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はい、始まりました、佐々木亮の宇宙話。このチャンネルでは、1日10分宇宙時間をテーマに、毎日誰でも最新の宇宙が学べる話題を、ドクター佐々木がお届けしております。
ということで、早速今日の本題です。今日の本題は、本日2月27日の朝ですね、入ってきたニュースになっていて、
今、ロシアとウクライナの戦争が始まってしまったという中で、ウクライナへのインターネットサービスの提供っていうところを、スターリンクが開始した。
SpaceXのスターリンクが開始したというお話をしていきたいと思っております。
今回紹介するお話は、宇宙ビジネスって今ってこういう状況なんだっていうところが、明らかになるというか、現状がしっかりとつかめる、非常に面白いっていう言葉を使うのはどうかなと思うんですけど、
非常にセンセーショナルな出来事があったので、こちらを今回は聞いてくださっている方にお伝えできればなというふうに思っております。
でですね、早速本題に入ってしまうんですけど、今回このロシアとウクライナの戦争、これの是非をどうこうっていうのをポッドキャストで話すつもりはないですが、
ウクライナがロシアの攻撃にあって、その中でインターネットの遮断だったりとか、インターネット網が結構狂わされて、何なら遮断されてしまうんじゃないかっていう危機を迎えている状況の中で、
ウクライナの副大統領がTwitter上でイーロン・マスクに、宇宙からのインターネットをスターリンクに届けてくれと、
スターリンクでウクライナに届けてくれっていう話をしていたんですね。
で、それに実際にイーロン・マスクがTwitter上で答える形で、ウクライナへのサービスをアクティベートしましたというようなところがやり取りがあり、
実際にインターネット回線が、宇宙からウクライナに対して提供され始めたというような、そんな状況が起こっています。
でですね、いきなりこうやって、宇宙からのインターネットっていう話させていただいたんですが、
そもそもこのスターリンクって何なのかっていうところ、このポッドキャスト、最近聞き始めたっていう方もいるかと思うので、
ご紹介させていただくと、スペースXが展開している、宇宙からのインターネットブロードバンドサービスなんですね。
具体的には、スペースXが約最終的には1万2千機の人工衛星を地球の周りの軌道上に配備して、
まるで地球を薄皮で覆うような、人工衛星の薄皮で覆うような状況で、世界中のどこでもインターネット通信を利用することができるようになるサービスを今展開し始めているというところで、
だいたい今現在、2月27日の時点で、2千個ちょっとの人工衛星がすでに配備し終わっているというような状況なんですね。
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1万2千機にたどり着くまでは、まだある程度の時間がかかるという状況はあるものの、そんな中で世界中の各地でサービスがスタートし始めているという状況です。
国ごとにもちろん、人工衛星の軌道の問題とかもあるので、アクティベーションできる、サービス提供ができるようになるかどうかっていうのは、順次スタートしていく予定だったんですが、
今回のウクライナからの要請に対して、イーロン・マスクがスペースXでのインターネット提供をスタートさせたというような状況なんですよね。
このスターリンクの目的としては、全世界をIT化させるみたいなところが方針としてあって、
今現在、世界中の人々の中でインターネットの接続が可能になったのが、世界中の半分の人口を超えたのが2020年っていうぐらい、
まだまだ約半数の人たちがインターネットから隔離されている時代なんですよね。
その中でスターリンクで提供しようとしているのは、潜在的に残っているインターネットユーザーっていうところに提供するっていうところだったりします。
加えてスターリンクが進めていこうとしているブロードバンドサービスっていうところ、
これに関しては、今後宇宙産業っていうのはだいたい2040年ぐらいまでに100兆円規模の市場になると言われていて、
その中の約10%、10兆円の規模のある産業だというふうに言われてるんですね。
なのでそういった意味でも非常に将来性の高いもので、そこを今どんどん構築していってたっていうのがSpaceXの取り組みでありました。
そんな中でちょっと前に実際に測られた通信の性能っていうのがどれぐらいなのかっていうところ。
この通信の性能って結局ウクライナに提供されるインターネットの通信の速度だったりとかっていうところに直結してくるのかなと思うんですが、
だいたい半年ちょっと前ぐらいの状況でインターネットの下り、いわゆるダウンロードみたいな形で自分たちにデータが降りてくるスピードっていうところが、
4G回線のまだ何割かっていうようなスピードなんですね。
これ最終的には10Gbpsって言って5G通信とおおむね同じぐらいのスピードっていうのを実現させようとしているので、
若干スピードに懸念はあるものの十分インターネットとしては利用できるぐらいの速度は出始めているっていうような状況です。
あとはインターネット通信で必要なのはレイテンシーと呼ばれる性能があって、
これはインターネットで何かコマンドを送ったときに帰ってくるまでの時間みたいな、そんなところがポイントになってくるんですけど、
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これ自体はもう4G回線の倍とかのスピードが出ているので、あまり問題なく使えるのかなというところですね。
そんな感じでスペースXが展開しているスターリンク、ここがインターネットの提供を始めて、
一つの宇宙企業が何か国に起こった有事に対してこういったサポートができるっていうのは、
宇宙ビジネス自体というか宇宙空間利用っていうところがより存在価値っていうのが高いっていうところが証明されるような出来事になるんじゃないかな、
というふうに個人的には思っていたりします。
こんな感じで、地上で何かあったときのバックアップみたいな形でスターリンクっていうのがあるんですけど、
スターリンク自体は日本国内でもKDDIと連携をしてバックホール回線としての役割を担っていくというふうに言われています。
このバックホール回線っていうのは簡単に言えば、地上での通信に必要な交換局っていうところだったり、
通信に必要な基地みたいなところが1つダメになってしまったタイミングで、そこ宇宙空間を経由してインターネットをいつも通り使えるようにするなんていうところを見越していて、
例えば日本で言うと震災だったりとか、今後また何か違う災害が起こったときに基地局がダメになってもインターネットから遮断されないっていうような状況を作り上げていくための
バックアップの回線として日本国内には今入ってきている状況ですね。
なのでKDDIのバックアップとしてそこが構築されつつあるので、日本で何か発生したタイミングの時も何かしらの役に立ってくれるというか、少し安心材料が増える。
そしてそれが今実際にウクライナで行われているみたいな。そんなところをちょっと皆さんには知っておいていただけたらなというふうに思っております。
ということでですね、今回はちょっと朝、宇宙ビジネスっていう面についてすごい考えさせられるような出来事があったのでスペースXのスターリンクがウクライナにインターネット提供をスタートさせたというお話を話させていただきました。
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