本当にありがとうございます。
Twitterの口コミマジで、
マジで効果絶大なので、
ぜひですね、あの、
ちょっとでも面白いなと思ったり、
印象に残った部分があったりしたらね、
まあ、なくてもいいです。
あの、とにかく、
SpotifyのこのチャンネルちょっとTwitterに、
こんなの面白いよーとか、
こんなんらしいみたいな話とかね、
ちょっと宇宙について、
人に話すって恥ずかしい部分あるかもしれないですけど、
そうしたらなんか、あえて宇宙のこと外して、
こいつなんか、
本気で日本一目指してるらしいぞみたいな、
なんかバカだけどちょっと聞いてみてあげようよみたいな、
そんな雰囲気でも全然大丈夫です。
なので、ぜひ皆さんと一緒にこう、
いろんな人に届くようなチャンネル作っていきたいなと思ってますので、
ぜひこれからも応援していただけたら嬉しいです。
ということで今回のお話は以上としていきたいと思います。
ということで今回は、大人気宇宙ポータルサイト、
ソラエとのコラボとして、
ウォルフライ衛星と呼ばれる新しい天体ちょっと、
紹介していきました。
今回の話も面白いなと思ったら、
お手元のSpotifyアプリで、
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ぜひよろしくお願いいたします。
番組の感想や宇宙に関する質問については、
Twitterのハッシュタグ、宇宙話、
またはSpotifyのQ&Aコーナーから、
じゃんじゃんお寄せいただけたら嬉しいです。
それではまた明日お会いしましょう。
さようならー。
13:33

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