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2021-07-11 19:55

274. 【ゲスト】君の名は。は現実にあった!?30年アメリカで活躍する隕石学者と対談【廣井孝弘】

毎週恒例のゲスト回!今日は隕石研究の第一人者である廣井孝弘さんがゲストです!

NASA、アメリカのブラウン大学で研究をされて、かれこれアメリカ30年間の廣井さんに

隕石研究について語っていただきました。

大ヒットした「君の名は。」であったような湖に隕石が落下する研究も実際におこなった

隕石研究のスペシャリストです! 


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はい、始まりました。佐々木亮の宇宙話。こちらのチャンネルでは、天文学で博士号を取得した私が、毎日最新の宇宙ニュースをお届けしております。
ということで、今日はですね、最近恒例の土日スペシャルゲスト企画というところで、今回はブラウン大学で地球環境惑星科学を研究されている
広井さんに来ていただいております。よろしくお願いいたします。よろしくお願いします。よろしくお願いします。まずですね、じゃあ自己紹介いただけますでしょうか、簡単に。
はい、アメリカのですね、ロードアイランド州にあるプロビジョンスにあるブラウン大学で惑星科学を研究しています。広井孝弘と申します。
日本から30年くらい前に来てですね、途中3年くらいNASAに行ってましたけど、基本的に今もう25、6年働いていて、
NASAがお金を出して作っている共同利用機関であるリラープというですね、
光の反射で月の位置とか隕石とか地球の位置を調べる実験室でずっとサンプルを測っています。
それで1万個以上測ったと思うんですけど、そういう仕事をしています。はい、よろしくお願いいたします。自己紹介いただいたんですけど、僕の方からも簡単に広井さんの紹介をさせていただきたいと思います。
広井さんはですね、1988年に東京大学の大学院を卒業されて理学博士の博士号を取得されています。
専門は先ほどおっしゃっていただいた隕石と小惑星の鉱物の分光学、簡単に言えばそういう隕石とか小惑星の石を分析するお仕事ですね。
で、1990年にアメリカのブラウン大学に客員研究員として赴任されてから、そこからNASAのジョンソン宇宙センターであったりとか、でまたブラウン大学お戻りになられてっていう感じですかね。
はい、戻りになられて、そこからまた隕石学だったりとか、あと資料測定っていうところのお仕事に参加されていると。
で、皆さんがご存知のプロジェクトで言うと、日本の惑星探査ミッションハヤブサ、あとはカグヤ、ハヤブサ2といったところにも共同研究員として参加されている。
で、加えて2017年にはNHKのコズミックフロントネクスト、奇跡の隕石に出演されて、毎年2度ほど帰国して全国の高校などで講演もされているというようなところになります。
そんな感じで、こうアメリカで長い間研究されているっていうところで、メインの研究対象は、さっき紹介させていただいたみたいに、隕石とか小惑星とか、そういったところになるんですかね。
そうですね。もともと東大で発信号を取ったのが、隕石がどこから来たかっていう、その光の反射で調べるっていうテーマだったので。
そこから月とか火星とかの隕石も扱いますけれども、やっぱり基本は小学生で隕石ですね。
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隕石、これ今最初のワードすごい僕的に引っかかるというか興味がすごい湧くんですけど、隕石がどこから来たかって、具体的にどういうお話なのかなっていう。
そうですね。隕石は落ちてくるのが見えれば、軌道をちゃんとこうやって測れば、計算で大体小学生代から来たとかって分かるわけですけど、ほとんどは落ちた後に見つけるというファインドというですね。
ポールっていうカテゴリーの、目撃されたのは本当に少なくて。
特に南極から見つかるのはもう昔ポールの中にもあったものが見つかるので、基本的にそのものを調べるしか手がかりはないんですね。
ですからそのものを調べるにも小学生の場合は光の反射ぐらいしか遠くで見えないので、そういった同じ測定を隕石も実験してやればこうやってマッチできるんじゃないかと。
なるほどなるほど。難しいな。そうすると、じゃあこう、実際に軌道を読むっていうそのポールっていうカテゴリーと、落ちてきた実際の隕石を分析するファインド。
それを落ちてきた隕石を研究するっていうのの大きい目的みたいなのってどんなところになるんですかね。
隕石っていうのはまあ難しそうなんですけど、一言コンドライトっていうですね、1ミリぐらいのコンドリューっていう粒々がブローカみたいにバーっとある中に入っている、コンドライト隕石ってあるんですけど、それが8割9割全部そうなんですよね。
それを調べると太陽系の46億年の、本当初期にできた45億年ぐらいの年代が出るし、まだ太陽系がガスと塵で青雲みたいにワーッとしてたところから初めてその丸い球で固まった岩石っていうような、そういう証拠はもう残っているので、
ですから太陽系の化石を調べるような仕事が隕石を調べるということになるんですね。
えー、それめっちゃ面白いですよね。じゃあ隕石を調べるっていうところは、ものすごい引きで見ると私たちがいる地球とかの歴史とか、あとはもう生命がどうやって誕生したかみたいなところのもっと前の段階の研究をされているようなイメージってことなんですか。
そうですね。そのコンドライト隕石って言うんですけど、いろいろあって炭素とか有機物、それから水を含んだ岩石とかが入っているものもあるんですね。
それで今、ハイブラス、ハイブラスっていうのを持ってきた理由みたいなのが、そういう種類ですね、炭素質ですね。
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そういう炭素質のコンドライトが地球の水とか有機物の原材料になったんじゃないかっていう考えもあるんですね。
そっか。そこにじゃあ40、その太陽系ができてすぐの時に炭素が含まれているのであれば、そこの炭素から派生したものが僕たちの体を作ってたりする。
一応水素の種類、水素にはちょっと難しいんですけど、どう言いたいかというと、重たい水素みたいなものですね。
そういう微量な重たい水素とかを測ると、今見えているC型、炭素型、カーボン型のC型の小惑星と地球の重たい水素のようですね。
それが割と合っていると。あとは木星軌道と同期しているジュピター・ファミリー・コメントという彗星があるんですけど、
木星の周りを回っている彗星があるんですか?
周りを回っているのではなくて、木星と周期が同期しているのかな、ジュピター・ファミリー・コメントなんですけど、
木星が太陽の周りを回るのと同じペースで回っている小惑星体があるって感じなんですか?
おそらく、両者の天文の領域なんで私の領域じゃないですが、今隕石でも水とか有機物が入っている種類と、
それのふるさとの小惑星と特定の彗星ですね、コメントは、地球の水と整合性があるような水素の成分にしているというのが分かっているので、
ひょっとしたらそれが地球の水のもとになっているかもしれないという、そういう説がありますね。
うわーすごいそれ、ってことはこうやっぱ、地球、なんだろうな、今って僕の分野の近くでやってたのが、
太陽系以外にも生命がいるような惑星あるかみたいな話も結構最近多分盛んにされていると思うんですけど、
もしかしたら例えばじゃあまだ太陽系の中がどうなっているかまで突き詰められてないけど、そこが突き詰められると、
次他の惑星にノウハウを転用しようと思った時に、そういった隕石の研究とかの情報というのはすごい役立ったりするんですかね。
そうですね、結局今まで太陽系の中でどうしてこんな特別な地球という惑星ができたかというのは、
大体は軌道と重さと大きさとか、大体物理的な数、量をコンピューターによってワットシミュレーションみたいなそれぐらいしかなかったんですけど、
今はその中にどういう石が入っているかとか、有機物があるとか、いろいろとか、そういう温度とか中空で変わっていくものとか、
もともとの原材料も隕石と太陽の光を見ることでわかるわけですね。
ですから、どういう元素として物質の情報を入れてシミュレーションするっていうのが、今はもう大戦略のトレンドなんですよね。
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うーん、そうなんだ。面白いな、隕石研究、これ今まで僕専門でやってきた分野の周りにいなかったので、こういうお話聞けるのすごい面白いんですけど、
このひろゆさんがやられている研究の中で僕一つすごい気になっているのが、湖に落ちた隕石のお話。
これ、日本だと君の名はとかっていう映画で、みなさんなんとなく注目はしたことがある題材だと思うんですけど、その部分書かれてましたよね。
はい、2001年にサイエンスっていうアメリカのトップの雑誌に出したんですよね。
あれは、たまたまカナダのタギシュレイクっていう湖に、冬にですね、凍ってるところに落ちて、ものすごい量あったんですけど、一部は表面で、一部は氷の中に入って、もう埋められた形で春に見つかったんですけど、
それが今まで見つからなかった初めての小惑星の種類で言うと、D型っていう、ダークと言われているD型っていうですね。
黒い小惑星という感じですか。
そうですね。反射力が2%ぐらいしかないっていう。
それで、それがたまたま私のところにNASAの共同研究者から直接サイソンで送られてきたので、落ちてから3年ぐらいで論文が出たみたいな感じで。
すごい。
ですから、それがいろんな研究者、有機物とか調べているNASAの研究者からすると、どうも小惑星なんだけど、コメット、彗星から進化したような、本当に彗星に限りなく近い小惑星らしいっていうのがわかっていて、
それで、隕石なんだけど、小惑星なんだけど、彗星の欠片がカギシライスという湖に落ちたっていうことだってことで、
あ、これって君の名で生きている伊藤守子に彗星が分かれて落ちたと同じだったんですね。
それでNHKが論文が出てから15年も経ってから取材に行った。
これって僕、今のお話でちょっと気になってたのが、隕石と彗星というところの差っていうんですかね。
そこが細かくどう違うのかなっていうところがちょっと気になってるんですけど。
まあはっきり言えば、明確な差はないんですよね。
ああ、そうなんですね。
隕石として残ってくるものもあるし、大気圏で飛散してしまって、流星として見えるけども、
燃え尽きたり、あとはセイカンジ、Interplanetary Dust Particles、IDPって言うんですけど、
本当に0.1ミリとかの小さな粒になってしまってるのもあるんですね。
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ですから、隕石として落ちてくるものは割と強いものだから、小惑星じゃないかっていうふうに、多くはそうなんですけど。
ああ、なるほど。
隕石の場合は、普通に落ちたらおそらく生き残らなかっただろうというぐらい脆いんですよ。
ああ、そうなんですね。
ちょっと押しても壊れてしまう感じの石で。
ああ、そんな感じの石だったんですね。
ええ、よっぽど強い力が入ったんですけどね。
それで、それがなぜ生き残ったかというと、ものすごい小さな角度で、柔らかい氷の上に落ちたんですね。
ですから、なるべく角度が垂直よりもずっと寝てる方が大気の影響です。
スローダウンするんですね。
それで、ゆっくりになった後に、さらに氷とか雪の上っていうのは、比重が1ですから、普通の比重の3の石よりも柔らかい。
ですから、柔らかいところに低い角度で低速に落ちたので、生き残ったんだけど、
おそらく垂直に落ちてきたら、生き残らなかったぐらいの弱い石なんですね。
ええ、そうなんですね。
その隕石は、あれなんですか、さっきおっしゃってた軌道までちゃんと見えて、あそこに落ちただろうっていうようなパターンなのか。
そこまで行ってないんですよ。
近くの町で目撃したって人はいるんですけど、写真とか、明確な場所が残ってないんですね。
ああ。
ですから、そこまで確かにないんですけども、いろんな私の分析とか考えると、やっぱり普通の化石と木製の間のアステロイドベルトから来ているだろうということが大体わかっていて。
ですから、その古さとが隕石の古さとが小惑星なんですけど、小惑星といっても、例えば水星からだんだん氷が蒸発していって、
その水が岩石の中に入っていって、小惑星に進化する途中とか、したばかりとか、軌道的に見てもまだ楕円軌道を残しているようなものとか。
ですから、水星から小惑星に進化して、その途中もあるみたいな、そういう考えが正しいかもしれないですね。
そういうことなんですね。
これって、僕のすごい素人質問にはなるんですけど、普通の流れ星と逆に隕石が流れたときって、やっぱり軌道の見え方とかって違うものなんですかね。
そうですね。流れ星の場合は、そこで元々粒になっていたり、大気の影響をものすごく受けやすい、細かいダートですから。
でも隕石の場合は、センチメートルとかもっと1メートルとか大きいので、やっぱり一つの工場になって、ファイアボールになって見えてきます。
じゃあ、君の名はの映画の感じに見えてもおかしくはない。
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そうですね。あれの場合分裂しましたけど、隕石の場合は普通は分裂はしないんですね。
表面がこうやって焼けたりしますけど、ダイスレイクみたいな極度に脆いものとか、水晶の粒だったら分裂する可能性が多くて、
分裂するどころか、ひょっとしたらそういう1ミリ以下の粒に分解して、で、各々が流星になるみたいな。
あー、なるほど。
へー、うわー、すごい面白い。
僕の個人的なすごい興味で、恐竜絶滅と隕石の関係って、隕石研究されている方って何かご意見とか情報をご存知だったりするんですか?
一部の人は、怪異論者もいますけど、やっぱりだいたい基本的にクレーターが残っているので、
浴衣半島のあたりに小さなクレーターという巨大なのが残っているので、6500万年前に起こった巨大衝突、あれがおそらく水星海、小学生の時代か分かりませんけど、
それが落ちて、津波も起こったし、空が飛んで、核のフェルトも落ちて、何の日か太陽が来ないとか、
さらに、隕石の中には特定のエルジウムとか、いろんな気圧性の物質、つまり、ややもすると大気を酸性にしてしまうような物質もあって、
ある一部の研究者は、硫酸の雨が降ったかもしれないというふうに言っています。
他の惑星の話みたいですね、いきなり。
もちろんそうですが、不可能ではないですね。落ちてきたものの化学素性によっては、それがもう海だけじゃなくて大気にもものすごく散らばりますので、
ものすごい熱を出すので、その時に有害な物質が広範囲に浮遊し注ぐということは可能でありますね。
すごい、ありがとうございます。僕、この話ちょっと聞いてみたかったけど、聞くの怖かったので。ありがとうございます。
私、専門家じゃないので、その辺は気をつけてください。
はい、わかりました。ありがとうございます。
でですね、そしたら今日、まず1日目はこのぐらいのお話にさせていただこうかなと思っていて、
明日はですね、ご担当されていたとか、共同研究で参加されていた小惑星の研究、ハヤブサとか、ハヤブサ2とか、そういったところのお話を伺いたいなと思っているんですけど、
ここら辺の小惑星の話も隕石と結構密接に関わってくるような部分もあったりなかったりっていう感じなんですよね。
そうですよね。先ほど申し上げたように、光の反射で色々に分けて調べるっていうのはやっぱり限界があるわけなんですよね。
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いわばこうして人の顔を見て、この人はこの人だっていうふうに分かるって言うけど、不可欠かもしれないし。
やっぱり本当はDNAを調べるとか、信号を調べるとか、その場に行ってやるなり、持って帰ってこないといけないわけですね。
ですから、そういう色々、さっきのB型だとかS型とかC型とか、そうやって光の反射だけで分類されていたものが、
きちんと手元にある隕石と100%一緒だっていうふうに分かるためには、どうしてもハヤブサが勝手にリターンしないといけないという世界ですね。
それは日本が最初にあったっていう。
なるほど。じゃあそこら辺の話もまた明日、ハヤブサ2に関わった時のお話とか、
あとそもそもそこら辺何がすごいんだっていう話も多分ピンとこない方いらっしゃると思うので、
そこら辺もお伺いできればなと思ってますので、明日も引き続きよろしくお願いいたします。
はい。
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Facebookで探せばすぐに見つかると思います。
わかりました。じゃあそちらのリンクも概要欄の方に貼っておきますので、興味がある方はぜひ覗いていただけたら嬉しいなと思います。
それではまた明日お会いしましょう。さよなら。
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