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2021-03-09 16:07

150. 博士号所持ってそんな偉いのかな?取ってから冷静に考えてみたハナシ

賛否両論があるのは十分承知!!

けど博士号を取って、宇宙のスペシャリストになったという誇りを持っている一方で、

「博士号がすごいのに、待遇が悪い!」みたいなところを冷静に見ると

そこまですごいもんなのか?という疑問が湧いてきた、そんな考えを皆さんと共有したいです。


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始まりました。佐々木亮の宇宙話。
普段、国の研究機関で、天文学の研究をしている私が、毎日最新の宇宙ニュースをお届けいたします。こちらのポッキャスト。
本日はですね、第150回記念というところで、ちょっと自分自身の話をしていきたいなと思っています。
といっても、博士号を取得して冷静に考えたときに、社会的にこの博士号保持者ってどういう感じなんだろうなっていうところを、
今までは博士号に若干の憧れを持ちつつ考えていたんですけど、実際にとって冷静に考えてみたらどうなんだろうみたいな、
っていうところをちょっと皆さんと共有できたらなと思って、今日はそんなお話をしていきたいと思います。
それでは、とりあえず本題に入る前にですね、今日の活動報告というか、緊急報告みたいになりますが、
今日は先週ぐらいからずっと言ってた、木、金、月と3日間連続で行われた、別で行われた研究発表、3日連続の研究発表がすべて終了いたしました。
これめちゃめちゃきつくて、やっぱり1週間の間に30レベルのやつを全部発表しなきゃいけないというところがすごいプレッシャーというか、
やっぱり資料作りとかも結構大変なんでしんどかったんですけど、なんとか終了いたしましたね。
ただ、今日の研究会は、今年自分と同じタイミングで白紙論文を納めて、白紙号を取得した全国の同期みたいなのが集められて、
そこでそれぞれの白紙論文の研究発表を行うっていうような研究会だったんですね。
似たような分野の。そこで発表したメンバーに対して、全国の偉い教授陣さんの方々から発表の評価を受けて最優秀賞を決めるみたいな会だったんですけど、
それで最優秀賞めちゃめちゃ狙ってたんですよ、正直言うと。発表内容もすごい噛み砕いて、なるべく誰にでもわかるような内容にして、
研究の重要性っていうのも強調してっていう感じでやってたんですけど、最優秀賞逃してしまいました。
これめちゃめちゃ悔しいんですよね。
今までSNSとかでは、型書きみたいなのでよく書いてるのは、偏差値36から天文学者って書いてるんですよ。
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これ実際に高校の一番最初に受けた模試とかで本当にこの偏差値取ってて、
そこから博士号を取得できたっていうところだけでも、個人的には相当嬉しいんですけど、
やっぱりここまで来ると人間高望みというかしてしまうもので、どうせだったら他の東大とか京大とかいうすごい大学の人たちと並んで卒業するわけですから、
なんか買って終わったらめっちゃかっこいいなと思ってて、
なので結構資料とかも頑張って作ってて、
指導教授の先生とかも協力してくれてはいたんですけど、最後取れなかったのはマジで悔しいなと。
最後それバッと取って綺麗に終われたらめっちゃよかったんですけど、しょうがないですね。
その評価の内容とかはわからないんで何とも言えないですが、
やっぱり何回発表しても発表内容の反省みたいなのは残るので、
そういうのが残ってるうちはやっぱり付き入る隙があるというか、至らない部分があるっていうところは確実なので、
そういうところが残ってるうちは買ってなくてもしょうがないのかなとも思います。
後々こうやって考えると、次のプレゼンはこうやって動かしていこうかなみたいなこととかも結構反省として生きてくるので、
今回の経験をバネにですね、またより強い発表能力を持った人材になれればなと思っているところでございます。
それにしても悔しいですね。
そんなことは置いておいて、早速記念の150回放送なので楽しくいきたいと思います。
今日の話はですね、実際に白紙号を取得して、
冷静に世の中というか社会的に白紙号保持者どうなんだろうなっていうのを考えてみた、
ちょっと気持ちをお話ししていきたいと思います。
私自身は、他の白紙課程にいる学生とはもしかしたら若干違ったのかもしれないですけど、
いろいろライターとかプログラミングとかを使ったエンジニアの仕事とかを業務委託みたいな形でいくつかもらう機会っていうのが多かったんですね。
なので、研究に専念しなきゃいけない立場であることは重々承知していて、研究にも一生懸命取り組んできました。
それと並行してですね、そういう業務委託の仕事とかもやりながら、
研究の世界だけじゃなくて、世の中を例えばどういう能力が必要とされているのかなっていうのは、
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割とずっとアンテナを張ってきたつもりです。
そういうふうに考えながらやっていると、世の中での白紙号保持者に対する待遇があまり良くないっていうような話も結構見かけたりするんですね。
海外とかでは、結構白紙号を持ってる人っていうのはめちゃめちゃVIP扱いをされるらしいんですよ。
実際にアメリカに住んでたときとかに周り見てても、そこまで待遇良くなってるのかなっていうような感じは若干しましたけど、
やっぱり世間の印象的には良いんですよね、白紙号を持ってる人。
実際に海外とか行くと、普通の人はミスターとかミスとかミセスとか言われる形象がつくと思うんですけど、
白紙号を取得した後からは全員共通で継承がドクターになるので、
そういう扱いの違いっていうのが実際に呼び名に出てるなんていうところは確かにあると思います。
ただですね、日本国内ではそういった白紙号保持者に対する待遇が悪すぎるという話をよく耳にするんですけど、
これってどうなんだろうなっていうのを正直今すごく感じていて、
自分は結構頑張っていろんな仕事をやらせてもらいながら見てきた中で、
白紙号を持ってるからといってできる仕事ってそんなにないように思うんですよね。
あくまで白紙号を取得したときに得られる、すごい大きく振ったときの能力って2つあると思ってて、
一つは高い論理的な思考スキルというのと、もう一つは結果をまとめて人に伝えることができる力っていうところだと思ってるんですね。
これって働く上ではめちゃめちゃ重要なことだと思うんですけど、特別なことではないですよね。
白紙号保持者は何がすごいかっていうと、そこにプラスして、
その業界というかその分野では一番物事を知ってるぞってぐらいのスペシャリストになったっていうような称号なわけですよ。
なので、その専門性、スペシャリストになったっていう専門性が生きる仕事以外では、
交代具である必要っていうのは正直どこまであるのかっていうところはまず疑問なんですよね。
だって正直天文学、例えば自分は天文学の研究をずっとしてて、
宇宙のこと、特に星のことだったら理解は誰にも負けないぞっていうような立場にいるわけですよ。
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ただ、これがAIとかの分野になったときに、
俺白紙号持ってるんだから給料あげろみたいな。
なんかバカじゃないですか。
メジャーリーガーがエンジニアになって給料1000万2000万払いますかみたいな話と同じぐらいのもんで、
もちろん応用できるスキルはある中で、その専門性が生きない分野であれば、
白紙号っていうのはあくまで飾りになるんじゃないかなっていうのが個人的な意見です。
あとは、海外の企業で白紙号持ちが重宝される理由の大きいところは、
単純に過去に白紙の持ってる人たちがえげつない圧倒的な成果を出したからっていうところが大きいんじゃないかなって思ってるんですよ。
たとえばニューヨークのウォール街ってあるじゃないですか。
あそこで金融系の株価の予測をやり始めた人たちっていうのは、
数理的に、数学的に株価の予測をしていくような仕事、クオンツっていう仕事があるんですけど、
それをクオンツっていう仕事を成立させてえげつない儲けを会社に出したのは、
実はNASAのロケットエンジニアなんですね。
その頃NASAが不遇の時代になっていて、解雇されたロケットエンジニアたちが金融業界に流れてて、
そこでもう圧倒的な成果を出したと。
そうすると、これは分野が変わっても白紙号の人たちはすごいというところの前例ができるので、
そこでの白紙号保持者の抗体偶は納得ができるんですね。
こう考えると、これ今の一個は例え話ですけど、
すごい棘のある言い方をすると、
日本のこの状況で白紙号の扱いが悪いのは、
過去に白紙家庭を治めて社会に出た人たちが、そんな感じの圧倒的な成果を出さなかったからじゃないかなと思うんですよ。
結局、社会の認識が大きく変わらなかったわけじゃないですか。
だからそういう、単純に過去の差なんじゃないかなって思うんですよね。
過去の白紙号を持ってきた人たちが、国の中でポジショニングを取るぐらい、
圧倒的な成果をビジネスの分野で出したのかどうかみたいな。
アメリカとか海外ではそういうのが多かったけど、
実際日本ではそうでもなかったっていうような現状が、今の状況に響いてるんじゃないかなと思ってます。
研究の世界って、こんな白紙号を取ったヒヨッコが言うのもなんですが、
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研究の世界で生き残ってる人たちって、僕は本当にすごいと思ってて。
というのも、研究の世界で残っていくためには、すごい勢いで、
しかもかなりの精度の結果を論文とか学会発表という形で残していった、
目に見える成果の量がどれだけあるかっていうところで、
今後の仕事とかが決まっていったりするんですね。
なので、白紙号をこんなに死に物狂いで取った自分からは、
想像できないスピードと量をこなして生き残ってる人たちだということで、本当にすごいわけですよ。
そういう結果が全ての世界に飛び込むかどうかっていう選択肢を与えられて、
研究の世界じゃなくて別のところで頑張るってなった場合ですよ。
そうすると今までの出してきた結果っていうのは、ある程度リセットされるって考えるのも普通だし、
また一から積み上げていかなきゃいけないもんだっていう認識は、
たぶん白紙号を収めた人なら持ち得る考え方だと思うんですね。
なので、待遇が悪いとかって言ってるのは、個人的にはただのガヤなんじゃないかなと。
そういうふうに白紙号を収めるだけの能力を持っているのであれば、
今までずっとその分野で頑張ってきた人たちをぶち抜く勢いで、
その分野の勉強をして、また新しく成果をガンガン出していって、
そこで第一人者になればいいんじゃないかなと。
そういうところで、もしチャンスをもらえる幅を広げられるのであれば、
学生のうちから研究以外のところでもちょっと仕事をとってみたりだとか、
あとは普通に本業の傍ら、全然違う分野の仕事をしてみて、
経験っていうのを積んでおくっていうのが、個人的にはやっぱり非常に大事なんじゃないかなと。
っていう意味で言うと、白紙号っていうところにも、
そんなにすごい力を持ってるわけではなくて、
結局はどんな人も幅広く仕事をやっていかなきゃいけないなっていうのを、
冷静に考えてみると、
白紙号もそこまで万能な資格じゃないよなって思いました。
この今の意見が、正直人生経験も浅い、
自分が考えた一意見であることは確かなので、
反論があるのも重々承知してます。
ただ実際に自分が白紙号を取ってみて考え直すと、
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スペシャリストとして認められたっていう嬉しさで、
一段落置いてここからまた頑張っていこうっていうのが、
妥当な考え方なんじゃないかなと思った次第でございます。
最近考えていることなので、
若干まとまりがなくなってしまいましたが、
今日はこんな感じで、
日本におけるこの白紙号保持者っていうのの扱い、
なんていうのはどうなのかなっていうお話をさせていただきました。
宇宙の話を楽しみにしていた方は申し訳ありませんが、
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それではまた明日お会いしましょう。
明日からはまた宇宙のお話です。さよなら。
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