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2023-01-27 12:22

839. 地球スレスレを通過する小惑星!落ちたら隕石!?

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1日10分、宇宙時間をテーマに毎日お届けしております宇宙話。今回は、地球に急接近したマイクロバスぐらいの大きさの小惑星、こちらについてのお話をしていきたいと思います。
人工衛星の高さの10分の1ぐらいまで近づいて、本当に感覚的には地球スレスレを通っていくような、そんな小惑星が発見されたというお話ですね。
ただこれ、衝突の危険性はないものの、小惑星の被害だったりとか、これが落ちてきたら隕石になるので、そういったところの目線だったり、隕石ってこういう使い方があるよね、みたいな、そんなお話まで広げていきたいと思っておりますので、ぜひ最後までお付き合いください。
2023年1月27日始まりました、佐々木亮の宇宙話。このチャンネルでは、1日10分宇宙時間をテーマに、天文学で博士号を取得した専門家の亮が、毎日最新の宇宙トピックをお届けしております。
ということで今回は、皆さん、ヤフーニュースとかでも見かけたかなと思うんですが、小惑星が地球に急接近しているという、そういうニュースをお話していきたいと思います。
でですね、こうやって最新のニュースとかをピックアップするんですけど、基本的には1個1個のエピソードはですね、1話完結っていうところになってるんですね、このポッドキャスト。
なので、気になるタイトルあればそちら聞いていただけたらと思いますし、今日のもそのトピックだけで進むというような感じになっております。
今回紹介するのは、ニュースにもなっている通りなんですけど、地球にマイクロバスぐらいの大きさの小惑星が急接近しているという、そういうお話をしていきたいと思います。
これ、先に危機感を煽るだけ煽ってってなるとあれだと思うので、先に言っておくと、衝突の危険はないというところで、ただ一定地球の重力の影響を受けて、軌道がぐにゅっと曲がってまた遠くへ飛んでいくみたいな、そういうところになってるみたいなんですね。
今回、27日、日本時間の27日、まさに今の午前中に、南米大陸の上空、大体3600キロぐらいのところをかすめていくっていうような、そういう状況みたいなんですね。
これ、上空3600キロってどのぐらいっていう話なんですけど、結構高いですよね。ちなみに人工衛星とか、国際宇宙ステーション、宇宙飛行士がいる国際宇宙ステーションの高さどのぐらいか知ってますか。
あれだいたい90分間で地球を一周するぐらいのスピードでぐるぐる回ってるんですけど、地球の大きさをサッカーボールに例えたときに、サッカーボールの上に指をポンって置いたら、爪の高さぐらい。これが国際宇宙ステーションの軌道の高さのイメージとして一番いいって言われてるんですよ。
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本当に計算したことないから僕もよくわかんないんですけど、だいたいそれぐらいと。これ数字で言うと、上空400キロとかなんですね。正確には408キロとか、そのぐらいになっていて、そのぐらいの高さを回ってるのが国際宇宙ステーションだったり、ちっちゃい人工衛星だったりっていうところ。
一方で気象衛星とか、あとはBSとかもそうかな。静止軌道って呼ばれる、静止衛星と呼ばれるものがあるんですよ。静止衛星っていうのは、静止ってまさに止まっている。静かに止まってるって書いて静止衛星で、私たちが空を見上げたときに、どこにいても私たちの真上にいる。
一応、日本のための静止衛星だったら常に日本の上空を漂っている。そんな人工衛星があって、これ実はめちゃめちゃ上の方に飛ばさないといけないんですよ。めちゃめちゃ上の方に飛ばさなきゃいけなくて、この静止衛星っていうところ、これ赤道上に飛ばさないといけない。赤道の上空に飛ばさなきゃいけないので、どこからでも同じ位置に見えるっていうところですね。真上っていう表現はよくなかったですね。
っていうのがあって、これが大体3万6千キロ、上空3万6千キロにあるというふうに言われてます。この3万6千キロの高さにある人工衛星だったり、あとは上空400キロにある人工衛星だったりっていうのがあるんですけど、今回は近づいてきた小惑星、これ地球に衝突してきたら隕石なんですけど、今回はそれていくと。
で、どれぐらいの高さまで来るのかっていうと、上空3600キロなので、静止衛星の高さに比べたときに大体10分の1ぐらいっていうところで、結構近いですよね。人間が飛ばした人工物よりも内側を通るみたいなイメージになってくると、これは結構近いっていうふうに感じてくれる人も多いんじゃないかなと。
ただ、別に衝突する心配はないので、一旦そこは大丈夫かなというふうに思ってるっていう感じです。大きさなんですけど、これマイクロバスぐらいの大きさっていうニュースの見出しが出ていて、幅大体3.5メートルから8.5メートルぐらいっていうところの大きさになっているっていうところで、小っちゃいバスって感じですよね。
で、これが大きいのか小っちゃいのかみたいなところで言うと、2013年に地球に衝突した隕石、チェリアビンスク隕石っていうのがあるんですよ。これロシアに落ちたんですよね、チェリアビンスクってやつが。チェリアビンスク宗に落ちた隕石でチェリアビンスク隕石なんですけど、これが大体落ちてきたとき直径が17メートルぐらいっていうところで、
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今回3.5メートルから8.5メートルぐらいっていう幅はあるんですけど、これ考えると倍ぐらいの大きさのものが落ちてきたっていうそういう状況なんですよね、2013年に。
その時の被害っていうのは結構大きかったけど、それの半分ぐらいって考えたら、もし落ちてきてたとしてもそこまでの被害は出なかったんだろうなみたいなところですね。
これはポッドキャストにも1回出てもらったJAXAの尾崎直哉さんがTwitterに書いてて、これマジなんすか?みたいな連絡をさせてもらったら、ここにこうやって書いてあったりするよみたいなのを教えてくれて、これすごいなと思って。
やっぱりちゃんとソースもありつつ、ちゃんと数字で比較するっていうところは面白いなっていうふうに思ったので、こういう被害っていう面でも色々お話できればと思って今回こんなトピックを紹介させていただきました。
小惑星、ぶつかんなかったからいいよねっていう話ではあるんですけど、このポッドキャストを宇宙話、最近聞いてくれてる人だったらなんとなくイメージつくかなと思っていて、
ハヤブサ2の研究結果ってよく隕石と比較したりするんですよね。地球に落ちてきた隕石と比較して、例えばこの間わかったことで言うと、
地球に今までだいたい7万個ぐらいの隕石が落ちてきていて、その7万個のうちわずか9個ぐらいしか分類されないようなちょっと珍しいタイプの隕石の型があるんですよ。
イブナ型炭素質隕石だったかなっていうのがあって、そういったところとハヤブサ2が取りに行ったリュウグウの情報が似てるみたいな話だとか、
そういったところで宇宙からの情報を持ってきてくれるっていう意味では、その被害の部分を差し引くと隕石っていうのは結構天からの恵みみたいな部分もあるんですよね。
宇宙研究っていう側面だけで見ると。そういったところを考えていくと、こういう隕石が近づいてきた。
なんなら隕石になって落ちてきてくれたら面白かったのになーみたいなところはちょっと、ただ被害とかが出てしまうので、そこは望むものではないのかなと思うんですけど。
そういう情報を抱えていたりするので、そこから太陽系の歴史だったりとかそういうところが紐解いていかれると思うと、ちょっと面白い角度だなというそんなお話でした。
こういう直径50メートル未満の小惑星って全然見つかってないらしいんですね。
なのでそこらへんが観測技術が上がっていくと、ちっちゃい小惑星どんどん見つかってくるんじゃないかなっていうところがあって、
それでいうと、日本が持っているスバル望遠鏡だったりとか、あとは今ずっと作っているTMTって呼ばれる30メーターテレスコープ、つまり30メートル級の望遠鏡っていうのがスバル望遠鏡の後継機としてあったりするんですけど、
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そういったところが出てきて観測能力が上がってくるってなると、これからどんどん小惑星の研究っていうのも進んでくる可能性があるので、ちょっとそのあたりはまた情報を追っていければというふうに思っております。
ということで今回は地球に急接近した小惑星のお話をさせていただきました。
近況報告とかもしようかなと思っていて、毎日恒例なんでするんですけど、スポティファイの検索機能って使ったことあります?皆さん。
僕最近よく1話基本的に10分ですみたいな話をしていて、気になるタイトル聞いてくださいっていうのを冒頭に言うようにしてるんですけど、
これ1話完結だからっていう側面もありつつ、僕が普通に便利だなと思って結構使ってる機能なんですよね。
2種類検索の方法あって、単純にスポティファイのアプリ全体の中から検索をかけるって方法と、
あとはPodcastの僕の宇宙話っていう枠組みの中だけで検索することもできるんですよ。
例えば今スマホで開いてる方だったら、僕のチャンネルのページ行ってもらって、そこでちょっと下にスライドすると上に確か検索バーが出てくるのかな。
それで検索するとタイトルいろいろヒットするみたいなところなので、そういうエピソードの探し方もできるし、
あとは全体検索の方でも、これもうやっぱさすがに800回以上やっているっていうところからするとですね、
宇宙系のワード入れたらだいたい引っかかるんですよ。
マジでやってみてください。これは結構僕としても嬉しい状態になってきたなというか、
例えば本当に人工衛星だとか、宇宙って調べたら普通に出てくるんですけど、
あとは星だとか太陽だとか、そういったところのワードですね。
入れてもらうと結構出てくるんで、ちょっとぜひ、隕石とかも出てきますね。
なので検索しながら、こんなエピソードもあったんだみたいなところで過去のやつ聞いてみたりとかで、
なんかこうじゅんぐりに聞いていくっていうよりはスポットスポットで聞いてくれたらいいかなというふうに思っていたりします。
意外と僕は検索で何か見つけるっていう動き方をするのが好きだったりするんで、
そういったところでエピソード見つけてるんで、もしみんなこうやって新しいエピソード探してるようだとか、
なんかこういう風なの見つけれたらいいなみたいな話とかあったらぜひですね、
TwitterだったりSpotifyの方のコメント欄から送っていただけたらというふうに思ってます。
なんか全然僕はそうやって使ってるけど全然違うよみたいな人も多分いると思うんで、
みんなで最適な使い方を一緒に探っていければというふうに思っております。
そんな感じで今回は以上にしていきたいと思います。
今回の話も面白いなと思ったらお手元のSpotifyアプリでフォローボタンの下にある星マークのレビューですね。
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それじゃあまたお会いしましょう。さようなら。
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