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はい、始まりました。佐々木亮の宇宙話。このチャンネルでは、1日10分宇宙時間をテーマに、毎日誰でも最新の宇宙が学べる話題を、ドクター佐々木がお届けしております。
ということで、今日の本題紹介していきたいと思うんですが、今日は、1181年の昔の書物に残っていたある天文現象の正体が、とうとう解明されたというお話をしていきたいと思います。
で、今回のこの話題なんですけど、週に1回行っている大手、大人気の宇宙ポータルサイト【sorae】とのコラボ企画になっていて、今回の話は、音声で聞いた内容っていうのを、写真とかあとは詳しい文字の情報とかでも追えるような、そんな立て付けになっているので、
今回の話、面白いと思った方は、ぜひですね、概要欄に貼ってあるリンクから【sorae】の記事に飛んでいただいて、今回の話って実は詳しく見るとこういうことだったんだっていうのを体感していただけたら非常に嬉しいなと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
で、今回お話しするのは、さっきお話ししたみたいに、1181年に日本の歴史的な書物、藤原の沙田家っていう方が書いた名月記だったりとか、あとは中国のいくつかの文献に残っている、いきなり夜空に現れた明るい天体、そして半年で消えてしまった不思議な天体っていうのが
歴史の記録に残ってるんですね。で、この記録に残っているものの正体が今までわからなかったというところで、それの正体が明らかになった、そんな研究を紹介していこうと思っているので、ぜひ最後までお付き合いいただけたら嬉しいです。
はい、そんな感じで本題に入る前に毎日恒例の近況報告、活動報告挟ませていただこうと思うんですが、昨日のポッドキャストの配信でなんと350回を迎えていました。
本当にいつも聞いてくださっているリスナーの方々、本当にありがとうございます。ここまで続けてこれたのは、やっぱなんか一定数聞いてくれてるっていうようなのを認識できるだけで、だいぶ気が楽っていうのがモチベーションにつながると思う。
やっぱモチベーションもろもろってキープするのって結構大変だと思うんですよね。僕はポッドキャスト自体はあんまり頑張ろうっていう感じというか、もちろん日本で1位というところを目指してやっていきたい一方で、あんまり気負いすぎると続けるのが嫌になってしまいそうな感じもあるので、そこら辺は毎日のルーティーンの一つとしてやってるんですね。
で、そんな中でやっぱモチベーション保つのもなかなか大変な時もあって、特に半年前とかに白紙論文っていうのをすべて終わらせてっていう状況で、その間もずっとポッドキャスト更新してたんですが、まあしんどかったんですね、白紙論文書くのが。
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で、その時のモチベーションをキープするのに使ってたのが実は漫画で、漫画の宇宙兄弟がめちゃめちゃ好きで、その間もずっとなんかしんどくなったらちょっと読んでみたいな感じでやってどうにか乗り越えていた、そんな時期もあったんですが、
その宇宙兄弟の最新刊が9月22日に発売されたというところで、もう本当に読んで感動しまくりというか、そんな感じで今宇宙兄弟熱量が半端じゃなくて、それだけのポッドキャスト配信っていうのをしたくてしょうがないぐらいの感じなんですけど、
なので、それを撮ってみようかなみたいな。プラスして、宇宙兄弟ってアニメもやってたんですよね、漫画だけじゃなくて。そこも結構見ていた時期があったので、アニメの主題歌だったりとか、そういったところと合わせたポッドキャストの配信っていうのをちょっとやってみようかなと。
スポーティファイのミュージックプラストークっていう機能があって、本当にラジオパーソナリティの方みたいな感じで音楽紹介しながらやっていくみたいなできる企画があるんで、僕今まであんまり人に紹介するほど熱量持ってる音楽なかったんで取り組んでなかったんですけど、これをちょっとやってみようかなと思ってるんで、もし興味ある方はスポーティファイでそのうち上がるので聞いてみていただけたら嬉しいと思っております。
そんな感じで、宇宙兄弟熱、今さらに高くなってますっていう話と、モチベーション保つために宇宙兄弟読んでましたっていうものすごいさらっとしたお話でした。
とにかく皆さんも何かもの続けるとか、ポッドキャスト350回まで来たので、続けるコツとか皆さんのなんかあればTwitterとかで教えていただけたら嬉しいなと思ってるんで、ぜひコミュニケーション取らせていただきたいと思っておりますので、ハッシュタグつけてつぶやいてくれたらめちゃめちゃ嬉しいです。
そんな感じで本題入っていこうと思います。今日の本題は1181年に夜空を輝かせた謎の天文現象、これの正体が明らかになったというお話をしていきたいと思っております。
今回お話しするのは800年900年前に発生した天文現象の解明なんですよね。これなんかすごい壮大なスケールじゃないですか。宇宙とかだったら何千年とか何億年とかっていう話出てくると思うんですけど、そうじゃなくて地球上の歴史の中で800年900年前に発生した物事のお話なんですよ。
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こういうのって結構面白くて、歴史の書物から宇宙を解明するっていう動きは実は結構いろんなところで出ていて、今回のもそうですよね。今回のは1181年に発生した、言ってしまえば超新星爆発なんですよ。
星が死ぬときに起こす大爆発みたいなイメージで紹介していると思うんですが、これが夜空にいきなり現れたと。カシオペア座っていう星座の近くに、土星と同じくらい明るい星っていうのがいきなり現れたと。
惑星の輝き方なんで、ほんとに他の星とは比べ物にならないぐらい何倍も明るいような、そんな星がいきなりポンって現れたわけですね。で、昔の人も結構夜空を見上げることが多かったらしいので、それであそこにそういえばあんな光あったかなみたいな。
なって、そこから半年間輝き続けていなくなった天体があるっていうのが、藤原の佐代家っていう方が書いた明月期っていうもんだったり、あとは中国の文献だったりっていうのに残っていたんですね。
それで、じゃあその正体が何だったのかっていうのは、今まで実は結構いろんな研究がされてきた一方で、なかなか解明されなかったというところがあったんですが、今回ヨーロッパ、ないしは香港の大学のチームの研究によってその正体が明らかになったというお話です。
簡単に言えばこれ、超新星爆発なんですよね。ただ、今まで皆さんにこのポッドキャストで紹介してきた超新星爆発とは一味違う爆発で、どんな爆発だったかっていうと、あんまり専門的な言葉を使うと難しく聞こえてしまうので、ものすごいざっくり話すと、
宇宙空間に超新星爆発とかを起こさないというか、そういった星の進化っていうのをすべて終えた後の死骸みたいな星っていうのがあるんですよね。そういった星っていうのは何で死骸って言われるかっていうと、
中心で太陽みたいにエネルギーを作ってない、つまり核融合を起こしていないような、本当に静かにただ球体のままこれからずっと生き続けるであろう、そんな星っていうのが結構存在するんですよ。
で、そんな核融合が止まってしまった星もそのままいれば何もないんですが、ある一つエッセンスが加わると一気に爆発に向かってしまうっていうそんなことがあるんですね。どういうエッセンスかというと、それは周りに元気な星だったりとか何か物質が近くにあると。
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そうすると、もともと星だった死骸も重力はものすごい強いものを持ってるわけですから、近くに何か星があると、その自分の強い重力によって一気に周りの星を吸い込んでしまう、引き込んでしまうっていうそんな現象が発生するんですね。
そうすると、星の表面に言ってしまえば周りにあった別の星だったりっていうのの物質がどんどんその星の死骸の表面に積み重なっていくと。で、積み重なっていくとどうなるかっていうと、そこで強い重力だったりとか、あとは降り積もってくるときの力、熱とかでだんだんそこのエネルギーがガーッと大きくなってきて、
なんと星の中ではなくて、星の表面でいきなり核融合が発生してしまうっていう事態に陥るんですよ。
そうするとどうなるかっていうと、そこで核融合が起きるっていうその衝撃で星が吹き飛ぶぐらいの爆発になる。こういったタイプの超新星爆発もあるんですね。スーパーノバって呼ばれるやつです。
で、そういったことが発生すると、単純に中から爆発するタイプの超新星爆発とは違う明るさの輝き方をするっていうのが特徴として見えていて、
今回は、1181年に発生した、いきなり夜空に現れた天体っていうのは、そういうタイプの超新星爆発だったという風に今回結論付けられてます。
で、これがそんな爆発当初見てれば分かったかもしれないけど、こんな800年、900年経ってどうやって分かるんだっていうお話あると思うんですね。
で、これもざっくり説明しておくと、爆風を見たっていうのが一つ研究を進めるきっかけになりました。
っていうのも、なんか大体ここら辺だろうなっていう星の位置が分かっていた上で、そこの場所の中に爆風というか、星雲って呼ばれるもやもやっとした、そんな周りに囲まれた星っていうのが存在してたんですね。
で、そのもやもやしたものっていうのは、実はその800年、900年前に発生した天体が外にバッて吐き出した、そんな物質の名残だったんですよ。
なので、これがどのぐらいのスピードで爆発によって広がってるのかっていう膨張していく速度っていうのを見てあげると、そこから逆算していくんですね。
どういうことかっていうと、花火とかもそうだと思うんですけど、花火をコマ撮りで携帯でパシャパシャと撮ってるとするじゃないですか。
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そうすると、1枚目は何もない。2枚目は爆発する瞬間。3枚目、4枚目、5枚目ってなると、だんだん花火の一個一個の花びらというか、粒が広がっていく様子が撮れると思うんですよ。
これをシャッターのスピードと動いた距離とかを見ていくと、大体花火がどれぐらいのスピードで爆発してるのかって計算できると思うんですね。
そして、その計算の結果から、じゃあ何秒前に花火が爆発したのかっていうのもわかるじゃないですか。
そういった要領で、この天体じゃないかなって思った星が作った爆風みたいな周りのもやもやの広がっていくスピードを見てあげて、それを逆算していった時に一体いつ爆発したのかっていうのを今回予想してあげたと。
そうすると、この爆風が広がっているのが、なんと1100km毎秒というものすごい速いスピードで、どれぐらいかっていうと、私たちの地球から月に向かって出発したら5分で悟りつくぐらい。
本当にそのぐらいの速さのスピードで爆発している様子が見えて、そこから逆算していくと、今回その歴史的な書物に残っていた1181年と一致するような結果になったと。
つまりこの爆発っていうのが、歴史の書物の記されていた位置とか、あとは発生した時期とかの整合性をとっていく。
あとはそこから考えられる当時の星の明るさっていうのも、この土星ぐらいの明るさっていうところにマッチするらしいんですね。
そういった感じのいろいろな整合性が取れたので、今回840年前に発生したいきなり現れた謎の天体の正体っていうのが明らかになったというような感じですね。
ちょっとごちゃごちゃしてしまったような印象もありますが、簡単に言えば今見えている現象を800年900年前まで巻き戻してあげたときに一致するような天体が今回明らかになったというお話をしていきました。
こうやって歴史の書物からいろいろ現在の天文学といったところに貢献する事例っていうのはいくつかあって、僕はそういう話結構好きなので、ぜひこれからPodcastでいろいろ紹介していければなと思っております。
今回の話面白いなと思ってもっと深く見たい写真とかと一緒に詳しい情報を知りたいという方は概要欄に載せている宇宙ポータルサイトそらえの記事で読んでいただけるとより詳しく知ることができると思うので見ていただけたら嬉しいです。
今回の話も面白いなと思ったらお手元のPodcastアプリでフォローサブスクライブよろしくお願いいたします。
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それではまた明日お会いしましょう。宇宙兄弟の音楽会5日Spotifyで配信します。よろしくお願いします。さよなら。