研究者の不正の増加
研究のインパクトを最大化するために、論文の引用だったりとか、そういったところで不正を働く研究者が増えているんじゃないか、そんな研究がネイチャーのピックアップ論文に載っていたので、こちら紹介していきたいと思います。
今回の研究、面白いポイントとしては、2017年から2020年にかけて非常に卓越した早熟な研究者と認定された人たちの中での論文撤回数がかなり上がっているとか、
そういったところから、不正をやっている傾向って最近ある特定の領域で強まってないか、そんなところが指摘されていて、これよく言われてたんですけど、これを改めて定量的に示した論文ってなかなかなかったかなと思うので、今回はこちらについて紹介していきたいと思います。
このチャンネルでは1日10分宇宙時間をテーマに天文学で博士号を取得した専門家のりょうが、毎日最新の宇宙トピックをお届けしております。
今日でエピソードが1662話目となっております。 基本的には1話完結でお話ししてますので、気になるトピック、気になるタイトルからぜひ聞いていただけたら嬉しいです。
はい、ということでいただいているお便り一つ紹介していただきたいと思います。リスナーネームむっちゃんさんからいただきました。
りょうさんこんにちは、そしてお疲れ様です。 スペースコースなんて自分が高校生の時にあったらめちゃくちゃそそられるコースですね。
やっぱ専門的なことは大学からってイメージが強いですが、こういう高校が増えたらもっと宇宙ってものが身近に感じられるようになるかもしれませんね。
ベップで体を休めてこれからも頑張ってください。熊本もおすすめです。といただきました。ありがとうございます。
いやーそうですよね。この間の大分県国崎高校での講演会に対してコメントいただいたものになるんですけど、本当にそうですよね。この専門的なところは大学からっていうのは、
まあなんかそれぐらいからじゃないと将来的なのを見据えられないっていう、結構僕はそっちパターンだったんで全然大学からっていうのもありかなとは思うんですけど、
あのもうやっぱちっちゃい頃から宇宙大好きで宇宙絶対に仕事にするぞみたいな、そういったね、こう
イメージを強く持っている人たちは多分早く、早く早く宇宙の仕事とか宇宙を専門的に学べる環境っていうのは欲しいなって思う人たちも多いと思うので、
まあなのでこういう環境が整ってくると世の中の流れもしかしたら変わるかもしれませんね。
スペースコースこれは結構やっぱ大分県の進めているところかなり面白い取り組みなので、ぜひ皆さんにも知っておいてもらえたら嬉しいなと思っております。
はいということで、じゃあそんな感じで早速本題に、あそうそう熊本もおすすめですって言ってもらいましたけど、熊本はね実は1回行ったことあるんですよ。
天文の学会で行ったことがあって、 学会で行って、そのままなんか1日ぐらいあったので温泉行って、なんかバス乗って熊本の市街から
1時間、2時間ぐらい、なんか山奥にあるめっちゃ有名なとこ行きましたね。名前忘れちゃったんですけど、はいめっちゃ良かったです。
はいということでじゃあ早速本題行きましょうか。今日もなんか鼻水出そうだな。 1回すすろうと入るかも。はいそれじゃあ行きましょう。
今回は研究の不正が横行しているんじゃないかそんなお話をしていきたいとおもいます。 今回は
ネイチャーっていう、僕よく論文取り上げるじゃないですか。 このネイチャーっていう論文誌の中で
とかウェブサイトの中であるコーナーがあるんですよ。それが 別にネイチャーに取り上げられているわけではないんだけど面白い研究っていうのがあったら
ピックアップするみたいな。その中で不正をしている早く熟した
研究者が増えているんじゃないかっていうような指摘をした論文というのがピックアップ されてたんですね。
でこれ昨日?おととい?はいあの 論文に関するその研究者の評価のされ方みたいなのってお話ししたじゃないですか。
まさにあそこら辺の定義っていうのが含められて 研究者たちが不正している可能性っていうの結構あるよねみたいなのが指摘された論文
っていうのがありますね。これ論文の名前がfeatures and signals なんで特徴と信号in
preconscious citation impact なんでこのpreconscious がいわゆる
引用数とその影響
早熟っていう言葉に当たるでいいんだよな。はい。
っていうような 論文ですね。preconscious
citation impact armed research study ということで 挙げられてきました。でこれ何かっていうと昨日?おととい?
のエピソードで紹介した研究者のその ここで話したよな。多分最近ここ以外で喋ってない。研究者のその
研究が認められるインパクト大きくてすごかったよねって言われる 線引きってどこにあるのかで言うと
論文がどれだけ引用とかされていろんな人の研究に影響を与えているかどうかっていう ところが
その いい論文だったりとか素晴らしい論文だっていうふうに評価されやすいみたいなところ
ですね なんかこうノーベル賞とか取る方っていうのはみたいな話したじゃないですかこれまでの研究が
重なってたまたまものすごくいい成果が残るような 論文になったというようなところで結構謙虚な方が多くて
ノーベル賞の賞金とかっていうのも寄付されたりとか みたいな話をしているんですけど
彼らのそういうやっぱノーベル賞になるような研究っていうのはその後の 世の中の研究に大きな
影響を与える例えばなんかこう 重力波を検出するブラックホールとブラックホールが合体する
中性質性と中性質性が合体するみたいなそういったところから発生する 重力波と呼ばれるグラビテーショナルウェーブっていうのがあるんですけど
この重力波を検出してその存在を明らかにしたというその流れがあった時に ノーベル物理学賞が贈られたわけですよ
でこれが アインシュタインがもう100年前にすでに予言していたものを
観測的に明らかにすることに成功したと でそうすると重力波の研究を今後扱う時に
論文の中にはイントロダクションっていうパートがあるんですよ 大体の論文の形にはね
でこのイントロダクションというのは何かっていうとその研究がどれだけ歴史的に 意義があるのかっていうのを盛り上げるパートなんですよね
でその盛り上げるパートのところで例えば 重力波の研究があったら過去にそいつらをピックアップして紹介していく
で重力波の研究に触れる時にはまだやっぱ 歴史としては浅いのでこのタイミングでこういう検出があったところからグラビテーショナルウェーブ
スタディっていうのが始まったよみたいなところから書いていくからその 重力波の検出をすることで成功した論文というのはもうあらゆる
その後の研究の論文の引用先になるわけですね なのでその引用数っていうのは爆発的に上がっていくと
こういった引用数が上がっていくっていうことが非常にこう
重要であるというかこれが研究者の評価の一つになる これはなんかそのノーベル賞を取ったからみんなが知って引用されやすくなるっていうのも
逆の効果もあるしもともと素晴らしい研究っていうのは後世に影響を残し続けるので 引用数が上がっていくってまあそういう仕組みもありますね
でこれを参考にして作られたのが google の検索システム
論文の引用というシステムを使ってリンクが結ばれていたらリンクが結ばれている大元の 研究っていうのが大元の記事っていうのが非常に重要であるというふうに
計算的に認識してそれを 検索結果の表示アルゴリズムに当ててあげる
そうすると 使い心地が非常に良い
web の検索システムになるというような感じなんですよ でこれ google の検索の SEO サーチエンジンオプティマイゼーションという SEO というのがあるんですけど
これをハックするっていう SEO ハックっていうのがあるんですよ まあだって簡単ですよね web ページ大量に作ってある程度信頼ができるものっていうのを作り上げたら
それでぶち上げたいウェブページっていうのを引用しまくるみたいなことをすると 評価が上がるとウェブサイト
それによって自分が100個ぐらいウェブサイトを作って 1個の
ウェブサイトだったり複数のウェブサイトを恣意的に持ち上げることができるんですよ これを SEO ハック ハックっていうと不正ですよね
不正行為の増加
っていうようなものになると これと同じようなことを論文の業界でもやってる人がいるよねっていうのをちゃんと定義しに行ったっていうのが今回の研究ですね
でその総熟っていうのが 初論文投稿から8年以内で上位2%
業界での上位2%だったりとか 全体のトップ10万人の非引用指数っていうのに到達してたり
これを5年以内で達成するとかっていうのをやっている研究者たちっていうのが 2017年から20年での調査 そして2023年の規模とかで時系列で比較していくと
どんどんどんどん増えていると でこれ
その特に超総熟ウルトラプレコンシャスっていうのに該当する研究者たちの特徴っていうのは 新興国に所属していることが多い 71%
って感じですよねー なるほど
まあ新興国がつまりビジネスでいうところのスタートアップベンチャーっていうのが SEO だったり論文の引用数を高めていくっていうのは
彼らはその業界でまず一発目とか早い段階で逆転を狙わなきゃいけないっていう意味では システムをハックする
さっき話したウェブページのその引用のハックみたいなのとか そういったのが
をやる必要があるみたいなところがありますよね だからこれはルールが悪いといえばルールが悪いです
でまぁそんな中で 新興国の所属がこれだけ多い71%全体のっていうのは
まあその新興国の方が研究能力が高いかで言うと ある程度予算に比例する部分もあるからそんなことはないはずじゃないですか
という意味で違和感があるよねっていう感じです もちろんあの卓越した研究成果を残している人もいるけど特徴の一つとしてこういうのが
あるよっていう話 とか特定の分野に集中している環境科学エネルギー
AI とかそういったところが64% あと過剰な自己引用これがね31%もあるのはもう
おーって感じですよね とか先日言った h インデックスっていうような
あの指標ですねこの h インデックスって何かってあの 改めてちゃんと
定義確認してきましたで h インデックス これ何かっていうと
えーと あれ俺先どっか行っちゃったな
h インデックスっていうのは 例えば10本論文を出したらそのうちの
7本が7回以上引用されているみたいな形になると h インデックスは7みたいな
研究者が h 本の論文を投稿して発表して そのそれぞれが少なくとも h 回ずつ引用されている時の
えっと指標ということで h インデックスというのがあります ただこれもその引用数かさ増しできるので最近はさらにそれをうまく
制御した ch 2インデックスっていうのが登場していたりしてこれも違和感のある その指標というのが15
15%ぐらいその早熟な研究者たちに見られると 実際にこの定義で早熟な研究者を定義して
なんだその後の動向を追ってみるとですね 論文がえっと102017年から20年で早熟と超早熟と認定された人たちの
2024年10月時点での論文撤回だったりとか そういうのを経験した人っていうのが17名いた
えっとつまり66人が超早熟と判定されてそのうちの17名なので えっとだいたい20パーぐらいですかね
だいたいそれ820パーでいいんだよな だいたいそれぐらいですねがその
不正に大きく関与しているような研究者であったというようなところが指摘されて いて
なんかこう定量的にこれを改めて出されると方法 まあそういう人たちもいるよね実際にいたんだ
みたいなことが確認できるみたいな感じです だから研究の業界で卓越しているとはどういうことなのかっていうのは
多分これからいろんな あの
評価指標みたいなのが出てきてはそれをハックする人たちが現れているというので 研究の業界も実はナチュラルに自然にこう科学を追い求めている人たちがいるか
で言うとやっぱり仕事なのである程度そこで なんか見せかけの資産みたいなのを作ってなり上がっていく人もやっぱりいます
結局はそれでポストを取れるかどうか 教授になるとか就職先が見つかるみたいなところでだんだん上がっていって
そこであの新たな成果を出していくっていうところを目指して最初ちょっと グレーなことをやるっていう人は
研究者の評価指標
まあビジネス上でもあり得たりするので まあそういったところですね
研究の世界ではどうなっているのかっていうのをチラッとみんなに紹介させていただきました まあなかなか面白い話ですねということで今回は以上にしていきましょう
明日明日は あのクリズムの成果
X線天文学僕がいた研究分野ですね の世界を牽引しているクリズムという人工衛星がまた新たな面白い研究成果残してくれ
ましたこれめっちゃ面白いので明日紹介していきたいと思います ということで以上にしましょう
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