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ソース
https://www.space.com/gravitational-wave-detector-moon-more-sensitive
Credit : NASA/JPL/CALTECH
00:02
1日10分、宇宙時間をテーマに毎日お届けしております、宇宙話。今回は、火星はちょっとずつ回転が早くなってる、そんなお話をしていきたいと思います。
日本にハワイが数センチずつ、毎年近づいてきてる、みたいな話だったりとか、月が毎年ちょっとずつ離れていってる、みたいな話だったりとか、
それに近い、かなりワクワクする話ですね。 火星がちょっとだけ早くなってる、それが最新の研究でNASAから紹介されておりましたので、こちら紹介していきたいと思っております。
ぜひ最後までお付き合いください。
3,2,1, Ignition.
Space to the black hole.
Japan to the black hole.
佐々木亮の宇宙話。
2023年8月25日始まりました佐々木亮の宇宙話。
このチャンネルでは、1日10分宇宙時間をテーマに、天文学で博士号を取得した専門家の亮が、毎日最新の宇宙トピックをお届けしております。
本日でエピソードが1051話目を迎えるというところになっております。
基本的には1話完結でお話ししておりますので、気になるトピック、気になるタイトルからね、ぜひ聞いていただくのがいいんじゃないかなと思います。
さすがに1051話もあれば、1個ぐらい気になる宇宙の話題ポチッと入れたらだいたい出るんで、そこから聞いていただくのがいいかなと思うし、
あとは直近だと、前回のエピソードはインドが世界で4番目の月面着陸国になって、世界で初めて月の南極付近への着陸に成功したっていう話だったりとか、
あとは月からブラックホール見るっていう話だったりとか、地球に隕石がぶつかる確率はどのぐらいなんだろうみたいな話とか、
そういったところしてるんで、割と最近キャッチーなんじゃないかなっていうところを思ってます。
なのでその辺りから聞いていただいてもいいんじゃないかなと思ってるんですけど、今回も結構キャッチーな話ですね。
NASAの観測器の研究によって、なんと火星がちょっとずつ早く回っていっている。そんなお話が出てまいりましたので、こちら紹介していきたいと思います。
火星早く回ってるんだって。ねえこれ、しかもちょっとずつ早くなってるらしいですよ。なんでだろうっていう結構びっくりな事実なんですけど、
観測結果としてそういうのが得られたっていうところがあるんで、その結果を今回はお話ししていこうかなというふうに思っております。
こういう話みんな好きじゃないっていうところを思っていて、なんでかっていうと、僕小学校の頃めっちゃよく言われてたのが、
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ハワイが数センチずつ毎年日本に近づいてるみたいな。えーじゃあ何百年経ったらもう泳いでいけんじゃんみたいな話とかをした記憶もあるし、そういうのすげーキャッチーじゃないですか。
とか、あとは最近ちょっとバズってたやつで、あれ本当なのかなっていう、僕は想像あんま知らないんですけど、月が毎年数センチずつ地球から離れていってるみたいなね。
そういった話もあったりするというようなとこで、まあなんか計算とかしたら出るんだろうなと思うんですけど、どうなんだろうって感じですね。
で、まあそういったところがあるような感じで、とにかくなんか1年にこれだけ変わっているみたいな話って結構みんな好きだなぁと思って。
で、なんかそういう話好きだなぁみんななんかできたら面白いなぁと思ってたら、火星はちょっとずつ早く回ってるんだって。
だから今回はそんな研究を紹介していこうかなと思います。しかもこれ結構本当最新の論文になっていて、パブリッシュされたの、出版されたのも6月とかっていうような感じですね。
で、これどんな研究かっていうと、NASAが火星に送った探査機が見つけた火星の時点に関するお話。時点っていうのは火星が自分で回るスピードのことですね。
そういったところに注目して測定してあげた結果、あれちょっとずつ早くなってるなみたいな、そんな話なんですよね。
だから研究の背景だったりとか、今火星に注目するのが何で面白いのかみたいな話をしながら、今回の研究紹介していこうかなと思ってます。
そして今回の研究は、Natureって呼ばれるめっちゃ権威のある雑誌に掲載されている論文だから、やっぱりインパクトとしてはかなり強いんですよね。
世界中の科学者が注目するべき研究だよって言われてるようなもんというか、研究者としてもNatureに論文載せたってなったら、もう全都要用、そんな言葉あったっけ、みたいなね。
そういった感じになるぐらいNature論文っていうのは賛否両論あるんだけど、やっぱり面白い研究が多いなっていうところがあります。
そんな中で、Natureの論文とか僕もチェックしてるから、そこで見つけるっていうのもあるし、今回のはアストロアーツっていう日本の中で言うと、かなり人気の宇宙系の情報サイトにもこの情報載っていて、
え、面白いと思って今回お話ししようかなと思っている感じですね。なのでそういった記事とかもぜひ見に行っていただけたらいいんじゃないかなと。
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で、論文読んでみたらやっぱ面白くて、でも本当に一言、火星は早くなっている。早く回るようになっているというようなところで、そんな分かりやすい研究ないじゃないですか。
で、どうやってこれを研究したのかっていうところで言うと、火星にNASAはインサイトと呼ばれる観測装置っていうのを2018年の末に着陸させることに成功したというようなところがありました。
これが2018年にあって、で、その運用っていうのが4年経った2022年に終了してしまったと。2023年にはなってなかったと思うんで、そっからだいたい4年ぐらいっていうようなところを実施観測とか測定が行われた観測機になってます。
このインサイト。もうね、あの、インサイトっていう名前がもうまさに何かを調べようとしている感じがものすごく強くて、で、火星の表面に行ってと。で、この頃話題になってたのは火星のヘリコプターとか、覚えてますかね。
火星にもまあ少しは大気とかっていうのがあるから、その大気をつかんでヘリコプター飛ばせるんだみたいなところっていうのが当時めちゃめちゃ注目されていたんですよね。で、まあそういった感じで注目を集めていたインサイト。そのインサイトに搭載されているある測定器を使って今回は研究が行われました。
で、その名もRISEって呼ばれる観測器で、大体天文学のこういう短い名前はOOにして頭文字を取っているっていうような感じなんですよ。今回のRISEっていうのもまあその名の通り、何かの略称なわけですよね。
で、頭文字はローテーションのR&インテリアストラクチャーISでエクスペリメントのEでRISEですね。ローテーション、時点がつまり火星が自分で回ってる。地球の1日が24時間みたいなのを決めてるのも地球が時点してるから。で、地球の時点が24時間。
正確には23時間50何分とかなんですけど、まあそういった感じで回っているから地球は1日24時間ですみたいな、そんな感じですね。で、そういった感じでやってる時点を調べる、ローテーションっていう要素とインテリアストラクチャー、内部構造ですね。
インテリアが内部で、で、ストラクチャー構造のエクスペリメントだから実験っていうような感じで、まあ内部を調べよう、そして時点について調べようというような、そういう観測器を使っているんですよ。で、さっき冒頭にも話した通り、今回の研究ってNatureと呼ばれる世界的に最も権威のある雑誌の1つに紹介された論文なんですよね。
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で、大体こういうNASAとか国家プロジェクトレベルでメインミッションとして考えられているもの、RISEはやっぱりRがローテーションなんだから、RISE使って火星のローテーションを調べる。この研究結果がインパクトがないわけないんですよ。
というところで、ローテーションに関する研究が出たというようなところがど真ん中であるんですよね。で、これの結果、火星は1年あたりで約4ミリ秒加速していると。4ミリ秒って何?ミリってゼロ2つつくみたいな感じですね。
0.001みたいな。センチからミリになるとき大体そうじゃないですか。10ミリが1センチで、100センチが1メートルみたいな感じで、ゼロ3つか、小数点が3つ動くみたいな感じですね。
例えば0.004秒加速しているんですよ。毎年。どうすか。どうすかって感じじゃないですか。けど、こうやっぱ、1年で数センチハワイが近づいているとか、1年で数センチ月が遠のいている。火星は1年で4ミリ秒加速している。
弱いですよね。弱いなぁと思うんだけど、でもこれって結構大発見で、これだから火星が地球っぽくなるっていうところが全然あり得るなっていうところもそうだし、これまでの火星の進化の過程で、そういったところがもしかしたらなんか大きな影響を与えていた可能性があるんですよね。
火星っていうのは昔、もっと水とかっていうのがリッチに存在していたっていうふうに言われていて、昔はもっと地球っぽかったんですよ。ただ今は乾燥した状態になってしまっていて、大気も薄いと。で、表面で起こる砂嵐とかのせいで、より水分とかが宇宙空間に散逸して飛ばされていってしまってるみたいなところも実はあったりするんですよね。
そういった研究いろいろされていて、ポッドキャストでも話したんですけど、そういう研究あると。で、ただ火星は今どんどんどんどん早く回るような役割を担っていて、1年間だと0.004秒なのかもしれないけど、これじゃあ宇宙規模の流れ、時間の長さで言うと、
例えばこれ1万年とかね。1万年経ったら数十分変わるわけですよ。数十分変わるかな?変わるよな。で、だから1億年、そもそも太陽系ができて40億年とか50億年ってなって、もしずっとこのペースで変化しているっていうパターンだとしたら、
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1億年とかになったら、もう全然数十分、数時間レベルで変わるんですよね。っていうところになると、なんか1日の長さがそんな1時間も2時間も変わったら、さすがに星の環境も変わりそうじゃないですか。
っていうようなところで、なんかこう人間が実感できる時間の短くなり方みたいなところに比べるとちょっと微妙かもしれないけど、宇宙規模の長さで考えたら、結構なんかすごい変化なんじゃないかなと個人的には思うんですよね。
で、しかもこれ面白いのが、地球の時点で1日の長さって24時間、実際は23時間56分っていう感じなんですけど、火星は24時間37分なんですよ。
24時間37分。だから、地球に比べると大体40分ぐらい長いんですよね、1日が。で、だから0.004秒で毎年毎年ちょっとずつ早くなっていったら、いつの間にか地球よりも早く回るなんていう日が数十万年後、数百万年後ぐらいには起きてくるんじゃないかなみたいなところ思うと、
ちょっとだけなんかロマンのある研究だなっていうところ思いますよね。で、これどうやって観測したかっていうと、このインサイトっていうところに搭載されたRISE、このRISEに対して地球上から地球上にあるDSNって呼ばれる新宇宙ネットワークっていうののアンテナを使うんですよ。
で、このアンテナを使って電波を火星に向かって飛ばす。で、その受け取った電波っていうのを、このRISEっていうのが地球に送り返す。そうすると、この送り返した時の電波の変わり方だったりとかっていうのが、まさにあの、いつだっけな、どのタイミングで話したんだろう。
前々回とか、3つ前か、1048話目の宇宙の膨張はパトカーの音でわかるみたいな感じで、まさにそれと同じことが起こったと。どういうことかっていうと、その3回前の話聞いてない人向けに話すと、パトカーって近くに来れば来る時だけ、なんかあるスピードでね、高い音に聞こえて、離れていく時って低い音に聞こえるじゃないですか。
あの現象って、音もそうだし、あと光もそうだしで、波の性質を持ってるものって、何かものが動いてると、その波の性質がちょっと変わるみたいなのがあるんですよ。
だから、火星の表面に観測器置いといて、光のやり取りをして、1っていう光を送ったら、1で帰ってくれば別に止まってただ反射してきてるだけなんだけど、ぐるぐる回ってる天体に対して1っていう命令を飛ばしたら、1.5みたいなのが帰ってくる。
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あれ何このちっちゃいズレみたいな。それをずーっとやり続けると、あれみたいなこの回転のスピードって実はちょっとずつ変わってないみたいなっていうのがわかるっていう方式ですね。
で、これを今回のNASAのチームはなんと900日を行ったと。900日を行ってあげた結果、ようやく900日のデータを合算して、火星の時点のスピードっていうのが毎年4ミリ秒だけ速くなっているというようなところを明らかにしたっていうところみたいですね。
いやこれはやっぱり、研究でどんどんデータを積み重ねていくっていうところの重要性だったりとかっていうのを色濃く出してくれてて、本当にいい研究だなっていうところと、これから月面着陸とかがどんどん今熱を帯びてるけど、月面着陸の後に目指すのって月を拠点にして火星を目指すとかなんですよね。
そのために、前回のエピソードでも話したインドが世界で4番目の月着陸国になって、日本はまだできてなくて、今の段階ではね。っていうようなところがあるから、やっぱり火星っていうのも注目しなきゃいけないんですよ。
月の探査っていうのは、火星の探査のために行われてると言っても過言ではないというようなところになっていて、今後、火星に対する研究っていうのはどんどん加速していくし、何なら人間が火星に行くこともあるだろうし、っていうところで火星に対する研究、これからもどんどん紹介できるかなと思ってるし、僕も個人的にはすごい楽しみなので、
みんなで火星の研究楽しんで話していければというふうに思っております。
はい、ということで、そんな感じで今回は、火星が実は毎年ちょっとずつ早くなってるっていう、そんな研究結果紹介させていただきました。
いや、これ結構やっぱキャッチーで面白かったなぁと思うんですよね。こういう掴みどころのある研究の話とかっていうのは大好きなんで、これからもね、なんか積極的に話していきたいですね。
だって、どうやって観測してるのか分かんないぐらいじゃないですか、その月が4センチ離れてる、5センチ離れてるみたいなのってね、もしかしたら研究あるのかもしれないから、もし知ってる人いたら教えてほしいんですけど、
最新の研究で、しかもちゃんと観測で分かってるっていうところは結構でかい成果だと思うんで、ちょっとみんなでね、そのあたりは注目していければいいかなと。
しかも僕はひとりで勝手に注目していこうかなと思っております。はい、いや面白かったなぁ今日の話。
そうですね、今日が金曜日の更新になってますけど、毎週水曜日に僕もう一つやってるポッドキャストの番組ですね。
18:05
こちら、隣のデータ分析屋さんっていうのの最新エピソード、すでに公開されてます。
これはね、結構大作ですよ。みんな多分、ポッドキャストの更新とか、ポッドキャストの情報ってTwitterで知ることって結構あると思うんですよね。
そのTwitterに関するデータ、しかもTwitterの公式が出しているバズルって何みたいな、そんな研究結果を紹介した部分になってるので、
こちらも概要欄にリンク毎回貼ってあるんで、もし興味ある人は宇宙話のリスナーもうちょい聞きに来てくれてもいいんじゃないっていつも思ってます。
なので、ぜひ皆さん聞きに来てくれるのをお待ちしております。
ここで話してるテンションとは全くと言っていいほど違うぐらいテンション高くポップにやってるので、
宇宙話よりもしかしたら聞きやすい、楽しんでもらえるような内容になってるんじゃないかなと思っていたりもしますので、よろしくお願いいたします。
ということで、今回のお話は以上にしていきたいと思います。
今回の話も面白いなと思ったら、お手元のポッドキャストアプリでフォローボタンの近くにあるレビュー、ぜひよろしくお願いいたします。
番組の感想や宇宙に関する質問については、Twitterのハッシュタグ宇宙話、またはSpotifyのQ&Aコーナーだったり、概要欄のお便りフォームからじゃんじゃんお寄せください。
それではまた明日お会いしましょう。さよなら。
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