1. 佐々木亮の宇宙ばなし
  2. 799. 月は数時間で作られた!..
2022-12-13 12:58

799. 月は数時間で作られた!?月形成はやはりジャイアントインパクトだった?【アルテミス計画】

スーパーコンピューターが明らかにする月が作られた歴史がワクワクする。

火星規模の惑星の衝突の衝撃によって作られた可能性が支持されるシミュレーション結果が公開されました。

アルテミス計画で実際に月面で地層などがみられることで、これらは答え合わせされるんだろうな。


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ソース

https://www.nasa.gov/feature/ames/lunar-origins-simulations

00:00
1日10分、宇宙時間をテーマに毎日お届けしております、宇宙話。今回は、夜空を輝かせる月、月が本当は数時間で作られたんじゃないか、そんな研究結果を紹介していきたいと思います。
今、世界中では月の研究、人間が月に行くっていうアルテミス計画が話題になっていますが、そのアルテミス計画の中でも月を解明するっていうところで言うと、より天文学寄りの部分でかなり面白い話が出てきているので、今回はそちらについて紹介していきたいと思います。
最新の論文から紹介です。
佐々木亮の宇宙話。
2022年12月13日始まりました、佐々木亮の宇宙話。このチャンネルでは1日10分、宇宙時間をテーマに天文学で博士号を取得した専門家の亮が、毎日最新の宇宙トピックをお届けしております。
ということで、本日でエピソードが799話目を迎えているというところで、相も変わらず毎日毎日配信しておりますが、
今日紹介するのは、月が数時間でできたらしいっていう、新たな研究から見えた月のでき方についての紹介をしていきたいなというふうに思っております。
でですね、なんで今回この話をしていくのかっていうところで言うと、やっぱ最近月暑いじゃないですか。もうそれだけです。
なんか月暑いなーと思ってて、でなんか月に関してなんかお話できることないかな、アルテミス計画の話最近たくさんしちゃってるしなーみたいな。
で、そうなった時にやっぱり天文寄りの話がしたくなるわけですよ。
っていうところで天文系のネタを探していたら、NASAからすごい面白い研究結果が出ていたと。
で、それがもうタイトルのまんまで、月って本当に数時間とかでできたんじゃないかっていう新たな研究結果がこれ報告されているんですね。
これどういう状態なのかっていうところをまあ詳しくお話ししていく10分間をお過ごしいただきたいんですけど、
そもそも月ってどうやってできたのか、ここが実はまだ謎に包まれているんですよね。
で、まあ大きくいくつかの説がある中で一つ、最も有力な仮説の一つっていうのがジャイアントインパクト説と呼ばれるものです。
ジャイアント、巨大なインパクト、衝突ということで巨大な衝突が起きて、
それの弾け飛んだカスによって作られたのが月なんじゃないかっていうふうに言われているというところがあって、
それが本当なのか否かっていうところは月を中心に研究をされている方たちっていうのはどんどん推し進めようとしているんですね。
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そんな中で、今アルテミス計画が進んでいて、人間が月面にどんどん移動していくと、
2040年には1000人ぐらいの月面居住者がいて、1万人が行き来するような世界観があるって中で、
単純に月に移住したいっていうところのモチベーションというよりは、
やっぱり月自体を解明して、そしてその先の宇宙探査につなげていきたいっていうところが、
やっぱり科学者的な目線で見るとあるわけですよね。
そんな中で月がどうやってできたのかっていうところの、今回はジャイアントインパクト説と呼ばれるものが結構支持されるような
面白い研究結果が出ていたというところを紹介していきたいと思います。
今回はNASAのエイムズ研究センターで働いている研究者の方が、
スーパーコンピューターを使って地球に対して火星ぐらいの大きさ、
火星って大体地球の半分ぐらいなんですけど、それを横からドカーンとぶつけてあげたと。
それでぶつけたときに、そのぶつけた衝撃で飛び散る破片だったりとか、
衝撃によって一部誘拐する、つまり溶けるみたいなところですね。
っていうところがあったものが宇宙空間に弾き飛ばされた後に、
月を作ることができるのかっていうようなシミュレーションを行ったんですよ。
これまで同じようなシミュレーションってやられていたものの、
なぜこのジャイアントインパクト説がこれが正しいってならなかったのかっていうと、
やっぱりシミュレーションってどれだけ情報を細かく、
現実に近いぐらいの情報量で持たせるかっていうのが重要なんですけど、
やっぱりコンピューターを使う、つまりコンピューターの性能があって、
その性能の中でどういう成果を出していくかみたいなところが重要で、
やっぱり最小限でパソコンの中で作り出せる宇宙空間の粒子の大きさって決まっちゃうんですよね。
なので、今まである程度の大きさまでしか再現してなかった計算シミュレーションでは、
なかなかこのジャイアントインパクト説っていうのを支持することができなかったんですよ。
ただ今回はスーパーコンピューターを用いることによって、
過去の10倍から100倍ぐらいの細かさで、
その月に物が衝突するときの物の弾け飛び方、
そしてそれぞれがどういう重力を及ぼし合っているのかみたいなところを計算することによって、
ジャイアントインパクト、実は正しいんじゃないかっていう研究結果が出てきてるっていうところなんですよね。
で、これ面白いのが月の表面の物質っていうところを見ていくと、
結構地球の成分と似ている岩石が見つかったりするんですよ。
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ただもしですね、そうしたら火星みたいな星がぶつかってきた場合って、
火星っぽい星の物質になりそうじゃないですか、見つかるものっていうのが。
ただ火星に似た星っていうのを横からぶつけてあげて、
そうすると地球の表面とグシャッとなって破片が飛び散る。
そしてなんならこのぶつかった衝撃で表面を溶かして宇宙空間に剥ぎ取られていくっていうような状態を想像していくと、
なんと火星っぽいものをぶつけたら、
その火星っぽいものの塊の一部が宇宙空間に飛び出ていきながら、
地球表面を溶かしたものっていうのも一緒にまとわりつくように宇宙空間にはじけ飛んでいったっていう、
そういう研究結果なんですよね。
で、それによってジャイアントインパクトで別の星がぶつかってきたが、
周りには地球の物質をまとった状態で月と化したみたいな、
そういうような状況が作られていっているんですよ。
そういう状況になっているからこそ、
外からジャイアントインパクトで違う天体がぶつかってきていても、
月の表面の物質っていうのは、
なんと地球と似たような物質によって囲われてるんじゃないかっていうのが今回のシミュレーションからわかったんですね。
つまり、実は今回のシミュレーションがもし正しいとすれば、
これから人類がどんどん月面に物をどんどん運んでいって、
その表面で例えば掘削、どんどんどんどん掘っていって、
月の地層を見ていくってなったときに、
全然違う性質の物質が月面から見つかる可能性だったわけですよ。
それは今回地球上でシミュレーションができたものの中で、
実際にジャイアントインパクトっていうのは、
そういう中心には別の星の素素材があって、
それを地球の物質が囲っているからっていう説を支持するものなので、
これから月面探査っていうところが本格的にスタートしていったときに、
月の歴史っていうところが地層だったりとか、
表面の物質からどんどん紐解かれていくんじゃないかなと思います。
こういう天文学のアプローチの仕方、
この宇宙話では結構しつこく話してるんですけど、
理論的に今回のシミュレーションみたいな形で宇宙を解き明かしていく、
計算の合理性を持っていくものと、
観測するだったりとか、さっき話してるみたいに、
月面に行って物をどんどん掘っていってとか、
採取して分かる側面があったり、みたいなところがあると思うと、
今回は今計算が先行している状態。
じゃあその計算で見えてた病像っていうのが、
果たして実際に月面に行って物を採ってきたときに、
本当にその説が立証されるのかどうかっていうところの、
実証実験待ちみたいなところになるので、
これからの月面探査はそういった面でも、
09:00
ちょっと楽しんでいけるんじゃないかなというふうに思ってるので、
アルテミス計画を宇宙話のリスナーのあなたには、
ちょっと違う角度から楽しんでいただけたら嬉しいなと思って、
こんな話をさせていただきました。
それにしても、このジャイアントインパクトで弾けた物質が、
今の月の軌道にちっちゃい塊を作るみたいなところが、
数時間で行われたっていうシミュレーション結果は、
個人的には結構インパクトっていう言葉がたくさん出てくるな。
けど結構なインパクトだと思うんですよね。
あとは単純にこれ論文とかNASAのプレスリリースを見ていたときに、
こんな英単語使うんだみたいなところがあって、
in the matter of hoursって言って、
in the matter of hours、これだけで数時間って意味らしいんですよ。
僕これ全然知らなくて、なんか口語なのか、
しゃべり言葉なのか書き言葉なのか、
少なくとも論文では使われないような表現かなと思うものの、
NASAからの公式のニュースでそういう表現が使われてるんだったら、
ちゃんとした言葉なのかなっていうところで、
英語の勉強にもなったなと個人的に思う、そんな回でございました。
というところで、ちょっと自分の中での英語の気づきとかも
今後入れていけたら面白いなと思うので、
これからもぜひよろしくお願いいたします。
こんな感じで本編は以上にしていきたいなと思うんですけど、
近況報告としては、最初に話したみたいに、
今日で799話目なんですよ。
ってことは、明日は800回と。
800回放送は、本当にポッドキャストを始めた当時、
想像してなかった数字までたどり着いてきたなっていうところで、
ちょっとゾワッとしましたね。
こないだ777話で、原価継ぎだとか言って、
将来の目標みたいな話したんですけど、
そこから気づいたら、1月ぐらい経ってんのかっていうところで、
明日800回放送記念で一体どんな話しようかなっていうのを
フワッと考えてるんですよね。
ただ、明日なんですよ。
僕、普通にいつもは家で仕事してるんですけど、
出勤しなきゃいけなくて、
前の日の夜に撮ってるわけなんですよ。
出勤から帰ってきて疲労梱廃の中、
めっちゃサラリーマンっぽい話ですよね。
ちゃんとサラリーマンやってるんですよ、普段。
そこの疲労具合と、
あとオフィスでビールとか飲める会社なので、
仕事終わってビール飲んで、
若干テンションの高い状態で収録できたら面白いな
というふうに思ってるんですけど、いざ何話そうっていうね。
でも、ちょっと面白い発表が
明日ドカンとできるんじゃないかなと思って、
明日話していいっすかって今、相手方に確認してるって感じです。
ちょっとね、放送自体とか
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一体どんなことなのかっていうのは、
明日の800回放送でちゃんと話せるかもしれないので、
そのあたりちょっと楽しみにしておいてください。
100回、200回、300回って、
100回ごとに自分のポッドキャストを
100回ずつやってきた、刻んできた思いみたいなのを
話してきたので、ちょっとそういった会になっていくんじゃないかなと
個人的には思っておりますが、
普通に宇宙のネタの話したら面白いですね。
まあ多分それはないでしょう。
ということで、明日の800回エピソードぜひ楽しみにしておいてください。
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それではまた明日お会いしましょう。
さようなら。ぜひ聞いてね、800回。
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